大学入試の面接、なかでも総合型選抜の面接では、何を聞かれ、どう答えればよいのでしょうか。この記事では、文部科学省の実施要項と、各大学の2027年度入試(2027年4月入学)の要項に基づいて整理します。扱うのは、入試方式ごとの面接の扱い、よく聞かれる質問と答え方、面接の形式、大学ごとの時間と配点の例、準備、当日のマナー・服装・持ち物・言葉づかい、オンライン面接の注意です。東京修学館の家近亮子学長の監修です。
総合型選抜の面接とは(何を見られるか)
この節の答え文部科学省の実施要項は総合型選抜で面接による評価を行うと定め、志望の理由や書類との一貫性、対話の姿勢などが見られます。
総合型選抜は、書類と面接を中心に、学ぶ意欲や適性を総合的に評価する入試です。文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」は、総合型選抜を「詳細な書類審査と時間をかけた丁寧な面接等を組み合わせることによって、入学志願者の能力・適性や学習に対する意欲、目的意識等を総合的に評価・判定する入試方法」と定義しています。
同じ要項は、志望する学問分野への意欲や適性に関わる面接による評価を「必ず行う」と定めています。ここでいう面接には、ディベート、集団討論、プレゼンテーション、口頭試問が含まれ、オンラインでの実施も含まれます。
総合型選抜を受けるなら、面接の準備は欠かせません。
出典
文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」(令和8年5月27日付け通知)の第3の1(2)と第14(備考)。文部科学省「入学者選抜実施要項」で公開されています。令和8年度に実施されていた選抜区分で面接の導入が難しいものは、遅くとも令和11年度入試までに導入するとされています。
面接で見られること
面接では、提出した書類の内容をもとに質問されることが多くあります。面接官が見ていることは、主に次の5つに整理できます。
| 観点 | 面接官が見ていること | 表れやすい場面 |
|---|---|---|
| 志望の理由と目的意識 | なぜこの大学・学部で、何を学びたいのかが具体的か | 志望理由や入学後の計画を聞く質問 |
| 学ぶ意欲と適性 | 志望分野への関心が続いているか。学ぶための基礎があるか | 分野への関心、読んだ本、口頭試問 |
| 書類との一貫性 | 志望理由書や活動報告書の内容を、自分の言葉で説明できるか | 書類の内容を詳しく聞く質問 |
| 考える力と伝える力 | 質問の意図をとらえ、筋道を立てて答えられるか | 理由を重ねて聞く質問、初めて考える質問 |
| 対話の姿勢 | 相手の話を聞き、やり取りができるか | 面接の全体、集団討論 |
評価の観点を要項に書いている大学もあります。志望校の要項にも同じような記述がないか、読んでおきましょう。
| 大学・方式 | 要項に書かれている面接の観点 |
|---|---|
| 東京女子大学 知のかけはし入学試験(ディスカッション型) | 面接は「学習内容の理解度、学習意欲や関心の広さ・深さ、大学での勉学への適性」を見る |
| 筑波大学 AC入試 | 提出した自己推薦書などの内容と、学群・学類に必要な学習適応性(学習能力、知識、意欲など)を確認する |
| 成蹊大学 理工学部(自己推薦型) | 面接は「減点法ではありません」とされ、口頭試問で高校の数学・理科の理解度を問うことがある |
大学入試の面接は、どの入試方式で行われるか
この節の答え総合型選抜と学校推薦型選抜では面接による評価が求められ、一般選抜では組み合わせて使う資料の一つという位置づけです。
大学入試の面接は、入試方式によって扱いが違います。文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」は、一般選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜の3つで、面接の位置づけを次のように定めています。
| 入試方式 | 実施要項での面接の扱い | 出願と結果の時期(2027年度入試) |
|---|---|---|
| 一般選抜 | 学力検査や小論文などが主な資料。面接は、調査書や本人が書く資料などと組み合わせて使う資料の一つで、必ず行うとはされていない | 教科・科目の個別テストは2027年2月1日から3月25日まで。合格者の発表は3月31日まで |
| 総合型選抜 | 面接(ディベート、集団討論、プレゼンテーション、口頭試問を含む。オンラインでの実施も含む)による評価を必ず行う | 出願の受付は2026年9月1日以降。判定結果の発表は11月1日以降 |
| 学校推薦型選抜 | 総合型選抜と同じく、面接による評価を必ず行う。ただし、高校と連携した非公募型で、合格したら入学を確約するものは、大学の判断で面接の要否を決められる | 出願の受付は2026年11月1日以降。判定結果の発表は12月1日以降で、一般選抜の試験期日の10日前まで 終了 |
「終了」の印が付いた日程は、この年度の受付がすでに終わっています。次の年度の日程は、大学の公式サイトの入試情報で確認してください。
面接は出願のあとに行われるので、総合型選抜なら2026年9月以降1、学校推薦型選抜なら11月以降が本番の時期になります。大学入学共通テストの本試験は2027年1月16日・17日です。
大阪大学のように、12月の面接のあとに共通テストを受ける方式もあります。
総合型選抜で面接は必須か(「面接なし」の方式はあるか)
実施要項は、総合型選抜と学校推薦型選抜で面接による評価を必ず行うとしています。ただし、令和8年度にすでに実施されていた選抜区分で導入が難しいものは、遅くとも令和11年度入試(2029年度入試)までに面接を導入1するとされています。
