活動報告書に書くことがない時の対処法|材料の見つけ方と小さな題材の例文3本

活動報告書に書くことがない時の対処法 受験の知識

最終更新: 2026-10-09 / 監修: 家近亮子(東京修学館 学長) / 出典: 文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」(令和8年5月27日付け通知)、各大学の2027年度入試の募集要項

活動報告書の欄を前に「書くことがない」と手が止まる人は少なくありません。この記事では、そう感じる理由と、要項が活動報告書に求めている中身、毎日の生活から材料を見つける問い、小さな題材で書いた例文3本を整理します。高3の夏から仕上げる時の動き方と、書いてはいけないことも説明します。4つの要素の構成と部活動の例文は、親記事の活動報告書の書き方にまとめています。

活動報告書に「書くことがない」と感じる2つの理由

活動報告書に書くことがない時の要点
評価されること
考えと行動
実績の大きさではない
要項が挙げる記載内容
2つ
課題研究と、学校の内外で意欲的に取り組んだ活動
振り返りの物差し
3つ
1日・1週間・3年
総合型選抜の出願
9月1日以降
2027年度入試は2026年9月1日以降
評価されることは親記事「活動報告書の書き方」、記載内容と出願の日付は文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」による

活動報告書に書くことがないと感じる時は、次の2つのどちらかに当てはまっていることがあります。経験そのものが無いのではなく、経験の探し方と見方がずれている場合です。

理由1:大きな実績を探している

大会の入賞、生徒会長、留学のような目立つ経験だけが材料だと考えると、多くの人は「何もない」と感じます。親記事の活動報告書の書き方で説明しているとおり、活動報告書で評価されるのは実績の大きさではありません。活動の中でどう考え、どう動いたかです。

理由2:毎日のことを活動だと思っていない

毎日の家事、続けているアルバイト、授業の係の仕事は、当たり前すぎて活動に見えません。けれども文部科学省の実施要項は、活動報告書に書く活動の例に「その他生徒が自ら関わってきた諸活動」を挙げています。自分から関わってきたことなら、書く材料になりえます。

「書くことがない」の思い込みと、実際に書けること
思い込み実際に書けること見直す問い
大会で勝っていないと書けない負けた後に変えた練習も材料になるこの3年で、負けた後に変えた練習は
役職がないと書けない係や当番、記録係も役割になる1週間の中で、毎回任されている仕事は
部活動をしていない家庭・アルバイト・習い事・授業も題材になる平日の放課後、毎週同じ曜日にしていることは
特別な経験がない毎日のことの中の小さな工夫を書ける1日の中で、自分なりのやり方があることは
成果が数字で出ていない変化は回数や時間、人の反応でも示せる始めた時と今とで、周りの反応は違うか
表の言い回しは説明のための創作

課外活動の種類と、早い時期から活動を始める方法は、兄弟記事の課外活動とはで説明しています。この記事は、すでにある経験から活動報告書の材料を見つけて書くところに絞ります。

要項が活動報告書に求めている中身

活動報告書に何を書いてもらうかは、文部科学省の実施要項に示されています。要項には活動報告書のイメージ例(参考様式2)も示されていて、実際の様式は大学ごとに決まります。

実施要項の定め(第6の5(1)・第3の1(2)①)

活動報告書では、「高等学校までの学習や活動の履歴が把握できるようにする」ため、次の内容の記載を求めるとされています。

①「総合的な探究の時間」や理数探究等において取り組んだ課題研究等

②学校の内外で意欲的に取り組んだ活動(生徒会活動、部活動、ボランティア活動、…その他生徒が自ら関わってきた諸活動、…資格・検定等、各種大会・コンクール等、留学・海外経験等、…)

総合型選抜では、活動報告書など志願者本人が記載する資料を「必ず評価に活用する」とされています。

記載内容の言葉は「意欲的に取り組んだ活動」で、大会の順位や役職の高さを条件にした書き方ではありません。

要項は、スポーツ・文化活動やボランティア活動などの諸活動、海外留学などの多様な経験や、特定の分野で卓越した能力を持つ人も含めて、適切に評価・判定することが望ましいとしています(第3の3)。一方で、記載内容の例には「その他生徒が自ら関わってきた諸活動」もあります。自分から関わってきたことなら、題材の候補になります。

また、総合型選抜や学校推薦型選抜では、本人が書いた資料をプレゼンテーションなどで積極的に活用するとされています(第6の5(3))。書いた活動は、面接で掘り下げて聞かれる前提で選びます。

大学の様式で問われていること(2027年度入試の例)

