東京科学大学(旧 東京工業大学・東京医科歯科大学)の総合型選抜と学校推薦型選抜は、出願が12月(医学部・歯学部は11月)で、理工学系では大学入学共通テストの受験が前提になる入試です。この記事では、令和9(2027)年度の学生募集要項に基づいて、学院・学部別の募集人員、共通テストの扱い、出願要件、選考方法、日程、令和8年度の結果を整理し、準備の進め方を東京修学館の家近亮子学長の監修で解説します。
東京科学大学の総合型選抜・学校推薦型選抜の全体像
この節の答え理工学系6学院は総合型選抜、生命理工学院は学校推薦型選抜も行い、医学部・歯学部は11月出願の学校推薦型選抜です。
東京科学大学は、理工学系の6学院(理学院、工学院、物質理工学院、情報理工学院、生命理工学院、環境・社会理工学院)と、医歯学系の2学部(医学部、歯学部)で構成されています。入試の要項も理工学系と医歯学系で分かれています。
| 系統 | 対象 | 選抜の種類 | 出願 | 共通テスト |
|---|---|---|---|---|
| 理工学系 | 6学院すべて(一般枠・女子枠。生命理工学院は一般枠のみ) | 総合型選抜 | 2026年12月14日〜16日 | 必要 |
| 理工学系 | 生命理工学院(一般枠・女子枠) | 学校推薦型選抜 | 2026年12月14日〜16日 | 必要(個別テストは免除) |
| 医歯学系 | 医学部・歯学部 | 学校推薦型選抜(特別選抜Ⅰ) | 2026年11月2日〜6日 | 医学科・歯学科のみ必要 |
総合型選抜というと、秋に出願して年内に結果が出る入試を思い浮かべるかもしれません。東京科学大学の理工学系は違います。
12月に出願し、共通テストを受けたうえで、2月3日の第1段階選抜を通過した人だけが、2月7日に大学で面接や筆記などの「総合問題」を受けます。合格発表は2月9日です。
第1段階選抜を行う時は共通テストの成績が必ず使われるので、得点が足りなければ書類が良くても先に進めません。
医学部・歯学部は11月に出願し、11月下旬に小論文と面接を受けます。保健衛生学科と口腔保健学科は共通テストを課さず、12月11日に最終合格が決まります。
医学科と歯学科は12月に条件付合格となり、共通テストの成績を確認して2月に最終結果が通知されます。
出典
東京科学大学「令和9(2027)年度 総合型選抜 学生募集要項」「令和9(2027)年度 生命理工学院 学校推薦型選抜 学生募集要項」(いずれも令和8年7月)、「令和9(2027)年度 特別選抜Ⅰ(学校推薦型選抜)学生募集要項 医学部・歯学部」(2026年7月)。出願の前に、東京科学大学 受験生サイトで、出願する年度(令和9年度)の要項を確認してください。実施方法などに変更があった場合も、受験生サイトで公表されます。
募集人員(令和9年度)
この節の答え理工学系の総合型選抜は一般枠86人・女子枠139人、医学部・歯学部の学校推薦型選抜は医学科5人、看護学専攻20人などです。
理工学系
一般枠は性別によらず出願できる募集枠、女子枠は戸籍上の性別が「女性」である人が出願できる募集枠です。総合型選抜の募集人員は、一般枠が合計86人1、女子枠が合計139人です。
| 学院 | 総合型 一般枠 | 総合型 女子枠 | 学校推薦型 |
|---|---|---|---|
| 理学院 | 8人 | 15人 | ― |
| 工学院 | 17人 | 70人 | ― |
| 物質理工学院 | 20人 | 25人 | ― |
| 情報理工学院 | 6人 | 20人 | ― |
| 生命理工学院 | 15人 | ― | 一般枠15人・女子枠15人 |
| 環境・社会理工学院 A(建築学系) | 8人 | 3人 | ― |
| 環境・社会理工学院 B(土木・環境工学系) | 6人 | 3人 | ― |
| 環境・社会理工学院 C(融合理工学系) | 6人 | 3人 | ― |
| 合計 | 86人 | 139人 | 30人 |
理工学系では、入学後2年目に「系」に所属します。環境・社会理工学院は系ごとの募集で、Aの合格者は建築学系、Bは土木・環境工学系、Cは融合理工学系に所属します。
合格者が募集人員に満たない場合、欠員分は一般選抜(前期日程)の募集人員に加えられます。
女子枠について
要項によると、東京科学大学は女子学生の比率が長年低い状態を打破するため、2024年度から総合型選抜と学校推薦型選抜に女子枠を導入しました。受験生の潜在力を発掘することに主眼を置いた選抜と説明されています。
医歯学系(学校推薦型選抜・特別選抜Ⅰ)
| 学部・学科・専攻 | 修業年限 | 募集人員 |
|---|---|---|
| 医学部 医学科 | 6年 | 5人(2028年度入試からこの選抜は廃止の予告あり。医学科の学校推薦型選抜は地域特別枠推薦選抜だけになる) |
| 医学部 保健衛生学科 看護学専攻 | 4年 | 20人 |
| 医学部 保健衛生学科 検査技術学専攻 | 4年 | 8人 |
| 歯学部 歯学科 | 6年 | 10人(2028年度入試から8人の予告あり) |
| 歯学部 口腔保健学科 口腔保健衛生学専攻 | 4年 | 4人 |
| 歯学部 口腔保健学科 口腔保健工学専攻 | 4年 | 2人 |
医学科を除く募集人員には、国際バカロレア選抜による若干名が含まれます。2028年度入試からは、医学部・歯学部の国際バカロレア選抜などを総合型選抜の「国際枠」に整理する予告があります。
大学入学共通テストの扱い
