東京女子大学の総合型選抜「知のかけはし入学試験」は、2027年度入試から二つの方式に分かれました。講義と議論で考える力を見るディスカッション型と、数学の基礎力を見る数学的思考力型です。2028年度入試からは、全学科を対象にしたプレゼンテーション型が加わる8予告があります(下の「2028年度入試(2028年4月入学)からの変更予告」)。この記事では、2027(令和9)年度の入学試験要項に基づいて、方式ごとの対象学科、募集人員、出願資格、選考方法、日程、提出書類、奨学金を整理し、準備の進め方を東京修学館の家近亮子学長の監修で解説します。
東京女子大学の総合型選抜(知のかけはし入学試験)の全体像
この節の答え知のかけはし入学試験は2027年度から、文系5学科のディスカッション型と情報数理科学科の数学的思考力型の2方式になりました。
東京女子大学の学部入試は現代教養学部の入学者選抜として行われます。総合型選抜のうち高校生が一般に出願できるのは「知のかけはし入学試験」です。
2027年度入試から、従来の知のかけはし入学試験が「ディスカッション型」に名称を変え、情報数理科学科を対象とする「数学的思考力型」が新設されました。
| 方式 | 対象学科 | 募集人員 | 出願期間(2026年) |
|---|---|---|---|
| ディスカッション型 | 人文学科、国際社会学科、経済経営学科、心理学科、社会コミュニケーション学科 | 学科ごとに6〜17人 | 9月1日(火)〜9月4日(金) 終了 |
| 数学的思考力型 | 情報数理科学科 | 5人 | 11月2日(月)〜11月6日(金) |
「終了」の印が付いた日程は、この年度の受付がすでに終わっています。次の年度の日程は、大学の公式サイトの入試情報で確認してください。
ディスカッション型は文系学科の志願者を対象に、論理的思考力、課題発見力、リーダーシップ、意見を表現する力などを、数学的思考力型は情報数理科学科の志願者を対象に、数学の基礎力、論理的思考力、意見を表現する力などを評価すると大学は説明しています。
このほか総合型選抜には社会人入学試験、帰国生入学試験、外国人留学生入学試験があり、学校推薦型選抜は指定校制のみ(要項は指定校に送付)です。この記事ではこれらを扱いません。
出典
東京女子大学「2027年度 知のかけはし入学試験(ディスカッション型)入学試験要項」「2027年度 知のかけはし入学試験(数学的思考力型)入学試験要項」ほか。出願の前に、東京女子大学「学部入試情報」で2027年度の要項を確認してください。
募集人員(2027年度・学科別)
この節の答えディスカッション型は人文学科17人など学科ごとに6〜17人、数学的思考力型は情報数理科学科5人を募集します。
| 方式 | 学科(専攻) | 募集人員 |
|---|---|---|
| ディスカッション型 | 人文学科(哲学専攻、日本文学文化専攻、英語圏文化専攻、歴史文化専攻) | 17人 |
| ディスカッション型 | 国際社会学科 | 9人 |
| ディスカッション型 | 経済経営学科 | 12人 |
| ディスカッション型 | 心理学科 | 6人 |
| ディスカッション型 | 社会コミュニケーション学科 | 11人 |
| 数学的思考力型 | 情報数理科学科 | 5人 |
人文学科は学科全体で17人の募集ですが、出願の際に志望専攻を一つ選びます。GUIDE BOOK 2027には、合格して入学する場合に他の専攻への振替はできない4と書かれています。
合格者数が募集人員に満たない場合、欠員分は一般選抜(個別学力試験型)の募集人員に加えられます。
大学入学共通テストの扱い
この節の答え2方式とも選考に共通テストは使わず、出願書類と第二次選考、または数学の試験と面接で合否を判定します。
2方式とも、選考方法に大学入学共通テストは含まれていません。ディスカッション型は出願書類と第二次選考の試験、数学的思考力型は基礎学力試験(数学)・面接・出願書類で合否を判定します。
そのぶん、ディスカッション型では出願時点の英語資格のスコアが、数学的思考力型では当日の数学の記述式試験が大きな意味を持ちます。
