九州大学の総合型選抜・学校推薦型選抜|学部別の募集人員・共通テスト・日程と次世代研究者発掘入試【2027年度入試・学長監修】

九州大学の総合型選抜・学校推薦型選抜 大学の情報

最終更新: 2026-10-01 / 監修: 家近亮子(東京修学館 学長) / 出典: 九州大学「令和9(2027)年度 学生募集要項」総合型選抜Ⅰ・次世代研究者発掘入試Ⅰ・総合型選抜Ⅱ・学校推薦型選抜

九州大学の総合型選抜・学校推薦型選抜 ひと目で分かる要点(令和9年度)
総合型選抜Ⅰの募集人員
22人
共創学部・教育学部。共通テストを課さない
総合型選抜Ⅱの募集人員
一般枠244人
女子枠は9人。共通テストを課す
出願の時期
9月〜11月
方式ごとに分かれる
合格者発表
年内か2月10日
総合型選抜Ⅰと次世代研究者発掘入試Ⅰは年内、総合型選抜Ⅱと学校推薦型選抜は2027年2月10日

九州大学は、国立大学で初めてアドミッションセンターを設けてAO入試を始めた大学の一つです。現在も多くの学部が総合型選抜と学校推薦型選抜を実施していますが、方式が多く、学部ごとに実施する方式も違います。この記事では、令和9(2027)年度の学生募集要項に基づいて、学部と方式の対応を最初に一覧にし、募集人員、共通テストの扱い、出願要件、選考方法、日程、前年度の結果と準備の進め方を、東京修学館の家近亮子学長の監修で解説します。

九州大学の総合型選抜・学校推薦型選抜の全体像

九州大学の特別選抜は、大学入学共通テスト(以下、共通テスト)を課すかどうかで大きく二つに分かれます。共通テストを課さない総合型選抜Ⅰは年内に合否が決まり、共通テストを課す総合型選抜Ⅱと学校推薦型選抜は、2月10日に合格者が発表されます。令和9年度からは、研究者を目指す高校生向けの「次世代研究者発掘入試」が工学部と農学部で始まります。

方式共通テスト実施する学部
総合型選抜Ⅰ課さない共創学部、教育学部
次世代研究者発掘入試Ⅰ(総合型選抜Ⅰ)課さない工学部(材料工学科、化学工学科、融合基礎工学科、地球資源システム工学科)、農学部
総合型選抜Ⅱ課す文学部、法学部、経済学部(経済・経営学科)、理学部、医学部保健学科、歯学部、工学部、芸術工学部、農学部
次世代研究者発掘入試Ⅱ(総合型選抜Ⅱ)課す工学部(電気情報工学科、材料工学科、応用化学科、化学工学科、融合基礎工学科、地球資源システム工学科)、農学部
学校推薦型選抜課す共創学部、文学部、歯学部、工学部(融合基礎工学科、機械工学科と量子物理工学科は女子枠のみ)、芸術工学部(インダストリアルデザインコース、未来構想デザインコース)

薬学部と医学部医学科は、令和9年度の総合型選抜・学校推薦型選抜を実施しません。また、理学部数学科と工学部機械工学科は総合型選抜を廃止しました(機械工学科は女子枠の学校推薦型選抜を新たに実施)。文学部の総合型選抜Ⅱは国際コースの選抜です。

出典

九州大学「令和9(2027)年度 学生募集要項」(総合型選抜Ⅰ、次世代研究者発掘入試Ⅰ、総合型選抜Ⅱ、学校推薦型選抜)、「入学者選抜の変更点」(令和8年8月26日現在)。出願資格と選考方法は学部・学科ごとに大きく違います。出願前に必ず九州大学の学部入試(大学案内・入学者選抜概要・募集要項)のページで最新の要項を確認してください。

募集人員(令和9年度・学部別)

総合型選抜Ⅰは合計22人、総合型選抜Ⅱは一般枠が合計244人、女子枠が合計9人です。次世代研究者発掘入試はⅠ・Ⅱとも「若干名」です。一般枠は性別によらず出願できる枠、女子枠は戸籍上の性別が女性の人が出願できる枠です。

