志望理由書の書き方|構成の4つの部分・字数別の配分・書く手順と添削【学長監修】

志望理由書の書き方 受験の知識

志望理由書は、大学入試の総合型選抜や学校推薦型選抜で「なぜこの大学・学部で学びたいのか」を伝える書類です。この記事では、書く前の準備、4つの部分の構成と字数別の配分、書き出しと締め方の考え方、志望先や入試方式による違い、文体や改行の決まり、添削の受け方を整理します。書き出し・例文・締め方・形式の決まりは、それぞれ別の記事でくわしく説明しています。東京修学館の家近亮子学長の監修です。

志望理由書とは(役割と、ほかの書類との違い)

この節の答え志望理由書は志望の理由、入学後の学びの計画、卒業後の目標を本人が書く書類で、過去の経験が中心の活動報告書とは役割が違います。

志望理由書の書き方 ひと目で分かる要点
書く内容の柱
3つ
志望の理由・学びの計画・卒業後の目標
基本の構成
4つの部分
結論から将来の目標まで
字数の目安
指定の9割前後
「以内」は上限を超えない
一文の長さ
60字前後まで

志望理由書は、その大学・学部を志望する理由、入学後に学びたいこと、卒業後の目標を、受験生本人が書いて提出する書類です。総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜の多くで、出願書類に指定されています。

大学によって「志願理由書」(筑波大学)2、「志望動機・理由書」(青山学院大学)、「学びの設計書」(京都大学)など名前が違いますが、問われる内容は共通しています。

国の実施要項での位置づけ

文部科学省の「令和9年度大学入学者選抜実施要項」は、総合型選抜について、志願者本人が記載する資料を「必ず評価に活用する」1と定めています。資料の例は、活動報告書、大学入学希望理由書、学修計画書です1。

大学入学希望理由書(志望理由書)には、「入学希望理由や入学後に学びたい内容・計画1、大学卒業後を見据えた目標等」を書かせるとされています。つまり、書く内容の柱は、志望の理由、入学後の学びの計画、卒業後の目標の3つです。

出典

文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」(令和8年5月27日付け通知)。文部科学省「入学者選抜実施要項」で公開されています。

自己推薦書・活動報告書との違い

一緒に提出することの多い書類と、役割の違いを整理しておきます。

書類問われていること時間の向き中心になる内容
志望理由書なぜこの大学・学部で学びたいか現在から未来動機、学びの計画、将来の目標
自己推薦書どんな人物か過去から現在強みと、それを示す経験
活動報告書何をしてきたか過去活動の事実、役割、成果

複数の書類を出す場合は、同じエピソードを同じ書き方で繰り返さないようにします。志望理由書では、経験はきっかけとして短く使い、字数の多くを学びたいことにあてます。

志望理由書の中で自己PRや将来の夢を書く欄がある時の書き方は、志望理由書の自己PRと将来の夢の書き方にまとめています。

提出した志望理由書は、面接で質問のもとになります。自分の言葉で説明できることだけを書きます。面接の準備は総合型選抜の面接対策、入試の仕組みは総合型選抜の解説で説明しています。

字数・様式・設問は大学ごとに違う

この節の答え2027年度入試の例では300字から2,000字まで幅があり、「以内」は上限を超えず9割前後、「程度」は前後1割が目安です。

書き始める前に、志望する大学の募集要項と様式を確認します。字数、書き方(自筆か入力か)、設問は、大学・学部・方式によって大きく違うためです。2027年度入試(2027年4月入学)の募集要項から例を挙げます。

志望理由書の字数の例(2027年度入試)
学習院大学 経済学部
400字
法政大学 理工学部
600字
慶應義塾大学 法学部
800字
大阪大学 文学部
800字
お茶の水女子大学
1,200字
大阪大学 医学部医学科
1,600字
立教大学 文学部など
2,000字
幅のある指定は上限の字数で示した。「以内」「程度」の別は下の表のとおり。各大学の2027年度入試の募集要項による。
大学・学部(方式)字数書き方・ほかの書類
学習院大学 経済学部(学校推薦型選抜・公募制)300〜400字活動報告書を別に提出
法政大学 理工学部(公募推薦)400〜600字自筆
慶應義塾大学 法学部(FIT入試)800字以内自筆・横書き
大阪大学 文学部(総合型選抜)800字程度Web出願システムに直接入力
お茶の水女子大学(総合型選抜)1,200字以内所定の用紙に横書き・自筆
大阪大学 医学部医学科(学校推薦型選抜)1,600字以内Web出願システムに直接入力
立教大学 文学部・経済学部・法学部など(自由選抜入試)2,000字程度学科によって活動報告書も提出

