総合型選抜で受かる人・落ちる人の違い|面接の合格サインと落ちた後の動き方

総合型選抜で受かる人・落ちる人の違い 受験の知識

最終更新: 2026-10-02 / 監修: 家近亮子(東京修学館 学長) / 出典: 文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」「令和7年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要」、大学入試センター「令和9年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項」

総合型選抜で受かる人と落ちる人の違いは、選考で見られる点に沿って準備できているかどうかに表れます。この記事では、書類・面接・学力の段階ごとの違いと、面接の合格サイン・不合格サインと言われるものの受け止め方を整理します。不合格だった時の動き方もまとめました。東京修学館の家近亮子学長の監修です。

総合型選抜で受かる人・落ちる人の違い(比較表)

総合型選抜で受かる人・落ちる人を分ける要点
評価の中心
書類と面接
本人が書く書類と面接などで総合的に判定
学力の評価
一つ以上ある
教科の試験、共通テスト、小論文・面接など、資格・検定から
合格サイン
目安にすぎない
面接官の反応から合否は分からない
不合格の後
次の入試がある
学校推薦型選抜・一般選抜へ。出願の条件と期間を確かめる
選考の決まりは文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」による。

総合型選抜は、書類審査と面接などを組み合わせて合否を決める入試です。文部科学省の大学入学者選抜実施要項は、能力・適性、学習への意欲、目的意識を総合的に評価する入試と定めています。受かる人と落ちる人の差は、この「見られるもの」に沿って準備できているかどうかに表れます。

観点受かる人落ちる人
志望理由その大学・学部で学びたい理由を、自分の経験とつなげて説明できる大学名を入れ替えても通じる内容にとどまる
大学の調べ方募集要項、アドミッション・ポリシー、カリキュラムを自分で読んでいるパンフレットや評判の印象で止まっている
活動実績一つの経験を、動機・行動・学びまで掘り下げて書く実績を並べるだけで、何を考えたかが書かれていない
書類と面接書いた内容を自分の言葉で説明でき、深掘りの質問にも答えられる書類と面接で話が食い違う。暗記した文章を読み上げる
学力小論文や共通テストなど、課される評価の準備を並行している「学力は問われない」と考えて後回しにする
準備の進め方出願から逆算し、書き直しと練習の時間を確保している出願の直前に書き始め、直す時間がない
不合格への備え一般選抜の学習を続け、次の出願先も調べてある総合型選抜だけに絞り、結果が出てから考える

この表は、選考で見られる点から違いを整理したものです。受かった人を数えた統計ではありません。重みは大学・方式で変わるので、志望大学の募集要項と照らして読んでください。

落ちる人の特徴を一つずつ詳しく確認したい人は、総合型選抜で落ちる人の7つの特徴もあわせて読んでください。この記事では、書類・面接・学力の段階ごとの違いと、面接の後・不合格の後の動き方を扱います。

合否はどこで分かれるか(選考の流れ)

違いを段階ごとに見る前に、総合型選抜の選考の流れを確認します。

総合型選抜の選考の流れと、差がつく場面
1
出願資格の確認
評定、資格・検定、卒業年度、専願かどうかを募集要項で確かめる
2
書類審査
志望理由書、活動報告書、調査書など。第1次選考にする大学がある
3
面接など
原則として行われる。討論、プレゼンテーション、口頭試問を含む。以前からある方式には、令和11年度入試までに導入する経過措置がある
4
学力の評価
教科の試験、共通テスト、小論文・面接・口頭試問など、資格・検定試験のうち一つ以上
5
合格発表
2027年度入試は2026年11月1日以降。日程は大学ごとに違う
文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」に基づく一般的な流れ。段階の数と順番、内容は大学・方式ごとに違う。

実施要項は、総合型選抜について主に次の三つを定めています。一つ目は、本人が書く書類(活動報告書、大学入学希望理由書、学修計画書など)を必ず評価に使うことです。二つ目は、面接などによる評価を行うことです。三つ目は、調査書などの出願書類だけでなく、学力をみる評価方法を少なくとも一つ使うことです。