九州大学 総合型選抜Ⅱの募集人員(工学部・芸術工学部以外の学部)
文学部(国際コース)
10人
法学部
10人
経済学部 経済・経営学科
22人
理学部 物理学科
7人
理学部 化学科
8人
理学部 地球惑星科学科
7人
理学部 生物学科
5人
医学部保健学科 看護学専攻
10人
医学部保健学科 放射線技術科学専攻
6人
医学部保健学科 検査技術科学専攻
6人
歯学部
8人
農学部
24人
工学部と芸術工学部は学科・コースごとに募集人員が分かれ、工学部には女子枠もあるため、この図には入れていません。下の表で確認してください。総合型選抜Ⅱ全体の募集人員は一般枠244人・女子枠9人です。出典:九州大学「令和9(2027)年度 学生募集要項」
学部・学科(コース)総合型選抜Ⅰ総合型選抜Ⅱ学校推薦型選抜
共創学部15人―15人
文学部―10人(国際コース)10人
教育学部7人――
法学部―10人―
経済学部 経済・経営学科―22人―
理学部 物理学科/化学科/地球惑星科学科/生物学科―7人/8人/7人/5人―
医学部保健学科 看護学専攻/放射線技術科学専攻/検査技術科学専攻―10人/6人/6人―
歯学部―8人8人
工学部 電気情報工学科/応用化学科―10人/4人―
工学部 材料工学科次世代Ⅰ 若干名一般枠6人、女子枠5人―
工学部 化学工学科/地球資源システム工学科次世代Ⅰ 若干名2人/2人―
工学部 融合基礎工学科 物質材料コース/機械電気コース次世代Ⅰ 若干名各一般枠8人、女子枠2人3人/3人
工学部 量子物理工学科―4人女子枠3人
工学部 機械工学科――女子枠7人
工学部 船舶海洋工学科/土木工学科/建築学科―8人/8人/6人―
芸術工学部 環境設計/インダストリアルデザイン/未来構想デザイン―7人/16人/5人―/8人/5人
芸術工学部 メディアデザイン/音響設計―22人/5人―
農学部次世代Ⅰ 若干名24人―

次世代研究者発掘入試Ⅱは、工学部の電気情報工学科、材料工学科、応用化学科、化学工学科、融合基礎工学科(2コース)、地球資源システム工学科と農学部で、それぞれ若干名を募集します。どの方式も、入学手続者が募集人員に満たない場合、その不足分は一般選抜(前期日程)などの募集人員に加えられます。

九州大学 学校推薦型選抜の募集人員(令和9年度・学部・学科別)
共創学部
15人
文学部
10人
歯学部
8人
工学部 融合基礎工学科 物質材料コース
3人
工学部 融合基礎工学科 機械電気コース
3人
工学部 量子物理工学科(女子枠)
3人
工学部 機械工学科(女子枠)
7人
芸術工学部 インダストリアルデザインコース
8人
芸術工学部 未来構想デザインコース
5人
女子枠は、戸籍上の性別が女性の人が出願できる枠です。出典:九州大学「令和9(2027)年度 学生募集要項」

大学入学共通テストの扱い

総合型選抜Ⅰ(共創学部・教育学部)と次世代研究者発掘入試Ⅰは、共通テストを課しません。それ以外の方式は、学部が指定する教科・科目を受験することが出願資格で、第2次選抜で共通テストの成績が使われます。配点の満点は学部ごとに違います。

方式・学部共通テストの満点(要項の配点)
総合型選抜Ⅱ 法学部450点
総合型選抜Ⅱ 経済学部950点。満点の75%程度を合格の目安とする
総合型選抜Ⅱ 文学部、理学部の物理学科・化学科・地球惑星科学科950点。文学部と理学部物理学科・化学科は100点満点に、理学部地球惑星科学科は200点満点に換算
総合型選抜Ⅱ 理学部生物学科650点
総合型選抜Ⅱ 医学部保健学科看護学専攻375点、放射線技術科学専攻450点、検査技術科学専攻425点
総合型選抜Ⅱ 歯学部/学校推薦型選抜 歯学部575点
総合型選抜Ⅱ 芸術工学部(全コース)550点
総合型選抜Ⅱ 農学部450点
学校推薦型選抜 共創学部国語・数学・英語・情報の170点