同じ志望理由書でも、300字から2,000字まで幅があります2(看護系では3,000字以内の様式もあります)。字数が違えば、書ける内容の深さも構成も変わります。

設問を確認する

設問も大学によって違います。慶應義塾大学法学部のFIT入試は、なぜ法学部で学ぼうと考えたのかと、その学びが将来にどのような意味を持ちうるのかを問います。

大阪大学文学部は、取り組みたい学問的探究を、読書経験などをふまえて書く設問です。設問を要素に分け、すべてに答えます。

字数の指定の読み方

指定の書き方書く分量の目安
「800字以内」上限を超えない。9割前後(720字前後)を目安に、少なくとも8割は書く
「800字程度」800字の前後1割(720字から880字)に収めるのが目安。Web出願の入力欄に字数の上限がある場合は、その上限に従う
字数の指定がなく、枠や行数だけ枠の9割前後を、読みやすい大きさの字で埋める

書く前の準備と、書き上げるまでの手順

この節の答え自己分析・大学研究・将来像の材料を書き出し、全体を一文にまとめてから構成メモと下書きを作り、添削を受けて直します。

書き始められないときは、文章より先に材料がそろっているかを見直します。文章にする前に、次の3つの材料をメモに書き出します。

材料やること書き出しておくこと
自己分析関心を持ったきっかけと、続けてきた学習や活動を振り返るいつ、何を見て、何を疑問に思ったか。自分で調べたこと、読んだ本
大学研究アドミッション・ポリシー(求める学生像)、カリキュラム、ゼミや研究分野、シラバス(授業計画)を調べる。オープンキャンパスにも参加する学びたい科目やゼミ、プログラムの正式な名称と、学びたい理由。ほかの大学との違い
将来像卒業後に、どんな立場で何に取り組みたいかを考える職業の名前だけでなく、誰のどんな課題に関わりたいか

大学案内の文章をそのまま写すことは避けます。大学の特色を挙げたら、「だから自分は何を学びたいのか」を続けて書きます。

将来の夢が決まっていない、きっかけになる出来事が思い当たらない時の書き方は、志望理由書で夢がない・きっかけがない時の書き方で説明しています。

自分と大学をつなぐ一文を作る

材料がそろったら、文章にする前に全体を一文にまとめます。つながらない部分があれば、材料がまだ足りていません。

一文にまとめる型と例

型:私は〔きっかけ〕から〔問い〕を持ち、〔この大学・学部の学び〕で〔学びたいこと〕を学び、〔将来の目標〕につなげたい。

例:私は商店街の聞き取り調査から「店を次の世代に引き継ぐ仕組みはどう作れるか」という問いを持ち、経済学部でデータに基づく地域分析を学び、地域の事業承継を支える仕事につなげたい。

書き上げるまでの手順

志望理由書を書き上げるまでの手順
1
募集要項を確認する
字数、様式、設問、出願の締切を確かめる
2
材料を集める
自己分析、大学研究、将来像をメモに書き出す
3
一文にまとめる
きっかけ、問い、学びたいこと、将来の目標を一文でつなぐ
4
構成メモを作る
4つの部分に、書く内容を箇条書きで割り振る
5
下書きを書く
字数を気にせずに書き、あとで指定の字数まで削る
6
添削を受けて書き直す
第三者に読んでもらい、直してから清書する

第1稿を出願の1か月以上前に書き上げておくと、書き直しの時間を取れます。

志望理由書の構成と字数別の配分

この節の答え結論、きっかけと問い、学びたいこと、将来の目標の4つで組み、800字なら学びたいことに320字と最も多くの字数を使います。

志望理由書の基本の構成は、次の4つの部分です。志望の理由を「結論」と「きっかけと問い」に分けると、4つの部分になります。この順番で書くと筋が通ります。

部分書くこと書くときの注意
1. 結論何を学びたくて、この大学・学部を志望するのか1〜2文で言い切る
2. きっかけと問い関心を持った経験、自分で調べたこと、そこから生まれた問い経験は一つに絞る
3. この大学・学部で学びたいことカリキュラムやゼミ、研究分野と、自分の問いの結びつき。入学後の計画最も多くの字数を使う
4. 将来の目標卒業後に取り組みたいことと、大学での学びとの関係新しい話題を出さずに結ぶ
志望理由書 800字の字数配分の目安
結論80字
きっかけと問い240字
この大学・学部で学びたいこと320字
将来の目標160字

