九州大学は、国立大学で初めてアドミッションセンターを設けてAO入試を始めた大学の一つです。令和9年度は12学部のうち薬学部を除く11学部が総合型選抜か学校推薦型選抜を実施しますが(医学部は保健学科のみ)、方式が多く、学部ごとに実施する方式も違います。この記事では、令和9(2027)年度の学生募集要項に基づいて、学部と方式の対応を最初に一覧にし、募集人員、共通テストの扱い、出願要件、選考方法、日程、前年度の結果と準備の進め方を、東京修学館の家近亮子学長の監修で解説します。
- 九州大学の総合型選抜・学校推薦型選抜の全体像
- 募集人員(令和9年度・学部別)
- 大学入学共通テストの扱い
- 共通テストのボーダーと第2次選抜の配点(総合型選抜Ⅱ)
- 出願要件(第1志望・卒業年度・推薦人数・評定)
- 選考方法(方式・学部別)
- 小論文・討論の出題形式と評価の観点
- 日程(令和9年度)
- 提出書類:志望理由書・活動歴報告書・研究計画書
- 総合型選抜Ⅱ(総合型選抜2)の出願手続と試験当日の流れ
- 併願のルール
- 令和8年度の結果(志願者数・合格者数)
- 総合型選抜の倍率(2026年度・令和8年度入試)と第1次選抜の目安
- 2028年度入試(2028年4月入学)からの変更予告
- 学年別の準備の進め方
- 合格に向けた対策のポイント
- よくある質問
- まとめ
- 関連記事
- 参考資料
九州大学の総合型選抜・学校推薦型選抜の全体像
この節の答え共通テストを課さない総合型選抜Ⅰ、課す総合型選抜Ⅱと学校推薦型選抜、工学部・農学部の次世代研究者発掘入試に分かれます。
九州大学の特別選抜は、大学入学共通テスト(以下、共通テスト)を課すかどうかで大きく二つに分かれます。共通テストを課さない総合型選抜Ⅰは年内に合否が決まり、共通テストを課す総合型選抜Ⅱと学校推薦型選抜は、2月10日に合格者が発表されます。
令和9年度からは、研究者を目指す高校生向けの「次世代研究者発掘入試」が工学部と農学部で始まります。
| 方式 | 共通テスト | 実施する学部 |
|---|---|---|
| 総合型選抜Ⅰ | 課さない | 共創学部、教育学部 |
| 次世代研究者発掘入試Ⅰ(総合型選抜Ⅰ) | 課さない | 工学部(材料工学科、化学工学科、融合基礎工学科、地球資源システム工学科)、農学部 |
| 総合型選抜Ⅱ | 課す | 文学部、法学部、経済学部(経済・経営学科)、理学部、医学部保健学科、歯学部、工学部、芸術工学部、農学部 |
| 次世代研究者発掘入試Ⅱ(総合型選抜Ⅱ) | 課す | 工学部(電気情報工学科、材料工学科、応用化学科、化学工学科、融合基礎工学科、地球資源システム工学科)、農学部 |
| 学校推薦型選抜 | 課す | 共創学部、文学部、歯学部、工学部(融合基礎工学科、機械工学科と量子物理工学科は女子枠のみ)、芸術工学部(インダストリアルデザインコース、未来構想デザインコース) |
薬学部と医学部医学科は、令和9年度の総合型選抜・学校推薦型選抜を実施しません。また、理学部数学科と工学部機械工学科は総合型選抜を廃止しました(機械工学科は女子枠の学校推薦型選抜を新たに実施)。
文学部の総合型選抜Ⅱは国際コースの選抜です。
出典
九州大学「令和9(2027)年度 学生募集要項」(総合型選抜Ⅰ、次世代研究者発掘入試Ⅰ、総合型選抜Ⅱ、学校推薦型選抜)、「入学者選抜の変更点」(令和8年8月26日現在)。出願資格と選考方法は学部・学科ごとに大きく違います。出願の前に九州大学の学部入試(大学案内・入学者選抜概要・募集要項)のページで、出願する年度の要項を読んでください。
募集人員(令和9年度・学部別)
この節の答え令和9年度は総合型選抜Ⅰが22人、総合型選抜Ⅱが一般枠244人・女子枠9人で、次世代研究者発掘入試は若干名です。
総合型選抜Ⅰは合計22人、総合型選抜Ⅱは一般枠が合計244人、女子枠が合計9人です。次世代研究者発掘入試はⅠ・Ⅱとも「若干名」です。一般枠は性別によらず出願できる枠、女子枠は戸籍上の性別が女性の人が出願できる枠です。
| 学部・学科(コース) | 総合型選抜Ⅰ | 総合型選抜Ⅱ | 学校推薦型選抜 |
|---|---|---|---|
| 共創学部 | 15人 | ― | 15人 |
| 文学部 | ― | 10人(国際コース) | 10人 |
| 教育学部 | 7人 | ― | ― |
| 法学部 | ― | 10人 | ― |
