成蹊大学の総合型選抜は、2026年度まで「AOマルデス入試」と呼ばれていた入試が、2027年度から「自己推薦型」という名前で実施されます。課外活動や探究学習、将来の目標をもとに、書類審査と学部ごとの課題審査の2段階で選考する入試です。この記事では、2027(令和9)年度の入学試験要項に基づいて、実施学部と募集人員、出願資格、選考方法、日程、課題テーマ、前年度の結果を整理し、準備の進め方を東京修学館の家近亮子学長の監修で解説します。
成蹊大学の総合型選抜(自己推薦型)の全体像
この節の答え2026年度までのAOマルデス入試が2027年度から自己推薦型に名前を変え、経済・経営・法・国際共創・理工の5学部で実施します。
自己推薦型の公式ページでは、過去問題の案内に「2026年度AOマルデス入試問題(2027年度より総合型選抜 自己推薦型に名称変更)」と書かれています。特徴として、高等学校長の推薦が要らないこと、年内に合格が確定すること、探究活動・部活動・課外活動がPRポイントになることが挙げられています。
| 学部 | 2027年度の自己推薦型 |
|---|---|
| 経済学部(経済数理学科・現代経済学科) | 実施 |
| 経営学部(総合経営学科) | 実施 |
| 法学部(法律学科・政治学科) | 実施 |
| 国際共創学部(国際日本学専攻・環境サステナビリティ学専攻) | 実施 |
| 理工学部(理工学科) | 実施 |
| 文学部 | 実施なし(帰国生・社会人・外国人の特別受験などは実施) |
基礎学力型は実施を取りやめ
成蹊大学は2027年度から総合型選抜「基礎学力型」(基礎学力試験2教科と書類審査)を実施する予定でしたが、2026年7月1日に取りやめを発表しました2。2026年5月27日付で文部科学省から通知された「令和9年度大学入学者選抜実施要項」で、総合型選抜では面接による評価を必ず行うこととされ、基礎学力型の選抜方法に面接が含まれていなかったためです。
基礎学力型の募集人員は一般選抜へ振り替えられました3。自己推薦型、帰国生・社会人・外国人特別受験などは予定どおり実施されます。
このほか、現地選抜型外国人特別入試、日本語学校指定校入学試験、学校推薦型選抜(指定校推薦)がありますが、この記事では扱いません。
出典
成蹊大学「2027年度 入学試験要項 総合型選抜(自己推薦型・帰国生特別受験・社会人特別受験)」第4版(2026年7月発行)と、入試情報サイトS-NETの公表資料。出願の前に成蹊大学 入試情報サイト S-NET「総合型選抜 自己推薦型」で、2027年度の要項と、入試に関する変更があった時のお知らせを確認してください。この記事は、東京都武蔵野市にある成蹊大学の2027年度の要項をもとにしています。大阪成蹊大学の入試は、大阪成蹊大学の募集要項を確認してください。
募集人員(2027年度・学科・専攻別)
この節の答え経営学部総合経営学科の25名が最も多く、理工学部15名、現代経済学科10名と続き、最少は経済数理学科の4名です。
| 学部 | 学科・専攻 | 自己推薦型の募集人員 |
|---|---|---|
| 経済学部 | 経済数理学科 | 4名 |
| 経済学部 | 現代経済学科 | 10名 |
| 経営学部 | 総合経営学科 | 25名 |
| 法学部 | 法律学科 | 9名 |
| 法学部 | 政治学科 | 6名 |
| 国際共創学部 | 国際日本学専攻 | 5名 |
| 国際共創学部 | 環境サステナビリティ学専攻 | 7名 |
| 理工学部 | 理工学科(データ数理・コンピューター科学・機械システム・電気電子・応用化学の5専攻) | 15名 |
帰国生特別受験と社会人特別受験の募集人員(若干名)は、自己推薦型の募集人員に含まれます。経済・経営・法・理工学部では外国人特別受験の募集人員(若干名)も含まれ、国際共創学部の外国人特別受験は別枠(国際日本学専攻7名・環境サステナビリティ学専攻5名)です。
表の人数には現地選抜型外国人特別入試の募集人員(若干名)も含まれます。理工学部は「理工学科」として出願し、入学する専攻は入学手続の際に選びます。
要項には、審査結果によっては合格者数が募集人員を下回る場合があると書かれています。
出願資格(専願・評定・既卒・学部別の条件)