字数別の配分

部分400字600字800字1,200字2,000字
結論40字60字80字100字150字
きっかけと問い120字180字240字350字600字
この大学・学部で学びたいこと160字240字320字500字850字
将来の目標80字120字160字250字400字

配分は目安です。どの字数でも、学びたいことに最も多くの字数を使います。経験の説明が全体の半分を超えると、自己推薦書に近い文章になります。

400字前後では、経験を2〜3文にとどめます。1,200字以上では、経験を増やすのではなく、問いを深めた過程(読んだ本、調べたこと)と学年ごとの学びの計画を加えます。

設問が複数に分かれている様式では、この構成にこだわらず、設問ごとに答えます。

書き出しの考え方(要点)

この節の答え1文目、遅くとも2文目までに何を学びたいかを示し、字数が短い時や迷った時は結論型を選びます。

書き出しの役割は、読む人に「何を学びたい人なのか」を最初に伝えることです。1文目、遅くとも2文目までに、学びたい内容が分かるようにします。

型は結論型・将来像型・経験型・問い型の4つで、字数が短い時や迷った時は結論型を選びます。

型ごとの例文、学部系統別の書き出し、避けたい書き出しの直し方は、志望理由書の書き出しの記事で説明しています。書き終えたら、大学名を別の大学に入れ替えて読み、そのまま通じる場合はその大学を選んだ理由を書き足してください。

完成した志望理由書の例の見方

この節の答え800字以内なら結論80字前後、きっかけと問い240字前後と段落ごとの目安があり、一つの経験から立てた問いで筋を通します。

800字以内の指定では、結論80字前後、きっかけと問い240字前後、この大学・学部で学びたいこと320字前後、将来の目標160字前後が段落ごとの字数の目安です(上の配分の表のとおり)。一つの経験から問いを立て、その問いに答えるために大学で何を学ぶかを書くと、4つの部分が一本の筋になります。

経済学部を想定した800字の完成例と、字数別・学部系統別・設問つきの例文14本は、志望理由書の例文の記事にまとめています。例文の経験や数字は創作なので、自分が実際に経験し、面接で説明できることに置き換えてください。

例文やテンプレート(型)を使う時は、上の「一文にまとめる型と例」のように組み立ての順番だけを借り、言葉は自分の経験で埋めます。

学部系統による書き方の違い(法学部・医学部・理工学部)

この節の答え法学部は経験を法の問題として捉え直し、医学部はどんな医師を目指すか、理工学部は研究や制作のうまくいかなかった点を書きます。

同じ4つの部分で組み立てても、学部系統によって重心が変わります。法学部は、身近な経験から生まれた問いを法や手続きの問題として捉え直すと、学びたい理由がはっきりします。

医学部は、経験そのものより、そこから何を調べ、どんな医師を目指すようになったかを書くと自分の文章になります。理工学部は、取り組んだ研究や制作と、うまくいかなかった点を書くと、学びたいことの理由が具体的になります。

学部別・字数別・設問別の完成した例は志望理由書の例文に14本まとめています。法学部に絞った組み立て方は法学部の志望理由書の書き方、学部ごとの入試の傾向は法学部・医学部・理工学部の総合型選抜の記事を参照してください。

専門学校・看護学部・経営学部など、志望先による書き分け

この節の答え4つの部分は志望先が変わっても使え、看護は関わりたい場面と実習、経営は企業や組織の課題、専門学校は目指す職業と実習を書きます。

4つの部分の組み立ては、志望先が変わっても使えます。変わるのは、「この大学・学部で学びたいこと」と「将来の目標」に何を書くかです。上の法学部・医学部・理工学部のほかの志望先を並べます。

志望先学びたいことと将来の目標に書くことくわしい記事
看護学部・看護学科病院・在宅・地域など、看護職として関わりたい場面と、その大学の実習や科目とのつながり看護学部の総合型選抜・志望理由書の例文(看護学部)
経営学部関心を持った企業や組織の課題と、それを扱う科目やゼミ(マーケティング、組織、会計など)経営学部の志望理由書
教育学部教員になりたい理由に加えて、教育学として学びたいこと(教え方、子どもの発達、特別支援教育など)教育学部の志望理由書
専門学校目指す職業と、その学校の実習や授業で身につけたい技術・資格志望理由書の例文(就職・専門学校との違い)