大学の様式を見ても、問われているのは「何をしたか」だけではありません。その中で何を考え、何を学んだかです。活動報告書と、中身の近い書類の例を、このサイトの大学別の記事で確かめた2027年度入試(2027年4月入学)の要項から挙げます。

大学・方式・書類要項で問われていること(要約)
東京女子大学 知のかけはし入学試験(ディスカッション型)の活動報告書高校入学以降の活動を記入し、その中の一つについて、何を考え、何に挑戦し、何を得たかを1,000字以内で説明する
神奈川大学 総合評価型のエントリーシート(活動報告書)高校時代に意欲的に取り組んだことと、それによって学んだことを具体的に書く
日本女子大学 総合型選抜の自己アピール今までに学校の内外で、主体性・多様性・協働性を意識して取り組んだことと、そこから学んだこと
筑波大学 AC入試の自己推薦書これまでに自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断して、取り組んできたこと
千葉大学 教育学部 方式Ⅲの書類教育に関する体験的な活動の概要と、学んだこと

どの例も、活動の後ろに「考えたこと」「学んだこと」が続きます。小さな題材でも、この部分が書ければ様式の問いに答えられます。

一方で、大会の成績などを出願資格にする方式もあります。実績の条件がある方式の例は課外活動とはに、総合型選抜の方式の違いは総合型選抜とはにまとめています。出願する方式の要項で、条件を先に確かめてください。

材料の見つけ方:1日・1週間・3年で振り返る

材料は、ただ思い出そうとするより、時間の物差しを決めて書き出すほうが見つかります。1日、1週間、3年の3つの物差しで、自分の行動を順に振り返ります。書き出す時は良し悪しを考えず、思いついたものを全部並べます。

物差し振り返りの問い見つかりやすい材料
1日朝起きてから寝るまでに、毎日していることは何か。その中で、自分なりのやり方があるものはどれか家事の分担、通学時間の使い方、授業の係、毎日の練習
1週間曜日ごとに決まっている予定は何か。人と一緒にしていることは何かアルバイト、習い事、委員会の当番、家族の用事
3年高校に入ってから始めたこと、続けたこと、やめたこと、変えたことは何か部活動、探究学習、検定の勉強、途中でやめた活動

書き出したものの中から、自分でやり方を変えたものに印を付けると、活動報告書の「行動」の部分になります。

場面ごとの問い

物差しで出てこない時は、場面ごとに問いを立てます。授業、委員会、家庭、習い事、アルバイトのほか、失敗したことと続けたことも振り返ります。

活動報告書の材料を見つける場面ごとの問い
場面問い書ける形の例
授業苦手を直すために、勉強のやり方を変えたことはやり直しのノート、音読の練習、グループ発表での役割
委員会・係任された仕事で、前より手間が減るように変えたことは当番表の作り直し、提出物の集め方の工夫
家庭家で任されている役割と、その中で工夫していることは食事づくり、きょうだいの世話、家族の用事の段取り
習い事先生に言われる前に、自分で変えた練習は練習の順番や時間の配分の見直し
アルバイト仕事の中で、自分から提案したり直したりしたことは接客の工夫、作業の手順の見直し
失敗うまくいかなかった後に、何を変えたか原因の見直し、やり方の変更とその結果
続けたこと誰にも言われずに続けていることは読書の記録、毎日の運動、日記
問いは説明のための創作。アルバイトや習い事が書けるかは、大学の様式の説明で確かめる

部活動をしていない場合

部活動をしていなくても、活動報告書は書けます。放課後の時間に何をしていたかを振り返ると、アルバイト、家庭での役割、習い事など、続けてきたことが見つかります。

ただし、様式によっては、書く対象を特定の分野に絞っている場合があります。たとえば千葉大学の教育学部 方式Ⅲは、教育に関する体験的な活動の概要と学んだことを書く書類を求めています。様式の説明を先に読み、選んだ題材が対象に入るかを確かめます。

材料を書類の形にするまでの流れ

書くことがない時に、材料を活動報告書にするまでの流れ
1
物差しで書き出す
1日・1週間・3年の問いで、していることを全部並べる
2
「変えたこと」に印を付ける
自分でやり方を変えた、工夫した、続けたものに印を付ける
3
志望学部と照らす
アドミッション・ポリシーの言葉と重なるものを1つから3つ選ぶ
4
4つの要素に分ける
活動と役割、課題、行動、成果と学びに分けて箇条書きにする
5
数字と事実を足す
期間・回数・人数・変化を、記録や家族・先生への確認で裏づける
6
文章にする
行動の部分を最も長くして、指定の字数に合わせる