出願資格・出願条件(評定・既卒・英語資格)
この節の答えディスカッション型は現役で評定3.7以上と4技能の英語資格が条件、数学的思考力型は評定や英語資格の条件がありません。
| 項目 | ディスカッション型 | 数学的思考力型 |
|---|---|---|
| 対象 | 2027年3月に高校を卒業見込みの女子(既卒は不可) | 2027年3月31日までに満22歳に満たない女子(2005年4月2日以降生まれ)。高校卒業者も出願できる。社会人・帰国生・外国人留学生入学試験の出願資格がある人は対象外 |
| 評定 | 3年1学期(前期)までの全体の学習成績の状況が3.7以上 | 条件なし |
| 英語資格 | 必須(下の表) | 条件なし |
| 科目の履修 | 条件なし | 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・Cのうち出題範囲の内容をすべて履修済みまたは履修中 |
二期制の高校で3年前期までの調査書が出願時に出せない場合、ディスカッション型は2年後期までの学習成績の状況が3.7以上であれば出願できます1。評定の考え方は評定平均の解説で説明しています。
ディスカッション型の英語資格の基準(4技能合計)
2024年10月以降に受験した、次のいずれかの基準を満たしている必要があります。1技能でもスコアがない場合は出願できません。
| 試験 | 基準 | 主な注意 |
|---|---|---|
| 実用英語技能検定(2級以上) | CSE2.0で1950以上 | 級の合否ではなくスコアで判断。従来型は二次試験を2024年度第2回以降に受験したもの |
| ケンブリッジ英語検定(Linguaskill含む) | 140以上 | 自宅受験は対象外 |
| GTEC(検定版・CBT) | 930点以上 | アセスメント版は対象外 |
| IELTS(Academic Module) | 4.0以上 | IELTS Online、One Skill Retakeは対象外 |
| TEAP(4技能パターン) | 225点以上 | 2025年4月以降の受験で、同一試験日のスコアのみ |
| TOEFL iBT | 42以上 | Test Dateスコアのみ。2026年1月21日以降の受験も0-120のスケールで判断 |
| TOEIC L&R+TOEIC S&W | 790点以上 | 両方のスコアが必要。IPテストは対象外 |
選考方法
この節の答えディスカッション型は講義を聞いて要旨・小論文・グループディスカッション・面接、数学的思考力型は数学200点と面接100点です。
ディスカッション型:書類審査と講義型の第二次選考
第一次選考は、英語資格の成績、英語以外の外国語資格の成績、志望理由書、活動報告書、調査書による書類審査です。第一次選考の合格者が、2026年10月18日(日)の第二次選考に進みます1。
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 9:00〜9:30 | 講義(30分)。志望学科を問わず全員が同じ講義を受ける |
| 9:50〜11:10 | 講義の要旨・小論文(80分)。目安は要旨15分、小論文65分 |
| 11:45〜 | グループディスカッション(40分)、個人面接(15分程度。学科ごと) |
講義中に書いた講義メモは、要旨・小論文・グループディスカッションで使えますが、採点の対象にはなりません。要項に示された評価のポイントは、講義の要旨が「講義の要点を理解し、系統立てて整理し、自分の言葉で文章化できているか」、小論文が「論理的な構成か、講義内容から発展させた考えや適切な主張を示せるか」、グループディスカッションが「自分の意見を説得力をもって示せるか、他人の意見を受け止めて議論の向上に貢献できるか」、面接が「学習内容の理解度、学習意欲や関心の広さ・深さ、大学での勉学への適性」です。
数学的思考力型:基礎学力試験(数学)と面接
| 試験 | 内容 | 配点 |
|---|---|---|