| 経済学部 経済・経営学科 | ― | 22人 | ― |
| 理学部 物理学科/化学科/地球惑星科学科/生物学科 | ― | 7人/8人/7人/5人(生物学科は2028年度入試から7人の予告あり) | ― |
| 医学部保健学科 看護学専攻/放射線技術科学専攻/検査技術科学専攻 | ― | 10人/6人/6人 | ― |
| 歯学部 | ― | 8人 | 8人 |
| 工学部 電気情報工学科/応用化学科 | ― | 10人/4人 | ― |
| 工学部 材料工学科 | 次世代Ⅰ 若干名 | 一般枠6人、女子枠5人 | ― |
| 工学部 化学工学科/地球資源システム工学科 | 次世代Ⅰ 若干名 | 2人/2人 | ― |
| 工学部 融合基礎工学科 物質材料コース/機械電気コース | 次世代Ⅰ 若干名 | 各一般枠8人、女子枠2人 | 3人/3人 |
| 工学部 量子物理工学科 | ― | 4人 | 女子枠3人 |
| 工学部 機械工学科 | ― | ― | 女子枠7人 |
| 工学部 船舶海洋工学科/土木工学科/建築学科 | ― | 8人/8人/6人 | ― |
| 芸術工学部 環境設計/インダストリアルデザイン/未来構想デザイン | ― | 7人/16人/5人 | ―/8人/5人(未来構想デザインの学校推薦型選抜は2028年度入試から6人の予告あり) |
| 芸術工学部 メディアデザイン/音響設計 | ― | 22人/5人 | ― |
| 農学部 | 次世代Ⅰ 若干名 | 24人 | ― |
次世代研究者発掘入試Ⅱは、工学部の電気情報工学科、材料工学科、応用化学科、化学工学科、融合基礎工学科(2コース)、地球資源システム工学科と農学部で、それぞれ若干名を募集します。どの方式も、入学手続者が募集人員に満たない場合、その不足分は一般選抜(前期日程)などの募集人員に加えられます。
大学入学共通テストの扱い
この節の答え総合型選抜Ⅰと次世代研究者発掘入試Ⅰは課さず、ほかの方式は指定教科の受験が必要で、第2次選抜で成績が使われます。
総合型選抜Ⅰ(共創学部・教育学部)と次世代研究者発掘入試Ⅰは、共通テストを課しません。それ以外の方式は、学部が指定する教科・科目を受験することが出願資格で、第2次選抜で共通テストの成績が使われます。
配点の満点は学部ごとに違います。
| 方式・学部 | 共通テストの満点(要項の配点) |
|---|---|
| 総合型選抜Ⅱ 法学部 | 450点 |
| 総合型選抜Ⅱ 経済学部 | 950点。満点の75%程度を合格の目安とする |
| 総合型選抜Ⅱ 文学部、理学部の物理学科・化学科・地球惑星科学科 | 950点。文学部と理学部物理学科・化学科は100点満点に、理学部地球惑星科学科は200点満点に換算 |
| 総合型選抜Ⅱ 理学部生物学科 | 650点 |
| 総合型選抜Ⅱ 医学部保健学科 | 看護学専攻375点、放射線技術科学専攻450点、検査技術科学専攻425点 |
| 総合型選抜Ⅱ 歯学部/学校推薦型選抜 歯学部 | 575点 |
| 総合型選抜Ⅱ 芸術工学部(全コース) | 550点 |
| 総合型選抜Ⅱ 農学部 | 450点 |
| 学校推薦型選抜 共創学部 | 国語・数学・英語・情報の170点 |
工学部の総合型選抜Ⅱは、どの学科も共通テストの成績を100点満点に換算します(融合基礎工学科の女子枠は200点満点。建築学科は修学に支障があるかの判断に使う)。
法学部や工学部などは、共通テストの各教科・科目の得点で修学に支障があると判断された場合、不合格になることがあると明記しています。共通テストの学習は一般選抜と同じように続ける必要があります。
共通テストのボーダーと第2次選抜の配点(総合型選抜Ⅱ)
この節の答え保健・歯・工・農学部の要項は共通テストの合格点を示さず、第2次選抜をABCの3段階で総合評価します。工学部の多くの学科は共通テストを100点満点に換算して面接などと合わせます。
総合型選抜Ⅱの第2次選抜は、工学部建築学科(課題探求試験の成績順位で評価し、共通テストは修学に支障があるかの判断に使う)を除き、個別の試験の評価と共通テストの成績を合わせて判定されます(歯学部は第1次選抜の評価点と共通テスト)。要項はどの学部も、第2次選抜を「3段階(ABC)で総合評価」すると定めており、合格に必要な共通テストの得点(いわゆるボーダー)は書かれていません。
経済学部だけは合格の目安を示しています(上の表)。