成蹊大学は、面接を含まない総合型選抜「基礎学力型」を2027年度から始める予定でした。しかし、この要項で面接が求められたため、2026年7月1日に実施の取りやめを発表し2、その募集人員を一般選抜へ振り替えています。
総合型選抜と学校推薦型選抜で面接が必須といっても、形は個人面接に限りません。実施要項でいう面接には、ディベート、集団討論、プレゼンテーション、口頭試問も含まれます。
たとえば筑波大学の推薦入試(学校推薦型選抜)の知識情報・図書館学類では、面接が小グループによるビブリオバトルです7。大学の要項の選抜方法では、討論や発表、口頭試問という名前で書かれていることもあります。
学校推薦型選抜でも、面接は選考の中心の一つです。たとえば東京大学の学校推薦型選抜は出願が11月、面接が12月です。
総合型選抜と学校推薦型選抜の違いは総合型選抜と学校推薦型選抜の違いで説明しています。この記事の質問例や答え方は、どの入試方式の面接でも使えます。
よく聞かれる質問と答える時の要点
この節の答え質問は志望理由、高校生活、自分自身、分野への関心、入学後と将来、確認と逆質問の6種類に分けて準備します。
面接の質問は、6つの種類に分けて準備すると抜けがなくなります。まず全体を表で示し、そのあと種類ごとの質問例を見ていきます。質問例はいずれも、準備のための例です。
| 質問の種類 | 聞かれること | 答える時の要点 |
|---|---|---|
| 1. 志望理由・大学の理解 | 志望した理由、他大学ではなくこの大学である理由、学部・学科を選んだ理由 | 大学の特色と自分の学びたいことを結びつける。志望理由書と同じ筋で話す |
| 2. 高校生活・活動 | 力を入れたこと、困難と乗り越え方、自分の役割、学んだこと | 出来事の説明より、自分の考えと行動を中心に話す |
| 3. 自分自身 | 自己PR、長所と短所、周囲からの評価 | 具体的な場面を1つ添える。短所は向き合い方まで話す |
| 4. 分野と社会への関心 | 関心のあるニュース、読んだ本、志望分野の基礎的な用語 | 事実の紹介で終わらず、自分の考えと理由を述べる |
| 5. 入学後と将来 | 学びたい授業や研究、大学生活、卒業後の進路 | 大学の授業や制度を調べ、高校での経験からつながる計画として話す |
| 6. 確認の質問・逆質問 | 併願の状況、成績や欠席、最後に質問はあるか | 事実は正直に、簡潔に答える |
志望理由・大学の理解
| 聞かれること(例) | 答える時の要点 |
|---|---|
| 本学を志望した理由を教えてください | 結論を一文で述べ、きっかけになった経験、大学で学びたいことの順に話す |
| なぜ他の大学ではなく、本学なのですか | その大学にある授業、研究分野、制度を挙げ、自分の目標との関係を説明する |
| この学部・学科を選んだ理由は何ですか | 近い分野の学部と比べたうえで、選んだ理由を話す |
| 本学について知っていることを教えてください | アドミッション・ポリシーや教育の特色のうち、自分の志望と関係するものに絞る |
| オープンキャンパスには参加しましたか | 参加したなら印象に残った場面を具体的に話す。参加していないなら正直に伝え、どう調べたかを話す |
高校生活・活動
| 聞かれること(例) | 答える時の要点 |
|---|---|
| 高校生活で最も力を入れたことは何ですか | 活動を1つに絞り、課題、自分の行動、結果の順に話す |
| その経験から何を学びましたか | 「協調性」などの言葉だけで終えず、学びが表れた場面を添える |
| 困難だったことと、どう乗り越えたかを教えてください | 失敗を隠さず、原因をどう考え、何を変えたかを話す |
| チームの中で、どんな役割でしたか | 役職があるかどうかより、自分から動いた場面を話す |
| 探究学習では、どんなテーマに取り組みましたか | テーマを選んだ理由、調べ方、分かったことと残った疑問を話す |
| 得意な科目と苦手な科目は何ですか | 得意科目は志望分野との関係を、苦手科目は取り組み方を話す |
自分自身
| 聞かれること(例) | 答える時の要点 |
|---|---|
| 自己PRをしてください | 強みを1つ挙げ、裏付ける経験と、大学での生かし方を話す |
| 長所と短所を教えてください | 長所は場面を添える。短所は、気づいたきっかけと改善の取り組みまで話す |
| 友人や先生から、どんな人だと言われますか | 実際に言われた言葉と、その場面を話す |
| 趣味や特技は何ですか | 短く答え、続けている理由を一つ添える |
分野と社会への関心
| 聞かれること(例) | 答える時の要点 |
|---|---|
| 最近、関心を持ったニュースは何ですか | 志望分野に関係するニュースを選び、概要、自分の考え、理由の順に話す |
| 〇〇の問題について、どう考えますか | 自分の立場を決め、根拠を一つか二つ示す。別の立場の考え方にも触れる |
| 最近読んだ本で、印象に残ったものは何ですか | 内容の要約は短くし、読んで何を考えたかを中心に話す |
| 志望分野に関係する本を読みましたか | 読んだ本を正直に答える。読んでいない本を読んだとは言わない |
| 〇〇という用語を説明してください | 知っている範囲で説明する。知らない時は、知らないと伝える |
入学後と将来
| 聞かれること(例) | 答える時の要点 |
|---|---|
| 入学後、何を学びたいですか | 大学の案内やシラバスで調べた授業・分野を挙げ、学びたい理由を話す |
| どんな大学生活を送りたいですか | 学業を軸にする。課外の活動は、学びとの関係で話す |
| 卒業後の進路をどう考えていますか | 決まっていなくてもよい。関心のある方向と、大学で確かめたいことを話す |
| 10年後の自分は、どうなっていると思いますか | 職業の名前より、取り組みたい課題を軸に話す |
| 大学院への進学は考えていますか | 今の考えを正直に答え、理由を添える |