学力をみる評価方法として挙げられているのは、教科の試験、共通テスト、小論文・面接・口頭試問など、資格・検定試験の四つです。このうち一つ以上が使われます。どの方式にも筆記試験がある、という意味ではありません。

つまり、書類・面接・学力の三つすべてが評価の対象になるのが原則です。ただし、面接には経過措置があります。対象は、令和8年度にすでに実施されていた選抜区分のうち、2027年度入試から面接を導入することが難しいものです。これらは、遅くとも令和11年度入試(2029年4月入学)までに面接を導入することとされています。

そのため、2027年度入試には面接のない方式もあります。たとえば京都大学の特色入試では、総合人間学部の第2次選考は能力測定考査、文学部は論述試験と論文試験です。何が課されるかは、志望する方式の募集要項で確かめてください。課されるものの準備が一つでも抜けていると、不合格につながりやすくなります。

文部科学省の統計では、令和7年度に総合型選抜で大学に入学した人は126,766人で、入学者全体の19.5%でした。総合型選抜を実施している大学は728大学で、全体の93.6%です。広く行われている入試ですが、志願者数と合格者数は大学・方式によって大きく違います。数字の読み方は総合型選抜の倍率で説明しています。

出典

文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」(令和8年5月27日付け通知)の「第3 入試方法」「第4 試験期日等」「第14 備考」。文部科学省「入学者選抜実施要項」で公開されています。入学者数は文部科学省「令和7年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要」によります。

書類の段階での違い(志望理由書・活動実績)

書類は、第1次選考の資料になるだけでなく、面接で質問されるもとにもなります。ここで差がつくのは、文章の上手さではありません。経験、大学を選ぶ理由、入学後の計画がつながっているかどうかです。

志望理由書の違い

見られる点評価されやすい書き方評価されにくい書き方
きっかけ自分の経験から生まれた問題意識が書かれている「興味がある」「幅広く学びたい」で終わる
大学を選ぶ理由カリキュラムや研究分野など、その大学ならではの点を挙げている「校風」「充実した環境」など、どの大学にも言える
入学後の計画何を、どの順に学びたいかが具体的に書かれている「頑張りたい」という意欲だけが書かれている
将来像大学での学びと卒業後の進路がつながっている志望分野と将来の話が別々になっている

例:評価されにくい書き方

国際関係に興味があり、貴学は留学制度が充実しているため志望しました。

例:評価されやすい書き方

高校2年の夏、地域の日本語教室で、外国籍の小学生の学習を手伝いました。言葉の壁が学力の差につながる場面を見て、教育の機会の差に関心を持ちました。貴学の〇〇学部には、多文化共生と教育政策を扱う科目群があります。1年次から現地調査の演習に参加し、支援の仕組みを学びたいと考えています。

どちらも説明のために作った例です。後の例は、経験、大学を選ぶ理由、入学後の計画が一本の線でつながっています。構成の作り方と字数ごとの型は志望理由書の書き方にまとめています。

活動実績の違い

活動実績は、大会の成績や役職の大きさだけで評価されるものではありません。見られるのは、その活動の中で何を考え、どう動き、何を学んだかです。ただし、出願資格として活動や資格を求める方式もあるので、募集要項を先に確認してください。

見られる点受かる人落ちる人
選び方志望分野につながる活動を一つか二つに絞るしてきた活動をすべて並べる
書き方動機、行動、直面した困難、学びを書く役職名と結果だけを書く
具体性期間、回数、人数などを数字で書く「頑張った」「貢献した」で済ませる
大学とのつながり経験が大学での学びにどうつながるかを書く活動の話だけで終わる

目立つ実績がない場合の書き方と例文は活動報告書の書き方、人物像を伝える書類は自己推薦書の書き方で説明しています。

面接の段階での違い

面接は、書類に書いた内容を本人の言葉で確かめる場です。実施要項では、面接には討論、プレゼンテーション、口頭試問なども含まれます。形式が違っても、差がつく所は共通しています。