看護系でも、様式の字数は大学ごとに大きく違います。2027年度入試の要項では、筑波大学の看護学類(学校推薦型選抜)は「志望の動機」を自筆で600字以内2、東京科学大学の保健衛生学科(学校推薦型選抜)は、学びたい理由、高校在学中の活動の成果、卒業後の将来像などをまとめて3,000字以内でWeb入力します2。

字数が多い様式では、設問に並ぶ要素ごとに段落を分けて答えます。

この記事で根拠にしている文部科学省の実施要項は、大学の入学者選抜についての決まりです。専門学校の志望理由書は、学校ごとの募集要項と様式に従います。

それでも、4つの部分で組み立てる考え方と、字数・設問の読み方はそのまま使えます。

指定校推薦・学校推薦型選抜の志望理由書は何が違うか

この節の答え学校推薦型選抜でも4つの部分は同じで、違うのは推薦書・調査書と一緒に読まれることと、校内選考で高校に出す書類があることです。

学校推薦型選抜は、実施要項で「出身高等学校長の推薦に基づき、調査書を主な資料としつつ1」評価する入試と定められています。指定校推薦は、学校推薦型選抜のうち、大学が指定した高校の生徒が校内選考を経て出願する方式です。

志望理由書に書かせる内容の決まり(上の「国の実施要項での位置づけ」の3つの柱)は方式で分かれていないので、4つの部分の構成はそのまま使えます。違うのは、どこに出し、どの書類と一緒に読まれるかです。

方式・書類出す先と、一緒に読まれるもの書く時に変わること
総合型選抜大学。活動報告書などと一緒に読まれ、面接で質問のもとになる自分の意志で出願する入試なので、その大学を選んだ理由を自分の経験と問いから組み立てる
学校推薦型選抜(公募制)大学。学校長の推薦書と調査書推薦書や調査書と、書く経験の時期や役割がずれないようにする
校内選考(高校に出す書類)高校。様式・字数・締切は高校が決める高校が推薦する生徒を選ぶための書類。推薦が決まったあと、大学に出す志望理由書の下書きになる
指定校推薦(大学に出す書類)大学。学校長の推薦書・調査書と一緒に読まれる。要項が高校に届く大学もあるので、様式と字数は進路指導の先生に確かめる専願(合格したら入学する前提)で出願するのが基本。その大学でなければならない理由と入学後の計画を、授業の名前まで入れて書く

公募制でも指定校でも、学校推薦型選抜の志望理由書は、先生が書く推薦書と一緒に読まれます。推薦書と食い違わないための下書きの共有は、下の「添削の受け方と提出前のチェックリスト」で説明しています。

仕組みは学校推薦型選抜とはと指定校推薦とは、高校に出す志望理由書の例文は指定校推薦の校内選考にまとめています。

締め方の考え方(要点)

この節の答え大学での学びと将来の目標を結びつけて終え、新しい経験や意気込みだけの文、あいさつの文は書きません。

最後の段落の役割は、大学での学びと将来の目標を結びつけて終えることです。新しい経験や実績は書き足しません。型は、将来の目標で結ぶ、入学後の計画で結ぶ、冒頭の問いに戻る、の3つです。

避けたい締め方も3つあります。「精一杯努力します」のような意気込みだけの文、「社会に貢献できる人間になりたい」のような誰にでも当てはまる文、「どうぞよろしくお願いいたします」のようなあいさつの文です。

型ごとの例文、字数別の長さ、直し方は、志望理由書の締め方の記事で説明しています。

文体と言葉づかいの要点

この節の答え指定がなければです・ます調でもだ・である調でもよいですが混ぜず、一人称は私、大学は貴学と書き、一文は60字前後までにします。

募集要項や様式に文体の指定があれば従います。指定がなければ、です・ます調でも、だ・である調でもかまいませんが、一つの文章の中で混ぜないことが大切です。

迷ったらです・ます調にします。一人称は「私」、大学は「貴学」(学部は「貴学部」、学科は「貴学科」)と書き、「すごく」「部活」「見れる」のような話し言葉・略語・ら抜き言葉は書き言葉に直します。

