お茶の水女子大学の総合型選抜は「新フンボルト入試」と呼ばれ、文系学科は図書館で課題レポートを書く「図書館入試」、理系学科は実験や口述試験を行う「実験室入試」で選考します。この記事では、令和9(2027)年度の学生募集要項に基づいて、総合型選抜と学校推薦型選抜の募集人員、出願要件、選考方法、日程、令和8(2026)年度の結果と倍率を整理し、準備の進め方を東京修学館の家近亮子学長の監修で解説します。
お茶の水女子大学の総合型選抜と学校推薦型選抜の全体像
この節の答え総合型選抜は新フンボルト入試で、文系学科は図書館入試、理系学科は実験室入試、学校推薦型選抜は文系の学科などで行います。
お茶の水女子大学には、一般選抜のほかに、総合型選抜(新フンボルト入試)と学校推薦型選抜があります。要項では、新フンボルト入試を「第1次選考のプレゼミナールと第2次選考の図書館入試・実験室入試の二段構え」と説明しています。
学科によって、どちらの入試を実施するかが分かれます。
| 入試 | 実施する学科 | 共通テスト |
|---|---|---|
| 総合型選抜(新フンボルト入試)文系学科 | 人文科学科、言語文化学科、人間社会科学科、人間生活学科、心理学科、文化情報工学科 | 合格者は受験が必要(合否には影響しない) |
| 総合型選抜(新フンボルト入試)理系学科 | 数学科、物理学科、化学科、生物学科、情報科学科、食物栄養学科、人間環境工学科 | 合格者は受験が必要(合否には影響しない) |
| 学校推薦型選抜 | 人文科学科、言語文化学科、人間社会科学科(教育科学・子ども学コース)、芸術・表現行動学科、人間生活学科、心理学科、文化情報工学科 | 要項に課す旨の記載はない |
理学部の5学科、食物栄養学科、人間環境工学科は学校推薦型選抜を実施せず、総合型選抜だけです。逆に、芸術・表現行動学科は学校推薦型選抜だけで、総合型選抜はありません。
出典
お茶の水女子大学「令和9年度 特別選抜学生募集要項 総合型選抜(新フンボルト入試)」「令和9年度 特別選抜学生募集要項 学校推薦型選抜/帰国生徒・外国学校出身者特別選抜」、令和8年度の実施状況。出願する年度の要項は、お茶の水女子大学の学生募集要項のページに掲載されます。令和10年度入試を受ける人は、令和10年度の要項で日程と出願書類を確かめてください。
募集人員(令和9年度)
この節の答え総合型選抜は文系学科が6学科合わせて12名、理系学科は学科ごとに2〜7名、学校推薦型選抜は学科ごとに2〜14名です。
総合型選抜(新フンボルト入試)
| 区分 | 学科 | 募集人員 |
|---|---|---|
| 文系学科 | 人文科学科、言語文化学科、人間社会科学科、人間生活学科、心理学科、文化情報工学科 | 全体で12名 |
| 理系学科 | 数学科 | 3名 |
| 理系学科 | 物理学科 | 3名 |
| 理系学科 | 化学科 | 2名 |
| 理系学科 | 生物学科 | 4名 |
| 理系学科 | 情報科学科 | 7名 |
| 理系学科 | 食物栄養学科 | 2名 |
| 理系学科 | 人間環境工学科 | 2名 |
文系学科は学科ごとの枠がなく、6学科を合わせて12名を募集します1。
学校推薦型選抜
| 学科等 | 募集人員 |
|---|---|
| 人文科学科 | 10名 |
| 言語文化学科 | 14名 |
| 人間社会科学科「教育科学・子ども学コース」 | 10名 |
| 芸術・表現行動学科「舞踊教育学専修プログラム」 | 2名 |
| 芸術・表現行動学科「音楽表現専修プログラム」 | 4名 |
| 人間生活学科 | 7名 |
| 心理学科 | 3名 |
| 文化情報工学科 | 6名 |
大学入学共通テストの扱い
この節の答え総合型選抜の合格者は指定の科目を受験する必要がありますが成績は合否に影響せず、学校推薦型選抜には課す記載がありません。
総合型選抜の合否は、共通テストの前に決まります。ただし要項には、合格者は所属学科が指定する令和9年度大学入学共通テストの教科・科目を必ず受験すること、その成績は合否に影響しないことが明記されています。