確認の質問・逆質問
| 聞かれること(例) | 答える時の要点 |
|---|---|
| 他の大学も受験していますか | 事実を簡潔に答え、この大学を志望する理由を一言添える |
| 一般選抜も受験する予定ですか | 予定を正直に答える。学習を続けていることも伝える |
| 成績(欠席)について説明してください | 事情を短く説明し、その後どう取り組んだかを話す |
| 最後に、何か質問はありますか | 逆質問と呼ばれる。考え方は「逆質問」の節で説明する |
専願や第一志望であることが出願の条件になっている方式では、併願についての答えが出願条件と食い違わないようにします。条件は要項で確かめてください。
学部の系統別に聞かれやすいこと
志望分野に関わる質問は、学部の系統によって中身が変わります。次の表は準備の目安です。
| 系統 | 聞かれやすいこと(例) | くわしい記事 |
|---|---|---|
| 法・政治 | 関心のある社会問題と自分の意見、法や政治を学ぶ理由 | 法学部の総合型選抜 |
| 経済・経営・商 | 関心のある経済のニュース、数学への取り組み | 経済学部の総合型選抜 |
| 文・人文 | 読んだ本、関心のある作品や時代、言語の学習 | 文学部の総合型選抜 |
| 国際・外国語 | 異文化に触れた経験、語学の学習、外国語でのやり取り | 国際系学部の総合型選抜 |
| 教育 | 教職を目指す理由、子どもと関わった経験、教育の課題への考え | 教育学部の総合型選抜 |
| 理工 | 探究や実験の内容、数学・理科の基礎 | 理工学部の総合型選抜 |
| 医療・看護 | 医療職を目指す理由、医療職に求められる姿勢 | 医学部・看護学部の総合型選抜 |
答え方の型(結論・理由・具体例)
この節の答え結論、理由、具体例の順に話し、最後に大学での学びとのつながりを添え、志望理由書と同じ筋で答えます。
どの質問にも使える基本の型は、結論、理由、具体例の順に話すことです。最後に、大学での学びとのつながりを一言添えると、答えがまとまります。
| 観点 | 伝わりにくい答え | 伝わる答え |
|---|---|---|
| 話す順番 | 出来事を起きた順に話し、最後まで聞かないと答えが分からない | 最初の一文で答えを言い、理由と具体例を続ける |
| 具体性 | 「頑張りました」「学びました」で終わる | いつ、何を、どうしたかと、その結果を話す |
| 言葉 | 暗記した文章を、そのまま読み上げる | 要点だけを覚え、その場の質問に合わせて話す |
| 書類との関係 | 志望理由書と違う理由を話す | 志望理由書と同じ筋で、書ききれなかった具体例を補う |
面接は、提出した書類の内容を確認する場でもあります。志望理由書の控えを読み直し、書いた内容をすべて自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。
書類の書き方は志望理由書の書き方、活動報告書の書き方、自己推薦書の書き方で説明しています。
回答例と、続けて聞かれる質問
この節の答え志望理由・力を入れたこと・短所の回答例を示し、答えの後には「なぜ」「具体的には」と重ねて聞かれる前提で備えます。
ここからは、答え方の型に沿った回答の例です。構成を示すための創作で、そのまま使うものではありません。自分の経験と志望校に置き換えて、要点を箇条書きにしてから話す練習をしてください。
例1:志望理由
回答例|「本学を志望した理由を教えてください」
私が貴学の〇〇学部を志望するのは、食品ロスを減らす仕組みを、店と消費者の両方の側から学びたいからです。文化祭の模擬店で、売れ残った食品を捨てたことがきっかけで、この問題に関心を持ちました。高校の探究学習では、自治体の資料で、家庭から出る食品ロスの内訳を調べました。近くの食品店には、値引きや発注の工夫について聞き取りを行いました。貴学には、消費者の行動を調査で学ぶ演習があります。自分で調べた課題を、この演習でさらに深めたいと考えています。
例2:高校生活で力を入れたこと
回答例|「高校生活で最も力を入れたことは何ですか」
吹奏楽部でのパート練習の見直しです。私のパートは経験の差が大きく、合奏で音程がそろわないことが課題でした。そこで、全員で基準の音を合わせる時間を練習の最初に設けました。経験の浅い部員とは、隣で一緒に吹く練習を続けました。顧問の先生から音程が安定したと言われ、定期演奏会では難しい曲を任されました。相手に合わせて教え方を変えることの大切さを学びました。
例3:短所
回答例|「あなたの短所を教えてください」
短所は、確認に時間をかけすぎるところです。発表の資料を何度も見直し、提出が締切の直前になったことがありました。今は、作業の前に見直しの回数と時間を決め、重要な部分から確認するようにしています。丁寧に確かめる姿勢は残しながら、時間の使い方を改めているところです。
答えの後に続く質問
面接では、最初の答えに対して、理由や具体例を重ねて聞かれます。用意した答えのそれぞれに、次の質問を自分で投げかけておくと、深く聞かれても落ち着いて答えられます。
| 続けて聞かれること(例) | 備え方 |
|---|---|
| なぜ、そう考えたのですか | 考えのもとになった経験や資料を、1つ言えるようにする |
| 具体的には、どういうことですか | いつ、どこで、何をしたかを数字や場面で説明する |
| ほかの方法は考えましたか | 選ばなかった方法と、選ばなかった理由を整理する |
| うまくいかなかった点はありますか | 失敗と、その後に変えたことをセットで話す |
| それを大学でどう生かしますか | 学びたい授業や分野と結びつけて話す |
逆質問(「最後に質問はありますか」)の考え方
この節の答え逆質問では入学後の学びについて調べたうえで残った疑問を聞き、要項やウェブサイトで分かることは避けます。