場面受かる人落ちる人
最初の答え結論から答え、理由と経験を続ける前置きが長く、何を答えたのかが伝わらない
書類との一貫性志望理由書と同じ筋で、より詳しく話せる書類と違うことを言う。書いた内容を覚えていない
深掘りの質問「なぜ」を重ねて聞かれても、自分の経験に戻って答えられる二度目の「なぜ」で言葉が止まる
分からない質問分からないと伝えたうえで、今の考えを述べる黙り込む。知っているふりをする
厳しい指摘いったん受け止めて、落ち着いて説明し直す言い返す。または何も言えなくなる
話し方質問を聞いて、その場で自分の言葉で話す暗記した文章を読み上げる

例:深掘りの質問の流れ

「志望理由書に『教育の機会の差』と書いていますね。なぜそれを問題だと考えたのですか」
「その問題に、大学で学ぶことはどう役立ちますか」
「それは本学でなくても学べるのではないですか」

上は説明のために作った例です。質問は、志望理由書の一文から理由、大学を選ぶ理由へと進むことがあります。自分の志望理由書の一文ごとに「なぜ」を三回問いかけておくと、深掘りに備えられます。

質問の例と答え方、当日の流れは総合型選抜の面接対策、知識や考える力を問われる形式は口頭試問の対策で説明しています。

総合型選抜の面接の合格サイン・不合格サインと言われるもの

面接が終わると、「面接官がうなずいていたから受かったはず」「時間が短かったから落ちた」と考えてしまうものです。受験生の間では、こうした面接官の反応が「合格サイン」「不合格サイン」と呼ばれています。

先に結論を書きます。どのサインも、受験生の間で言われている目安にすぎません。合否は合格発表まで分かりません。そのうえで、よく挙げられるものと、当てにできない理由を整理します。

合格サインと言われるもの

合格サインと言われるものそう言われる理由当てにできない理由
志望理由を深く掘り下げられた関心を持たれたと感じる書類のあいまいな点を確かめるための質問でもある
入学後の話を多く聞かれた入学を前提に話しているように聞こえる入学後の計画は、面接でよく聞かれる質問の一つ
面接官がうなずく、笑顔がある好意的に受け止められたと感じる受験生が話しやすいようにする配慮のこともある
面接時間が予定より長かった聞きたいことが多かったと考えられる時間は進行の都合や質問の数でも変わる
会話がはずんだ対話が成り立ったと感じる話しやすさと、評価の基準を満たしたかは別

不合格サインと言われるもの

不合格サインと言われるものそう言われる理由当てにできない理由
面接官の反応が薄い関心を持たれていないと感じる公平のために表情を変えない面接官もいる
面接時間が短い、質問が少ない早く切り上げられたと感じる書類で確かめたいことが少なかった場合もある
厳しい質問や否定的な指摘を受けた評価が低いと感じる考えの深さや落ち着いた受け答えを見る質問のこともある
ありきたりな質問だけだった自分への関心が無いと感じる全員に同じ質問をして比べる進め方もある
答えに詰まった、言い間違えた失敗が大きな減点になったと感じる評価は面接全体と、書類や学力の評価を合わせて行われる

サインから合否が分からない理由

  • 合否は面接だけで決まらない:総合型選抜は、書類、面接、学力の評価を合わせて総合的に判定する入試です
  • 合否は他の受験生や大学の基準との兼ね合いで決まる:自分の面接の手応えだけでは測れません
  • 面接官の反応には個人差がある:同じ評価でも、表情に出す人と出さない人がいます
  • 面接の後に試験が続く方式がある:たとえば大阪大学の総合型選抜は、2027年度入試では12月20日の第2次選考の後に共通テストがあり、最終合格の発表は2月9日です