この節の答え理工学系は指定の全教科の受験が必須で、医歯学系で課すのは医学科(原則8割以上)と歯学科(原則7割以上)だけです。
理工学系:総合型選抜も学校推薦型選抜も全員が受験する
理工学系の総合型選抜と生命理工学院の学校推薦型選抜では、次の教科・科目をすべて受験する必要があります。1つでも受験しなかった場合は受験できません。
| 教科 | 科目 |
|---|---|
| 国語 | 『国語』 |
| 地理歴史・公民 | 『地理総合、地理探究』『歴史総合、日本史探究』『歴史総合、世界史探究』『公共、倫理』『公共、政治・経済』から1科目 |
| 数学 | 『数学Ⅰ、数学A』『数学Ⅱ、数学B、数学C』の2科目 |
| 理科 | 『物理』『化学』『生物』『地学』から2科目(理学院の女子枠は『物理』『化学』に限る。工学院の一般枠は『物理』を必ず含める) |
| 外国語 | 『英語(リスニングを含む)』『ドイツ語』『フランス語』『中国語』『韓国語』から1科目 |
| 情報 | 『情報Ⅰ』 |
第1段階選抜で使う合計点は、工学院の一般枠と物質理工学院の女子枠を除いて1000点満点(国語200、地歴・公民100、数学200、理科200、外国語200、情報100)です。工学院の一般枠は数学・理科・外国語を各300点とする1300点満点、物質理工学院の女子枠は理科・外国語を各300点とする1200点満点です。
使い方は学院によって違います。理学院の一般枠と情報理工学院は「基礎学力の判定のためのみに用いる」とされ、情報理工学院は概ね780点以上1かどうかを基準にしています。
工学院の女子枠、物質理工学院、生命理工学院の一般枠は、第2段階選抜でも共通テストの得点を換算して合計点に加えます。
医歯学系:医学科と歯学科だけが受験する
医学部・歯学部で共通テストを課すのは医学科と歯学科だけです。合格と判断する目安は、指定教科・科目の得点の総合計で、医学科が原則8割以上、歯学科が原則7割以上3です。
理科は『物理』『化学』『生物』から2科目を選びます。保健衛生学科と口腔保健学科は共通テストを課しません。
2028年度入試からは、歯学科の目安が原則72%以上になり、検査技術学専攻にも共通テストを課す予告があります。
出願資格と出願要件
この節の答え総合型選抜は専願で学校長の推薦や評定の基準はなく、学校推薦型選抜は現役のみで医学科は評定平均値4.7以上などが要件です。
総合型選抜(理工学系)
- 高校を卒業した人と、2027年3月に卒業見込みの人が出願できる(卒業年度の制限は要項に書かれていない)
- 合格した場合は必ず入学することを確約できる人に限る。女子枠は戸籍上の性別が「女性」であることも必要
- 学校長の推薦は不要。評定(全体の学習成績の状況)の基準も要項に記載はない
学校推薦型選抜(生命理工学院)
- 2027年3月に高校を卒業見込みの人に限る。1校から推薦できるのは2人まで2
- 生命理工学院への明確な志望理由と学修の熱意があり、学習成績・人物ともに特に優れること
- 「数学Ⅰ」「数学Ⅱ」「数学Ⅲ」「数学A」「数学B」「数学C」に対応する科目をすべて履修済みか、出願時に履修していること
- 「生物」「物理」「化学」に対応する科目のうち2科目以上を履修済みか、出願時に履修していること
学校推薦型選抜(医学部・歯学部)
2027年3月に高校(中等教育学校を含む)を卒業見込みの人と、文部科学大臣が認定した在外教育施設の課程を2026年4月1日〜2027年3月31日に修了した人・修了見込みの人が対象です。1校から複数の学科・専攻に推薦できますが、同じ人を重複して推薦することはできません。
| 学科・専攻 | 1校からの推薦人数 | 評定などの要件 |
|---|---|---|
| 医学部 医学科(2028年度入試から廃止の予告あり) | 2人以内 | 評定平均値4.7以上、またはきわめて優れた特性・学科能力か特筆すべき課外活動の経験 |
| 医学部 看護学専攻 | 2人以内 | 学習成績概評A(評定平均値4.3以上)、高い語学力(英語力)(2028年度入試からは全体の評定平均値4.0以上になる予告あり) |
| 医学部 検査技術学専攻 | 1人 | 評定平均値4.0以上 |
| 歯学部 歯学科・口腔保健学科 | 2人以内 | 評定の数値基準の記載なし。高い語学力(英語力) |
理工学系の選考方法(学院別)
この節の答え共通テストなどによる第1段階選抜を通った人が、2月7日に大岡山キャンパスで面接や筆記などの総合問題を受けます。
総合型選抜の第1段階選抜
第1段階選抜は、共通テストの成績と、学院によっては出願書類も使って行います。志願者が一定数を超えた場合だけ実施する学院と、書類を重視して判定する学院があります。
| 学院 | 一般枠 | 女子枠 |
|---|---|---|
| 理学院 | 共通テストと出願書類で判定。活動実績報告書の内容を重視。上限は募集人員の約1.5倍 | 志願者が募集人員の約1.5倍を超えた場合、共通テストで選抜 |
| 工学院 | 志願者が募集人員の約1.5倍を超えた場合、共通テストで選抜 | 同左 |
| 物質理工学院 | 志願者が募集人員の約1.5〜2倍を超えた場合、共通テストで選抜 | 同左 |
| 情報理工学院 | 共通テストと出願書類で判定。活動実績報告書の内容を重視。上限は募集人員の約2倍 | 同じ方法。上限は募集人員の約1.2倍 |