| 基礎学力試験(数学) | 記述式・80分。数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A(全範囲)、数学B(数列)、数学C(ベクトル、平面上の曲線と複素数平面) | 200点 |
| 個人面接 | 30分程度。学習内容の理解度、情報数理科学科での学びへの意欲と目的意識、大学での勉学への適性を見る | 100点(出願書類を含む) |
総点は300点で、入試の趣旨から基礎学力試験(数学)の成績を特に重視する2と明記されています。調査書は、数学の履修状況の確認と、学習意欲や生活態度を把握する参考資料として使われます。
大学の公式サイトでサンプル問題(解答例・出題のねらいつき)が公開されています。
試験当日の流れと持ち物(2027年度入試)
この節の答え試験日はディスカッション型が10月18日、数学的思考力型が11月21日で、試験室に時計はなく、合否はどちらもUCAROで照会します。
試験日は、ディスカッション型の第二次選考が2026年10月18日(日)、数学的思考力型が2026年11月21日(土)です。表のディスカッション型の列は、2026年10月18日の第二次選考について要項に書かれていた時刻です。
会場はどちらも東京女子大学のキャンパスで、試験室は当日に正門付近に掲示されます。要項に書かれた当日の時刻と、受験票が届く時期は次のとおりです。
| 項目 | ディスカッション型(10月18日) | 数学的思考力型(11月21日) |
|---|---|---|
| 試験室の開室 | 8:00 | 8:10 |
| 着席 | 8:30まで(全体説明は8:40〜8:55) | 8:45まで(8:45から全体説明) |
| 試験 | 9:00の講義から(時間割は選考方法の表) | 9:00〜10:20 基礎学力試験(数学)、11:00から個人面接(開始時刻は受験者ごとに違う) |
| 昼食 | 持参する(食堂の営業なし) | 必要な人は持参する(食堂の営業なし) |
| 受験票の発送 | 2026年9月21日まで(9月25日午前中までに届かなければ入学課へ連絡) 終了 | 11月12日まで(11月15日までに届かなければ本人が入学課へ連絡) |
ディスカッション型は、全体説明の開始から20分以上遅れると、すべての科目の受験資格を失います。グループディスカッションと面接の時間割は受験者ごとに違い、受験票と一緒に知らされます。
持ち物で気をつけたいのは時計です。試験室に時計はなく、携帯電話などの電子機器を時計の代わりに使うこともできません。
辞書や電卓の機能があるもの、秒針の音がするもの、キッチンタイマーや学習タイマーも使えません。使えるのは黒鉛筆・シャープペンシル、消しゴム、鉛筆削り、定規などで、筆箱、カラーペン、下敷は使えません。
合否は2方式とも受験ポータルサイト「UCARO」の合否照会で見ます。前もってUCAROに会員登録して出願連携をしておく必要があり、その期間は、ディスカッション型(第一次選考の合格者)が9月28日から試験当日の10月18日まで、数学的思考力型が11月15日から試験当日の11月21日までです。
出願連携の方法は受験票と一緒に届きます。
日程(2027年度入試)
この節の答えディスカッション型は9月1日〜4日に出願して11月2日、数学的思考力型は11月2日〜6日に出願して11月27日に合格発表です。
| 項目 | ディスカッション型 | 数学的思考力型 |
|---|---|---|
| 入学検定料の支払 | 2026年8月25日(火)〜9月4日(金) 終了 | 10月26日(月)〜11月6日(金) |
| 出願(消印有効) | 9月1日(火)〜9月4日(金) 終了 | 11月2日(月)〜11月6日(金) |
| 第一次選考結果 | 9月28日(月)10:00 | ― |
| 試験日 | 10月18日(日) | 11月21日(土) |
| 合格者発表 | 11月2日(月)10:00 | 11月27日(金)10:00 |
| 入学手続締切 | 11月13日(金) | 12月4日(金) |