面接の終わりに「最後に、何か質問はありますか」と聞かれることがあります。受験生から面接官に尋ねるので、逆質問と呼ばれます。入学後の学びについて、調べたうえで残った疑問を聞くのが基本です。
| 区分 | 質問の例 | 理由 |
|---|---|---|
| 聞きやすい質問 | 〇〇の分野を学ぶうえで、入学までに読んでおくとよい本はありますか | 学ぶ意欲が伝わり、入学前の準備にも役立つ |
| 聞きやすい質問 | 〇〇について調べる中で△△に関心を持ちました。学部で学ぶ機会はありますか | 自分の関心と大学の学びを結びつけている |
| 避けたい質問 | 学生は何人くらいいますか | 大学のウェブサイトや要項を読めば分かる |
| 避けたい質問 | 単位は取りやすいですか | 学ぶ姿勢に疑問を持たれやすい |
質問を無理に作る必要はありません。面接の中で疑問が解けた時は、「お話を伺って疑問が解けました。ありがとうございました」と伝える方法もあります。
面接の形式(個人・集団・討論・プレゼンテーション・口頭試問)
この節の答え形式は個人・集団・グループディスカッション・プレゼンテーション・口頭試問の5つで、要項の選抜方法で確かめます。
面接の形式は、大きく5つに分かれます。形式によって見られる点と準備が違うので、まず志望校の要項の「選抜方法」で形式を確かめます。
| 形式 | 進め方 | 見られやすい点 | 準備の要点 |
|---|---|---|---|
| 個人面接 | 受験生1人に対して面接官が質問する。提出書類の内容を詳しく聞かれる | 志望理由の深さ、書類との一貫性 | 書類の一文ごとに「なぜ」と自問し、答えを用意する |
| 集団面接(グループ面接) | 複数の受験生が同じ場で、順番に質問に答える | 短くまとめる力、他の人の話を聞く姿勢 | 1つの答えを短くする。前の人と内容が重なっても、自分の理由を話す |
| グループディスカッション(集団討論) | 与えられたテーマについて、受験生どうしで話し合う | 意見の根拠、他の人の意見の受け止め方、議論への貢献 | 司会などの役割にこだわらず、議論を前に進める発言を練習する |
| プレゼンテーション | 事前の課題や自分の探究の内容を発表し、質疑に答える | 発表の構成、時間内に伝える力、質問への対応 | 制限時間を計って練習し、聞かれそうな質問を書き出す |
| 口頭試問 | 志望分野の基礎知識や、小論文・提出書類の内容について、問答で考え方を問う | 基礎の理解、考える過程 | 高校の学習内容と、志望分野の入門書を復習する |
口頭試問は、人物や志望動機を中心に聞く面接とは準備の仕方が違います。聞かれる質問の型と、答えが分からない時の対応は口頭試問の対策で説明しています。
1つの入試で、複数の形式を組み合わせる大学もあります。小論文の内容について面接で聞かれる方式もあります。小論文の準備は小論文の書き方を参照してください。
大学ごとの面接の実例(時間と形式)
この節の答え2027年度入試の要項では個人面接は1人約10分から40分程度まで幅があり、討論や発表と組み合わせる方式もあります。
面接の時間と形式は、大学と方式によって大きく違います。ここでは、2027年度入試(2027年4月入学)の各大学の要項に、時間や形式がはっきり書かれている例をまとめました。
| 大学・方式 | 面接の形式と時間 | くわしい記事 |
|---|---|---|
| 慶應義塾大学 総合政策学部・環境情報学部 AO入試 | 面接。1人30分程度(日本語または英語) | 慶應義塾大学 |
| 慶應義塾大学 法学部 FIT入試 | A方式は口頭試問(約15分)、B方式は個人面接(約10分) | 慶應義塾大学 |
| 慶應義塾大学 理工学部 分野志向型入試 | 面接。電気情報工学科と数理科学科は一人20分程度、化学科は一人40分程度 | 慶應義塾大学 |
| 早稲田大学 人間科学部 FACT選抜 | 面接試験。1人20分程度 | 早稲田大学 |
| 早稲田大学 創造理工学部 建築AO入試(創成入試) | グループ面接(30分間)と個人面接(10分間) | 早稲田大学 |
| 筑波大学 AC入試 | 面接・口述試験。個別に30分程度 | 筑波大学 |
| 東京女子大学 知のかけはし入学試験 | ディスカッション型はグループディスカッション(40分)と個人面接(15分程度)。数学的思考力型は個人面接(30分程度) | 東京女子大学 |
| 中央大学 法学部 チャレンジ入学試験 | 15分程度の個人面接 | 中央大学 |
| 成蹊大学 自己推薦型 | 経済学部は約20分の個人面接(10分間のプレゼンテーションを含む)。法学部は約60分のグループ討論。理工学部は一人30分程度(口頭試問) | 成蹊大学 |
| 立教大学 自由選抜入試 | 社会学部は自由研究の口頭発表(5分)と質疑応答(10分)。コミュニティ福祉学部は口頭発表(7分)と質疑応答(13分) | 立教大学 |
| 学習院大学 総合型選抜(AO) | 文学部哲学科は面接(10分程度)。国際社会科学部は英語と日本語の口頭試問(1人10分〜15分) | 学習院大学 |
| 同志社大学 AO入試(商学部) | 面接は30分程度。冒頭に、与えられた課題をもとに英語で5分間のプレゼンテーション | 同志社大学 |
| 立命館大学 AO選抜入学試験 | 産業社会学部は個人面接(約20分)。政策科学部のセミナー方式は個人面接(約10分)とグループ・ディスカッション(60分程度) | 立命館大学 |
| 九州大学 総合型選抜Ⅰ 共創学部 | 討論(約180分)と面接(1人約25分、一部は英語) | 九州大学 |
| 名古屋大学 総合型選抜 理学部 | 数理学科は約30分(数学の内容を10分間説明して質疑)、地球惑星科学科は約20分、物理学科は約15分 | 名古屋大学 |
| 明治大学 農学部 地域農業振興特別入試 | プレゼンテーション10分と面接30分 | 明治大学 |