工学部の総合型選抜Ⅱは、多くの学科が共通テストの成績を100点満点に換算して評価します。法学部や工学部などは、共通テストの各教科・科目の得点で修学に支障があると判断された場合、不合格になることがあると明記しています。共通テストの学習は一般選抜と同じように続ける必要があります。

出願要件(第1志望・卒業年度・推薦人数・評定)

全方式共通:第1志望であること

どの方式も、九州大学の志望学部(学科)を第1志望とすること、または合格したら必ず入学することを確約することが出願の前提です。

卒業年度

  • 総合型選抜Ⅰ(共創学部・教育学部):令和3(2021)年4月以降の卒業者と令和9年3月卒業見込みの人
  • 総合型選抜Ⅱ:学部・学科によって、令和3年4月以降の卒業者まで(文学部、理学部など)か、令和7(2025)年4月以降の卒業者まで(法学部、経済学部、歯学部、農学部など)
  • 次世代研究者発掘入試Ⅰ:令和7年4月以降の卒業者と令和9年3月卒業見込みの人
  • 学校推薦型選抜:共創学部・文学部・歯学部は令和8年4月から令和9年3月までの卒業(見込み)者、工学部・芸術工学部は令和7年4月から令和9年3月までの卒業(見込み)者

学校長が推薦できる人数(学校推薦型選抜)

  • 共創学部、文学部:1校につき1人
  • 歯学部:1校につき2人
  • 工学部機械工学科(女子枠):1校につき2人以内
  • 工学部融合基礎工学科・量子物理工学科、芸術工学部:要項に人数の上限の記載はない

評定と英語

評定(全体の学習成績の状況)の基準があるのは、学校推薦型選抜の芸術工学部未来構想デザインコース(およそ4.0以上)だけです。法学部の総合型選抜Ⅱは、英語能力試験(TOEFL iBT、GTEC、TOEIC Listening and Reading、英検、IELTS)の成績の提出が必要です。共創学部の学校推薦型選抜では、英語能力試験の成績を共通テスト「英語」の得点に換算して使う制度があります(希望者のみ)。

次世代研究者発掘入試の活動実績

次世代研究者発掘入試は、出願要件として活動実績を求めています。Ⅰは、SSH生徒研究発表会の出場者、日本学生科学賞の中央最終審査進出者、JSEC最終審査進出者、国際科学オリンピックの日本代表など。Ⅱは、日本学生科学賞の中央予備審査進出者、JSEC一次審査会進出者などです。どちらも、出願期間の最終日までに発表会等に出場していないと出願できません。

出願前に確かめること(九州大学の総合型選抜・学校推薦型選抜)
志望学部(学科)を第1志望とするか、合格したら必ず入学することを確約できるか(全方式共通の前提)
卒業年度の条件に当てはまるか(方式と学部によって、令和3年4月以降の卒業者までか、令和7年4月以降の卒業者までかなどが違う)
学校推薦型選抜は、学校長が推薦できる人数に入れるか(共創学部と文学部は1校につき1人、歯学部は1校につき2人、工学部機械工学科の女子枠は1校につき2人以内)
評定の基準がある方式か(学校推薦型選抜の芸術工学部未来構想デザインコースは、およそ4.0以上)
法学部の総合型選抜Ⅱは、英語能力試験の成績を提出できるか
次世代研究者発掘入試は、出願期間の最終日までに、要件になる発表会等に出場しているか
共通テストを課す方式は、学部が指定する教科・科目を受験するか
九州大学の総合型選抜・学校推薦型選抜・国際入試(教育学部)のうち、出願は原則として1つだけになっているか

選考方法(方式・学部別)

第1次選抜は、多くの学部で調査書と志望理由書などの書類審査です。ただし、総合型選抜Ⅰの共創学部(書類に加えて、講義を受けて書く小論文)と教育学部(小論文試験と調査書)、総合型選抜Ⅱの歯学部(課題講義のレポートとグループ面接、調査書)は、第1次選抜から試験があります。第2次選抜の内容は学部ごとに大きく違います。