入学検定料はどちらも35,000円です。1出願書類は所定の様式を公式サイトからダウンロードしてA4片面で印刷し、角形2号封筒で速達・簡易書留で郵送します(窓口受付なし)。
合格者発表は受験ポータルサイト「UCARO」の合否照会で行われ、合格通知の郵送はありません。他大学を併願している場合は、入学金以外の納入金を2027年2月26日(金)まで延納できます。
提出書類:志望理由書と活動報告書
この節の答え志望理由書はディスカッション型が1,200字以内、数学的思考力型が800字以内で、黒のボールペンで自筆・横書きと指定されています。
| 方式 | 本人が書く書類 |
|---|---|
| ディスカッション型 | 志望理由書(1,200字以内。知のかけはし入学試験で受験しようとした理由を、経験を踏まえて志望学科・専攻で何を学びたいか、大学での学びを将来どう生かしたいかを含めて説明)、活動報告書(高校入学以降の活動の記入と、その中の一つについて何を考え、何に挑戦し、何を得たかを1,000字以内で説明) |
| 数学的思考力型 | 志望理由書(800字以内。経験を踏まえて情報数理科学科で何を学びたいか、大学での学びを将来どう生かしたいかを含める) |
このほか、調査書(数学的思考力型の既卒者は卒業年月日の記載が必要)、ディスカッション型は英語資格の証明書を提出します。ディスカッション型では、英語以外の外国語の資格・検定の証明書も、持っていれば追加で提出できます。
志望理由書は黒のボールペンで自筆・横書きと指定されています。書き方は志望理由書の書き方と活動報告書の書き方で説明しています。
併願のルールと「挑戦する知性」奨学金
この節の答え2方式とも他大学と併願でき、「挑戦する知性」奨学金は学納金相当額を4年間給付しますが、採用されると入学を辞退できません。
- ディスカッション型:他大学との併願、東京女子大学の学校推薦型選抜など他の入試方式への出願が可能
- 数学的思考力型:他大学との併願、一般選抜など他の入試方式への出願が可能。ただし公式サイトでは、学校推薦型選抜とは試験日が同日のため併願できないとしている
- 「挑戦する知性」奨学金:知のかけはし入学試験の合格者を対象に、学納金相当額(入学金・授業料・教育充実費)と、桜寮に入る人は寮経費相当額を4年間給付する。採用予定は2方式合わせて約10人で、毎年度継続審査がある
奨学金の申請期間は2方式とも2026年9月28日(月)〜10月21日(水)で、数学的思考力型は入試の出願より前に申請が締め切られます。申請には、東京女子大学を第一志望とすること、高校長の推薦(1校につき1人)、父母の「令和8年度所得証明書」の金額が大学の定める家計基準を下回ることなどの条件があります。
採用された場合は入学を辞退できないため、併願の計画と合わせて判断してください。
2026年度の結果(知のかけはし入学試験)
この節の答え2026年度は一つの方式で行われ、志願者254人、合格者126人で、記事側の計算による倍率は全体2.0倍、最も高い心理学科が7.3倍でした。
2026年度は一つの方式として、情報数理科学科も含めて実施されました(募集人員は情報数理科学科5人を含めて計60人3)。大学公式の入試結果は次のとおりです。
| 学科・専攻 | 志願者数 | 第一次選考合格者数 | 第二次選考受験者数 | 合格者数 |
|---|---|---|---|---|
| 人文学科 哲学 | 23 | 22 | 20 | 18 |
| 人文学科 日本文学文化 | 9 | 8 | 8 | 7 |
| 人文学科 英語圏文化 | 28 | 17 | 13 | 10 |
| 人文学科 歴史文化 | 11 | 7 | 5 | 4 |
| 国際社会学科 | 50 | 38 | 34 | 29 |
| 経済経営学科 | 44 | 31 | 25 | 22 |
| 心理学科 | 29 | 21 | 17 | 4 |
| 社会コミュニケーション学科 | 55 | 42 | 38 | 30 |
| 情報数理科学科 | 5 | 5 | 3 | 2 |
| 計 | 254 | 191 | 163 | 126 |