| 國學院大學 法学部 法律専攻・政治専攻 公募制自己推薦(AO型) | 面接試験20分程度(自己アピール5〜10分と質疑応答) | 國學院大學 |
| 専修大学 ネットワーク情報学部 総合型選抜 | 面接(20〜30分程度)と記述式総合問題 | 専修大学 |
| 帝京大学 総合型選抜(医学部を除く9学部) | 基礎能力適性検査と10分程度の面接 | 帝京大学 |
| 南山大学 総合型入試 キリスト教学科(プレゼン) | プレゼンテーション(10分)と個人面接(20分) | 南山大学 |
実例から分かること
| 分かること | 準備への生かし方 |
|---|---|
| 個人面接の時間は、約10分から40分程度まで幅がある | 短い面接では結論を先に言う練習を、長い面接では理由を重ねて聞かれる練習を重点的に行う |
| 討論やプレゼンテーションを、個人面接と組み合わせる方式が複数ある | 要項に書かれた形式と時間に合わせ、同じ時間配分で通して練習する |
| 英語など外国語でのやり取りを含む方式がある | 志望理由と自己紹介は、指定された言語でも話せるようにしておく |
時間や形式は年度によって変わることがあります。出願する年度の要項の「選抜方法」を確認してください。
面接の配点と面接官の人数(要項に書かれている例)
この節の答え南山大学国際教養学科はプレゼンテーションと面接で合計600点中300点など、学科で比重が大きく違い、面接官が複数の例もあります。
面接が合否にどれだけ関わるかは、要項の配点を見ると分かります。次の表は、2027年度入試の要項に、面接の配点が書かれている例です。
| 大学・方式 | 面接の配点 | ほかの審査と合計 |
|---|---|---|
| 南山大学 総合型入試 外国語学部5学科(資格・検定) | 面接150点 | 小論文200点、書類審査100点。計450点 |
| 南山大学 総合型入試 経営学科(資格・検定) | 個人面接(10分)100点 | 小論文100点、書類審査100点。計300点 |
| 南山大学 総合型入試 国際教養学科(プレゼン) | プレゼンテーション(10分)と面接(10分)で300点 | 小論文200点、書類審査100点。計600点 |
| 南山大学 総合型入試 心理人間学科(グループワーク) | 個人面接(15分)50点 | 小論文100点、グループワーク100点、書類審査100点。計350点 |
| 大阪大学 総合型選抜 法学部 | 面接30 | 共通テスト160、書類10 |
| 大阪大学 総合型選抜 経済学部 | 面接50 | 共通テスト100、書類50 |
| 大阪大学 学校推薦型選抜 歯学部 | 個人面接200 | 共通テスト100。面接の得点も概ね80%以上が必要 |
| 大阪大学 学校推薦型選抜 医学部医学科 | 個人面接(30分)を2回。面接と書類で100 | 共通テスト100、小論文100。面接で医師・医学研究者になる適性に欠けると判断された場合は不合格 |
同じ大学でも、学科によって面接の比重は大きく違います。南山大学の国際教養学科では、プレゼンテーションと面接で300点と、合計600点の半分を占めます2。心理人間学科の個人面接は、合計350点のうち50点です2。
大阪大学の歯学部のように、面接の配点が共通テストより大きい方式もあります。歯学部は面接の得点も概ね80%以上が必要とされ2、医学部医学科は面接で適性に欠けると判断されると不合格です。
面接の点だけで合否が分かれる場合があることも、要項の選抜方法の欄で読んでおきましょう。
面接官の人数
個人面接でも、面接官が1人とは限りません。人数を要項に書いている例です。
| 大学・方式 | 面接官と受験生 | 時間 |
|---|---|---|
| 帝京大学 総合型選抜(医学部を除く9学部) | 経済・法・文・外国語・教育学部は受験者1名に教員1名。ほかの学部は教員2名 | 10分程度 |
| 帝京平成大学 総合型選抜 | 面接官2名に受験生1名の個別面接 | 8分程度か5分程度 |
面接官が複数いる時は、質問した人を見て答え、話の区切りでほかの面接官にも目を向けます。面接の手応えや、合格のサインと言われるものの受け止め方は、総合型選抜で受かる人と落ちる人の違いで説明しています。
面接の準備の進め方
この節の答え出願前に書類を仕上げて想定問答と模擬面接を始め、要項の形式と時間に合わせ、相手を変えて練習を重ねます。
面接の準備は、書類を書く段階から始まっています。書類の提出から面接までの期間が短い方式もあるので、想定問答づくりと模擬面接は、出願の前から始めます。
| 練習の方法 | やり方 | 見るところ |
|---|---|---|
| 書類の読み直し | 志望理由書の一文ごとに「なぜ」「具体的には」と書き込む | 書類と答えが食い違っていないか |
| 声に出して答える | 想定問答の要点だけを見て、文章にせずに話す | 結論から話せているか。長すぎないか |
| 録画して見直す | スマートフォンで撮影し、自分で見る | 声の大きさと速さ、視線、口ぐせ |
| 模擬面接 | 学校の先生、塾の講師、家族など、相手を変えて繰り返す | 初めての質問や、理由を重ねる質問に答えられるか |
高校2年生のうちから準備を始めたい人は、総合型選抜の年間スケジュールも参考にしてください。
総合型選抜の面接練習のやり方(始める時期・相手・振り返り)
この節の答え書類の提出から面接までの日数が短い方式もあるため、志望理由書を書く時期から練習を始め、一人、身近な人、先生の順に本番の形式へ近づけます。
面接練習の目的は、用意した答えを覚えることではありません。自分の考えを、その場で筋道を立てて話せるようにすることです。
文部科学省の実施要項(第6の3)は、面接や口頭試問1、集団討論などを、「思考・判断した過程や結果を的確に、更には効果的に表現する能力」を含む能力・適性を評価するために活用することが望ましいとしています。練習でも、答えの文章の出来より、考えた順に説明できるかを見ます。