4つの要素の分け方と、字数ごとの配分は、親記事の活動報告書の書き方で説明しています。

小さな題材で書いた例文3本(家庭・アルバイト・授業)

家庭、アルバイト、授業という、ふだんの生活の中の題材で書いた例です。どれも説明のための創作で、300字の欄に収まる長さです。親記事の例文(部活動・探究・ボランティアなど)とは題材を変えています。4つの要素の順に書き、行動の部分を最も長くしています。

小さな題材で書いた例文3本の早見表
例文題材課題行動つながる学びの例
例文A家庭(夕食づくり)使い切れずに捨てる食材が多い捨てた食材を記録し、献立を1週間分先に決める栄養学、家政学
例文Bアルバイト(パン店の販売)雨の日に売れ残りが増える天気と売れ残りの数を記録して店長に伝える経営学、商学
例文C授業(英語の音読)人前で英語を読むと声が小さくなる毎日10分の音読を録音して聞き返す外国語学、教育学
例文は説明のための創作。つながる学びは一例

例文A:家庭での夕食づくり

例|家庭での役割(夕食づくり)(286字)

高校1年の春から、家族の分担で、平日の週3回、家族4人の夕食を作っています。始めた頃は食材を買いすぎて、使い切れずに捨てることが続きました。私は、冷蔵庫に残った食材と捨てた食材を、毎回ノートに書くことにしました。記録を見返すと、献立をその日に決めているため、同じ食材を重ねて買っていることが分かりました。そこで、日曜日に1週間分の献立を決めて買い物の一覧を作り、残った食材から先に使う順番に変えました。3か月ほど続けると、家族から「最近は買い物の量がちょうどいい」と言われるようになりました。毎日の家事でも、起きていることを書き留めると、直す所が見えてくると気づきました。

家庭のことを書く時は、家族の事情に深く立ち入らず、自分の役割と工夫に絞ります。数字は、記録のノートで確かめられる範囲にします。

例文B:アルバイト(パン店の販売)

例|アルバイト(パン店の販売)(299字)

高校2年の夏から、駅前のパン店で週2回、販売のアルバイトをしています。働き始めて気づいたのは、雨の日の閉店前に売れ残りが多く出ることでした。私は店長の了承を得て、その日の天気と、勤務の終わりに棚に残っていたパンの数を表にまとめ始めました。2か月分の記録を見せて相談したところ、雨の予報の日は夕方に焼く数を減らすことになりました。店長に確認した範囲では、その後、雨の日の売れ残りは以前の半分ほどになりました。言われた作業をこなすだけでなく、気づいたことを記録にして伝えれば、職場の判断に役立てられると学びました。この経験から、小さな店が売り上げを保つ仕組みを経営学で学びたいと考えるようになりました。

アルバイトを書く時は、仕事の説明よりも、自分から気づいて動いた部分を長くします。店の名前や売り上げの金額など、勤め先の内部の情報は書きません。アルバイトは、学校の決まりで認められている範囲での経験であることが前提です。

例文C:英語の授業での音読

例|授業(英語の音読)(292字)

高校2年の4月から、英語の授業のペア音読に向けて、家での練習を続けています。人前で英語を読むと声が小さくなり、相手に聞き返されることが続いたのがきっかけです。私は教科書の本文を毎日10分音読し、スマートフォンで録音して聞き返すことにしました。聞き返すと、自信のない単語の前で声が止まっていることが分かりました。そこで、つかえた単語に印を付け、発音を辞書で確かめてから読み直しました。4か月続けると、授業の音読で聞き返されることはほとんどなくなり、学期末の発表ではクラスの前で最後まで読み通せました。苦手なことも、つまずく所を細かく分ければ、練習の仕方を自分で決められると分かりました。

授業の中の取り組みは、成績の数字がなくても書けます。先生から言われたことや、できるようになったことの変化を、事実として書きます。

3本に共通する書き方

3本とも、1文目で活動と期間を示し、2文目で課題を書いています。行動は、記録や録音で様子を確かめ、原因を見つけ、やり方を変える順に並べています。成果は、変化の大きさ(例文B・C)か、周りの人の言葉(例文A)で示しています。

最後の1文は学んだことです。例文Bは、学びのあとに志望分野への一文を足しています。記録が残っていない場合は、家族や先生に確かめた範囲で書きます。

志望理由書とつなげる場合は、例文Bの最後のように、学びたい分野への一文を足します。同じ経験を自己推薦書にも使う時は、活動報告書では事実と行動、自己推薦書では強みの証明、と役割を分けます。