合格した後も、共通テストに向けた学習を続ける必要があります。
学校推薦型選抜の要項には、共通テストを課す旨の記載はありません。選考は書類と、小論文・面接などで行われ、12月に合格者が発表されます。
出願要件
この節の答え総合型選抜は専願で学習成績概評Aは望ましいとされ、学校推薦型選抜は学校長の推薦と学習成績概評Aが要件に含まれます。
| 項目 | 総合型選抜(新フンボルト入試) | 学校推薦型選抜 |
|---|---|---|
| 学校長の推薦 | 不要 | 必要。学校長が推薦する人数は制限しない |
| 卒業の時期 | 令和7年3月以降に卒業した人と、令和9年3月卒業見込みの人 | 令和8年度中(令和8年4月〜令和9年3月)に高校を卒業または卒業見込みの女子 |
| 学習成績概評 | A段階以上が「望ましい」(要件ではない) | Aが要件に含まれる。人文科学科、芸術・表現行動学科、文化情報工学科は、Aの者、または学科が示す分野で優れた能力を持つ者。言語文化学科、人間社会科学科(教育科学・子ども学コース)、人間生活学科、心理学科は、Aであることに加えて、学科が示す意欲などの要件も必要 |
| 入学の確約 | 合格した場合には必ず入学することを確約できること(専願) | 合格した場合には入学を確約できること |
| 大学入学共通テスト | 合格者は受験が必要(合否には影響しない) | 要項に課す旨の記載はない |
| 外国語検定試験のスコア・級 | 文系学科は提出が必須(高低や合否は問わない)。理系学科は必須ではない | 持っている人は写しを提出(任意)。芸術・表現行動学科は対象外、TOEFL・TOEICの団体特別受験制度のスコアは不可 |
総合型選抜(新フンボルト入試)
- 学校長の推薦は不要
- 高校を令和7年3月以降に卒業した人1と、令和9年3月卒業見込みの人が対象
- 「合格した場合には必ず入学することを確約できる者」であること(専願)
- 調査書の学習成績概評がA段階以上であることが「望ましい」とされている(要件ではない)
- 学科ごとに、高校で履修しておく科目(指定科目)があり、出願資格の一つになっている。人文科学科・言語文化学科・人間生活学科・文化情報工学科は指定なし。人間社会科学科と心理学科は数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・C、食物栄養学科は数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・Cと理科2組(物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物から)。理学部の5学科と人間環境工学科は数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・Cが必要で、物理学科は物理基礎・物理、化学科は化学基礎・化学と物理か生物の1組、生物学科は生物基礎・生物と物理か化学の1組、情報科学科は情報Ⅰと理科1組、人間環境工学科は理科2組も必要。理数の科目で代えることもできる
- 文系学科は、外国語検定試験のスコア・級の提出が必須(スコア・級の高低や合否は問わない)
学校推薦型選抜
- 令和8年度中(令和8年4月〜令和9年3月)に高校を卒業または卒業見込みの女子で、高校の学校長が責任を持って推薦し、合格した場合には入学を確約できる人
- 学校長が推薦する人数は制限しない
- 人文科学科、芸術・表現行動学科、文化情報工学科:調査書の学習成績概評がAの者、または学科が示す分野で優れた能力を持つ者
- 言語文化学科、人間社会科学科(教育科学・子ども学コース)、人間生活学科、心理学科:学習成績概評がAであることと、学科が示す意欲などの要件の両方を満たす者
- 国公立大学の学校推薦型選抜は、1つの大学・学部にしか出願できない
学習成績概評の区分は評定平均の解説で説明しています。
選考方法:図書館入試と実験室入試
この節の答え文系学科はプレゼミナールの後に図書館での課題レポートとグループ討論・面接、理系学科は書類選考の後に学科別の実験室入試です。
文系学科:プレゼミナールと図書館入試
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| 第1次選考 | プレゼミナールの文系セミナーの受講が必須。セミナーのレポート、志望理由書、活動報告書、外国語検定試験の成績などを総合的に評価する |
| 第2次選考(図書館入試)1日目 | 課題レポートの作成(9時30分〜15時30分)。附属図書館の図書を参照して書く |
| 第2次選考(図書館入試)2日目 | グループ討論と面接 |
文系学科はプレゼミナールの受講が必須で、出願とは別に申込みが必要です。申込みの期間と方法は大学の案内で確認してください。
理系学科:書類選考と実験室入試
理系学科の第1次選考は書類選考です(プレゼミナールの受講は任意)。第2次選考の実験室入試は、学科ごとに内容が違います。
| 学科 | 第2次選考(実験室入試)の内容 |
|---|---|
| 数学科 | 面接(口述試験を含む) |
| 物理学科 | 2種類の面接(各20分)。物理の問題の解答をもとにした質疑と、自分で探究した内容の説明 |
| 化学科 | 実験に基づく課題と口述試験 |
| 生物学科 | 「ポスター発表・質疑応答」または「論述試験」のどちらかを出願時に選び、あわせて口述試験 |
| 情報科学科 | 面接(数学の課題を黒板で説明する) |
| 食物栄養学科 | ポスター発表と面接 |
| 人間環境工学科 | 小論文と口述試験 |
令和10年度入試で予定されている物理学科・生物学科の変更
要項には、令和10年度総合型選抜(令和9年度実施)で物理学科と生物学科の実験室入試の選抜方法を変える予定が書かれています。2028年4月の入学を目指して、令和10年度入試でこの2学科を受ける人に関係する変更です。
| 学科 | 令和9年度入試 | 令和10年度入試(変更の予定) |
|---|---|---|
| 物理学科 | 面接2つ(各20分)。別室で解いた物理の問題をもとにした質疑応答と、自分で探究した内容をPDFで10分ほど説明しての質疑応答 | 面接2つ。別室で物理の問題を解き(20分)、解答をもとに質疑応答(20分程度)。もう1つは面接室で、用意された器具や資料を使う簡単な実験か課題の検討と、その質疑応答(20分程度) |
| 生物学科 | 「ポスター発表・質疑応答と口述試験」か「論述試験と口述試験」を出願時に選ぶ | 全員が論述試験と口述試験。口述試験では課題研究発表などの自己アピールも評価し、ポスターなどの資料は活動報告書と一緒に出す |
物理学科は、探究の発表から、その場で実験や課題に取り組む形に変わる予定です。ただし、資料を提出した場合は、その内容についても2つ目の面接で質問されることがあると書かれています。
学校推薦型選抜
第1次選考は書類選考、第2次選考は学科別です。
| 学科 | 第2次選考の内容 |
|---|---|
| 人文科学科、言語文化学科、人間社会科学科 | 小論文と面接(口述試験を含む) |
| 芸術・表現行動学科 | 小論文、実技検査、面接 |
| 人間生活学科 | 面接 |
| 心理学科、文化情報工学科 | 小論文と面接 |
日程(令和9年度)
この節の答え文系学科は9月初めに出願して11月1日、理系学科と学校推薦型選抜は10〜11月に出願して12月10日に合格発表です。
総合型選抜(新フンボルト入試)
| 項目 | 文系学科 | 理系学科 |
|---|---|---|
| インターネット出願登録 | 2026年8月28日(金)9時〜9月2日(水)8時59分 | 2026年10月16日(金)9時〜10月22日(木)8時59分 |
| 出願書類の郵送(必着) | 2026年9月1日(火)〜9月2日(水) 終了 | 2026年10月20日(火)〜10月22日(木) 終了 |
| 第1次選考 | 9月26日(土)プレゼミナール | 書類選考 |
| 第1次選考結果 | 10月2日(金) | 11月12日(木) |
| 第2次選考 | 10月17日(土)・18日(日) | 11月28日(土) |
| 合格発表 | 2026年11月1日(日) | 2026年12月10日(木) |
| 入学手続 | 2026年12月11日(金)〜12月17日(木) | 同じ |
「終了」の印が付いた日程は、この年度の受付がすでに終わっています。次の年度の日程は、大学の公式サイトの入試情報で確認してください。
学校推薦型選抜
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| インターネット出願登録 | 2026年10月30日(金)9時〜11月4日(水)8時59分 |
| 出願書類の郵送(必着) | 2026年11月2日(月)〜11月4日(水) |
| 第1次選考結果 | 2026年11月12日(木) |
| 第2次選考 | 2026年11月28日(土)・11月29日(日) |
| 合格発表 | 2026年12月10日(木) |
| 入学手続 | 2026年12月11日(金)〜12月17日(木) |
令和9年度の文系学科は、プレゼミナール(第1次選考)が2026年9月26日(土)、図書館入試(第2次選考)が10月17日(土)・18日(日)、合格発表が11月1日(日)9時です。出願が9月初めで、その前にプレゼミナールの申込みがあるため、文系学科を受ける人は夏休みの間に志望理由書と活動報告書を仕上げる日程になります。
第2次選考当日の時間割(令和9年度)
令和9年度の図書館入試の時間割は次のとおりです。グループ討論と面接の開始時間は、試験当日に指示されます。
| 日 | 内容 | 時間 |
|---|---|---|
| 10月17日(土) | 課題レポートの作成(附属図書館の図書などを自由に参照) | 9時30分〜15時30分 |
| 10月17日(土) | 在学生との懇談(参加は自由) | レポート作成の後に1時間程度 |
| 10月18日(日) | グループ討論 | 10時00分〜10時45分、または11時00分〜11時45分 |
| 10月18日(日) | 面接 | 12時45分から。終わった人から順に終了し、最終は17時ごろの予定 |
理系学科の実験室入試は2026年11月28日(土)です。数学科・物理学科・化学科・情報科学科・食物栄養学科は受験者ごとに10時か13時に始まり、集合時間は第1次選考の合格者に通知されます。
生物学科はポスター発表・質疑応答(10時〜12時)か論述試験(10時〜11時30分)のあと13時から口述試験、人間環境工学科は当日示される課題の小論文(10時〜11時)のあと12時から口述試験です。
受験票は郵送されず、文系学科は9月7日、理系学科は10月27日までに出願サイトのマイページに載るので、印刷して当日に持参します。大学の最寄り駅は、地下鉄丸ノ内線の茗荷谷駅(徒歩約7分)と有楽町線の護国寺駅(5番口から徒歩約8分)で、御茶ノ水駅ではありません。
JRの御茶ノ水駅からは、丸ノ内線で茗荷谷駅まで約6分です。
提出書類
この節の答え総合型選抜は自筆で1200字以内の志望理由書と活動報告書、学校推薦型選抜は学校長の推薦書と1枚以内の志望理由書を出します。
| 書類 | 総合型選抜 | 学校推薦型選抜 |
|---|---|---|
| 志望理由書 | 所定の用紙に1200字以内。横書きで自筆、日本語で書く | 所定の用紙に記入し、1枚以内に収める。人間生活学科は、個性的な活動の補足資料(ボランティア活動、部活動、生徒会活動、自分で本を読んで考えたことなど)を添えてもよい |
| 活動報告書と関連資料 | 提出する。物理学科は探究内容のPDF、生物学科(ポスター発表を選ぶ人)と食物栄養学科はポスターなど | ― |
| 外国語検定試験のスコア・級 | 文系学科は必須。理系学科は必須ではない | 持っている人は写しを提出(任意)。芸術・表現行動学科は対象外、TOEFL・TOEICの団体特別受験制度のスコアは不可 |
| 推薦書 | 不要 | 高校の学校長が作成し、厳封して提出 |
| 調査書 | 提出する | 提出する |
総合型選抜の志望理由書は自筆です。下書きを十分に練ってから清書する時間を見込んでおいてください。