学科によって第一次選考の通過率も最終の合格者数も大きく違います。2027年度は方式が分かれ、情報数理科学科は選考方法が変わったため、前年の数字はそのまま当てはまりません。
2026年度の学科・専攻別の倍率
年度は入学する年で数えるので、この節の数字は2026年4月に入学した人を選んだ入試のものです。倍率は上の表から出した記事側の計算(志願者数÷合格者数、小数第2位を四捨五入)で、第一次選考の倍率は志願者数÷第一次選考合格者数です。
人文学科は学科全体で募集するので、4専攻の合計の行も入れています。
| 学科・専攻 | 倍率(志願者数÷合格者数) | 第一次選考の倍率(志願者数÷第一次選考合格者数) |
|---|---|---|
| 人文学科 哲学 | 1.3 | 1.0 |
| 人文学科 日本文学文化 | 1.3 | 1.1 |
| 人文学科 英語圏文化 | 2.8 | 1.6 |
| 人文学科 歴史文化 | 2.8 | 1.6 |
| 人文学科(4専攻の合計) | 1.8 | 1.3 |
| 国際社会学科 | 1.7 | 1.3 |
| 経済経営学科 | 2.0 | 1.4 |
| 心理学科 | 7.3 | 1.4 |
| 社会コミュニケーション学科 | 1.8 | 1.3 |
| 情報数理科学科 | 2.5 | 1.0 |
| 全体 | 2.0 | 1.3 |
倍率がいちばん高かったのは心理学科の7.3倍で、第一次選考は21人が通過したものの、第二次選考の受験者17人のうち合格者は4人でした。ほかの学科・専攻は1.3〜2.8倍で、人文学科の中でも、哲学と日本文学文化が1.3倍、英語圏文化と歴史文化が2.8倍と差があります。
2026年度の文系5学科の募集人員は、2027年度のディスカッション型と同じ人数でした。合格者数は、心理学科(募集6人に対して4人)と情報数理科学科(5人に対して2人)で募集人員を下回り、人文学科(17人に対して39人)、国際社会学科(9人に対して29人)、経済経営学科(12人に対して22人)、社会コミュニケーション学科(11人に対して30人)では上回りました。
募集人員が数人の学科は、志願者が数人増減するだけで倍率が大きく変わります。
不合格だった場合の一般選抜(2027年度入試)
この節の答え2方式とも一般選抜と併願でき、個別学力試験型はWeb出願登録が2027年1月4日〜1月18日、個別試験が学科により2月3日か2月4日です。
知のかけはし入学試験は2方式とも、東京女子大学の一般選抜と併願できます(ディスカッション型はGUIDE BOOK 2027、数学的思考力型は入学試験要項に記載)。合格者発表はディスカッション型が2026年11月2日、数学的思考力型が11月27日で、どちらも、一般選抜(後期共通テスト単独型・併用型を除く各方式)のWeb出願登録が始まる2027年1月4日より前です。
学校推薦型選抜は指定校制のみで、数学的思考力型は情報数理科学科だけの募集です。そのため、文系5学科をディスカッション型で受けて不合格だった場合、指定校の推薦を受けない人が次に受ける東京女子大学の入試は、一般選抜が中心になります。
2027年度の一般選抜は、個別学力試験型、英語外部検定試験利用型、前期共通テスト単独3教科型・5科目型・2教科型、前期共通テスト併用GCP Link型、後期共通テスト単独型・併用型に分かれています。
このうち個別学力試験型は、Web出願登録が2027年1月4日〜1月18日(23時まで)、必要書類の提出が1月18日(消印有効)で、合格発表は2月12日の19時です。個別試験は学科・専攻によって2月3日(人文学科の英語圏文化専攻・歴史文化専攻、経済経営学科、心理学科)か2月4日(人文学科の哲学専攻・日本文学文化専攻、国際社会学科、社会コミュニケーション学科、情報数理科学科)です。
大学入学共通テストは2027年1月16日・17日で、ほかの方式の日程は大学の「2027年度現代教養学部入学者選抜日程」にまとまっています。
2028年度入試(2028年4月入学)からの変更予告
この節の答え全学科を対象にしたプレゼンテーション型の総合型選抜が2028年度入試から加わる予告で、募集人員や出願条件は未発表です。