合格サインがいくつあっても合格とは限らず、不合格サインがあっても不合格とは限りません。サインを数えるより、次の準備に時間を使ってください。

面接の後に振り返ること

  • 聞かれた質問と自分の答えを、その日のうちに書き出す
  • 答えに詰まった質問は、次の面接や口頭試問に備えて答えを作り直す
  • 志望理由書と違うことを言わなかったかを確かめる
  • 結果を待つ間も、一般選抜の学習と次の出願の準備を続ける

評定や学力はどのくらい関係するか

評定平均(全体の学習成績の状況)の扱いは、大学・方式ごとに違います。出願要件にしている方式では、基準に届かなければ出願できません。基準がない方式でも調査書は提出するので、成績は評価の資料になります。

このサイトの大学別の記事で、募集要項から確かめた2027年度入試の例を並べます。

大学・方式評定の基準学力をみる方法
慶應義塾大学 法学部FIT入試A方式は条件なし。B方式は指定の各教科と全体が4.0以上A方式は論述試験と口頭試問、B方式は総合考査と面接
早稲田大学 社会科学部 全国自己推薦入試全体4.0以上2次選考で小論文と面接
早稲田大学 地域探究・貢献入試出願資格に基準の記載なし筆記の総合試験と共通テスト。共通テストは3教科300点中240点以上が合格の条件
成城大学 経済学部・法学部経済学部は全体3.8以上と英語の基準。法学部は評定・英語の要件なし経済学部は二次試験で小論文と面接。法学部は一次試験に筆記試験。共通テストは使わない
東京女子大学 知のかけはし入学試験ディスカッション型は3.7以上。数学的思考力型は条件なし数学的思考力型は基礎学力試験(数学)200点と面接100点
関西学院大学 探究評価型全体3.5以上、または指定の英語資格書類審査と、口頭試問を含む面接など
東京大学 学校推薦型選抜学部ごとの推薦要件による共通テストで概ね8割以上が目安
大阪大学 総合型選抜・学校推薦型選抜学部による(医学部医学科は4.3以上など)全学部で共通テストが必須。多くの学部に概ね75%以上、80%以上などの基準

この表から分かることは三つあります。

  • 評定の基準は方式で大きく違う:同じ大学でも、基準がある方式とない方式がある
  • 基準がない方式でも学力は見られる:筆記試験を課す方式や、共通テストで一定の得点を求める方式がある
  • 評定が高いだけでは合格しない:評定は出願の条件や評価の一部で、合否は書類、面接、学力の評価を合わせて決まる

基準と、対象になる成績の時期(2年次末まで、3年1学期までなど)は、志望大学のその年度の募集要項で確認してください。評定の計算方法と上げ方は評定平均の解説にまとめています。

落ちる人に多い進め方と直し方

不合格につながりやすい準備の進め方のうち、手続きと計画に関わるものを、直し方と並べて整理します。進め方は、気づいた時点から直せます。

落ちる人に多い進め方起きること直し方
募集要項を読まずに準備を始める出願資格や提出書類の不足に、出願の直前で気づく最初に出願資格、選抜方法、日程を読み、一覧にまとめる
一人で書いて一人で仕上げる伝わらない箇所に自分では気づけない学校の先生など第三者に読んでもらい、質問された所を直す
専願・併願の条件を確かめない出願できない組み合わせで計画が崩れる募集要項の「出願資格」と「併願」の項目を確認する
総合型選抜だけに絞る不合格の後、次の入試までの準備が足りない一般選抜の学習を続け、学校推薦型選抜の要件も調べておく

志望理由、活動実績、面接、学力、書類の使い回し、準備の時期など、落ちる人の特徴は総合型選抜で落ちる人の7つの特徴でくわしく説明しています。

高校2年生から始める場合の進め方は総合型選抜の年間スケジュールで、月ごとに整理しています。

今の自分を確かめるチェックリスト

ここまでの内容を、自分に当てはめて確かめるための一覧です。

総合型選抜で受かる人の準備ができているかのチェックリスト
志望大学の募集要項を読み、出願資格と選抜方法を説明できる
アドミッション・ポリシーを自分の言葉で要約できる
「なぜこの大学・学部か」を、大学名を入れ替えられない内容で言える
志望理由につながる自分の経験を、一つ具体的に話せる
活動実績を、動機・行動・学びの順で説明できる
志望理由書を第三者に読んでもらい、書き直した
志望理由書の内容について「なぜ」を三回聞かれても答えられる
課される小論文、口頭試問、共通テストなどの準備を始めている
評定の基準と、対象になる成績の時期を確認した
不合格だった場合に出願する入試を調べ、一般選抜の学習を続けている
印の数で合否が決まるわけではない。印がつかない項目が、これから時間を使う所。