| 生命理工学院 | 志願者が募集人員の約2倍を超えた場合、共通テストと出願書類で選抜(2028年度入試からは約1.5倍を超えた場合に共通テストの成績で選抜する予告あり) | ― |
| 環境・社会理工学院 | Aは共通テスト、BとCは共通テストと出願書類で判定。上限は約2倍 | 共通テストと出願書類(活動実績報告書を含む)で判定。上限は約2倍 |
総合型選抜の第2段階選抜(総合問題)
第1段階選抜の合格者は、2027年2月7日に大岡山キャンパスで総合問題を受けます。調査書の評価も総合問題に含まれます。
| 学院 | 総合問題の内容 | 配点(一般枠/女子枠) |
|---|---|---|
| 理学院 | 一般枠は面接(活動実績報告書に関する質疑応答など)。女子枠は「数学Ⅲ」中心の筆記試験30点、面接10点、共通テストの物理・化学(各30/100倍) | 100点/100点 |
| 工学院 | 面接。理数系トピックを踏まえた志望動機と、物理や数学(数学Ⅲを含む)のテーマの説明 | 100点/総合問題100点+共通テスト100点 |
| 物質理工学院 | 面接。科学的な知識と考え方を試問し、考察力、表現力、適性を評価 | 総合問題100点+共通テスト100点/120点+120点 |
| 情報理工学院 | 面接。活動実績報告書に関する発表や質疑応答など | 100点/100点 |
| 生命理工学院 | 筆記(生物に関する設問・90分)と面接(2028年度入試からは総合問題が面接だけになる予告あり) | 総合問題100点+共通テスト60点(2028年度入試からは総合問題60点+共通テスト60点の予告あり) |
| 環境・社会理工学院 | Aは建築に関連する造形課題(120分)、Bは筆記を含む面接、Cは環境や社会的な課題への見解を説明する面接 | 100点/100点 |
工学院・物質理工学院・情報理工学院の女子枠の面接では、各学院で学びたいことと自身の将来像を踏まえた志望動機も評価されます。理学院の女子枠の面接は、志望動機・学習意欲・論理的な思考力などを調査書も参考にしながら10点で評価し、環境・社会理工学院の女子枠はA・B・Cとも活動実績報告書の記載内容も評価されます。
学校推薦型選抜(生命理工学院)
個別テストは免除され、共通テストの成績(1000点満点)、推薦書、調査書、志望理由書を総合的に評価します。女子枠は学修計画書も評価に加わります。推薦書には、学校長が3年間の学年全体での成績順位を記入します。
医学部・歯学部の選考方法
この節の答え出願書類、小論文、グループ面接と個人面接で判定し、医学科と歯学科はこれに共通テストが加わります。
出願書類の評価、小論文試験、面接試験の成績を総合して判定します(医学科と歯学科は共通テストも課す)。面接は、課題を与えたグループ面接のあとに、提出書類とグループ面接の内容をもとにした個人面接を行います。
試験会場は湯島キャンパスです。
志願者が募集人員を大幅に上回った場合は、出願書類による第1段階選抜があります。目安は医学科が募集人員の約4倍、歯学科が約2倍3、口腔保健学科の2専攻が約4倍です(歯学科と口腔保健学科は国際バカロレア選抜と合わせた募集人員に対する倍率)。
保健衛生学科は第1段階選抜を実施しません。
小論文の大問1は全学科・専攻共通で、問題発見および解決に必要な批判的・創造的・協働的思考力を問います。大問2は学科・専攻ごとに違い、医学科は生命科学などに関する複数の資料の整理と要約、歯学科は科学問題、英語で出題される問題、エッセイ形式問題から2〜3題、口腔保健学科の2専攻は英語の文章の読解が出題されます。
日程(令和9年度)
この節の答え理工学系は2026年12月14日〜16日に出願して2027年2月9日に発表、医学部・歯学部は11月2日〜6日に出願です。
| 項目 | 理工学系 総合型選抜 | 生命理工学院 学校推薦型選抜 | 医学部・歯学部 学校推薦型選抜 |
|---|---|---|---|
| 出願 | 2026年12月14日(月)〜12月16日(水)書類必着(Web登録は12月11日(金)から) | 同左 | 2026年11月2日(月)〜11月6日(金)(書類は11月6日17時必着) |
| 第1段階選抜の発表 | 2027年2月3日(水) | なし | 2026年11月16日(月)(保健衛生学科は実施しない) |
| 試験 | 2027年2月7日(日)総合問題 | なし(個別テスト免除) | 小論文 2026年11月24日(火)、面接 11月25日(水)(保健衛生学科は志願者多数の場合、11月26日(木)に面接を行うことがある) |
| 合格発表 | 2027年2月9日(火) | 2027年2月9日(火) | 2026年12月11日(金)(医学科・歯学科は条件付合格。最終結果通知は2027年2月9日(火)以降) |
| 入学手続 | 2027年2月17日(水)まで | 同左 | 2026年12月14日(月)〜12月18日(金)(医学科・歯学科は2027年2月9日〜2月17日) |
理工学系は、Web出願の登録と検定料の支払いに加え、出願書類を期間内に郵送で届ける必要があります。入学検定料は17,000円で、総合型選抜で第1段階選抜に不合格となった場合は13,000円が返還されます。
医学部・歯学部は入学検定料17,000円と郵送料2,490円の計19,490円です。
提出書類:志望理由書と活動実績報告書
この節の答え理工学系は800字以内の志望理由書と学院により活動実績報告書、医学科と歯学科は2,000字以内の志望理由を2つ書きます。