東京女子大学は2026年6月18日に、2028年度入学試験から総合型選抜「知のかけはし入学試験(プレゼンテーション型)」を新設すると発表しています。この記事の方式・募集人員・日程は2027年度入試の要項によるので、2028年4月入学で受ける人(2026年度の高校2年生)について、大学は次の点を発表しています。
| 項目 | 2027年度入試まで | 2028年度入試から |
|---|---|---|
| 知のかけはし入学試験の方式 | ディスカッション型(文系5学科)と数学的思考力型(情報数理科学科)の2方式 | プレゼンテーション型を新設し、ディスカッション型・数学的思考力型と合わせて3方式。プレゼンテーション型の募集学科は人文学科、国際社会学科、経済経営学科、心理学科、社会コミュニケーション学科、情報数理科学科 |
| プレゼンテーション型の第一次選考 | ― | 志望理由書、プレゼンテーションの要旨、活動報告書、調査書、外国語資格・検定試験の成績による書類審査 |
| プレゼンテーション型の第二次選考 | ― | プレゼンテーション、質疑応答を含む面接、コメントペーパー |
プレゼンテーションのテーマは、これまでに発見した「問い」について、今まで追究して見えてきたことと、東京女子大学での4年間でその「問い」にどう学びを組み合わせて追究していくかです。コメントペーパーは、面接の終了後に、面接を通じて得た気づきや新たな知見8、今後の展望などをまとめて提出するものです。
発表では、2027年度入学試験から新設の数学的思考力型と合わせて、3つの総合型選抜の中から自分の強みを生かせる方式を選べるとしています。発表には募集人員や出願条件は書かれておらず、詳細は大学公式サイトなどで知らせるとしています。
発表の内容は予定で、今後変わることがあるとも書かれています。出願する年度の入学試験要項で改めて確かめてください。
学年別の準備の進め方
この節の答え高3は英語資格のスコアを夏までにそろえて書類の下書きを固め、高1・2は評定を保ち、英語資格を2年生のうちに一度受けます。
高校3年生
- 要項で評定(3.7以上)と英語資格の基準を確認する。ディスカッション型の出願締切は2027年度入試で2026年9月4日。英語資格のスコアは出願する年の夏までにそろえる
- 志望理由書(1,200字以内)と活動報告書(1,000字以内)の下書きを夏休み中に固め、自筆で清書する時間を取る
- 第二次選考に向けて、講義を聞いて要点をまとめる練習、小論文、グループディスカッション、面接の練習をする
- 数学的思考力型を受ける人は、サンプル問題で記述式の答案づくりを練習し、出題範囲の数学Ⅲ・Cまで仕上げる
高校1・2年生
- ディスカッション型は3年1学期(前期)までの評定で判定される。1年生から評定を保つ
- 4技能の英語資格は、2027年度入試では2024年10月以降の受験分が有効で、受ける年度の有効期間は、その年度の要項に書かれる。2年生のうちに一度受けて、基準との差を把握しておく
- 部活動、ボランティア、大会、留学などの活動は、証明資料(賞状、記事など)を残しておく
- 情報数理科学科を考えている人は、数学Ⅲ・Cを履修できる科目選択にしておく
合格に向けた対策のポイント
この節の答え講義を聞いて整理する力と議論に貢献する姿勢を鍛え、数学的思考力型は解答の過程を論理的に書く練習を重ねます。
- 講義を聞いて整理する力を鍛える:2026年度は宅配便の現状と課題、2025年度はサブカルチャーを題材にした講義が行われた。講義の要旨は400字程度、小論文は800字程度で、講義をふまえた自分の考えが問われている
- グループディスカッションは議論への貢献を意識する:自分の意見を述べるだけでなく、他人の意見を受け止めて議論を前に進められるかが評価のポイントとして示されている
- 書類は面接の土台になる:志望理由書と活動報告書に書いた経験と学びたいことを、面接で自分の言葉で説明できるようにしておく
- 数学的思考力型は数学の記述力が中心:配点300点のうち200点が基礎学力試験(数学)。解答の過程を論理的に書く練習を重ねる