この節の答え合格したら入学することが条件で、評定の基準と卒業年の制限はなく、経済学部は英語の検定の成績が要ります。
全学部共通
- 成蹊大学の各学部で学修することを強く志望し、合格した場合は必ず成蹊大学に入学する者
- 自分の将来に明確な目標を持ち、それに向かって努力していること。志望する学部が将来の目標の実現に役立つものであること
- 2027年3月31日までに18歳に達する者1
- 高等学校を卒業した者、または2027年3月卒業見込みの者など。要項には「現役、既卒の区別は一切ありません」1とあり、卒業年の制限はない
評定(全体の学習成績の状況)の基準は、要項に記載がありません。調査書は一次審査の書類として評価されます。
調査書の扱い(学部別)
成蹊大学の要項には評定平均の出願基準がなく、調査書は志望理由書や活動報告書と一緒に一次審査の書類として扱われています。経済学部は調査書を志望理由書・活動報告書・課題レポートと合わせて書類審査で見ます(配点の記載なし)。
経営学部と国際共創学部の配点では、調査書は志望理由書・活動報告書(国際共創学部は英語外部検定試験の成績も)と合わせて1つの配点になっています。理工学部は、志望理由書以外の書類で理数系科目の履修状況と、勉学や各活動の達成度を見て、学部での学びに対する準備状況を審査すると書いています。
法学部は、調査書を含むすべての提出書類と、自由に出した資料も審査の対象にしています。法学部の自己推薦型を、ほかの大学の法学部の方式と並べて比べたい時は、法学部の総合型選抜・学校推薦型選抜を読んでください。
2期制などの高校で、3年次前期の成績が出願期間中に確定しない場合は、2年次末までの成績で審査されます。この場合、要項は調査書の備考欄にその旨を明記し、3年次前期に履修中の科目に「*」などの印を付けて出すよう求めています。
留学などで成績が出ない期間がある場合も、理由の記載が要ります。評定平均の考え方は評定平均の解説で説明しています。
学部ごとの条件
| 学部 | 要項に定められた条件 |
|---|---|
| 経済学部 | 英検、TOEFL iBT、TOEIC L&R、IELTS、GTEC、TEAP、ケンブリッジ英語検定のいずれかの成績を取得していること(スコアの基準は記載なし)。経済数理学科は、数学Ⅰ・数学A・数学Ⅱ・数学Bをすべて履修し、数学の合計修得単位数が13単位以上 |
| 理工学部 | 数学の合計修得単位数が14単位以上(旧教育課程履修者は13単位以上)、かつ理科の合計修得単位数が10単位以上 |
| 経営学部・法学部・国際共創学部 | 学部別の要件はなし |
経済学部ではTOEFL ITPやTOEIC IPなど団体特別受験制度の成績は認められず、スコアは出願開始日時点で有効期間内のものだけが有効で、IELTSはアカデミック・モジュールの成績だけが認められます。経済数理学科と理工学部で、高等学校卒業程度認定試験の合格者や専門学科・総合学科・工業科の人などの科目の判定が必要な場合は、9月16日(水)までにアドミッションセンターへの連絡が必要で、連絡が無いと出願は受理されません。
選考方法(学部別の一次審査・二次審査)
この節の答え一次審査は調査書・志望理由書・活動報告書・レポートの書類、二次審査は学部ごとのプレゼンテーション・討論・筆記・面接です。
一次審査は書類審査、二次審査は学部ごとの課題審査で、合否は一次審査と二次審査を総合的に組み合わせて判定します。要項の審査内容に大学入学共通テストは含まれていません。
| 学部 | 一次審査(書類) | 二次審査 |
|---|---|---|
| 経済学部 | 調査書、志望理由書、活動報告書、課題レポート(1200字程度) | 事前学習確認審査(40分。事前に公開される文献資料にもとづく筆記)、発表審査(約20分の個人面接。レジュメにもとづく10分間のプレゼンテーション、5分程度の質疑応答、2分間の自己アピールと質疑応答) |
| 経営学部 | 調査書・志望理由書・活動報告書(配点50)、課題レポート(1200字程度、配点50) | 総合分析力審査(60分。和文・英文の文章や図表を使った筆記)、討論力審査(課題レポートのテーマで少人数の討論) |
| 法学部 | 調査書、志望理由書、活動報告書、学修計画レポート(A4用紙2ページ以内)、語学試験の成績など | 基礎読解力審査(75分、配点50。国語の現代の国語・言語文化(近代以降の文章のみ)の内容で、全てマークシート方式)、討論力審査(約60分のグループ討論、配点50) |