理工学系
| 書類 | 対象 | 内容 |
|---|---|---|
| 志望理由書 | 総合型選抜の全学院 | 志望理由を800字以内で書く。生命理工学院は、学習・活動・研究の実績など自分のアピールも含める |
| 活動実績報告書 | 理学院の一般枠、情報理工学院の一般枠・女子枠、環境・社会理工学院の女子枠 | 理学院は最も重要だと考える活動または研究を一つに絞る。環境・社会理工学院は環境や社会とのかかわりでアピールできる活動と、そこで養われた能力・考え方をまとめる |
| 推薦書・志望理由書 | 学校推薦型選抜(生命理工学院) | 推薦書は学校長が作成。推薦書に研究に関する記載がある場合は、その研究内容も志望理由書に書く |
| 学修計画書 | 学校推薦型選抜(生命理工学院)の女子枠 | 「目指す将来像」と「入学後に学びたいこと、取り組みたいこと、挑戦したいこと等」を書く |
理学院の一般枠の活動実績報告書の例として、要項は、課題研究で主導的な役割を果たして成果を発表したことや、国際科学オリンピックまたはその国内予選相当の大会で優秀な成績をおさめたことを挙げています。
医歯学系
志望理由書はWeb出願サイトで入力します。医学科と歯学科は「東京科学大学で学びたい理由、高校在学中の活動の成果、卒業後の将来像」と「国際感覚に優れていることを示す具体的な活動や経験」を、それぞれ2,000字以内で書きます。
保健衛生学科と口腔保健学科は、これらをまとめて3,000字以内です。このほか、高校が作成する推薦書、学習状況調査票、調査書を提出します。
志望理由書の組み立ては志望理由書の書き方、活動の整理の仕方は活動報告書の書き方で説明しています。
併願と入学辞退のルール
この節の答えどの選抜も合格者は原則辞退できず、理工学系は1つの学院にしか出願できず、総合型と学校推薦型の併願もできません。
- 理工学系の総合型選抜は1つの学院にしか出願できず、学校推薦型選抜との併願もできない
- 総合型選抜の一般枠と女子枠の併願は、環境・社会理工学院だけ可能。生命理工学院の学校推薦型選抜も、女性は一般枠と女子枠を併願できる。両方合格なら女子枠での合格になる
- 理工学系の総合型選抜・学校推薦型選抜に出願していても、東京科学大学や他の国公立大学の一般選抜に出願できる。ただし合格した場合、東京科学大学の一般選抜は受験できず、他の国公立大学の一般選抜を受けても合格者にならない
- 合格者は原則として入学を辞退できない。特別な事情がある場合に限り、期限までに辞退届を出して大学の許可を得る
- 医学部・歯学部は、国公立大学の学校推薦型選抜への出願が1つの大学・学部に限られる
合格したら入学することが前提の入試です。理工学系の合格発表は2月9日なので、不合格の場合に備えて国公立大学の前期日程の準備を並行して進めておく必要があります。
不合格の場合と一般選抜との関係
この節の答え第1段階選抜の不合格者には13,000円が返還され、合格して東京科学大学の一般選抜を受けられなくなった場合も一般選抜の検定料のうち13,000円が返還されます。
理工学系の総合型選抜で第1段階選抜に不合格になった人には、2027年2月3日18時15分ごろからWeb出願サイトのマイページに入学検定料の返還の案内が載り、3月末日までに申請すると17,000円のうち13,000円が返還されます。生命理工学院の学校推薦型選抜には第1段階選抜がなく、出願書類の受理後は入学検定料が返還されません。
一般選抜(前期日程)と併願する場合、調査書は選抜ごとに提出します。総合型選抜・学校推薦型選抜に合格して東京科学大学の一般選抜を受けられなくなった場合は、納めた一般選抜の検定料のうち13,000円が返還されます(手続は一般選抜のWeb出願サイトのマイページ)。
総合型選抜で第2段階選抜の点数を知りたい場合は、出願登録の時に成績開示を「希望する」と選び、手数料500円を入学検定料と一緒に払います。2027年5月中旬〜6月末に、受験生サイトから成績開示システムで総合問題の合計点を見られます。
第1段階選抜で不合格になった人や、総合問題を1つでも受けなかった人には提供されず、出願後や郵送での請求は原則受け付けられません。
医学部・歯学部で第1段階選抜に不合格になった人には、入学検定料17,000円のうち13,000円と郵送料1,660円が返還され、手続の案内は第1段階選抜の結果通知に同封されます。医学部・歯学部の学校推薦型選抜で不合格になった人は、東京科学大学(医歯学系)や他の国公立大学の一般選抜等を受験できます。
共通テストで受ける教科・科目は、受験する大学の指示によります。東京科学大学(医歯学系)の一般選抜を受ける場合は改めて出願が必要で、推薦の要項は「令和9(2027)年度一般選抜学生募集要項」(推薦の要項の時点では2026年11月下旬に発表予定)を見るよう案内しています。
医学部・歯学部の学校推薦型選抜は、地域特別枠推薦選抜とは併願できません。
令和8年度の結果(理工学系)
この節の答え理工学系の総合型選抜は募集人員225人に志願者890人、第1段階選抜合格者360人、合格者218人でした。
東京科学大学が公表している令和8年度の理工学系の入学者選抜実施結果です。総合型選抜は、募集人員225人に対して志願者890人、第1段階選抜合格者360人、合格者218人4でした。表の数字は人数です。
| 学院・募集枠 | 募集人員 | 志願者数 | 第1段階選抜合格者数 | 合格者数 |