総合型選抜Ⅰ・次世代研究者発掘入試Ⅰ(共通テストなし)

学部第1次選抜第2次選抜
共創学部書類と、2つの講義(各約50分)を受けて書く小論文(各約100分)討論(約180分)と面接(1人約25分、一部は英語)
教育学部小論文試験と調査書課題についてパネルを作り10分程度で発表するプレゼンテーションと、面接(10分間)
工学部・農学部(次世代Ⅰ)調査書、活動歴報告書・研究計画書、志望理由書研究実績にもとづくプレゼンテーション(10分程度)と口頭試問(20分程度)

総合型選抜Ⅱ(共通テストあり)

学部・学科第2次選抜(共通テストに加えて)
文学部(国際コース)英語小論文、英語による個人面接(10分程度)
法学部英語試験、日本語と英語による個人面接(30分程度)
経済学部小論文、個人面接(15分程度)
理学部 物理学科/化学科/地球惑星科学科/生物学科課題探求試験と面接/面接(25分程度)/小論文と面接/面接(15分程度)
医学部保健学科小論文(900字程度)、個人面接またはグループ面接
歯学部第1次選抜(11月28日)で課題講義のレポートとグループ面接を実施。第2次選抜は第1次の評価と共通テストで判定
工学部 電気情報工学科面接・実技(プログラミングかエレクトロニクス、30分程度)
工学部 融合基礎工学科物質材料コース、船舶海洋工学科、地球資源システム工学科、建築学科課題探求試験と面接(試問を含む)
工学部 材料工学科、応用化学科、化学工学科、融合基礎工学科機械電気コース、量子物理工学科、土木工学科面接(試問を含む)
芸術工学部 環境設計・インダストリアルデザイン・未来構想デザイン・メディアデザイン実技
芸術工学部 音響設計コース小論文、実技を含む面接
農学部小論文、個人面接(20分程度)

次世代研究者発掘入試Ⅱの出願者は、上の試験に加えてプレゼンテーション・口頭試問があり、活動歴報告書・研究計画書も評価されます。工学部と農学部では、次世代研究者発掘入試Ⅱで合格に届かなくても、総合型選抜Ⅱ(一般枠)の合格者になる道があります。

学校推薦型選抜(共通テストあり)

学部・学科第2次選抜(共通テストに加えて)
共創学部プレゼンテーション(5分程度)と面接(25分程度、一部は英語)
文学部個人面接(10分程度)
歯学部個人面接(30分程度)
工学部 融合基礎工学科(2コース)個人面接(15分程度、オンライン)
工学部 機械工学科(女子枠)/量子物理工学科(女子枠)面接(試問を含む、10分程度)/個人面接(20分程度)
芸術工学部 インダストリアルデザイン/未来構想デザイン個人面接(15分程度)/小論文(120分)と個人面接(15分程度)

日程(令和9年度)

九州大学 総合型選抜・学校推薦型選抜の日程チャート(令和9年度)
出願(書類必着)選考日・発表日
9月10月11月12月1月2月
次世代研究者発掘入試Ⅰ
出願(書類必着) 9月1日〜9月4日/第2次選抜 10月24日/合格者発表 11月25日
総合型選抜Ⅰ
出願(書類必着) 9月7日〜9月11日/第1次選抜 10月12日/第2次選抜 11月28日/合格者発表 12月21日
総合型選抜Ⅱ
出願(書類必着) 10月19日〜10月30日/第1次選抜(歯学部) 11月28日/第2次選抜 1月30日/合格者発表 2月10日
学校推薦型選抜
出願(書類必着) 11月2日〜11月6日/第2次選抜 1月30日/合格者発表 2月10日
9月〜12月は2026年、1月と2月は2027年。出願は最終日の17時までに書類必着です。第1次選抜の時期は、次世代研究者発掘入試Ⅰが9月中旬〜10月上旬、総合型選抜Ⅱが11月下旬〜12月中旬(歯学部は11月28日)、学校推薦型選抜が11月中旬〜12月中旬です。
項目総合型選抜Ⅰ次世代研究者発掘入試Ⅰ総合型選抜Ⅱ学校推薦型選抜
出願(書類必着)2026年9月7日(月)〜9月11日(金)17時2026年9月1日(火)〜9月4日(金)17時2026年10月19日(月)〜10月30日(金)17時2026年11月2日(月)〜11月6日(金)17時
第1次選抜10月12日(月・祝)9月中旬〜10月上旬11月下旬〜12月中旬(歯学部は11月28日(土))11月中旬〜12月中旬
第1次選抜の結果11月6日(金)頃発送10月9日(金)頃発送12月21日(月)頃12月21日(月)頃
第2次選抜11月28日(土)10月24日(土)2027年1月30日(土)2027年1月30日(土)
合格者発表12月21日(月)11時頃11月25日(水)11時頃2027年2月10日(水)11時頃2027年2月10日(水)11時頃