| 国際共創学部 | 調査書・志望理由書・活動報告書・英語外部検定試験成績(配点60)、課題レポート(配点40) | 理解力・思考力審査(40分の記述式)、発表・質疑応答審査(約20分の個人面接。10分間のプレゼンテーション、5分程度の質疑応答、5分程度の志望理由などの質疑応答) |
| 理工学部 | 志望理由書、調査書、活動報告書、英語外部検定試験等の証明書、科学に関係するコンクール等の参加・入賞を示す資料など | 思考力審査(90分、配点50。数学的思考力)、表現力審査(30分、配点20。科学技術のテーマについての記述)、面接審査(一人30分程度、配点30。口頭試問) |
法学部の基礎読解力審査は2027年度から新しく実施されるため、過去問題はありません。経済学部の活動報告書では、出願要件ではないものの、実用数学技能検定と統計検定を「特に重要な評価対象」とすると明記されています。
理工学部の面接は「減点法ではありません」とされ、口頭試問では高校で学んだ数学・理科の理解度が問われることもあります。
二次審査の当日の流れと持ち込めるもの(学部別)
この節の答え集合時間と場所は11月6日の一次審査合格者発表で知らされ、理工学部は同じ日に、10:00からの思考力審査、表現力審査、13:20からの面接審査を受けます。
二次審査の集合時間と場所は、どの学部も一次審査合格者発表(11月6日)の際に知らされます。受験票はWeb出願サイトのマイページからA4の紙に印刷して持参し、二次審査の当日に会場で提示します。
スマートフォンやタブレットの画面に表示した受験票は認められません。
| 学部 | 当日に受ける審査 | 持ち込み・注意 |
|---|---|---|
| 経済学部 | 事前学習確認審査(筆記)と発表審査。事前学習確認審査を受けていないと、発表審査は受けられない | 発表審査では文献資料・レジュメ・メモやノートを手元に置ける。スマートフォンやパソコンなどのデジタル機器と、文章・図表を印字したフリップボードは使えない。発表は日本語 |
| 経営学部 | 総合分析力審査(筆記)と討論力審査。討論力審査の詳細と注意事項は一次審査合格者発表の際に知らされる | 討論力審査はメモや資料を持ち込める |
| 法学部 | 基礎読解力審査(マークシート)と討論力審査 | 討論力審査には準備したメモ・資料・電子機器を持ち込める(配る資料は審査員の分も含めて12部)。審査中に携帯電話などでウェブサイトを見てもよいが、通話・メール・ソーシャルメディアで他の人に質問することと、会場の外の人と連絡を取ることは禁止。電源や通信環境は用意されない |
| 国際共創学部 | 理解力・思考力審査(記述式)と発表・質疑応答審査 | レジュメを4部持参し、1部は発表用、3部は面接官に渡す。模造紙などに書いた補助資料は持参できるが、パソコンなどの電子機器とプレゼンテーション用ツールは使えない |
| 理工学部 | 午前10:00〜11:30に思考力審査、11:50〜12:20に表現力審査、13:20から面接審査 | 思考力審査は途中経過も採点対象で、答えを導くまでの試行錯誤も解答用紙に書く |
経済学部の事前学習確認審査、経営学部の総合分析力審査、法学部の基礎読解力審査、国際共創学部の理解力・思考力審査は、試験開始の30分前までに試験場に入って着席し、開始から20分を過ぎると特別の事情がない限り入場できません。机の上に置けるのは、受験票、黒鉛筆(HB)、シャープペンシル(HB黒芯)、プラスチック消しゴム、鉛筆削り(電動式は不可)、時計(計時機能だけのもの)、眼鏡、ティッシュペーパー(袋から出したもの)、無地のハンカチ、目薬だけで、耳栓は使えません。
経済学部の発表審査のレジュメは、パソコンなどでA4判1枚(片面)に作ります。文献資料の要約と自分のコメント(意見や疑問、参考情報など)を分けて書き、最後に出典や参考資料を記します。
出典や参考資料の情報が片面に収まらない場合だけ裏面に書け、それ以外を裏面に書くと減点の対象になりえます。要項では、レジュメの提出方法は文献資料(10月15日10:00公開)と一緒に発表するとされています。
日程(2027年度入試)