- 一般選抜の準備も並行する:合格者発表はディスカッション型が11月2日、数学的思考力型が11月27日。不合格に備えて一般選抜の学習を止めない
公式サイトの「過去の出題内容」(PDF)には2019〜2026年度の出題内容が載っていて、講義動画は2022年度を除いて公開されています。小論文と面接の準備は小論文の書き方と面接対策で説明しています。
募集要項(入学試験要項)と過去問の入手先
この節の答え入学試験要項は方式ごとに1冊ずつPDFで公開され、ディスカッション型は「過去の出題内容」と講義動画、数学的思考力型は数学のサンプル問題4問が公式サイトにあります。
東京女子大学の総合型選抜の募集要項は「入学試験要項」という名前で、ディスカッション型と数学的思考力型で1冊ずつ分かれています。どちらも大学の各方式のページからPDFでダウンロードする形で、出願書類の所定用紙も同じページにあります。
表の公開日は、大学の「学部入試情報」のお知らせの日付です。
| 項目 | ディスカッション型 | 数学的思考力型 |
|---|---|---|
| 入学試験要項(PDF) | 24ページ。2026年6月15日公開 | 22ページ。2026年6月19日公開 |
| 出願書類の所定用紙 | 様式1〜6(志願票、志望理由書、活動報告書、写真票・入学検定料収納証明書貼付票、出願書類チェックリスト、出願用封筒表紙) | 様式1〜5(志願票、志望理由書、写真票・入学検定料収納証明書貼付票、出願書類チェックリスト、出願用封筒表紙) |
| 受験上の合理的配慮の申請期限 | 2026年7月24日 | 2026年10月9日 |
| 方式のページにあるほかの資料 | GUIDE BOOK 2027、2027年度知のかけはし入学試験について(PDF)、ダイジェスト動画、過去の出題内容、講義動画 | GUIDE BOOK 2027、2027年度知のかけはし入学試験について(PDF)、数学のサンプル問題 |
要項は2方式とも、「Ⅰ.試験概要」(趣旨、特徴、募集人員、試験日程)、「Ⅱ.出願」(出願資格、出願条件、出願期間と方法、受験上の合理的配慮、出願書類、「挑戦する知性」奨学金、入学検定料)、「Ⅲ.受験」(受験票、試験日時・試験場・選考方法、受験上の注意)、「Ⅳ.合格者発表・入学手続」、「Ⅴ.合格者の方へ」(入学前教育、奨学金、学寮など)の5部でできています。
過去問(過去の出題内容・サンプル問題)の公開先
ディスカッション型の過去問にあたるのは、ディスカッション型のページで公開されている「過去の出題内容」(PDF)です。年度ごとに講義内容、小論文テーマ、グループディスカッションのテーマなどがまとめられていて、2022年度以降は出題の意図と講義の要旨の設問も載っています。
講義の要旨の解答用紙はB4用紙(横書き)30行罫1枚と書かれています。同じページには2026年度・2025年度・2024年度の講義動画と、2023年度以前の講義動画の再生リストもあります。
2022年度の講義動画は、著作権の都合で公開を終了したと書かれています。
講義の分野は年によって大きく変わります。宅配便やサブカルチャーのほかにも、不登校、文字のやりとりの返信スピード、土俵の女人禁制、価値観の対立と「知識の存在拘束性」、数理科学の観点からの多様性の測り方といった講義が載っています。
2026年度の出題の意図には「示されたデータを理解し」とあり、講義で示されたデータを理解することも出題の意図に含まれていました。
数学的思考力型は2027年度入試からの新しい方式なので過去問はなく、代わりに数学のサンプル問題(4問・解答例と出題のねらいつき)が数学的思考力型のページに載っています。出題のねらいによると、4問は三角関数(倍角の公式)の計算、確率と期待値、対数関数、関数の連続性を扱っています。
一般選抜の試験問題は、大学の公式サイトの「入学試験 過去問題」で、出題のねらい・解答例・解説とともに公表されています。2024年度入学試験以前の過去問題は、資料請求のリンクから請求する形です。
よくある質問
- Q. 東京女子大学に総合型選抜はありますか?