高3の夏から始める時の短期の動き方

高3の夏になってから活動報告書に取りかかる人もいます。総合型選抜の願書の受付は、文部科学省の実施要項で9月1日以降と決められています(2027年度入試は2026年9月1日以降)。次の年度の決まりは、その年度の実施要項で示されます。

願書の受付はどの大学も9月1日以降で、東京女子大学の知のかけはし入学試験(ディスカッション型)は、2027年度入試では9月1日から4日が出願期間です。同じ大学の数学的思考力型は11月2日から6日で、秋に出願する方式もあります。

出願より前に手続きが始まる大学もあります。慶應義塾大学 法学部のFIT入試は、2027年度入試ではWeb出願(登録)が8月3日からです。学年ごとの準備と出願の時期は、総合型選抜のスケジュールで確かめてください。

この時期は、新しい活動を一から増やすより、すでにある経験から材料を探して書類に仕上げることに時間を使います(理由は課外活動とはで説明しています)。出願まで6週間ほどある場合の動き方の例です。

高3の夏から活動報告書を仕上げる6週間の例
1週目
要項と様式を確かめる
字数、書く活動の数、書く対象の範囲、証明書類や署名の要否を確かめる
1〜2週目
材料を書き出す
1日・1週間・3年の問いで、していることを全部並べる。家族や先生にも聞く
2〜3週目
題材を選んで下書きする
志望学部と照らして1つから3つ選び、4つの要素で下書きする
3〜4週目
添削を受けて書き直す
先生や塾の講師に読んでもらい、2回以上書き直す
書き直しが終わってから、出願の2週間前まで
証明書類と署名をそろえる
賞状や合格証の写しをそろえ、署名が必要な様式を頼む
出願の後
面接の準備
書いた活動のきっかけ・行動・学びを、自分の言葉で話す練習をする
日程は説明のための例。出願の時期は大学・方式で違う。署名を本文にもらう様式は、文面を確定してから頼む。証明書類をそろえる目安は親記事「活動報告書の書き方」による

時間が足りない時に優先すること

時間が限られている時は、題材の数を増やすより、1つの題材を深く書くことを優先します。活動の数を増やしても評価は上がらないと、親記事でも説明しています。

先生や塾の講師に読んでもらい、2回以上書き直す時間は確保します。

署名が必要な様式は、頼む相手の都合も考えて早めに動きます。立教大学の自由選抜入試は、活動報告書に、高校長や所属団体の長など活動を証明できる人(3親等以内の親族を除く)の署名捺印を求めています。署名を本文にもらう様式は、文面を確定してから頼みます。証明書類は、出願の2週間前までにそろえておくと安心です。

活動報告書に書いてはいけないこと

書くことがない時ほど、少しでも大きく見せたくなります。けれども、活動報告書の内容は面接で掘り下げられ、方式によっては証明書類も求められます。次の書き方は避けます。

書いてはいけないこと例困ること
盛る3か月の活動を「1年間」、数人の集まりを「大勢」と書く面接で具体的に聞かれた時に、説明が合わなくなる
架空の活動を書く参加していない大会やボランティアを書く証明書類や、先生が書く書類と食い違う
他人の実績を自分のものにするチームで決めた工夫や、友人の提案を、自分一人の成果として書く自分の役割を聞かれた時に答えられない
人に書いてもらう保護者や講師が書いた文章、生成AIが作った文章をそのまま出す要項で無効や不可とされる場合がある
確かめられない数字を書く記憶だけで回数や人数を書く裏づけを聞かれた時に説明できない

人が書いた文章について、要項で扱いを定めている大学があります。関西大学の法学部の要項は、他人の文章を書き写したり代わりに書いてもらったりした書類を無効とすると明記しています。麗澤大学は、選択テーマ発表方式の発表計画書について、生成AI等で作った文章をそのまま転記することを認めていません。

東北大学のAO入試II期の要項は、出願書類を「自身で考えて作成してください」としています。

チームでの活動は、チームの成果と自分の役割を分けて書きます。「部として〜を達成した。その中で私は〜を担当した」と書けば、盛らずに自分の役割を伝えられます。

書くことがない時に選んだ題材を、提出前に確かめること
書いた活動は、実際に自分が関わったことである
期間・回数・人数は、記録や家族・先生への確認で裏づけた
チームの成果と自分の役割を分けて書いた
文章は自分で考えて書き、添削の指摘も自分の言葉で直した
家庭やアルバイト先の内部の情報(名前・金額など)を書いていない
選んだ題材が、様式の書く対象の範囲に入っている
書いた内容について、面接できっかけ・行動・学びを話せる