この節の答え出願は2026年9月23日〜10月7日、一次審査合格者発表は11月6日、二次審査は11月14日(法学部は11月28日)です。
| 項目 | 経済・経営・国際共創・理工 | 法学部 |
|---|---|---|
| 出願期間 | 2026年9月23日(水)〜10月7日(水)消印有効 終了 | 同じ |
| 受験票の印刷開始 | 10月23日(金)10:00 | 同じ |
| 一次審査合格者発表 | 11月6日(金)10:00 | 同じ |
| 二次審査 | 11月14日(土) | 11月28日(土) |
| 二次審査合格者発表 | 11月20日(金)10:00 | 12月5日(土)10:00 |
| 入学手続期間 | 11月20日(金)〜12月7日(月)消印有効 | 12月5日(土)〜12月18日(金)消印有効 |
「終了」の印が付いた日程は、この年度の受付がすでに終わっています。次の年度の日程は、大学の公式サイトの入試情報で確認してください。
入学検定料は1学部・1学科(専攻)につき35,000円1で、別に払込手数料がかかります。出願はWeb出願サイトでの登録と検定料の支払いのあと、出願書類を角2封筒に入れて簡易書留・速達郵便で送ります。
登録と支払いだけでは出願は完了しません。
経済学部の二次審査の文献資料は10月15日(木)10:00、国際共創学部のプレゼンテーションの課題は10月20日(火)10:00にS-NETで公開されます。どちらも一次審査の合格者発表より前なので、一次の結果を待たずに準備を始めることになります。
提出書類:志望理由書・活動報告書・課題レポート
この節の答え志望理由書と活動報告書は所定様式に黒のボールペンで手書きし、経済・経営・国際共創学部は課題レポートも出します。
| 書類 | 内容 |
|---|---|
| 志望理由書(成蹊大学所定) | 将来の夢や就きたい職業と、それに関連づけた志望理由を書く(法学部は、法律学や政治学を学ぼうとする理由と、関心を持っている社会問題や社会現象)。後半の設問は横書き600字以内 |
| 活動報告書(成蹊大学所定) | 課外活動・生徒会活動・地域活動・ボランティア活動などの活動歴、検定・資格、自分の長所。経済・経営・国際共創学部は成果を証明する資料(コピー可)も同封する(法学部は活動歴を示す資料を自由に提出でき、理工学部は英語外部検定試験等の証明書やコンクール等の参加・入賞を示す資料などを出す) |
| 課題レポート(経済・経営・国際共創) | 経済学部・経営学部はS-NETで発表されるテーマについて1200字程度。国際共創学部は指定された4つのテーマから1つを選び1,500字程度 |
| 学修計画レポート(法学部) | 志望学科の専門領域に関連したテーマを自分で設定し、調べた内容や大学で考察したい問題をA4用紙2ページ以内にまとめる。参考書籍も明記する |
| 調査書 | 厳封のまま提出(高等学校卒業程度認定試験の合格者は合格成績証明書などで代える)。3年次前期の成績が確定していない場合は2年次末までの成績で審査する |
書類の記入部分は手書きのみで、黒のボールペンで書くことが指定されています(経済学部の課題レポートの図表は、PCで作成したものを所定の欄に貼ることもできます)。下書きを固めてから清書する時間を見込んでください。
書き方は志望理由書の書き方、活動報告書の書き方、課題レポートの書き方で説明しています。
2027年度の課題テーマ(学部別)
この節の答え経済学部は「日本企業の国際化」、経営学部は「最低賃金の引き上げについて」で、テーマは6月3日に公開されています。
経済学部・経営学部・法学部のテーマは6月3日(水)10:00に公開されています。
- 経済学部(課題レポート):「日本企業の国際化」を踏まえ、あなたが大学で身につけるべき能力とその方法について説明する。最低3件の資料を使い、最低1つのグラフを効果的に用いることが条件
- 経営学部(課題レポート・討論力審査):「最低賃金の引き上げについて」。長所と短所を調べて分析し、引き上げた場合に起こりうる問題点とそれを克服する方法を論じる。同じテーマが二次審査のグループ討論のテーマになる
- 法学部(討論力審査):文化は変化を続け「本質」は無いとする見解を踏まえ、保存すべき文化がなぜ存在するのか、その対象をどの程度広げるべきか、交流による「伝統」の変化をどう捉えるかを議論する