Web入力と入学検定料の支払いは、出願期間より前に始まります。総合型選抜Ⅱと学校推薦型選抜は、2027年1月4日から1月20日までに共通テストの成績請求情報を提供する手続きも必要です。入学手続は2027年2月11日から2月17日までですが、次世代研究者発掘入試Ⅰは入学料の納付だけ2026年12月7日から12月11日までに行います。

入学検定料は17,000円で、第1次選抜で不合格になった場合は13,000円が返還されます。出願はインターネットでの入力・支払いに加えて、書類を期間内に郵送で届ける必要があります。

提出書類:志望理由書・活動歴報告書・研究計画書

書類作成者主な提出先の方式
志望理由書本人多くの方式。総合型選抜Ⅰの教育学部と総合型選抜Ⅱの歯学部は提出しない
活動歴報告書本人共創学部(総合型選抜Ⅰ・学校推薦型選抜)
活動歴報告書・研究計画書本人次世代研究者発掘入試Ⅰ・Ⅱ
出願要件証明書出身学校長または記載責任者次世代研究者発掘入試Ⅰ・Ⅱ
推薦書高校(学校長)学校推薦型選抜
作文・自己活動評価書本人芸術工学部未来構想デザインコース(学校推薦型選抜)
調査書高校全方式

様式は九州大学のWebサイトの「大学案内・入学者選抜概要・募集要項」のページからダウンロードし、必ず当該年度のものを使います。未来構想デザインコースの作文のテーマは「未来構想デザインコースの学びを通して将来取り組みたいこと」です。

生成AIの利用について

要項には、志望理由書などについて「志願者以外の者(生成系AIツールを含む)により作成したことが認められる場合や剽窃等があった場合は、不正行為とみなし、入学許可を取り消すことがあります」と明記されています。共創学部の志望理由書・活動歴報告書のように、自筆での作成が求められる書類もあります。

志望理由書の組み立て方は志望理由書の書き方、活動の整理の仕方は活動報告書の書き方が参考になります。

併願のルール

  • 九州大学の総合型選抜(次世代研究者発掘入試を含む)、学校推薦型選抜、国際入試(教育学部)は、互いに併願できない
  • 例外として、工学部と農学部では、総合型選抜Ⅱ(一般枠)の出願者が次世代研究者発掘入試Ⅱにも出願できる
  • 工学部材料工学科の総合型選抜Ⅱは、一般枠と女子枠を併願できない
  • 国公立大学の学校推薦型選抜への出願は、1つの大学・学部に限られる(共通テストを課すかどうかに関わらない)
  • どの方式に出願しても、国公立大学の一般選抜には別に出願できる
  • 合格して入学手続を完了すると、九州大学と他の国公立大学(独自日程の公立大学を除く)の一般選抜を受験しても合格者にならない

総合型選抜Ⅰと次世代研究者発掘入試Ⅰは年内に合格者が発表されます。総合型選抜Ⅱと学校推薦型選抜は合格発表が2月10日なので、一般選抜の準備を並行して進めます。

令和8年度の結果(志願者数・合格者数)

九州大学が公表している令和8年度の試験別志願者数等(令和8年4月1日現在)です。総合型選抜はⅠとⅡを合わせた数で、合計は募集人員254人に対して志願者802人・合格者232人、学校推薦型選抜は募集人員46人に対して志願者124人・合格者44人でした。

九州大学 総合型選抜の志願者数と合格者数(令和8年度・学部別)
志願者数合格者数
共創学部
77人
14人
文学部
15人
10人
教育学部
26人
7人
法学部
28人
10人
経済学部(経済・経営学科)
46人
13人
理学部(数学科を含む5学科)
123人
34人
医学部保健学科
78人
18人
歯学部
23人
9人
工学部
113人
39人
芸術工学部
166人
54人
農学部
107人
24人
総合型選抜ⅠとⅡを合わせた数で、合計は募集人員254人に対して志願者802人・合格者232人。学校推薦型選抜は募集人員46人に対して志願者124人・合格者44人でした。出典:九州大学が公表している令和8年度の試験別志願者数等(令和8年4月1日現在)
学部総合型選抜(募集/志願/合格)学校推薦型選抜(募集/志願/合格)
共創学部15/77/1415/30/15
文学部10/15/1010/21/10
教育学部7/26/7―
法学部10/28/10―
経済学部(経済・経営学科)22/46/13―
理学部(数学科を含む5学科)34/123/34―
医学部保健学科22/78/18―
歯学部8/23/98/30/6
工学部47/113/39―
芸術工学部55/166/5413/43/13
農学部24/107/24―
合計254/802/23246/124/44

令和8年度は、経済学部(募集22人に合格13人)、医学部保健学科、工学部、学校推薦型選抜の歯学部などで、合格者が募集人員を下回りました。要項にも「合格者数が募集人員に満たない場合があります」と書かれています。理学部数学科と工学部機械工学科の総合型選抜は令和9年度に廃止されたため、募集の内訳は令和9年度と違います。

学年別の準備の進め方

九州大学の総合型選抜・学校推薦型選抜 準備と出願の流れ
高校1・2年生
活動の成果と英語の成績を作る
探究活動や課題研究に取り組み、成果を発表する機会を作る。英語能力試験を受けておく。学校推薦型選抜の未来構想デザインコースを考える場合は、評定およそ4.0以上を保つ
高校3年生
方式と出願期間を確認する
志望学部が実施する方式と出願期間を確認する。学校推薦型選抜を考える場合は、校内の推薦を受けられるかを早めに先生に相談する
高校3年生の夏休み
書類の下書きを作る
志望理由書と活動歴報告書などの様式をダウンロードし、下書きを作る
9月
総合型選抜Ⅰ・次世代研究者発掘入試Ⅰに出願する
次世代研究者発掘入試Ⅰは9月1日〜4日、総合型選抜Ⅰは9月7日〜11日
10月〜11月
総合型選抜Ⅱ・学校推薦型選抜に出願する
総合型選抜Ⅱは10月19日〜30日、学校推薦型選抜は11月2日〜6日。共通テストは、指定の教科・科目をすべて受験する前提で学習を続ける
出願期間は令和9年度入試(2026年)の日程です。

高校3年生

  1. 志望学部が実施する方式(総合型選抜Ⅰ・Ⅱ、学校推薦型選抜、次世代研究者発掘入試)と出願期間を確認する。総合型選抜Ⅰと次世代研究者発掘入試Ⅰは9月に出願する
  2. 学校推薦型選抜を考える場合は、校内の推薦を受けられるかを早めに先生に相談する
  3. 志望理由書と活動歴報告書などの様式をダウンロードし、夏休み中に下書きを作る
  4. 共通テストを課す方式を受ける場合は、指定の教科・科目をすべて受験する前提で学習を続ける

高校1・2年生

  1. 探究活動や課題研究に取り組み、成果を発表する機会を作る。次世代研究者発掘入試は、日本学生科学賞やJSECなどへの出場が出願要件になる
  2. 英語能力試験を受けておく。法学部の総合型選抜Ⅱは成績の提出が必要で、共創学部も成績を活用できる
  3. 学校推薦型選抜の未来構想デザインコースを考える場合は、評定およそ4.0以上を保つ