面接練習はいつから始めるか
面接は出願のあとに行われますが、書類の提出から面接までの日数は方式によって違います。2027年度入試の要項から、書類の提出と面接の日を並べました。
| 大学・方式 | 書類の提出 | 面接の日 |
|---|---|---|
| 慶應義塾大学 法学部 FIT入試 | 郵送は2026年9月1日〜3日 終了 | 第2次選考は、A方式(論述試験と口頭試問)が9月19日、B方式(総合考査と個人面接)が9月20日 |
| 慶應義塾大学 総合政策学部・環境情報学部 2026夏秋AO入試 | 郵送は2026年9月1日〜2日 終了 | 面接は、総合政策学部が10月17日・18日、環境情報学部が10月24日・25日のいずれか |
| 筑波大学 AC入試 | 郵送は2026年9月1日〜3日(必着) 終了 | 第1次選考の発表が10月1日。面接・口述試験は10月7日〜19日のうち学類ごとの指定日 終了 |
| 慶應義塾大学 理工学部 分野志向型入試 | 出願は2026年10月1日〜6日 終了 | 第3次選考(面接)が12月6日 |
| 筑波大学 推薦入試(学校推薦型選抜) | 2026年11月2日〜9日(必着) | 小論文・面接などの試験が11月26日・27日 |
表の中で面接がいちばん早いのはFIT入試です。書類の郵送が9月3日に締め切られ、B方式の面接は9月20日です3。
筑波大学のAC入試も、第1次選考の発表が10月1日で、面接・口述試験は10月7日からです6。書類を出してから、あるいは第1次選考の発表を待ってから練習を始めると、使える日数が限られます。
面接では書類の内容をもとに聞かれるので、面接練習は、志望理由書の下書きを書いている時期から始めるのが目安です。書類を書きながら想定問答も作ると、面接で聞かれて説明に困る文を、提出の前に書き直せます。
練習は3つの段階で進める
前の節の表にある練習は、相手を替えながら、次の順で重ねます。一人で答えの要点を固めてから人に聞いてもらうと、受けた指摘を次の練習に生かしやすくなります。
| 段階 | 相手 | やり方 | 見るところ |
|---|---|---|---|
| 1. 一人で | ― | 想定問答の質問を1枚ずつカードに書き、裏返して引いた順に答える。カードの裏には答えの要点だけを書く | 質問の順番が変わっても、最初の一文で答えを言えるか |
| 2. 身近な人と | 家族、友人 | 質問のカードを渡して読み上げてもらう。志望分野に詳しくない相手でよい | 専門の言葉を使わずに説明できるか。相手が聞き返した所はどこか |
| 3. 本番の形式で | 学校の先生、塾の講師 | 入室から退室まで、要項の形式と時間に合わせて通す | 時間の中で答えを収められるか。入退室の動きで慌てないか |
時間は、要項に書かれた面接の時間に合わせて計ります。大学ごとの時間は大学ごとの面接の実例の表にまとめています。
模擬面接を頼む時に渡すもの
先生や家族に面接官の役を頼む時は、次の物を渡しておくと、本番に近い質問をしてもらえます。
- 提出する書類(志望理由書・活動報告書など)の写し
- 志望校の要項の「選抜方法」のページ(面接の形式と時間が分かる所)
- 大学のアドミッション・ポリシー
- 自分で作った想定問答の質問の一覧(答えは渡さない)
一覧にない質問も、いくつか混ぜてもらいます。一覧どおりの質問だけでは、準備した答えを読み上げる練習になってしまうからです。
面接官の役を頼む時の例(創作)
「〇月に、〇〇大学の総合型選抜で15分程度の個人面接があります。志望理由書の写しと、聞かれそうな質問の一覧をお渡しします。一覧にない質問も混ぜて、私の答えに『なぜですか』と重ねて聞いていただけないでしょうか。」
練習のあとの振り返り
練習は、終わったあとの振り返りまでを1回と考えます。面接官の役をしてくれた人に、次の3つを聞いて書き留めます。
- 答えの中で、いちばん印象に残ったところ
- 分かりにくかったところ、聞き返したくなったところ
- 提出書類と比べて、話が食い違っていると感じたところ
詰まった質問や、うまく答えられなかった質問は、想定問答の一覧に書き足し、次の練習で最初に聞いてもらいます。同じ質問に、言い方を変えても同じ結論で答えられるようになれば、暗記に頼らない答えになっています。
志望分野の知識を問う口頭試問がある方式では、面接練習とは別に、高校で学んだ内容を説明する練習が要ります。たとえば筑波大学の推薦入試では、情報科学類と情報メディア創成学類の個別面接に、数学の口頭試問が含まれます7。
練習の進め方は口頭試問の対策で説明しています。
当日の流れとマナー・服装
この節の答え集合時刻より早めに着き、入室から退室まで落ち着いて受け答えし、服装は制服か落ち着いた色のジャケットが目安です。
当日は、細かな作法よりも、落ち着いて受け答えができる状態を作ることが大切です。次の表は、入室から退室までの一般的な流れの例です。
| 場面 | 動き | 気をつけること |
|---|---|---|
| 到着・控室 | 集合時刻より早めに着き、控室で静かに待つ | スマートフォンの電源を切る。控室でも私語を控え、落ち着いて過ごす |
| 入室 | ドアをノックし、「どうぞ」と言われてから「失礼します」と入る | ドアは静かに閉める。係の人の案内がある時は、その指示に従う |
| あいさつ・着席 | いすの横で受験番号と氏名を伝え、すすめられてから座る | 背筋を伸ばし、手はひざの上に置く |
| 質疑 | 質問した面接官のほうを見て答える | 質問は最後まで聞く。語尾まではっきり話す |
| 退室 | 「ありがとうございました」と礼を言い、ドアの前で一礼して出る | 建物を出るまで気を抜かない |
入退室のやり方は、会場のつくりや大学の進め方によって変わります。当日の案内や係の人の指示がある時は、そちらを優先してください。