第2次選抜の配点は次のとおりです。工学部は、建築学科を除き、共通テストの合計点を100点満点(融合基礎工学科の女子枠は200点満点)に換算してから、面接や課題探求試験の点数と合わせます。
| 学部・学科 | 第2次選抜で評価するもの(要項の配点) |
|---|---|
| 医学部保健学科 | 小論文200点、面接200点、共通テスト |
| 歯学部 | 第1次選抜の評価点(課題講義のレポート250点、グループ面接100点、調査書50点)、共通テスト |
| 工学部 電気情報工学科 | 面接・実技100点、共通テスト(100点に換算) |
| 工学部 材料工学科(一般枠・女子枠)、応用化学科、化学工学科、融合基礎工学科機械電気コース(一般枠)、量子物理工学科、土木工学科 | 面接100点、共通テスト(100点に換算) |
| 工学部 融合基礎工学科機械電気コース(女子枠) | 面接100点、共通テスト(200点に換算) |
| 工学部 融合基礎工学科物質材料コース | 課題探求試験70点、面接30点、共通テスト(100点に換算。女子枠は200点)(2028年度入試からは課題探求試験を取りやめる予告あり) |
| 工学部 船舶海洋工学科 | 課題探求試験40点、面接60点、共通テスト(100点に換算) |
| 工学部 地球資源システム工学科 | 課題探求試験100点、面接100点、共通テスト(100点に換算) |
| 工学部 建築学科 | 課題探求試験300点の成績順位で評価。面接と共通テスト(100点に換算)は、修学に支障があるかの判断に使う |
| 農学部 | 小論文300点、面接300点、共通テスト |
次世代研究者発掘入試Ⅱは、これに加えてプレゼンテーション・口頭試問100点と活動歴報告書・研究計画書50点です。
試験の成績は、受験者本人が請求すると、第1次選抜と第2次選抜のABC評価が郵送で開示されます(総合型選抜Ⅰ・Ⅱ)。開示されるのはABCの評価です。
出願要件(第1志望・卒業年度・推薦人数・評定)
この節の答えどの方式も志望学部を第1志望とすることが前提で、評定の基準があるのは芸術工学部未来構想デザインコースだけです。
全方式共通:第1志望であること
どの方式も、九州大学の志望学部(学科)を第1志望とすること、または合格したら必ず入学することを確約することが出願の前提です。
卒業年度
- 総合型選抜Ⅰ(共創学部・教育学部):令和3(2021)年4月以降の卒業者と令和9年3月卒業見込みの人
- 総合型選抜Ⅱ:学部・学科によって、令和3年4月以降の卒業者まで(文学部、理学部、医学部保健学科、工学部電気情報工学科など)、令和7(2025)年4月以降の卒業者まで(法学部、経済学部、歯学部、農学部、工学部船舶海洋工学科など)、令和8(2026)年4月以降の卒業者と令和9年3月卒業見込みの人だけ(工学部の応用化学科・化学工学科・地球資源システム工学科)に分かれる
- 次世代研究者発掘入試Ⅰ:令和7年4月以降の卒業者と令和9年3月卒業見込みの人
- 学校推薦型選抜:共創学部・文学部・歯学部は令和8年4月から令和9年3月までの卒業(見込み)者、工学部・芸術工学部は令和7年4月から令和9年3月までの卒業(見込み)者
学校長が推薦できる人数(学校推薦型選抜)
- 共創学部、文学部:1校につき1人4
- 歯学部:1校につき2人
- 工学部機械工学科(女子枠):1校につき2人以内
- 工学部融合基礎工学科・量子物理工学科、芸術工学部:要項に人数の上限の記載はない
評定と英語
評定(全体の学習成績の状況)の基準があるのは、学校推薦型選抜の芸術工学部未来構想デザインコース(およそ4.0以上)4だけです。法学部の総合型選抜Ⅱは、英語能力試験(TOEFL iBT、GTEC、TOEIC Listening and Reading、英検、IELTS)の成績の提出が必要です。
共創学部の学校推薦型選抜では、英語能力試験の成績を共通テスト「英語」の得点に換算して使う制度があります(希望者のみ)。
次世代研究者発掘入試の活動実績
次世代研究者発掘入試は、出願要件として活動実績を求めています。Ⅰは、SSH生徒研究発表会の出場者、日本学生科学賞の中央最終審査進出者、JSEC最終審査進出者、国際科学オリンピックの日本代表など。
Ⅱは、日本学生科学賞の中央予備審査進出者、JSEC一次審査会進出者などです。どちらも、九州大学未来創成科学者育成プロジェクト(QFC-SP)の修了者(Ⅰはリサーチコース、Ⅱはプライマリーコース)を除き、出願期間の最終日までに発表会等に出場していないと出願できません。