- A. あります。高校生が一般に出願できる総合型選抜は「知のかけはし入学試験」で、2027年度入試からは文系5学科対象のディスカッション型と、情報数理科学科対象の数学的思考力型の2方式です。学校推薦型選抜は指定校制のみです。
- Q. 東京女子大学の知のかけはし入学試験に共通テストは必要ですか?
- A. 必要ありません。ディスカッション型は出願書類と第二次選考(講義の要旨・小論文、グループディスカッション、面接)、数学的思考力型は基礎学力試験(数学)、面接、出願書類で判定します。
- Q. 知のかけはし入学試験の日程は?
- A. 2027年度入試では、ディスカッション型が出願9月1日〜4日、第一次選考結果9月28日、第二次選考10月18日、合格者発表11月2日です。数学的思考力型は出願11月2日〜6日、試験11月21日、合格者発表11月27日です。
- Q. 東京女子大学の総合型選抜は他大学と併願できますか?
- A. できます。2方式とも他大学との併願が可能で、他大学を併願している場合は入学金以外の納入金を2027年2月26日まで延納できます。ただし「挑戦する知性」奨学金に採用された場合は入学を辞退できません。
- Q. 知のかけはし入学試験に評定や英語資格の基準はありますか?
- A. ディスカッション型は、全体の学習成績の状況が3.7以上で、4技能の英語資格(英検CSE2.0で1950以上、GTEC930点以上、TEAP225点以上など)の基準を満たすことが条件です。数学的思考力型には評定と英語資格の条件はなく、数学Ⅰ〜Ⅲ・A〜Cの出題範囲の履修が条件です。
- Q. 知のかけはし入学試験の募集人員は何人ですか?
- A. 2027年度は、ディスカッション型が人文学科17人、国際社会学科9人、経済経営学科12人、心理学科6人、社会コミュニケーション学科11人、数学的思考力型が情報数理科学科5人です。
まとめ
東京女子大学の総合型選抜「知のかけはし入学試験」は、2027年度入試から、文系5学科のディスカッション型と、情報数理科学科の数学的思考力型の2方式になりました。ディスカッション型は評定3.7以上と英語資格が条件で、講義をもとにした要旨・小論文・グループディスカッション・面接で選考します。
数学的思考力型は数学の記述式試験と面接で選考し、数学の成績を特に重視します。
準備の中心は、志望理由書と活動報告書、そして講義を聞いて考えを書き、話し合う力です。東京修学館では、家近亮子学長が、書類の構成づくりと、小論文・グループディスカッション・面接の練習を無料相談でお手伝いしています。
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参考資料
この記事は次の公式資料をもとに書いています。数字や日程は必ず最新の要項で確かめてください。
- 2027年度 知のかけはし入学試験(ディスカッション型)入学試験要項
- 2027年度 知のかけはし入学試験(数学的思考力型)入学試験要項
- 2026年度 入試結果(1年次)
- GUIDE BOOK 2027 知のかけはし入学試験(ディスカッション型)
- 2027年度現代教養学部入学者選抜日程
- 知のかけはし入学試験 過去の出題内容
- 知のかけはし入学試験(数学的思考力型)「基礎学力試験(数学)」サンプル問題
- 2028年度入学試験より プレゼンテーション方式の総合型選抜を新設 ~「自ら問いを立て、追究する力」を評価する「知のかけはし入学試験(プレゼンテーション型)」~
リンク先の確認日:2026-11-01
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