様式と提出のくわしい確認項目は、親記事の活動報告書の書き方の提出前チェックリストにまとめています。

書けない時に相談する相手

自分では当たり前に思っていることほど、人に言われて気づきます。1人で書けない時は、周りの大人に話を聞いてもらいます。

相談する相手聞いてみること頼み方のこつ
担任の先生授業や学校行事での自分の様子書き出した材料の一覧を見せて、ほかに思い当たることがないか聞く
部活動の顧問・探究の担当の先生続けてきた中で変わったと思うところ記録や発表資料を見せながら聞く
保護者家での役割、小さい頃から続けていること書いてもらうのではなく、思い出す手伝いを頼む
塾の講師どの題材が志望学部に合うか、文章の直し方下書きを見せて、何をした人か伝わるかを聞く

保護者ができること

保護者は、本人が忘れている場面を思い出す手伝いができます。「最近、やり方を変えたことはある?」「続けていて大変だったことは?」のように、問いの形で聞くと話が出やすくなります。

文章を代わりに書くことは避けます。本人以外が書いた書類を無効とする大学があるためです。本人が書いた下書きを読み、分かりにくいところを伝える役に回ります。

先生に頼む書類も確かめる

京都大学の総合型選抜のように、高校が作成する「学業活動報告書」を出す方式もあります。先生に頼む書類があるかを要項で確かめ、活動の内容と成果を、時期が分かる形にまとめて渡します。署名や推薦書を頼む時は、締切から逆算して早めに声をかけます。

東京修学館でも、活動報告書の材料の整理を無料相談でお受けしています。書き出した材料を見ながら、どの題材を選ぶかを一緒に考えます。

よくある質問

Q. 活動報告書に書くことがない時は、どうすればいいですか?
A. 1日・1週間・3年の物差しで、していることを全部書き出します。その中から、自分でやり方を変えたことや続けてきたことを選び、活動と役割、課題、行動、成果と学びの4つに分けます。家庭やアルバイト、授業の中の工夫も題材になります。
Q. 総合型選抜で実績が何もなくても、活動報告書は書けますか?
A. 書けます。文部科学省の実施要項は、活動報告書に書く活動として、学校の内外で意欲的に取り組んだ活動を挙げ、「その他生徒が自ら関わってきた諸活動」も含めています。ただし、大会の成績などを出願資格にする方式もあるので、出願する方式の要項で条件を確かめてください。
Q. 部活動をしていない場合、活動報告書には何を書けばいいですか?
A. 放課後の時間に続けてきたことを振り返ります。アルバイト、家庭での役割、習い事、授業や委員会での工夫などが題材になります。様式が書く対象を学校の活動などに絞っている場合もあるので、様式の説明を先に読んでください。
Q. アルバイトや家の手伝いを活動報告書に書いてもいいですか?
A. 様式の対象に入っていれば書けます。仕事や家事の説明ではなく、自分で気づいて変えたことと、その結果を中心に書きます。店の名前や金額など勤め先の内部の情報、家族の事情に深く立ち入ることは書きません。
Q. 活動報告書は、少し盛って書いてもばれませんか?
A. 盛るのは避けます。活動報告書の内容は面接で掘り下げて聞かれ、方式によっては証明書類も求められます。期間や人数を大きく書くと、聞かれた時に説明が合わなくなります。チームの成果は、自分の役割と分けて書けば、盛らずに伝えられます。
Q. 高3の夏からでも、活動報告書は間に合いますか?
A. すでにある経験から材料を探せば間に合います。2027年度入試の総合型選抜は、入学願書の受付が2026年9月1日以降です。この時期に新しい活動を一から増やすより、続けてきたことを1つ選んで深く書き、先生や塾の講師の添削を受けて2回以上書き直します。

まとめ

活動報告書に書くことがないと感じる時は、大きな実績を探していないか、毎日のことを活動から外していないかを見直します。実施要項が求めるのは学校の内外で意欲的に取り組んだ活動で、大学の様式も何を考え、何を学んだかを問います。1日・1週間・3年の物差しで材料を書き出し、自分でやり方を変えたことを、盛らずに自分の言葉で書きます。

4つの要素の構成と部活動の例文は親記事の「活動報告書の書き方」で、課外活動の種類と早い時期からの準備は「課外活動とは」で説明しています。あわせてご覧ください。

学長への無料相談はこちら

慶應義塾大学博士・敬愛大学特任名誉教授の家近亮子学長が、あなたの志望校選びと総合型選抜対策を直接アドバイスします。

関連記事

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました