最終更新: 2026-10-04 / 監修: 家近亮子(東京修学館 学長) / 出典: 文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」(令和8年5月27日付け通知)、文部科学省「高等学校及び特別支援学校高等部の指導要録に記載する事項等」(別紙3)、各大学の2027年度入試の募集要項(大学別の記事に出典を記載)
総合型選抜で欠席日数がどう扱われるかは、大学・学部・方式ごとに違います。この記事では、文部科学省の実施要項と調査書の様式で、欠席日数がどこにどう書かれるかを確かめたうえで、2027年度入試(2027年4月入学)の要項から、欠席日数を出願条件にしている大学・方式と、定めが無い方式の例を整理します。数える期間、確かめる手順、欠席が多い時にできることもまとめました。
総合型選抜で欠席日数は見られるか(結論)
欠席日数は、高校が作る調査書の「出欠の記録」の欄に、学年ごとに書かれます。実施要項は、大学が入学志願者に調査書の提出を求めるとしています。
ただし、欠席日数をどう扱うかは、大学・学部・方式ごとに違います。要項の書き方で分けると、次の3つがあります。
| 要項の書き方 | 例 | 受験生がすること |
|---|---|---|
| 欠席日数の上限を出願条件にしている | 慶應義塾大学 理工学部 分野志向型入試(30日を超えないこと)、早稲田大学 社会科学部 全国自己推薦入試(45日以内)など | 数える期間と、配慮の定めを確かめる |
| 書類審査で出欠を見ると書いている | 早稲田大学 社会科学部 全国自己推薦入試の第一次選考(出席状況を考慮。上限45日もある)、関西大学 社会安全学部 AO入試(2026年度入試の講評) | 調査書以外の書類と面接の準備を進める |
| 欠席日数の定めが無いと明記している | 早稲田大学 スポーツ科学部 総合型選抜III群、スポーツサポート歴入試 | ほかの出願条件と選考方法を確かめる |
このサイトが大学別の記事のために控えている42大学の要項を、「欠席」の語で調べました。すべての方式ではありません。欠席日数の上限を出願条件に書いていたのは、4大学5方式(うち1方式は学校推薦型選抜)でした。上限が無い方式のほうが多い一方で、書類審査で出欠の記録を見ると説明している大学もあります。
何日までなら問題ないという一律の基準はありません。インターネットには「◯日以内なら影響しない」といった目安が見られますが、実施要項に全国共通の日数の基準はありません。大学の要項にあるのは、方式ごとの出願条件です。志望校の要項で確かめることが出発点です。総合型選抜の仕組みは総合型選抜とは、学校推薦型選抜との違いは総合型選抜と学校推薦型選抜の違いで説明しています。
調査書の「出欠の記録」に書かれること
調査書の様式は、実施要項の別紙様式1で全国共通に決まっています。裏面の「9.出欠の記録」の欄には、第1学年から第4学年までの欄があり、次の項目が並んでいます。各項目の中身は、文部科学省が示す指導要録の記入のしかたで決まっています。
| 欄 | 書かれる内容 | 令和9年度の調査書での扱い |
|---|---|---|
| 授業日数 | その学科・学年で授業を実施した年間の総日数 | 記載しない(出席停止・忌引き等の日数が推測できるため) |
| 出席停止・忌引き等の日数 | 出席停止、忌引、非常変災などで、出席しなくてもよいとされた日数 | 記載しない |
| 留学中の授業日数 | 校長が許可した留学期間の、在籍校の授業日数 | 記載する |
| 出席しなければならない日数 | 授業日数から、出席停止・忌引き等の日数と留学中の授業日数を引いた日数 | 記載する |
| 欠席日数 | 出席しなければならない日数のうち、病気またはその他の事故で欠席した日数 | 記載する |
| 出席日数 | 出席しなければならない日数から欠席日数を引いた日数 | 記載する |
| 備考 | 出欠に関する特記事項など | 記載する |
実施要項の注意事項は、令和9年度(2027年度入試)の調査書では、出席停止・忌引き等の日数を記載しないとしています。授業日数も、出席停止・忌引き等の日数が推測できるため、同じく記載しません(システムの改修に相当の負担が生じる場合などは、従前の方法で作成できます)。調査書に書かれるのは、留学中の授業日数、出席しなければならない日数、欠席日数、出席日数、備考です。
出席停止・忌引き等は欠席日数に入らない
指導要録の記入のしかたでは、欠席日数は「出席しなければならない日数」のうち、病気やその他の事故で欠席した日数です。次の日数は「出席停止・忌引き等の日数」として、出席しなければならない日数から先に引かれます。
| 出席停止・忌引き等の日数に入るもの | 根拠の例 |
|---|---|
| 停学の日数、学校保健安全法による出席停止の日数、感染症法による入院の日数 | 学校教育法第11条、学校保健安全法第19条など |
| 学校保健安全法により、臨時に学年の一部を休業した日数 | 学校保健安全法第20条 |
| 忌引の日数 | ― |
| 非常変災など、生徒や保護者の責任ではない理由で欠席し、校長が出席しなくてもよいと認めた日数 | ― |
| 選抜のための学力検査の受検など、教育上特に必要で、校長が出席しなくてもよいと認めた日数 | ― |
出典は文部科学省「高等学校及び特別支援学校高等部の指導要録に記載する事項等」(別紙3)です。学校保健安全法で出席停止が定められている感染症には、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症などがあります(法政大学の要項の、試験当日の注意にも挙がっています)。自分の休んだ日がどちらで扱われたかは、高校で確かめてください。
遅刻・早退と、最終学年の欄
様式の「出欠の記録」には、遅刻や早退の回数の欄はありません。備考の欄は、出欠に関する特記事項を書く欄です。何を書くかは、調査書を作る高校が判断します。
卒業見込みの人の最終学年の欄には、直近の学期末(または最終学年の成績を判定した時期)までの出欠の状況を書きます。その旨を備考の欄に明示することも、実施要項の注意事項14が定めています。法政大学 人間環境学部の自己推薦の要項は、「3年次の成績・出欠等は、3年1学期末までのものである」などと備考に明記するよう、在籍校に依頼することを求めています。
なお、指導要録の記入のしかたでは、通信制の課程は「出欠の記録」ではなく「出校の記録」を書くと定めています。通信制の高校に在籍している人は、調査書の書かれ方を高校に確かめ、志望校の要項で扱いを確認してください。評定平均の計算と調査書の成績欄は評定平均の計算方法で説明しています。
欠席日数を出願条件にしている大学・方式(2027年度入試の例)
2027年度入試の要項で、欠席日数の上限を出願条件にしている方式の例です。要項の言葉どおりに並べます。総合型選抜と学校推薦型選抜(公募制)は区分を分けて書いています。
| 大学・方式 | 区分 | 欠席日数の条件(要項の言葉) | 数える期間 |
|---|---|---|---|
| 慶應義塾大学 理工学部 分野志向型入試 | 総合型選抜 | 「調査書記載の欠席日数の合計が30日を超えないこと」 | 要項に期間の記載は無い(調査書記載の欠席日数の合計)。既卒の人は出願できない |
| 早稲田大学 社会科学部 全国自己推薦入試 | 総合型選抜 | 「調査書記載の欠席日数が45日以内の者」(4年制の定時制は60日以内) | 卒業見込みの人は1年1学期(前期)から3年1学期(前期)まで。2026年3月卒業の人は卒業時 |
| 早稲田大学 人間科学部 FACT選抜 | 総合型選抜 | 調査書記載の「欠席日数」の合計が40日以内 | 1年1学期(前期)から3年(4年制の定時制は4年)7月末まで |
| 明治大学 商学部 公募制特別入学試験(全国商業高等学校長協会会員校対象) | 総合型選抜(大学の要項ページの区分) | 「欠席日数が10日以内の者」 | 高校3年1学期(前期)まで |
| 神奈川工科大学 学校推薦型選抜(一般公募制) | 学校推薦型選抜 | 「出席状況が良好」(全学科)。「看護学科のみ欠席日数は10日以内とする」 | 注記に期間の定めは無い。調査書は3年1学期(前期)までのものを出す |
同じ早稲田大学でも、早稲田大学の社会科学部の全国自己推薦入試は45日以内、人間科学部のFACT選抜は40日以内と、学部で上限が違います。数える期間も、社会科学部は3年1学期(前期)まで、人間科学部は3年7月末までです。慶應義塾大学の理工学部は、評定や履修科目の条件と並んで、欠席日数の合計が30日を超えないことを出願資格にしています。
明治大学の商学部 公募制特別入学試験(全国商業高等学校長協会会員校対象)は、評定(全体の学習成績の状況4.2以上)と並んで、3年1学期(前期)までの欠席日数が10日以内であることを条件にしています。神奈川工科大学の一般公募制は、全学科で「出席状況が良好」であることを求め、看護学科だけ欠席日数の上限を書いています。
条件は年度で変わる
欠席日数の条件は、年度によって変わることがあります。2027年度入試からの変更と、2028年度入試からの変更が発表されている例があります。
| 大学・方式 | 変更の内容 | 発表 |
|---|---|---|
| 早稲田大学 スポーツ科学部 総合型選抜III群(スポーツ自己推薦入試) | 2027年度以降の出願資格の変更で、欠席日数に係る要件を撤廃 | 入学センターの入試の変更点ページ(2026年3月6日の掲載) |
| 明治大学 商学部 公募制特別入学試験(全国商業高等学校長協会会員校対象) | 2028年度入試以降、「欠席日数が10日以内の者」の条件を削除 | 明治大学商学部(2026年6月25日付け) |
前の年の要項や、ほかの人の話をもとに判断せず、出願する年度の要項で確かめてください。
欠席日数の定めが無い方式と、書類審査で出欠を見る例
欠席日数の上限が無い方式でも、調査書は原則として提出します。要項に「定めはありません」と明記している方式がある一方で、書類審査で出欠の記録を見ると説明している大学もあります。
| 大学・方式 | 要項などの記載 | 欠席日数の上限 |
|---|---|---|
| 早稲田大学 スポーツ科学部 総合型選抜III群 | 「「欠席日数」の定めはありません」 | 無い(明記) |
| 早稲田大学 スポーツ科学部 スポーツサポート歴入試 | 「「評定平均値」や「欠席日数」の定めはありません」 | 無い(明記) |
| 神奈川工科大学 総合型選抜(7方式) | 出願要件に出席や欠席の条件は無い。調査書は「学習成績の状況および出席状況を記載した」ものを出す(適性検査方式などの提出書類の注意) | 無い |
| 東北大学 AO入試II期 | 調査書作成上の注意で、評定平均値、出欠の記録、特別活動の記録などについても記入するよう求めている | 要項に記載なし |
| 早稲田大学 社会科学部 全国自己推薦入試 | 第一次選考(書類選考)は、成績評価、活動記録、出席状況などを考慮する | 45日以内(上の一覧のとおり) |
| 関西大学 社会安全学部 AO入試 | 2026年度入試の講評で、日常的な授業へ取り組む姿勢を「出欠の記録」などで確認したと説明 | ガイドブックに記載なし |
上限が無いことは、欠席日数が見られないことを意味しません。関西大学の社会安全学部は、AO入試のガイドブックで、第1次選考で調査書の「出欠の記録」などから日常的な授業への取り組みを確かめたと説明しています。東北大学のAO入試II期は、調査書作成上の注意で、出欠の記録の欄についても記入するよう求めています。
一方で、総合型選抜で大学が評価に使うのは調査書だけではありません。実施要項は、総合型選抜で、調査書を活用したうえで、本人が書く資料、面接、学力の評価を組み合わせるよう大学に求めています。欠席日数の扱いを確かめたら、志望理由書や面接など、ほかの選考の準備も並行して進めます。
文部科学省の実施要項が大学に求めている配慮
病気やけがで休んだ日が多い人に関わる定めが、実施要項にあります。2027年度入試の実施要項は、出欠の状況を出願の条件や合否判定に使う時の配慮を、次のように定めています。
実施要項の定め(第13の2(1)。注は本文のかっこに入れて表示)
出欠の状況を推薦要件や合否判定の材料の一つとして活用する際には、志願者本人に帰責されない身体・健康上の理由(病気・事故等。例えば、新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)と考えられる症状や月経随伴症状等も含む。)によるやむを得ない欠席日数があることを、志願者本人からの申し出や、調査書への記載などを通じて把握した場合には、志願者本人が不利益を被ることがないよう配慮する。
大学がこうした欠席を知る方法として、本人からの申し出と、調査書への記載の2つが挙げられています。欠席の理由を大学に伝える方法が要項にあるかどうかを、確かめておく意味はここにあります。
| 定め | 内容 | 実施要項の箇所 |
|---|---|---|
| 調査書の提出 | 大学は、高校が指導要録に基づき別紙様式1で作った調査書の提出を求める | 第5の1 |
| 調査書の活用 | 学習成績の状況だけでなく、調査書のほかの記載事項も有効に活用する | 第5の2(1) |
| 出欠を使う時の配慮 | 本人に帰責されない身体・健康上の理由による欠席がある時は、不利益を被ることがないよう配慮する | 第13の2(1) |
| 健康状況 | 原則として入学者選抜の判定資料としない。把握が必要な特別の事由がある場合は募集要項に具体的に書く | 第13の2(1) |