|---|---|---|---|---|
| 理学院 一般枠 | 8 | 16 | 10 | 8 |
| 理学院 女子枠 | 15 | 66 | 24 | 15 |
| 工学院 一般枠 | 17 | 135 | 26 | 18 |
| 工学院 女子枠 | 70 | 246 | 105 | 70 |
| 物質理工学院 一般枠 | 20 | 44 | 28 | 20 |
| 物質理工学院 女子枠 | 25 | 92 | 40 | 26 |
| 情報理工学院 一般枠 | 6 | 30 | 9 | 6 |
| 情報理工学院 女子枠 | 20 | 31 | 19 | 18 |
| 生命理工学院 一般枠 | 15 | 27 | 27 | 10 |
| 環境・社会理工学院 一般枠(A・B・C合計) | 20 | 131 | 53 | 17 |
| 環境・社会理工学院 女子枠(A・B・C合計) | 9 | 72 | 19 | 10 |
| 総合型選抜 合計 | 225 | 890 | 360 | 218 |
一般枠と女子枠の併願者は志願者数をそれぞれの枠に数え、両方に合格した人は女子枠に数えています。生命理工学院の学校推薦型選抜は、一般枠15人に志願者75人・合格者15人、女子枠15人に志願者62人・合格者15人でした。
工学院の一般枠は第1段階選抜で大きく絞り込まれ、生命理工学院の一般枠などは合格者が募集人員を下回りました。募集人員まで合格者を出すとは限らない入試です。
医学部・歯学部の結果は、この理工学系の実施結果には載っていません。
学院別の倍率と第1段階選抜の絞り込み(2026年度)
この節の答え2026年度の志願者数÷合格者数は総合型選抜全体で4.1倍(記事側の計算)で、工学院の一般枠は第1段階選抜で5.2倍に絞られました。
この節の数字は、東京科学大学が公表した「令和8年度学士課程(理工学系)入学者選抜実施結果」のもので、2026年4月に入学する人を選んだ令和8(2026)年度入試の結果です。理工学系の6学院は、旧 東京工業大学にあたります。
倍率は大学の公表値ではなく、上の表の志願者数・第1段階選抜合格者数・合格者数から記事側で計算し、小数第2位を四捨五入しました。
| 学院・募集枠 | 志願者数÷合格者数 | 志願者数÷第1段階選抜合格者数 | 第1段階選抜合格者数÷合格者数 |
|---|---|---|---|
| 理学院 一般枠 | 2.0倍 | 1.6倍 | 1.3倍 |
| 理学院 女子枠 | 4.4倍 | 2.8倍 | 1.6倍 |
| 工学院 一般枠 | 7.5倍 | 5.2倍 | 1.4倍 |
| 工学院 女子枠 | 3.5倍 | 2.3倍 | 1.5倍 |
| 物質理工学院 一般枠 | 2.2倍 | 1.6倍 | 1.4倍 |
| 物質理工学院 女子枠 | 3.5倍 | 2.3倍 | 1.5倍 |
| 情報理工学院 一般枠 | 5.0倍 | 3.3倍 | 1.5倍 |
| 情報理工学院 女子枠 | 1.7倍 | 1.6倍 | 1.1倍 |
| 生命理工学院 一般枠 | 2.7倍 | 1.0倍 | 2.7倍 |
| 環境・社会理工学院 一般枠(A・B・C合計) | 7.7倍 | 2.5倍 | 3.1倍 |
| 環境・社会理工学院 女子枠(A・B・C合計) | 7.2倍 | 3.8倍 | 1.9倍 |
| 総合型選抜 合計 | 4.1倍 | 2.5倍 | 1.7倍 |
志願者数÷合格者数は、総合型選抜全体で4.1倍でした。高かったのは環境・社会理工学院の一般枠(7.7倍)、工学院の一般枠(7.5倍)、環境・社会理工学院の女子枠(7.2倍)で、低かったのは情報理工学院の女子枠(1.7倍)と理学院の一般枠(2.0倍)です。
どの段階で人数が絞られるかは、学院によって違います。工学院の一般枠は第1段階選抜で5.2倍に絞られ、第1段階選抜合格者から合格者までは1.4倍でした。
生命理工学院の一般枠は、志願者と第1段階選抜合格者がどちらも27人で、合格者は10人(2.7倍)でした。大学の資料では、総合問題を受けた人(受験者)は24人です。
環境・社会理工学院の一般枠は、第1段階選抜(2.5倍)と第2段階選抜(3.1倍)の両方で絞られています。
生命理工学院の学校推薦型選抜は、志願者数÷合格者数が一般枠5.0倍、女子枠4.1倍でした(記事側の計算)。
大学の資料にも「倍率」「実質倍率」の欄があり、総合型選抜の合計は倍率4.0、実質倍率1.6と載っています。資料の人数で計算し直すと、倍率は志願者数÷募集人員(890÷225)、実質倍率は受験者数(総合問題を受けた350人)÷合格者数(218人)にあたり、この記事の志願者数÷合格者数とは割る数が違います。
ほかの資料の倍率と比べる時は、何を何で割った数字かを見分けてください。2027年度入試については、志願者数を2026年12月下旬に、合格者数などの資料を2027年4月以降に受験生サイトに載せる予定と要項に書かれています。
総合型選抜・学校推薦型選抜の難易度の目安になる数字
この節の答え要項と実施結果に難易度の数字は無く、目安は共通テストの基準と倍率で、同じ年の理工学系の一般選抜(前期日程)は志願者数÷合格者数で3.7倍(記事側の計算)でした。
令和9年度の要項と令和8年度の実施結果には、総合型選抜の難易度(偏差値など)を示す数字は載っていません。要項と2026年度の結果から、難しさの目安になる事実を並べると次のとおりです。