- 国際共創学部(課題レポート):地域や世界の社会課題、自然環境と生活文化との関わり、感銘を受けた芸術・文化や歴史的エピソード・科学的業績、探究型学習で取り組んだ課題とその成果、の4つから選ぶ
法学部の討論力審査では、準備したメモや資料、電子機器を会場に持ち込めます。資料を配布する場合は審査員の分も含めて12部を用意する1よう指定されています。
併願のルール
この節の答え合格したら入学する専願で、出願できるのは1学科・専攻だけで、成蹊大学内の学部併願もできません。
- 合格した場合は必ず入学することを前提とした入試(専願)
- 総合型選抜の中で出願できるのは1区分だけ。自己推薦型・帰国生特別受験・社会人特別受験などを同時に出願することはできない
- 自己推薦型で出願できるのは1学科・専攻だけで、成蹊大学内の学部併願もできない
合格発表は11月20日または12月5日で、入学手続の期限も12月中です。他大学の総合型選抜や学校推薦型選抜と組み合わせる場合は、出願期間(2026年9月23日〜10月7日)より前に、日程と各大学の専願・併願の条件を照らし合わせる必要があります。
2027年度の自己推薦型・帰国生特別受験・社会人特別受験は、どれも合格したら必ず入学することが前提の入試です。2026年3月には、総合型選抜「基礎学力型」を2027年度から実施する予定と公表されていましたが、2026年7月1日に実施の取りやめが発表されたため、基礎学力型で出願することはできません。
2026年度の結果(AOマルデス入試)
この節の答え経営学部総合経営学科は志願者132人に対して二次審査合格者31人、法学部政治学科は52人に対して9人でした。
要項に掲載されている入試結果の表のうち、帰国生・社会人・外国人特別受験を除いた「一般」の区分(AOマルデス入試にあたる区分)の数字です。
| 学科・専攻 | 志願者数 | 一次審査合格者数 | 二次審査受験者数 | 二次審査合格者数 | 2025年度 志願者/合格者 |
|---|---|---|---|---|---|
| 経済学部 経済数理 | 5 | 4 | 4 | 3 | 11/4 |
| 経済学部 現代経済 | 18 | 13 | 12 | 10 | 44/8 |
| 経営学部 総合経営 | 132 | 93 | 86 | 31 | 130/25 |
| 法学部 法律 | 43 | 25 | 24 | 9 | 43/18 |
| 法学部 政治 | 52 | 34 | 32 | 9 | 24/18 |
| 国際共創学部 国際日本学 | 59 | 18 | 16 | 14 | ― |
| 国際共創学部 環境サステナビリティ学 | 25 | 20 | 17 | 16 | ― |
| 理工学部 理工 | 46 | 30 | 30 | 16 | 30/12 |
2026年度は文学部も実施していましたが、2027年度の自己推薦型は実施しないため表から外しています。経営学部は二次審査の受験者数86に対して合格者数31、法学部政治学科は32に対して9でした。
二次審査に進んでも合格者は一部に限られる学科があり、志願者数の少なさだけで判断できる入試ではありません。
学科別の倍率(2026年度・2025年度)
この節の答え記事側の計算で、2026年度の倍率は法学部政治学科の5.8倍が最も高く、環境サステナビリティ学専攻の1.6倍が最も低くなります。
下の倍率は記事側の計算です(小数第2位を四捨五入)。2026年度は入試結果の表の一般の区分の志願者数を二次審査合格者数で、2025年度は同じ表の一般の区分の志願者数を合格者数で割りました。
2026年度の数字も、学科計ではなく一般の区分の行の数字です。年度は入学する年で数えるので、2026年度入試は2025年に行われた入試(2026年4月入学者対象)、2025年度入試は2024年に行われた入試(2025年4月入学者対象)にあたります。
| 学科・専攻 | 2026年度の倍率 | 2025年度の倍率 |
|---|---|---|
| 経済学部 経済数理 | 1.7倍 | 2.8倍 |
| 経済学部 現代経済 | 1.8倍 | 5.5倍 |
| 経営学部 総合経営 | 4.3倍 | 5.2倍 |
| 法学部 法律 | 4.8倍 | 2.4倍 |
| 法学部 政治 | 5.8倍 | 1.3倍 |