上の四つは大学選びと志望理由、次の三つは書類と面接、残りの三つは学力と備えの項目です。印がつかない所から手をつけてください。

不合格だった時の動き方(学校推薦型選抜・一般選抜への切り替え)

総合型選抜で不合格になっても、同じ年度の入試は続きます。文部科学省の実施要項と大学入試センターの実施要項に沿って、2027年度入試(2027年4月入学)の流れを整理します。

総合型選抜で不合格だった時の切り替えの流れ(2027年度入試)
2026年9月15日〜10月2日
大学入学共通テストの出願
総合型選抜の結果が出る前に締め切られる。共通テストを使う入試に備えて出願しておく
2026年11月1日以降
総合型選抜の合格発表/学校推薦型選抜の出願開始
不合格なら、公募制の学校推薦型選抜と、出願期間が残っている総合型選抜を確認する
2026年12月1日以降
学校推薦型選抜の合格発表
結果を待つ間も一般選抜の学習を続ける
2027年1月16日・17日
大学入学共通テスト(本試験)
共通テストを使う入試で必要になる
2027年2月1日〜3月25日
各大学の個別試験
一般選抜の教科の試験。合格者の発表は3月31日まで
文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」、大学入試センター「令和9年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項」による全国共通の基準。実際の日程は大学ごとに違う。

大切なのは、総合型選抜の結果が出る前に共通テストの出願が締め切られることです。総合型選抜を第一に考えていても、共通テストには出願しておくと選択肢が残ります。

切り替え先と確認すること

切り替え先条件確認すること
学校推薦型選抜(公募制)出身高校の学校長の推薦が必要。評定平均などの推薦要件を満たすこと。国公立大学の総合型選抜に出願した人は出願できない学校推薦型選抜がある(例:東京大学)校内の申込みの締切、推薦要件、専願かどうか。総合型選抜の結果が12月に出る方式では、出願期間が終わっていることがある
別の大学・別の日程の総合型選抜出願期間が残っていること併願できるか。志望理由書は大学に合わせて書き直す
一般選抜出願資格を満たせば受験できる共通テストに出願しているか。受験科目と配点
同じ大学の別の入試大学ごとに違う総合型選抜で不合格の場合に出願できるかを、募集要項で確認する

学校推薦型選抜に切り替える時は、制限と時期の二つに注意してください。

総合型選抜の結果が出る前に、次に出願する入試の条件と出願期間を調べておくと、切り替えで慌てずに済みます。

学校推薦型選抜との違いは総合型選抜と学校推薦型選抜の違い、推薦書を先生にお願いする手順は推薦書の依頼方法で説明しています。

不合格が分かった週にやること

総合型選抜で不合格が分かった週にやること
1
出願できる入試を洗い出す
学校推薦型選抜、他大学の総合型選抜、一般選抜の出願期間と要件を一覧にする
2
担任の先生に相談する
学校推薦型選抜は校内の手続きと推薦書が必要になる。早く伝える
3
書類と面接を振り返る
どの段階で不合格だったかを確かめ、次の出願先に合わせて書き直す
4
学習計画を組み直す
共通テストと個別試験までの期間で、科目ごとの優先順位を決める

総合型選抜のために整理した志望理由や経験は、学校推薦型選抜の書類と面接でも使えます。

参考:学校推薦型選抜で入学する人の割合

総合型選抜・学校推薦型選抜で入学した人の割合(令和7年度)
総合型選抜学校推薦型選抜
国立大学
7.7%
12.7%
公立大学
6.0%
26.9%
私立大学
22.8%
38.8%
全体
19.5%
34.1%
出典:文部科学省「令和7年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要」。それぞれの設置者の入学者全体に占める割合。