- 共通テストは指定の教科・科目をすべて受けることが前提で、第1段階選抜を行う時は、どの学院も共通テストの得点合計を使う(学院によっては出願書類と合わせて判定)。情報理工学院の基準(1000点満点で概ね780点以上)は、満点の78%にあたる(記事側の計算)
- 2026年度の総合型選抜は、志願者数÷合格者数が全体で4.1倍。同じ年の理工学系の一般選抜(前期日程)は志願者3,195人・合格者860人で、志願者数÷合格者数は3.7倍(記事側の計算。大学の資料の倍率は3.9、実質倍率は3.1)。総合型選抜の志願者数には、一般枠と女子枠の併願者が両方の枠に数えられている
- 第2段階選抜には、数学Ⅲを含む出題がある学院・枠がある。工学院(一般枠・女子枠)の面接は物理や数学(数学Ⅲを含む)のテーマの説明、理学院の女子枠の筆記は「数学Ⅲ」が主な出題範囲、環境・社会理工学院Aの造形課題は「数学Ⅲ」程度までの数学を応用する
- 2027年度の要項は、期待する水準に達した人が少なく合格者が募集人員に満たない場合、欠員を一般選抜(前期日程)の募集人員に加えるとしている。2026年度は、生命理工学院の一般枠、情報理工学院の女子枠、環境・社会理工学院の一般枠で合格者が募集人員を下回った
- 医学部・歯学部は、2026年度の志願者数・合格者数が理工学系の実施結果に載っていないため、倍率を計算できない。目安になるのは、医学科と歯学科の共通テストの得点の目安と、評定などの推薦要件
倍率の数字の読み方は総合型選抜の倍率の解説で説明しています。
過去問と総合問題・小論文の試験時間
この節の答え令和9年度の要項に過去問の公開先の記載はなく、分かるのは出題の形式と試験時間で、理学院の女子枠の数学は60分です。
令和9年度の3つの要項(総合型選抜、生命理工学院の学校推薦型選抜、医学部・歯学部の特別選抜Ⅰ)には、過去の試験問題を公開しているかどうかや、その公開先は書かれていません。要項から分かるのは、出題の形式と試験の時間です。
理工学系の総合問題(2027年2月7日)で筆記があるのは、理学院の女子枠(数学・9時30分〜10時30分の60分)、生命理工学院の総合型選抜(9時30分〜11時00分の90分。2028年度入試からは総合問題が面接だけになる予告あり)、環境・社会理工学院B(9時30分〜11時00分の90分)で、Aの造形課題は9時30分〜11時30分です。
面接は、工学院が12時30分〜18時00分、環境・社会理工学院Cが9時30分〜13時00分のように時間帯で示されていて、1人あたりの面接の長さは書かれていません。試験室などの詳細を記した「受験案内」は、2月3日18時15分ごろに受験生サイトに載ります。
志望理由書と活動実績報告書の様式は受験生サイトの総合型選抜のページから、生命理工学院の推薦書・志望理由書・学修計画書の様式は学校推薦型選抜のページからダウンロードします。
医学部・歯学部の小論文の大問2のうち、看護学専攻は科学論文やエッセイなどの資料を読んで整理・統合し、著者の論意を踏まえて自分の考えを論理的かつ簡潔に述べる問題、検査技術学専攻は科学的な題材の文章を読んで理解し、自分なりの推論を理論的に展開する問題です。医学科の大問2では、図や文章を用いて根拠を示しながら自分の考えや解決策を述べる力も問われます。
小論文と面接の集合時間・場所は後日通知され、面接の詳細は、第1段階選抜を行う学科では結果の通知の時に合格者にだけ知らされ、行わない保健衛生学科には11月16日以降に通知されます。
2028年度入試(2028年4月入学)からの変更予告
この節の答え生命理工学院の第1段階選抜の基準と配点の変更、医学科の学校推薦型選抜の廃止、看護・検査技術・歯学科の要件変更、国際枠の新設が予告されています。
東京科学大学は、令和10(2028)年度入学者選抜(2027年度に実施)の変更を、受験生サイトの「入試の変更点」で理工学系と医歯学系に分けて予告しています。この記事の募集人員・出願要件・選考方法は令和9年度(2027年度入試)の要項によるので、2028年4月入学で受ける人(2026年度の高校2年生)は、総合型選抜と学校推薦型選抜で次の点の変更が予告されています。
理工学系(2025年11月14日の第2報・2026年6月12日の第6報)
| 項目 | 2027年度入試まで | 2028年度入試から |
|---|---|---|
| 生命理工学院 総合型選抜(一般枠)の求める学生像 | とりわけ総合型選抜では、生物学に秀でた素質が認められる者 | とりわけ総合型選抜では、理科(化学、物理学、生物学)や数学に優れた能力を発揮し、生命理工学分野を開拓するのに十分な高い素養と志を持つ者 |
| 生命理工学院 総合型選抜(一般枠)の第1段階選抜 | 志願者数が募集人員の約2倍を超えた場合、共通テストの成績(得点合計)と出願書類で行う | 志願者数が募集人員の約1.5倍を超えた場合、共通テストの成績(得点合計)で行う |
| 生命理工学院 総合型選抜(一般枠)の第2段階選抜 | 総合問題は筆記(90分)と面接。配点は総合問題100点・共通テスト60点の計160点 | 総合問題は面接(試験時間は未定)。配点は総合問題60点・共通テスト60点の計120点 |
| 2年目に所属できる系 | 各系の受入可能人数を考慮し、学生の志望と1年目の学業成績で決める(環境・社会理工学院は系ごとの募集) | 決め方は同じだが、入試方法によって所属できる系に制限がある(下の段落) |