学校推薦型選抜の芸術・表現行動学科は、このほかに実技関係調査書(大学所定の用紙)を出し、舞踊教育学専修プログラムは健康診断書(所定の用紙に医師が記入)、音楽表現専修プログラムは声楽の伴奏譜も出願書類と一緒に送ります。書き方の基本は志望理由書の書き方、活動の整理は活動報告書の書き方で説明しています。
総合型選抜の出願書類の一覧と出し方
| 書類など | 内容と注意 |
|---|---|
| 志願者名票・写真票 | インターネット出願サイトで入力して印刷する。顔写真は3か月以内に撮影したもの |
| 調査書 | 高校の校長が作成して厳封したもの。開封すると無効 |
| 志望理由書 | 高校入学以降の活動で経験したことと学んだことを活動報告書と関連させて書き、入学後の4年間で学びたいことと卒業後の進路・将来像を具体的に述べる(1200字以内)。生物学科は自己アピールを中心に書く |
| 活動報告書と関連資料 | 大学指定の用紙。文系学科は外国語検定試験のスコア・級を記入し、証明書の写しを添付する。物理学科は探究内容のPDF、生物学科(ポスター発表を選ぶ人)と食物栄養学科はポスターも出す |
| 外国語検定試験のスコア・級(文系学科) | ケンブリッジ英語検定、TOEFL、IELTS、TEAP、英検、TOEIC、GTECのいずれか。プレゼミナール当日から遡って2年以内に受けたものが有効で、団体特別受験制度のスコアも使える |
| 検定料 | 17,000円(手数料は別) |
志望理由書と活動報告書の用紙は、入試課ホームページの「学部募集要項」から印刷します。書類は宛名シートを貼った角形2号の封筒に入れ、郵便局の窓口から書留速達で送ります。
出願は登録・検定料の支払い・書類の到着がそろって完了し、出願後に志望学科は変えられません。
併願のルールと合格後の注意
この節の答え総合型選抜は専願で、不合格なら国公立の学校推薦型選抜に1つ、一般選抜の前期と後期に1つずつ出願できます。
- 総合型選抜は専願。合格した場合には必ず入学することを確約できる人だけが出願できる
- 総合型選抜で不合格になった場合は、国立大学では、学校推薦型選抜に1つ、一般選抜の前期日程に1つ、後期1日程に1つの合計3つの大学・学部に出願できる
- 総合型選抜の合格者は、入学辞退の手続をした場合を除いて、一般選抜を受けても、お茶の水女子大学や他の国公立大学(独自日程で入学者選抜試験を行う公立大学・学部を除く)の入学許可は得られない
- 学校推薦型選抜は、国公立大学では1つの大学・学部にしか出願できない
- 人間社会科学科は、出願時に「人間社会科学科」か「教育科学・子ども学コース」かを選ぶ
要項には、令和9年度入学者から授業料の改定を検討している旨の記載があります。要項に載っている金額は予定額で、入学料282,000円、授業料年額535,800円(半期分267,900円)です。
授業料が改定された場合は、改定の時から新しい授業料が適用されると書かれています。
総合型選抜に落ちた場合の次の出願先
文系学科の合格発表(11月1日9時)は、お茶の水女子大学の学校推薦型選抜の出願期間(インターネット出願登録10月30日〜11月4日8時59分、郵送11月2日〜4日必着)の途中にあたります。不合格の後にお茶の水女子大学の学校推薦型選抜や一般選抜へ出願する時は、それぞれの募集要項で手続をするよう書かれています。
学校推薦型選抜の郵送は、11月3日(火)までの消印の書留速達なら、到着が締切後でも受理されます。学校推薦型選抜には学校長の推薦書が要り、発表から締切まで3日しかないので、推薦も考える人は発表の前から高校の先生に相談しておくと動きやすくなります。
| 不合格が分かる日 | その後の主な出願先 |
|---|---|
| 文系学科:第1次選考の結果10月2日、合格発表11月1日 | 学校推薦型選抜(お茶の水女子大学は実施する学科に11月4日まで出願できる。出願できるのは令和8年4月〜令和9年3月に高校を卒業または卒業見込みの人だけ)、一般選抜の前期日程・後期日程 |