| 新型コロナの影響 | 出席日数などの記載が少ないことをもって、特定の入学志願者を不利益に扱わない | 第5の2(4) |
| 最終学年の出欠 | 直近の学期末までの出欠の状況を書き、その旨を備考の欄に明示する | 調査書記入上の注意事項等について 14 |
要項に配慮の定めを書いている例
2027年度入試の要項には、この定めに沿った記載があります。早稲田大学の社会科学部は、本人に帰責されない身体・健康上の理由で、やむを得ず45日を超える欠席がある場合を「配慮の対象」としています。該当する人は、8月28日(金)までに問合せフォームから問い合わせるよう求めています。
人間科学部のFACT選抜は、同じ理由でやむを得ず40日を超える欠席日数がある場合、出願時に出す調査書に欠席理由が明記されていることを条件に、出願を認めるとしています。理由の伝え方は、大学への事前の問い合わせ、調査書への記載と、方式によって違います。
実施要項が例に挙げているのは、病気・事故などです。不登校など、ほかの事情による欠席がこの配慮の対象になるかは、実施要項にも、ここで挙げた要項にも書かれていません。当てはまるか分からない時は、出願の前に志望校の入試の窓口に問い合わせてください。
欠席日数はいつまでが数えられるか(時期と日程)
卒業見込みの人の場合、出願の時に出す調査書には、高1から最終学年の直近の学期末までの出欠が書かれます。欠席日数の条件がある方式は、何年の何学期までを数えるかも要項に書いています。
欠席日数の条件がある方式の出願期間は、次のとおりです。早稲田大学の社会科学部は、配慮の問い合わせの期限(8月28日)が出願期間より前にあります。
高3の夏までに欠席日数を確かめておくと、条件を満たさない方式が分かった時に、出願先を考え直す時間を残せます。時期ごとの準備は総合型選抜の年間スケジュールで説明しています。
志望校の欠席日数の条件を確かめる手順
欠席日数の扱いは、要項を読まないと分かりません。次の順に確かめると、見落としを防げます。
要項の言葉は、方式ごとに少しずつ違います。「調査書記載の欠席日数の合計」「3年1学期(または前期)までの欠席日数」など、数える範囲を正確に読み取ってください。
自分の欠席日数は、出席停止・忌引き等の扱いも含めて、調査書を作る高校が把握しています。調査書を頼む時期と頼み方は、推薦書と合わせて推薦書の依頼方法で説明しています。
欠席が多い時にできること
欠席日数そのものは、後から変えられません。できるのは、要項で扱いを確かめ、出願先と準備を選ぶことです。次の項目を確かめてください。
欠席の理由を伝える方法を確かめる
早稲田大学の社会科学部のように事前の問い合わせを求める方式や、人間科学部のFACT選抜のように調査書への欠席理由の記載を求める方式があります。調査書の記載は高校が行うので、該当しそうな場合は、早めに担任の先生に相談してください。
要項に定めが無く、伝える方法が分からない時は、大学に問い合わせます。志望理由書や面接で欠席に触れるかどうかは、要項に決まりが無い限り、自分から触れるかどうかは本人が決めることです。触れる場合は、事実を短く説明し、大学で学びたいことに話を戻せるよう準備しておくと落ち着いて話せます。面接の準備は総合型選抜の面接対策、書類は志望理由書の書き方で説明しています。
学校推薦型選抜・指定校推薦の場合
学校推薦型選抜は、高校長の推薦が要る入試です。実施要項は、推薦要件を可能な限り具体的に設定し、募集要項などで示すよう大学に求めています(第3の1(3))。公募制なら、募集要項の推薦要件で出欠の条件を確かめます。
指定校推薦の条件は、高校を通じて示されます。神奈川工科大学の要項も、指定校制の募集要項は該当する高等学校に直接送付するとしています。指定校推薦を考えている人は、進路指導の先生に条件を聞いてください。
高校を長く休んでいた人
欠席が長く続いた人も、出願資格を満たせば総合型選抜に出願できます。この記事で挙げた方式の多くは、2027年3月に高校を卒業見込みであることなどを出願資格にしています。卒業の見込みについては、まず高校に確かめてください。
高等学校卒業程度認定試験の合格者を出願資格に含める大学もあります。たとえば神奈川工科大学の総合型選抜の多くの方式は、合格者(見込みを含む)を出願資格に入れており、調査書の代わりに合格成績証明書を出すよう求めています。扱いは大学・方式ごとに違うので、志望校の要項で確かめてください。
よくある質問
- Q. 総合型選抜は、欠席日数が何日までなら大丈夫ですか?
- A. 一律の基準はありません。欠席日数の扱いは大学・学部・方式ごとに要項で決まります。2027年度入試では、慶應義塾大学 理工学部の分野志向型入試が「30日を超えないこと」、早稲田大学 社会科学部の全国自己推薦入試が45日以内を出願条件にしています。一方で、早稲田大学 スポーツ科学部の総合型選抜III群のように「定めはありません」と書く方式もあります。志望校の要項で確かめてください。
- Q. 欠席日数は調査書に書かれますか?
- A. 書かれます。調査書の「出欠の記録」の欄に、学年ごとに、出席しなければならない日数、欠席日数、出席日数などが書かれます。卒業見込みの人の最終学年の欄は、直近の学期末までの出欠です。令和9年度(2027年度入試)の調査書では、原則として、授業日数と出席停止・忌引き等の日数は記載しません。
- Q. 忌引きや出席停止で休んだ日も、欠席日数に入りますか?
- A. 指導要録の記入のしかたでは、忌引や学校保健安全法による出席停止などの日数は「出席停止・忌引き等の日数」として扱い、欠席日数には入りません。欠席日数は、出席しなければならない日数のうち、病気やその他の事故で欠席した日数です。自分の休んだ日がどちらで扱われたかは、高校で確かめてください。
- Q. 遅刻や早退は調査書に書かれますか?
- A. 調査書の様式の「出欠の記録」には、遅刻や早退の回数の欄はありません。備考の欄は出欠に関する特記事項を書く欄で、何を書くかは調査書を作る高校が判断します。
- Q. 病気で欠席が多いと、総合型選抜に出願できませんか?
- A. 欠席日数の上限が無い方式なら、出願資格には関わりません。上限がある方式でも、文部科学省の実施要項は、本人に帰責されない身体・健康上の理由(病気・事故等)による欠席について、不利益を被ることがないよう配慮することを大学に求めています。早稲田大学の社会科学部は、本人に帰責されない身体・健康上の理由で45日を超える場合を配慮の対象とし、8月28日までの問い合わせを求めています。人間科学部のFACT選抜は調査書に欠席理由が明記されていることを条件に出願を認めるとしています。
- Q. 学校推薦型選抜(公募制)にも欠席日数の条件はありますか?
- A. 方式によります。2027年度入試では、神奈川工科大学の学校推薦型選抜(一般公募制)が「出席状況が良好」であることを全学科で求め、看護学科は欠席日数10日以内としています。実施要項は、学校推薦型選抜の推薦要件を募集要項などで具体的に示すよう大学に求めているので、要項の推薦要件で確かめてください。指定校推薦の条件は高校の先生に聞いてください。
まとめ
欠席日数は、調査書の「出欠の記録」の欄に学年ごとに書かれます。総合型選抜で欠席日数をどう扱うかは、大学・学部・方式ごとに違います。2027年度入試では、慶應義塾大学 理工学部の分野志向型入試、早稲田大学 社会科学部の全国自己推薦入試と人間科学部のFACT選抜、明治大学 商学部の公募制特別入学試験(全国商業高等学校長協会会員校対象)のように上限を出願条件にしている方式がある一方、上限の定めが無い方式も多くあります。
何日までなら問題ないという一律の基準はありません。志望校の要項で、上限の有無、数える期間、病気・事故などによる欠席への配慮の定めを確かめ、分からない点は出願の前に大学に問い合わせてください。
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