第6報によると、令和10年度以降の入学者は、総合型選抜の理学院(一般枠)が出願時に希望した系(入学後の変更は理学院の系に限る)、環境・社会理工学院(一般枠・女子枠)が出願時に選択した系だけ5、それ以外の総合型選抜(理学院の女子枠を含む)は、合格した学院の系だけに所属できます。生命理工学院の学校推薦型選抜(一般枠・女子枠)は、生命理工学系だけです。
医歯学系(2025年12月15日の第3報・2026年7月9日の第7報)
| 学部・学科・専攻 | 2027年度入試まで | 2028年度入試から |
|---|---|---|
| 医学部 医学科(学校推薦型選抜) | 特別選抜Ⅰ(学校推薦型選抜)で募集人員5人 | 学校推薦型選抜を廃止し、医学科の学校推薦型選抜は地域特別枠推薦選抜だけになる |
| 医学部 医学科(地域特別枠推薦選抜) | 学習成績概評がA段階(全体の評定平均値4.3以上)。試験の後に条件付合格を発表し、共通テストの成績(目安は原則8割以上)を確認して最終結果を通知 | 評定平均値に制限を設けない。条件付合格の発表はやめ、共通テストの成績を加味して評価する |
| 医学部 保健衛生学科 看護学専攻 | 学習成績概評がA(評定平均値4.3以上) | 全体の学習成績の状況(評定平均値)が4.0以上 |
| 医学部 保健衛生学科 検査技術学専攻 | 共通テストを課さない | 共通テストを課す(国語・地歴公民・数学・理科・外国語・情報の6教科8科目。合格と判断する目安は総合計の原則68%以上) |
| 歯学部 歯学科 | 募集人員10人。共通テストの目安は原則7割以上 | 募集人員8人。共通テストの目安は原則72%以上 |
| 医学部・歯学部の全学科・専攻(国際枠) | 国際バカロレア選抜(特別選抜Ⅰ)、帰国生選抜(特別選抜Ⅱ)、私費外国人留学生特別選抜に分かれている | 総合型選抜の「国際枠」に整理し、インターナショナルスクールに通う生徒なども対象に加える(第3報の予定では、医学科5人、ほかの学科・専攻は若干名・11月に選抜) |
医学部医学科の国際枠は、出願書類の評価と個人面接(日本語短文課題、日本語での質疑応答を含む)で選びます。出願要件には、国際バカロレア資格(ディプロマ・プログラム6科目の最終成績39点以上など)、GCE Aレベル、SAT、ACT、日本留学試験などのうち、指定の条件を満たす成績が入ります(第7報)。
医学科以外の学科・専攻の国際枠は5、出願書類の評価・小論文・個人面接の予定です。
予告には、入試制度は今後も検討を続け、変更が生じた場合は受験生サイトで知らせると書かれています。出願する年度の学生募集要項で改めて確かめてください。
学年別の準備の進め方
この節の答え高3は共通テストを一般選抜と同じ水準で学び、高1・2は主導して成果を出した活動の記録を残し、履修科目を確かめます。
高校3年生
- 志望する学院・学部の要項を読み、選抜の種類、募集枠、共通テストの使われ方、第2段階選抜の内容を確認する
- 共通テストは全教科が必要。一般選抜と同じ水準で学習を続ける
- 活動実績報告書が必要な学院・枠を考えている場合は、書く活動を出願期間(2026年12月14日〜16日)より前に整理する
- 学校推薦型選抜を考えている場合は、校内推薦を受けられるかを早めに先生に相談する。医学部・歯学部は出願が11月初めで、志望理由書の分量も多い
高校1・2年生
- 課題研究や探究活動、科学系のコンテストなど、自分が主導して成果を出した活動に取り組み、記録を残す
- 生命理工学院の学校推薦型選抜は、数学Ⅲ・数学Cまでと、生物・物理・化学のうち2科目以上の履修が要件。科目選択の段階で確認する
- 医学部・歯学部の学校推薦型選抜を考えている場合は、評定と英語力の要件を意識する。2028年度入試からは、医学科の学校推薦型選抜(地域特別枠推薦選抜を除く)の廃止、看護学専攻の評定を全体の評定平均値4.0以上とする変更、検査技術学専攻での共通テストの実施(目安は原則68%以上)などが予告されている(上の「2028年度入試(2028年4月入学)からの変更予告」)
合格に向けた対策のポイント
この節の答え共通テストを最優先にし、800字の志望理由書で学院とのつながりを示し、考えた筋道を面接で説明する練習をします。
- 共通テストを最優先にする:理工学系はどの学院も第1段階選抜で共通テストを使う。ここを通らなければ総合問題に進めない
- 志望理由書は800字で学院とのつながりを示す:何に興味を持ち、何を学んできたか、その学院で何を学びたいかを一本の筋にする
- 面接は「説明する力」を準備する:工学院は物理や数学(数学Ⅲを含む)のテーマ、物質理工学院は科学的な知識と考え方の説明を求められる。考えた筋道を言葉で説明する練習をする
- 活動実績報告書は中身で勝負する:理学院の一般枠と情報理工学院は、第1段階選抜で報告書の内容を重視し、面接でも報告書について問われる
- 医学部・歯学部は小論文とグループ面接を練習する:大問1は共通の思考力問題、大問2は学科ごとの資料読解や英文読解
面接の準備は面接対策と口頭試問の対策、小論文は小論文の書き方で説明しています。理工学系の学院の総合型選抜をほかの大学の理工系の入試と比べたい時は理工学部の総合型選抜、医学部 保健衛生学科 看護学専攻を考えている人は看護学部の総合型選抜・学校推薦型選抜も読んでください。
よくある質問
- Q. 東京科学大学に総合型選抜はありますか?