| 理系学科:第1次選考の結果11月12日、合格発表12月10日 | 一般選抜の前期日程・後期日程。お茶の水女子大学の理系学科は学校推薦型選抜を行わないので、ほかの大学の推薦は出願期間に間に合うかを先に確かめる |
理系学科で第1次選考(書類選考)が不合格だった人には、検定料のうち13,000円を請求すると返還されます(請求書類は入試課ホームページに掲載)。合格者も共通テストを受けるので、どちらの結果でも共通テストの準備は続けることになります。
不合格の後の見直し方は総合型選抜で受かる人と落ちる人の違いで説明しています。
令和8年度(2026年度)の結果と倍率
この節の答え総合型選抜の文系学科は募集12名に志願者110名で志願倍率9.17倍(計算値)、学校推薦型選抜は募集56名に志願者171名・合格者57名で3.05倍でした。
総合型選抜(新フンボルト入試)
文系学科は、募集12名に対して志願者は全体で110名でした3。合格者は人文科学科1名、言語文化学科4名3、人間社会科学科3名、心理学科2名、文化情報工学科2名で、人間生活学科は0名です。
文系学科の学科別の志願者数は公表されていません。
| 理系学科 | 募集人員 | 志願者数 | 合格者数 |
|---|---|---|---|
| 数学科 | 3 | 8 | 3 |
| 物理学科 | 3 | 2 | 1 |
| 化学科 | 2 | 8 | 3 |
| 生物学科 | 4 | 8 | 2 |
| 情報科学科 | 7 | 12 | 8 |
| 食物栄養学科 | 2 | 15 | 2 |
| 人間環境工学科 | 2 | 15 | 2 |
学校推薦型選抜
| 学科等 | 募集人員 | 志願者数 | 合格者数 |
|---|---|---|---|
| 人文科学科 | 10 | 28 | 11 |
| 言語文化学科 | 14 | 33 | 13 |
| 人間社会科学科(教育科学・子ども学コース) | 10 | 19 | 10 |
| 舞踊教育学専修プログラム | 2 | 21 | 2 |
| 音楽表現専修プログラム | 4 | 19 | 5 |
| 人間生活学科 | 7 | 21 | 7 |
| 心理学科 | 3 | 17 | 3 |
| 文化情報工学科 | 6 | 13 | 6 |
| 合計 | 56 | 171 | 57 |
総合型選抜の倍率と結果の見方
要項は令和10年度入試を「令和9年度実施」と書いていて、同じ数え方で令和8年度の総合型選抜は2025年に行われた入試です。2025年の新フンボルト入試の倍率は、この年度の数字にあたります。
実施状況には倍率の欄がないため、下の表の志願倍率は、大学の学校推薦型選抜の実施状況と同じ式(志願者数÷募集人員)で東京修学館が計算した値です(小数第3位を四捨五入)。
| 学科 | 募集人員 | 志願者数 | 合格者数 | 志願倍率(計算値) |
|---|---|---|---|---|
| 文系学科(6学科全体) | 12 | 110 | 12 | 9.17 |
| 数学科 | 3 | 8 | 3 | 2.67 |
| 物理学科 | 3 | 2 | 1 | 0.67 |
| 化学科 | 2 | 8 | 3 | 4.00 |
| 生物学科 | 4 | 8 | 2 | 2.00 |
| 情報科学科 | 7 | 12 | 8 | 1.71 |
| 食物栄養学科 | 2 | 15 | 2 | 7.50 |
| 人間環境工学科 | 2 | 15 | 2 | 7.50 |
| 理系学科の計 | 23 | 68 | 21 | 2.96 |
受験者数と第1次選考の合格者数は公表されていないので、この倍率は出願した人数で見た目安です。この志願倍率は募集人員で割った値で、合格者数で割る倍率とは違います。
物理学科は0.67倍ですが、志願者2名のうち合格したのは1名でした。
理系学科では、合格者数が募集人員と一致しない学科があります。物理学科は志願者2名のうち合格者1名、生物学科は募集4名に対して合格者2名でした。
反対に、情報科学科(募集7名・合格8名)と化学科(募集2名・合格3名)は募集人員より多く合格しています。募集人員が2〜4名の学科は志願者が数人増減するだけで倍率が大きく変わるので、1年分の倍率だけで学科を選ばないようにします。
学校推薦型選抜は、大学の実施状況に志願倍率が載っています。令和8年度は全体で3.05倍で、最も高い舞踊教育学専修プログラムが10.50倍、最も低い人間社会科学科(教育科学・子ども学コース)が1.90倍でした。
倍率の読み方は総合型選抜の倍率の解説で説明しています。
過去問・プレゼミナールの題材と入試情報の集め方
この節の答え過去に出た課題は要項に載っておらず、過去問や模範解答の公開は大学のプッシュ通知の例に挙げられています。プレゼミナールには受験者以外の高校生も参加できると要項に書かれています。
図書館入試や実験室入試で過去に出た課題は、要項には載っていません。第2次選考の詳細は、第1次選考の合格者に合否照会システムで通知されます。
要項の巻末には、スマートフォンのプッシュ通知で届く知らせの例として、出願者数・合格者数、過去問や模範解答の公開、出願受付開始、募集要項の公開が挙げられています。過去問を探す時は、入試課のホームページとこの通知で、どの入試の問題が公開されているかを確かめるのが近道です。
学校推薦型選抜の要項には、過去問題を入試課ホームページに掲載していると書かれています。
プレゼミナールは、文系・理系のさまざまな授業から一つを選んで大学の授業を体験する場です。開かれる授業はその年の案内パンフレット(令和9年度入試は「2026年プレゼミナールのご案内」)で示され、要項には、受験者以外の高校生も参加できると書かれています。
学年別の準備の進め方
この節の答え高3はプレゼミナールの申込みと書類を早めに済ませ、高1・2は学習成績概評Aを目指し、探究の内容を資料に残します。
高校3年生
- 志望学科が総合型選抜と学校推薦型選抜のどちらを実施しているかを確認する
- 文系学科の総合型選抜を受ける場合は、プレゼミナールの申込みと、外国語検定試験のスコアの準備を早めに済ませる
- 志望理由書(総合型選抜は1200字以内・自筆)と活動報告書を夏休み中に仕上げる
- 理系学科は、学科ごとの実験室入試の形式(口述試験、ポスター発表、黒板での説明など)に合わせて練習する
- 学校推薦型選抜を受ける場合は、校内で推薦を受けられるかを先生に相談する
- 合格後も共通テストを受験する必要があるので、学習を続ける
高校1・2年生
- 学習成績概評がAになるよう評定を保つ(学校推薦型選抜では要件に含まれ、総合型選抜では望ましいとされている)
- 探究活動や課題研究に取り組み、内容を資料として残しておく。理系学科ではポスターや探究内容の資料を提出する学科がある
- 物理学科・生物学科は令和10年度入試から実験室入試の形が変わる予定で、生物学科はポスター発表を選ぶ方式がなくなる予定(上の表)
- 外国語検定試験を受験しておく
- 本を読み、要点をまとめ、自分の考えを書く練習をする。図書館入試は、図書を参照しながら長時間かけてレポートを書く試験
合格に向けた対策のポイント
この節の答え図書館入試は図書を参照して6時間で書く力、実験室入試は探究を自分の言葉で説明する力を練習で高めておきます。
- 図書館入試は「調べて書く」力を見る:6時間かけて、図書を参照しながら課題レポートを書く。資料を読み、論点を整理し、自分の主張を組み立てる練習が必要
- グループ討論と面接は、レポートの内容を踏まえて話す:自分の考えを述べるだけでなく、他の人の意見を聞いて議論を進める
- 実験室入試は学科の専門に直結する:数学科・情報科学科は数学の口述、化学科は実験、生物学科(ポスター発表を選ぶ人)・食物栄養学科はポスター発表。高校での探究を自分の言葉で説明できるようにする
- 志望理由書は自筆:下書きを十分に練ってから清書する
- 専願であることを踏まえて学科を選ぶ:合格したら入学する前提になる
課題レポートの書き方は課題レポートの書き方、面接と口述試験は面接対策と口頭試問の対策で説明しています。人間社会科学科(教育科学・子ども学コース)の学校推薦型選抜は、教育学部の総合型選抜・学校推薦型選抜で、ほかの大学の教育系の入試と並べて比べられます。
よくある質問
- Q. 新フンボルト入試とは何ですか?