文部科学省の統計では、令和7年度に学校推薦型選抜で大学に入学した人は221,415人で、入学者全体の34.1%でした。入学者の約3人に1人にあたります。総合型選抜は126,766人(19.5%)です。

この数字は入学者の内訳です。総合型選抜で不合格になった後に出願できるかどうかを示すものではありません。出願できるかは、上の表の条件と募集要項で確かめてください。

よくある質問

Q. 総合型選抜で受かる人と落ちる人の一番の違いは何ですか?
A. 「なぜこの大学・学部で学びたいのか」を、自分の経験とつなげて、書類と面接の両方で一貫して説明できるかどうかです。実績の大きさよりも、経験から何を考え、大学で何を学びたいかが伝わるかが見られます。小論文や共通テストなど、課される学力の評価に準備しているかも差になります。
Q. 総合型選抜の面接に合格サインはありますか?
A. 「これがあれば合格」と言える確かなサインはありません。志望理由を深く聞かれた、入学後の話を聞かれた、面接時間が長かったなどは、受験生の間で合格サインと言われている目安にすぎません。合否は書類、面接、学力の評価を合わせて判定されるため、面接官の反応からは分かりません。
Q. 面接時間が短かった、面接官の反応が薄かった場合は不合格ですか?
A. それだけで不合格とは言えません。面接の時間や質問の数は進行の都合でも変わり、公平のために表情を変えない面接官もいます。不合格サインと言われるものも目安にすぎないので、合格発表までは次の入試の準備を続けてください。
Q. 目立つ実績がなくても総合型選抜で受かりますか?
A. 受かる可能性はあります。見られるのは実績の大きさそのものではなく、取り組みの中で何を考え、どう行動し、何を学んだかです。身近な活動でも、深く掘り下げて大学での学びにつなげて説明できれば評価の対象になります。ただし、出願資格として実績や資格を求める方式もあるので、募集要項を確認してください。
Q. 評定平均が低いと総合型選抜で落ちますか?
A. 方式によります。評定の基準を出願要件にしている方式では、基準に届かなければ出願できません。基準がない方式なら出願できますが、調査書は提出するため、成績は評価の資料になります。小論文、口頭試問、筆記試験、共通テストなど、その方式で課されるものの準備が必要です。
Q. 総合型選抜に落ちたら、学校推薦型選抜や一般選抜は受けられますか?
A. 出願資格を満たし、出願期間に間に合えば受けられます。2027年度入試では、学校推薦型選抜の出願は2026年11月1日以降に始まります。各大学の個別試験は2027年2月1日から3月25日の間です。学校推薦型選抜には学校長の推薦が必要です。総合型選抜の結果が12月に出る方式では、学校推薦型選抜の出願期間が終わっていることがあります。国公立大学の総合型選抜に出願した人は出願できない学校推薦型選抜もあるので、募集要項で確認してください。

まとめ

総合型選抜で受かる人と落ちる人の違いは、書類・面接・学力の評価に沿って準備を進められているかどうかに表れます。中心になるのは、「なぜこの大学・学部か」を自分の経験とつなげて、書類と面接で一貫して説明できるかどうかです。評定や学力の扱いは大学・方式ごとに違い、学力は教科の試験、共通テスト、小論文・面接・口頭試問など、資格・検定試験のうち少なくとも一つで評価されます。面接の合格サイン・不合格サインは目安にすぎないので、合格発表までは次の準備を続けてください。

不合格だった場合も、出願の条件と期間が合えば、学校推薦型選抜や一般選抜に切り替えられます。東京修学館では、家近亮子学長が、志望理由書の見直しから面接の練習、出願する方式の選び方まで、無料相談で一緒に整理しています。今の準備で足りない所を確かめたい方は、下のボタンからお申し込みください。

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