- A. あります。理工学系の6学院(理学院、工学院、物質理工学院、情報理工学院、生命理工学院、環境・社会理工学院)で総合型選抜を実施しています。生命理工学院以外は一般枠と女子枠があります。生命理工学院は学校推薦型選抜も実施し、医学部・歯学部は学校推薦型選抜(特別選抜Ⅰ)を実施します。
- Q. 東京科学大学の総合型選抜に共通テストは必要ですか?
- A. 必要です。理工学系の総合型選抜と生命理工学院の学校推薦型選抜では、国語、地歴・公民1科目、数学2科目、理科2科目、外国語、情報Ⅰをすべて受験しなければなりません。医学部・歯学部の学校推薦型選抜では、医学科(目安は原則8割以上)と歯学科(原則7割以上)だけが共通テストを課します。
- Q. 東京科学大学の総合型選抜の日程は?
- A. 令和9年度の理工学系の総合型選抜は、出願が2026年12月14日から16日、第1段階選抜の発表が2027年2月3日、総合問題(面接など)が2月7日、合格発表が2月9日、入学手続が2月17日までです。医学部・歯学部の学校推薦型選抜は、出願が2026年11月2日から6日、小論文が11月24日、面接が11月25日、最終合格発表が12月11日です。
- Q. 東京科学大学の総合型選抜は一般選抜と併願できますか?
- A. 一般選抜への出願はできます。ただし総合型選抜に合格した場合、東京科学大学の一般選抜は受験できず、他の国公立大学の一般選抜を受けても合格者になりません。また、総合型選抜と学校推薦型選抜の併願や、複数の学院への出願はできません。
- Q. 東京科学大学の総合型選抜に評定平均の基準はありますか?
- A. 理工学系の総合型選抜には、要項に評定の基準の記載がありません。生命理工学院の学校推薦型選抜は「学習成績・人物ともに特に優れる者」が要件です。医学部・歯学部の学校推薦型選抜は、医学科が評定平均値4.7以上(またはきわめて優れた特性・学科能力か特筆すべき課外活動の経験)、看護学専攻が4.3以上、検査技術学専攻が4.0以上です。2028年度入試からは、医学科の学校推薦型選抜(地域特別枠推薦選抜を除く)の廃止と、看護学専攻の評定平均値4.0以上への変更が予告されています。
- Q. 東京科学大学の総合型選抜の募集人員は何人ですか?
- A. 令和9年度の理工学系の総合型選抜は、一般枠が合計86人、女子枠が合計139人です。工学院は一般枠17人・女子枠70人です。生命理工学院の学校推薦型選抜は一般枠15人・女子枠15人、医学部・歯学部の学校推薦型選抜は医学科5人、歯学科10人などです。
まとめ
東京科学大学の理工学系は、6学院で総合型選抜(一般枠86人・女子枠139人)を、生命理工学院で学校推薦型選抜を実施します。どちらも共通テストが必須で、出願は2026年12月14日から16日、合格発表は2027年2月9日です。
医学部・歯学部は学校推薦型選抜(特別選抜Ⅰ)で、11月に出願して小論文と面接を受けます。どの選抜も合格したら入学することが前提です。
準備の中心は、共通テストの得点と、志望理由書・活動実績報告書、そして第2段階選抜の面接や筆記です。東京修学館では、家近亮子学長が、志望理由書の構成づくりと、面接・小論文の練習を無料相談でお手伝いしています。
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参考資料
この記事は次の公式資料をもとに書いています。数字や日程は必ず最新の要項で確かめてください。
- 令和9(2027)年度 総合型選抜 学生募集要項(理工学系)
- 令和9(2027)年度 生命理工学院 学校推薦型選抜 学生募集要項
- 令和9(2027)年度 特別選抜Ⅰ(学校推薦型選抜)学生募集要項(医学部・歯学部)
- 令和8年度学士課程入学者選抜実施結果(理工学系)
- 入試の変更点(学士課程):令和10(2028)年度入学者選抜の変更について(予告)
リンク先の確認日:2026-11-01
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