- A. お茶の水女子大学の総合型選抜の名称です。文系学科は、プレゼミナールを受講する第1次選考と、図書館で課題レポートを書き、グループ討論と面接を行う第2次選考(図書館入試)で選考します。理系学科は、書類選考と、学科ごとの実験や口述試験などを行う第2次選考(実験室入試)で選考します。
- Q. お茶の水女子大学の総合型選抜に共通テストは必要ですか?
- A. 合否の判定には使われませんが、合格者は所属学科が指定する教科・科目を必ず受験する必要があります。要項に、共通テストの成績は合否に影響しないと明記されています。
- Q. お茶の水女子大学の総合型選抜の募集人員は何人ですか?
- A. 令和9年度は、文系学科が6学科全体で12名、理系学科は数学科3名、物理学科3名、化学科2名、生物学科4名、情報科学科7名、食物栄養学科2名、人間環境工学科2名です。
- Q. お茶の水女子大学の総合型選抜の日程は?
- A. 令和9年度の文系学科は、出願書類の郵送が2026年9月1日から2日、プレゼミナールが9月26日、第2次選考が10月17日・18日、合格発表が11月1日です。理系学科は、出願書類の郵送が10月20日から22日、第2次選考が11月28日、合格発表が12月10日です。
- Q. お茶の水女子大学の総合型選抜に評定平均の基準はありますか?
- A. 総合型選抜では、調査書の学習成績概評がA段階以上であることが「望ましい」とされていて、出願の要件ではありません。学校推薦型選抜では、学習成績概評がAであることが推薦の要件に含まれます(学科によって、Aであることが必須の場合と、優れた能力で代えられる場合があります)。
- Q. お茶の水女子大学の総合型選抜は併願できますか?
- A. 総合型選抜は専願で、合格した場合には必ず入学することを確約できる人が対象です。不合格だった場合は、国立大学では、学校推薦型選抜に1つ、一般選抜の前期日程と後期日程に1つずつ出願できます。
まとめ
お茶の水女子大学の総合型選抜は新フンボルト入試と呼ばれ、文系学科はプレゼミナールと図書館入試、理系学科は実験室入試で選考します。令和9年度の募集人員は文系学科が全体で12名、理系学科が7学科で計23名です。
専願で、合格者も共通テストを受験する必要があります。学校推薦型選抜は文系の学科などで実施され、学習成績概評Aが要件に含まれます。
図書館入試も実験室入試も、その場で考えて書く・話す力が問われる試験です。東京修学館では、家近亮子学長が、志望理由書の構成づくりと、課題レポート・グループ討論・面接の練習を無料相談でお手伝いしています。
学長に無料で相談する
この記事で分からなかったところを、家近亮子学長があなたの志望校と今の状況に当てはめて整理します。60分・初回無料、入塾は任意です。
関連記事
参考資料
この記事は次の公式資料をもとに書いています。数字や日程は必ず最新の要項で確かめてください。
- 令和9年度 特別選抜学生募集要項 総合型選抜(新フンボルト入試)
- 令和9年度 特別選抜学生募集要項 学校推薦型選抜、帰国生徒・外国学校出身者特別選抜
- 令和8年度総合型選抜実施状況
- 令和8年度学校推薦型選抜、帰国生徒・外国学校出身者特別選抜、高大連携特別選抜実施状況
リンク先の確認日:2026-11-01
お茶の水女子大学の学部募集要項で最新の要項を確認するこの記事の更新履歴
- 公開
- 本文を書き直し
- 本文を書き直し