服装・髪型・持ち物について要項に書かれている決まりと、遅刻しそうな時や受験票を忘れた時の連絡は、大学入試の面接の服装と持ち物の記事に大学ごとの例でまとめています。
服装と身だしなみ
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 服装 | 制服がある人は制服。制服がない人や既卒の人は、落ち着いた色のジャケットやスーツ。要項に指定がある時はそれに従う |
| 髪 | 顔が見えるように整える。おじぎをした時に、手で直さなくて済むようにする |
| 靴・かばん | 汚れを落としておく。かばんは、書類が折れずに入る大きさのもの |
| 髪の色・化粧・爪 | 髪の色はふだんの校則の範囲にし、目立つ化粧やネイルはしない(東京修学館の目安) |
| 髪の色・化粧・爪 | 髪を染めたり、目立つ化粧やネイルをしたりしない。ふだんの学校生活と同じ程度にする |
| 全体 | しわ、汚れ、ボタンのゆるみを前日に見ておく。清潔に見えることを優先する |
持ち物
持ち物は、要項や受験票の案内で指定された物が最優先です。そのうえで、面接の日に用意しておきたい物を表にまとめました。
| 持ち物 | 用意する理由・注意 |
|---|---|
| 受験票と、要項で指定された物 | 会場で求められる。受験票の案内に書かれた物を前日にそろえる |
| 提出書類の控え(志望理由書・活動報告書など) | 控室で読み直す。面接は書類をもとに質問されることが多い |
| 筆記用具 | 書類の記入やメモに使うことがある |
| 腕時計 | スマートフォンは電源を切るので、時刻は腕時計で確かめる |
| 交通系ICカード・現金 | 交通機関が乱れて経路を変える時に備える |
| ハンカチ・ティッシュ・常備薬 | 体調を整えて落ち着いて待つため |
言葉づかい(一人称・大学の呼び方・敬語)
言葉づかいは、細かな正しさよりも、丁寧で聞き取りやすいことが大切です。迷いやすい点を整理します。
| 場面 | 目安 |
|---|---|
| 一人称 | 「私(わたし・わたくし)」を使う。「僕」「自分」「うち」は使わない |
| 大学の呼び方 | 「貴学」が一般的。言いにくければ「〇〇大学」と大学名で呼んでもよい。「御校」「貴校」は、高校などに使われることが多い言い方 |
| 返事と話し始め | 「はい」と答えてから話し始める。「うん」「〜っす」などの話し言葉は使わない |
| 敬語 | 尊敬語や謙譲語を無理に重ねるより、「です・ます」で丁寧に話すほうが伝わる |
| 答えの終わり | 結論で終われば「以上です」は付けなくてよい。話が終わったことが伝わりにくい時に添える |
オンライン面接の注意
この節の答え指定のツールと通信環境を事前に確かめ、カメラを見て話し、不具合が起きた時の連絡先を控えておきます。
面接をオンラインで行う大学もあります。文部科学省の実施要項でも、総合型選抜の面接には、オンラインによる実施が含まれるとされています。
| 大学・方式 | 要項に書かれている内容 | くわしい記事 |
|---|---|---|
| 法政大学 法学部 国際政治学科(英語外部試験利用自己推薦) | オンライン面接(5分ほどの自己プレゼンテーションを含む) | 法政大学 |
| 東北大学 AO入試II期 工学部 | 第2次選考の会場は出願時に選ぶ。大阪試験場(北海道・東北・関東以外からの志願者のみ)を選んだ場合は、東北大学の面接員とのオンライン面接 | 東北大学 |
| 近畿大学 総合型選抜 情報学部 | プレゼンテーションと口頭試問(オンライン) | 近畿大学 |
| 九州大学 学校推薦型選抜 工学部 融合基礎工学科 | 個人面接(15分程度、オンライン) | 九州大学 |
実施要項(第13の7)は、オンラインの試験で1受験生が不利益を受けないよう、大学に配慮を求めています。例として次の4つを挙げています。
- 通信の不具合で試験を続けられなくなった時は、当日の時間を繰り下げるか、予備日を設ける
- 受験生が通信環境を整えられない時は、大学でオンラインの試験を受けられるようにする
- 大学にサポートデスクなどの連絡窓口を設け、不測の事態に個別に対応する
- 障害のある受験生に、必要な合理的配慮を行う
不具合が起きた時の連絡先は、事前に控えておきましょう。
話す時は、画面の中の面接官ではなくカメラを見ると、視線が合って見えます。音声が遅れて届くことがあるので、相手の話が終わってから一拍おいて、ゆっくり、はっきり答えます。
うまく答えられない時の対応と、評価が伸びにくい受け答え
この節の答え答えに詰まったら考える時間をもらい、知らないことは知らないと伝え、書類と食い違う答えや暗記した文章の読み上げを避けます。
準備していない質問は、どの面接でも出ます。大切なのは、黙り込まないことと、取り繕わないことです。場面ごとの対応を決めておくと、当日に慌てずに済みます。
| 場面 | 対応 | 言い方の例 |
|---|---|---|
| すぐに答えが浮かばない | 考える時間をもらう | 「少し考える時間をいただけますか」 |
| 質問の意味が分からない | 聞き返す | 「〇〇という意味でよろしいでしょうか」 |
| 知らない用語や知識を聞かれた | 知らないと伝え、関連して知っていることを話す | 「その言葉は存じません。関連して、△△については学びました」 |
| 話の途中でまとまらなくなった | 一度区切って、結論に戻る | 「言い直します。結論は〇〇です」 |
| 答えを否定された、厳しく聞かれた | 指摘を受け止めてから、考えを補う | 「ご指摘の点は考えが足りませんでした。そのうえで、私は〜と考えます」 |
| 頭が真っ白になった | ひと呼吸おいて、質問をもう一度聞く | 「申し訳ありません。もう一度、質問をお願いできますか」 |