合格に向けた対策のポイント

  • 方式と時期を先に決める:同じ九州大学でも、9月出願・年内発表の方式と、10〜11月出願・2月発表の方式がある。九州大学の総合型選抜・学校推薦型選抜は原則として1つしか出願できない
  • 共通テストを軽く見ない:総合型選抜Ⅱと学校推薦型選抜では共通テストの成績が合否に直結する。経済学部は満点の75%程度を合格の目安としている
  • 志望理由書は学部の学びとつなげて書く:何をしてきたか、九州大学のその学部で何を学びたいか、卒業後にどうしたいかを一本の筋にする
  • 第2次選抜の形式に合わせて練習する:講義を聞いて書く小論文、討論、英語面接、実技、課題探求試験、口頭試問と、学部で形式がまったく違う
  • 研究志向なら次世代研究者発掘入試を検討する:入学後すぐに研究室配属が始まり、博士課程への進学を前提とするコース。コース生(博士課程学生を除く)には年間50万円の奨学金がある

面接と口頭試問の準備は面接対策と口頭試問の対策、小論文は小論文の書き方で説明しています。

よくある質問

Q. 九州大学に総合型選抜はありますか?
A. あります。共通テストを課さない総合型選抜Ⅰを共創学部と教育学部が、共通テストを課す総合型選抜Ⅱを文学部、法学部、経済学部、理学部、医学部保健学科、歯学部、工学部、芸術工学部、農学部が実施します。工学部と農学部では、令和9年度から次世代研究者発掘入試も始まります。
Q. 九州大学の総合型選抜に共通テストは必要ですか?
A. 方式によります。総合型選抜Ⅰ(共創学部・教育学部)と次世代研究者発掘入試Ⅰは共通テストを課しません。総合型選抜Ⅱ、次世代研究者発掘入試Ⅱ、学校推薦型選抜は、学部が指定する教科・科目の受験が必要で、第2次選抜で成績が使われます。
Q. 九州大学の総合型選抜の日程は?
A. 令和9年度は、総合型選抜Ⅰの出願が2026年9月7日から11日で合格発表は12月21日、総合型選抜Ⅱの出願が10月19日から30日で第2次選抜は2027年1月30日、合格発表は2月10日です。学校推薦型選抜の出願は11月2日から6日です。
Q. 九州大学の総合型選抜は他の入試と併願できますか?
A. 九州大学の総合型選抜(次世代研究者発掘入試を含む)、学校推薦型選抜、国際入試(教育学部)は互いに併願できません。ただし工学部と農学部では、総合型選抜Ⅱ(一般枠)の出願者は次世代研究者発掘入試Ⅱにも出願できます。国公立大学の一般選抜には別に出願できます。
Q. 九州大学の総合型選抜に評定平均の基準はありますか?
A. 総合型選抜には、要項に評定の基準の記載はありません。学校推薦型選抜では、芸術工学部未来構想デザインコースが調査書の全体の学習成績の状況およそ4.0以上を要件にしています。
Q. 九州大学の総合型選抜の募集人員は何人ですか?
A. 令和9年度は、総合型選抜Ⅰが共創学部15人・教育学部7人の計22人、総合型選抜Ⅱが一般枠244人・女子枠9人です。次世代研究者発掘入試はⅠ・Ⅱとも若干名です。学校推薦型選抜は共創学部15人、文学部10人、歯学部8人などです。

まとめ

九州大学の特別選抜は、共通テストを課さない総合型選抜Ⅰ(共創学部・教育学部)、共通テストを課す総合型選抜Ⅱ(9学部)と学校推薦型選抜(5学部)、工学部・農学部の次世代研究者発掘入試に分かれます。令和9年度の募集人員は総合型選抜Ⅰが22人、総合型選抜Ⅱが一般枠244人・女子枠9人です。出願は9月から11月にかけて方式ごとに分かれ、九州大学の総合型選抜・学校推薦型選抜は原則として1つにしか出願できません。

準備の中心は、志望学部の方式に合った第2次選抜の対策と、学部の学びにつなげた志望理由書、そして共通テストの学力です。東京修学館では、家近亮子学長が、志望理由書の構成づくりと、小論文・面接・口頭試問の練習を無料相談でお手伝いしています。

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