| 国際共創学部 国際日本学 | 4.2倍 | ― |
| 国際共創学部 環境サステナビリティ学 | 1.6倍 | ― |
| 理工学部 理工 | 2.9倍 | 2.5倍 |
表の―は、2025年度の数字が入試結果の表に無いものです。
2026年度の8学科・専攻を合わせると、志願者380人に対して二次審査合格者108人で、倍率は3.5倍です(文学部を除く)。学科ごとの差が大きく、法学部政治学科の5.8倍から国際共創学部環境サステナビリティ学専攻の1.6倍まで開いています。
年度による動きも大きく、法学部政治学科は2025年度の1.3倍に対して2026年度は5.8倍、経済学部現代経済学科は5.5倍に対して1.8倍です。合格者が10人前後の学科では、志願者数や合格者数の変化で倍率が大きく動きます。
1年分の倍率だけで学科を選ばず、学部ごとの二次審査の形式に準備を合わせられるかで考えるほうが現実的です。
2027年度は法学部の二次審査が変わります。基礎読解力審査が2027年度から新しく実施されるので、法学部の2026年度の倍率は審査の形が違う年の数字です。
2027年度から始める予定だった基礎学力型は実施が取りやめになったため、基礎学力型の倍率や入試結果はありません。2027年度の自己推薦型の倍率は、大学が結果を公表すると計算できます。
倍率の見方は総合型選抜の倍率の解説で説明しています。
自己推薦型に落ちた場合の次の受験機会
この節の答え総合型選抜には1区分しか出願できないので、11月20日(法学部は12月5日)の発表で不合格なら、成蹊大学は一般選抜などで受け直します。
二次審査の合格者発表は、経済・経営・国際共創・理工学部が2026年11月20日、法学部が12月5日で、どちらもS-NETで行われます。合格者には合格証が郵送されます(日本国内の住所に限る)。
成蹊大学の総合型選抜には1区分しか出願できないので、自己推薦型に出願した人が、同じ年度に総合型選抜のほかの区分を受けることはできません。成蹊大学を引き続き目指す場合は、一般選抜などほかの選抜で受けることになります。
2027年度は、取りやめになった基礎学力型で予定していた募集人員が一般選抜に振り替えられています。一般選抜の日程・科目・募集人員は、一般選抜の入学試験要項で確認してください。
一次審査の結果は11月6日に出ます。一次審査で不合格だった場合は、二次審査の準備に充てる予定だった時間を一般選抜の学習に回せます。
自己推薦型は合格したら必ず入学する専願です。ほかの大学の総合型選抜や学校推薦型選抜も考えている場合は、成蹊大学の合格発表(11月20日、法学部は12月5日)とほかの大学の出願期間・合格発表を並べ、どの入試に出願するかを出願前に決めておく必要があります。
準備の差が出やすいところは総合型選抜で受かる人と落ちる人の違いで説明しています。
学年別の準備の進め方
この節の答え高3は6月の課題テーマ公開からレポートの準備を始め、夏休みに手書きの書類を固め、10月の課題公開後は発表を練習します。
高校3年生
- 出願期間(2027年度入試は2026年9月23日〜10月7日)より前に、志望学部の要項と出願書類をS-NETから入手し、学部ごとの条件(経済学部の英語の成績、経済数理学科・理工学部の修得単位数)を確認する
- S-NETで公開される課題テーマ(2027年度入試は6月3日公開)を読み、資料を集めて課題レポートや学修計画レポートの下書きを作る
- 志望理由書と活動報告書の下書きを夏休み中に固め、手書きで清書する時間を確保する
- 経済学部の文献資料(2026年10月15日公開)、国際共創学部のプレゼンテーション課題(2026年10月20日公開)に合わせ、レジュメ作りと発表の練習をする
高校1・2年生
- 課外活動や探究学習に取り組み、成果を証明できる資料(賞状、記録、レポート)を残しておく
- 経済学部を考えている場合は英語の検定を受けておく。実用数学技能検定や統計検定も評価対象になる
- 理工学部や経済数理学科を考えている場合は、数学・理科の修得単位数を満たせる科目選択をする
- 新聞や白書を読み、社会の課題について根拠を示して自分の意見を書く練習をする
合格に向けた対策のポイント
この節の答え学部ごとの二次審査の形式から逆算し、レポートは資料と根拠で書き、討論ではグループの結論をまとめる力を磨きます。
- 学部ごとの二次審査の形式から逆算する:経済学部と国際共創学部はレジュメにもとづくプレゼンテーション、経営学部と法学部はグループ討論、理工学部は数学的思考力の筆記と口頭試問と、求められる準備がまったく違う
- レポートは資料と根拠で書く:経済学部は3件以上の資料とグラフ、経営学部は情報源の明記、国際共創学部は参考文献の明記が求められる。意見だけでなく、事実やデータを示して論じる
- 討論は「まとめる力」が見られる:経営学部の要項には、自分の意見を主張し続けるだけでは高い評価は得られず、グループの誰もが納得する結論を導く資質を重視すると書かれている
- 筆記の審査も省かない:経営学部の総合分析力審査、法学部の基礎読解力審査、理工学部の思考力審査は、読解力や数的思考力がそのまま問われる
- 一般選抜の準備も並行する:自己推薦型は専願だが、不合格に備えて一般選抜の学習を止めない
討論と面接の準備は面接対策と口頭試問の対策、筆記の記述は小論文の書き方で説明しています。
よくある質問
- Q. 成蹊大学に総合型選抜はありますか?
- A. あります。2027年度は総合型選抜「自己推薦型」を経済学部・経営学部・法学部・国際共創学部・理工学部で実施します。2026年度までのAOマルデス入試が名称を変えたものです。文学部は自己推薦型を実施しません。予定されていた「基礎学力型」は実施が取りやめになりました。
- Q. 成蹊大学の自己推薦型に共通テストは必要ですか?
- A. 必要ありません。一次審査は書類審査、二次審査は学部ごとのプレゼンテーション、討論、筆記、面接などで、要項の審査内容に大学入学共通テストは含まれていません。
- Q. 成蹊大学の自己推薦型の日程は?
- A. 2027年度入試では、出願が2026年9月23日から10月7日(消印有効)、一次審査合格者発表が11月6日です1。二次審査は経済・経営・国際共創・理工が11月14日、法学部が11月28日で、二次審査合格者発表は11月20日(法学部は12月5日)です。
- Q. 成蹊大学の自己推薦型は併願できますか?
- A. 合格した場合は必ず入学することを前提とした専願の入試です。成蹊大学内の学部併願はできず、出願できるのは1学科・専攻だけです。
- Q. 成蹊大学の自己推薦型に評定平均の基準はありますか?
- A. 要項に評定の基準の記載はありません。調査書は一次審査の書類として評価されます。経済学部は英語の検定試験の成績を持っていること、経済数理学科と理工学部は数学・理科の修得単位数が出願の条件です。
- Q. 成蹊大学の自己推薦型の募集人員は何人ですか?
- A. 2027年度は、経済学部が経済数理学科4名・現代経済学科10名、経営学部が25名、法学部が法律学科9名・政治学科6名、国際共創学部が国際日本学専攻5名・環境サステナビリティ学専攻7名、理工学部が15名です。
まとめ
成蹊大学の総合型選抜は、2027年度から「自己推薦型」の名前で経済・経営・法・国際共創・理工の5学部が実施します。2026年度までのAOマルデス入試にあたる入試で、文学部は実施せず、基礎学力型は取りやめになりました。
出願は2026年9月23日から10月7日、一次審査は書類、二次審査は学部ごとの課題審査で、合格したら必ず入学する専願です。
準備の中心は、公表された課題テーマにもとづくレポートと、学部ごとのプレゼンテーションや討論の練習です。東京修学館では、家近亮子学長が、志望理由書とレポートの構成づくりと、プレゼンテーション・討論・面接の練習を無料相談でお手伝いしています。
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参考資料
この記事は次の公式資料をもとに書いています。数字や日程は必ず最新の要項で確かめてください。
- 2027年度 入学試験要項 総合型選抜(自己推薦型・帰国生特別受験・社会人特別受験)第4版
- 【※7月3日追記】2027年度 総合型選抜「基礎学力型」の実施取りやめについて
- 総合型選抜「基礎学力型」の実施取りやめに伴う募集人員等の取扱いについて
- 総合型選抜入試概要
リンク先の確認日:2026-11-01
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