厳しく聞こえる質問は、考えの根拠を聞くために出されることがあります。言い負かそうとせず、指摘を受け止めたうえで、自分の考えを落ち着いて説明し直します。意見を変える時は、理由を添えれば、考えを深めたことが伝わります。
緊張への備え
| 時期 | できること |
|---|---|
| 前日まで | 模擬面接を重ね、最初のあいさつと志望理由の一文目だけは迷わず言えるようにする |
| 控室で | ゆっくり息を吐き、肩の力を抜く。提出書類の控えを読み直す |
| 面接中 | 早口になったと気づいたら、一文ごとに間をとる。言い間違えたら、言い直せばよい |
評価が伸びにくい受け答えと直し方
面接で評価が伸びにくい受け答えには、共通する形があります。多くは準備で直せるものです。
| 特徴 | 面接で起きること | 直し方 |
|---|---|---|
| 書類と答えが食い違う | 志望理由書と違う理由を話し、どちらが本当かを聞かれる | 提出書類の控えを読み直し、同じ筋で話す |
| 暗記した文章を読み上げる | 少し違う角度から聞かれると、答えが止まる | 文章ではなく要点を覚え、相手を変えて話す練習をする |
| 結論が分からない | 話が長くなり、質問への答えが伝わらない | 最初の一文で答えを言う練習をする |
| 大学について調べていない | どの大学にも当てはまる志望理由になる | 要項、アドミッション・ポリシー、授業の案内を読み、具体的な名前を挙げる |
| 理由を重ねて聞かれると止まる | 「なぜ」に答えられず、考えの浅さが見える | 答えのそれぞれに「なぜ」を自分で問いかけておく |
| 分からないことを取り繕う | 続けて聞かれて、説明がつかなくなる | 知らないことは知らないと伝え、考えられる範囲を話す |
書類や準備の段階を含めた失敗の形は、総合型選抜で不合格になりやすい特徴でまとめています。総合型選抜の全体の流れは総合型選抜の基礎を参照してください。
よくある質問
- Q. 総合型選抜の面接では何を聞かれますか?
- A. 志望理由と大学の理解、高校生活と活動、自分自身(自己PRや長所・短所)、志望分野や社会への関心、入学後と将来、併願などの確認と逆質問の6種類が中心です。面接で話す自己PRの作り方と30秒・1分の例文は大学入試の自己PRにまとめています。提出した書類の内容について理由や具体例を重ねて聞かれることが多いので、書いた内容を自分の言葉で説明できるようにしておきます。
- Q. 総合型選抜の面接の時間はどのくらいですか?
- A. 大学と方式によって違います。2027年度入試の要項では、慶應義塾大学法学部FIT入試B方式の個人面接が約10分、中央大学法学部チャレンジ入学試験が15分程度です。筑波大学AC入試と、慶應義塾大学総合政策学部・環境情報学部AO入試は30分程度とされています。志望校の要項の「選抜方法」で確認してください。
- Q. 面接の服装は制服でよいですか?
- A. 制服がある人は制服で問題ありません。制服がない人や既卒の人は、落ち着いた色のジャケットやスーツが目安です。要項に服装の指定がある時は、それに従います。しわや汚れがないかを前日に確かめておきます。
- Q. 総合型選抜の面接はオンラインで行われることもありますか?
- A. あります。文部科学省の実施要項では、総合型選抜の面接にはオンラインによる実施が含まれるとされています。たとえば2027年度入試では、法政大学法学部国際政治学科の第2次選考がオンライン面接です。対面かオンラインかは、志望校の要項で確認してください。
- Q. 面接で答えられない質問が出たらどうすればよいですか?
- A. すぐに答えが浮かばない時は、「少し考える時間をいただけますか」と伝えて考えます。知らないことを聞かれた時は、知らないと正直に伝えたうえで、関連して知っていることや、自分ならどう考えるかを話します。黙り込んだり、知っているふりをしたりしないことが大切です。
- Q. 面接の最後の「質問はありますか」には何を聞けばよいですか?
- A. 入学後の学びについて、調べたうえで残った疑問を聞きます。たとえば、志望分野を学ぶために入学までに読んでおくとよい本についてです。大学のウェブサイトや要項を読めば分かることは避けます。面接の中で疑問が解けた時は、そのことを伝えてお礼を述べれば十分です。
まとめ
総合型選抜の面接は、文部科学省の実施要項が必ず行うと定めている評価です(以前からある選抜区分で導入が難しいものは、遅くとも令和11年度入試までに導入)。形式は個人面接、集団面接、グループディスカッション、プレゼンテーション、口頭試問に分かれ、時間も大学によって違います。
まず志望校の要項で、形式と時間を確かめてください。
質問は6種類に分けて準備し、答えは結論、理由、具体例の順に話します。提出した書類と同じ筋で、暗記した文章ではなく自分の言葉で話せるよう、相手を変えて模擬面接を重ねることが近道です。
東京修学館では、家近亮子学長が、面接の練習を無料相談でお手伝いしています。志望校の形式に合わせて練習したい方は、下のボタンからお申し込みください。
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参考資料
この記事は次の公式資料をもとに書いています。数字や日程は必ず最新の要項で確かめてください。
- 令和9年度大学入学者選抜実施要項
- 総合型選抜で評定がいらない大学一覧(各大学の2027年度入試の要項に基づく大学別の記事)
- 2027年度 法学部FIT入試 募集要項
- 総合政策学部・環境情報学部 2026夏秋AO入試 募集要項
- 2027年度 理工学部分野志向型入試 募集要項
- 令和9年度 アドミッションセンター入試 学生募集要項
- 令和9年度 推薦入試(学校推薦型選抜)学生募集要項
リンク先の確認日:2026-11-01
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