一文は60字前後までを目安にし、同じ文末が3回続いたら言い回しを変えます。

文体の使い分けの表と言葉づかいの一覧、改行・1字下げ・修正テープの扱いは志望理由書の改行・修正テープのルールにまとめています。なお、小論文は常体で書くのが基本です(小論文の書き方)。

改行・段落・原稿用紙の決まり(要点)

この節の答え内容の役割が変わる所で改行し、400字前後で3〜4段落、800字前後で4段落が目安、段落の最初は1字分空けます。

志望理由書は、内容の役割が変わるところで改行して段落に分けます。目安は、400字前後で3〜4段落、800字前後で4段落です。

300字ほどの短い指定では、一つの段落で書いてもかまいません。段落の最初は1字分(マス目のある用紙では1マス)空けます。

ひとマス空けるのは段落の最初だけで、文の途中や句読点のあとは空けずに続けます。句読点も1マスに書きます。

Web出願の入力欄では、改行が反映されるか、改行や空白が字数に数えられるかを確認画面で確かめます。様式ごとの改行の扱い、マス目の用紙の句読点、筆記具と修正テープ、書き間違えた時の直し方は、志望理由書の改行・です・ます・修正テープのルールの記事にまとめています。

よくある失敗と直し方

この節の答えどの大学にも当てはまる内容や経験の説明に偏った下書きは、学部で学べることと自分の問いを結んで書き直します。

書き上げた下書きを、次の表と照らし合わせます。

よくある失敗伝わらない理由直し方
どの大学にも当てはまる内容になっているその大学を選んだ理由が見えないその学部で学べることと、自分の問いを結ぶ
大学案内やアドミッション・ポリシーの言葉を並べている大学の説明で、自分の考えがない求める学生像に当たる自分の経験と、学びたいことを自分の言葉で書く
経験の説明で字数を使い切っている自己推薦書や活動報告書の内容になる経験はきっかけとして3割ほどにとどめ、学びたいことに字数を使う
将来の目標が「社会に貢献したい」で終わっている抽象的で、学びとのつながりが見えない誰の、どんな課題に、どんな立場で関わるのかを書く
きっかけ、学びたいこと、将来の目標がつながっていない一貫性がなく、面接で説明しにくい全体を一文にまとめ直し、つながらない部分を入れ替える
設問の一部に答えていない聞かれたことに答えていない設問を要素に分け、答えた部分に印をつけて見直す
自分で説明できない専門用語を使っている面接で答えられない自分の言葉で説明できる表現に直す

直す前と直した後の例

直す前(102字)

貴学は長い伝統を持ち、国際交流が盛んで、就職にも強い大学です。充実した設備と熱心な先生方のもとで学び、幅広い教養を身につけたいと考え、志望しました。入学後は勉学に励み、社会に貢献できる人間になりたいです。

直した後(189字)

私は、外国にルーツを持つ子どもへの日本語指導を学びたいと考え、貴学国際学部を志望します。地域の学習支援教室で小学生に宿題を教える中で、会話はできても教科書の言葉が分からない子どもがいることを知りました。貴学部では、日本語教育学を1年次から学び、△△プログラムで地域の小学校での実習に参加できます。卒業後は、学校と家庭の間に立って子どもの学びを支える仕事に就きたいと考えています。

直す前の文章は、大学名を入れ替えてもそのまま通じます。直した後は、学びたい内容、きっかけ、その学部で学べること、将来の目標がつながっています。

添削の受け方と提出前のチェックリスト

この節の答え第1稿を出願の1か月以上前に書き、設問と字数を添えて第三者に添削を頼み、自分の言葉で直してからチェックリストで確かめます。

書いた本人は、説明が足りない部分に気づきにくいものです。下書きができたら、第三者に読んでもらいます。

頼む相手見てもらう点
担任や進路指導の先生設問に答えているか。高校での活動や調査書と食い違いがないか
志望分野に近い教科の先生学問に関わる内容や用語の使い方が正確か
家族や友人初めて読む人に伝わるか。「何を学びたい人だと思ったか」を言ってもらう
塾や予備校の講師構成、大学ごとの様式に合った書き方、面接で聞かれそうな点

頼むときは、下書きと一緒に、募集要項の設問と字数、様式を渡します。

学校推薦型選抜では、先生が書く推薦書と志望理由書の内容が食い違わないように、早めに下書きを共有します。推薦書の頼み方は推薦書の依頼方法で説明しています。

添削を受ける流れ

志望理由書の添削を受ける流れ
出願の1か月以上前
第1稿を書き上げる
渡す前
自分で読み直す
声に出して読み、誤字と長すぎる文を直す
1回目の添削
内容を見てもらう
設問に答えているか、筋が通っているかを聞く
書き直し
自分の言葉で直す
直し方は自分で考える
2回目の添削
同じ人にもう一度見てもらう
表現、字数、誤字を点検してもらう
提出前
清書してコピーを取る
面接の前に読み返せるようにする

添削は、ほかの人の言葉に書き換えてもらうことではありません。誰に頼むか、頼み方、自分でできるチェック、生成AIの扱いは志望理由書・小論文の添削でまとめています。自分の言葉で書いた文章でなければ、面接で説明できません。

生成AIの扱い

出願書類に生成AIが作った文章を使うことを、認めていない大学があります。京都大学の特色入試の要項は、本人が作成する書類について「志願者以外の者(生成AIツールを含む)により作成された文章等2を利用することは認めません」と明記しています。

上智大学の要項にも同じ趣旨の定めがあります。扱いは募集要項で確認してください。

提出前のチェックリスト

志望理由書 提出前のチェックリスト
1文目か2文目で、何を学びたいのかが分かる
大学名を入れ替えると通じない内容になっている
きっかけ、学びたいこと、将来の目標が一本につながっている
設問が聞いていることのすべてに答えている
学部、学科、科目、プログラムの名前が正式な名称になっている
指定の字数に収まり、9割前後まで書けている
様式が出願する年度のもので、筆記具や入力の方法が指定どおり
文体がそろっていて、話し言葉や誤字がない
書いた内容を、すべて自分の言葉で説明できる

よくある質問

Q. 志望理由書の書き出しはどう書けばいいですか?
A. 1文目で「何を学びたくて、この大学・学部を志望するのか」を示します。たとえば「私は、地域の公共交通を維持する方法を政策の面から学びたいと考え、貴学政策学部を志望します」のように書きます。経験や問いから書き始める場合も、2文目までに学びたいことを示します。
Q. 志望理由書の例文は、そのまま使ってもいいですか?
A. そのまま使うことは避けます。例文は構成と字数の配分をつかむためのものです。800字なら、結論80字、きっかけと問い240字、学びたいこと320字、将来の目標160字が配分の目安です。経験や科目の名前は、自分で経験し、調べたものに置き換えます。
Q. 志望理由書は「です・ます」と「だ・である」のどちらで書きますか?
A. 大学の指定があればそれに従います。指定がなければどちらでもかまいませんが、一つの文章の中で混ぜないようにします。迷う場合はです・ます調、字数が少ない場合は文末が短いだ・である調が向いています。
Q. 志望理由書は改行してもいいですか?
A. 改行して段落に分けて書きます。800字前後なら4段落が目安です。段落の最初は1字分(マス目のある用紙では1マス)空けます。Web出願の入力欄では、改行が反映されるか、字数に数えられるかを確認画面で見ておきます。
Q. 志望理由書の締め方はどうすればいいですか?
A. 卒業後の目標と、大学での学びを結びつけて終えます。「卒業後は〇〇として△△に携わりたいと考えています。貴学で学ぶ□□を、その土台にします」のように具体的に書きます。意気込みだけの文や、あいさつの文で終えることは避けます。
Q. 志望理由書の添削は誰に頼めばいいですか?
A. 担任や進路指導の先生、志望分野に近い教科の先生、塾や予備校の講師など、複数の人に読んでもらうのが望ましいです。頼むときは、募集要項の設問と字数、様式を一緒に渡します。書き直したものは、もう一度見てもらいます。

まとめ

志望理由書は、結論、きっかけと問い、学びたいこと、将来の目標の4つの部分で組み立てます。書き出しで何を学びたいのかを示し、将来の目標と大学での学びを結んで終えます。

字数、様式、設問は大学ごとに違うので、最初に募集要項を確認してください。

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参考資料

この記事は次の公式資料をもとに書いています。数字や日程は必ず最新の要項で確かめてください。

  1. 令和9年度大学入学者選抜実施要項文部科学省・2026-05-27・PDF
  2. 総合型選抜で評定がいらない大学一覧(各大学の2027年度入試の募集要項に基づく大学別の記事)東京修学館

リンク先の確認日:2026-11-01

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