選考方法(方式・学部別)
この節の答え第1次選抜は多くの学部で書類審査で、第2次選抜は講義を受けて書く小論文、討論、英語面接、実技などが学部ごとに違います。
第1次選抜は、調査書と志望理由書などの書類審査が基本です。例外として、総合型選抜Ⅰの共創学部(書類に加えて、講義を受けて書く小論文)と教育学部(小論文試験と調査書)、総合型選抜Ⅱの歯学部(課題講義のレポートとグループ面接、調査書)は、第1次選抜から試験があります。
第2次選抜の内容は学部ごとに大きく違います。
総合型選抜Ⅰ・次世代研究者発掘入試Ⅰ(共通テストなし)
| 学部 | 第1次選抜 | 第2次選抜 |
|---|---|---|
| 共創学部 | 書類と、2つの講義(各約50分)を受けて書く小論文(各約100分) | 討論(約180分)と面接(1人約25分、一部は英語) |
| 教育学部 | 小論文試験と調査書 | 課題についてパネルを作り10分程度で発表するプレゼンテーションと、面接(10分間) |
| 工学部・農学部(次世代Ⅰ) | 調査書、活動歴報告書・研究計画書、志望理由書 | 研究実績にもとづくプレゼンテーション(10分程度)と口頭試問(20分程度) |
総合型選抜Ⅱ(共通テストあり)
| 学部・学科 | 第2次選抜(共通テストに加えて) |
|---|---|
| 文学部(国際コース) | 英語小論文、英語による個人面接(10分程度) |
| 法学部 | 英語試験、日本語と英語による個人面接(30分程度) |
| 経済学部 | 小論文、個人面接(15分程度) |
| 理学部 物理学科/化学科/地球惑星科学科/生物学科 | 課題探求試験と面接/面接(25分程度)/小論文と面接/面接(15分程度) |
| 医学部保健学科 | 小論文(900字程度)、個人面接またはグループ面接 |
| 歯学部 | 第1次選抜(11月28日)で課題講義のレポートとグループ面接を実施。第2次選抜は第1次の評価と共通テストで判定 |
| 工学部 電気情報工学科 | 面接・実技(プログラミングかエレクトロニクス、30分程度) |
| 工学部 融合基礎工学科物質材料コース、船舶海洋工学科、地球資源システム工学科、建築学科 | 課題探求試験と面接(試問を含む)(物質材料コースは2028年度入試から課題探求試験を取りやめる予告あり) |
| 工学部 材料工学科、応用化学科、化学工学科、融合基礎工学科機械電気コース、量子物理工学科、土木工学科 | 面接(試問を含む) |
| 芸術工学部 環境設計・インダストリアルデザイン・未来構想デザイン・メディアデザイン | 実技 |
| 芸術工学部 音響設計コース | 小論文、実技を含む面接 |
| 農学部 | 小論文、個人面接(20分程度) |
次世代研究者発掘入試Ⅱの出願者は、上の試験に加えてプレゼンテーション・口頭試問があり、活動歴報告書・研究計画書も評価されます。次世代研究者発掘入試Ⅱに出願すると総合型選抜Ⅱにも同時に出願した形になり、次世代研究者発掘入試Ⅱで合格に届かなくても、総合型選抜Ⅱ(一般枠。
女子枠で出願した場合は女子枠)の合格者になる道があります。
学校推薦型選抜(共通テストあり)
| 学部・学科 | 第2次選抜(共通テストに加えて) |
|---|---|
| 共創学部 | プレゼンテーション(5分程度)と面接(25分程度、一部は英語) |
| 文学部 | 個人面接(10分程度) |
| 歯学部 | 個人面接(30分程度) |
| 工学部 融合基礎工学科(2コース) | 個人面接(15分程度、オンライン) |
| 工学部 機械工学科(女子枠)/量子物理工学科(女子枠) | 面接(試問を含む、10分程度)/個人面接(20分程度) |
| 芸術工学部 インダストリアルデザイン/未来構想デザイン | 個人面接(15分程度)/小論文(120分)と個人面接(15分程度) |
小論文・討論の出題形式と評価の観点
この節の答え総合型選抜Ⅰの要項に過去問の公開の記載はなく、共創学部と教育学部の小論文の出題形式と評価の観点が書かれています。共創学部の討論は結論でなく過程を評価します。
総合型選抜Ⅰの要項には、過去の試験問題(過去問)の公開についての記載はありません。要項には、小論文の出題形式と評価の観点が書かれています(農学部は総合型選抜Ⅱの要項)。
| 学部・試験 | 要項にある出題形式 | 要項にある評価の観点 |
|---|---|---|
| 共創学部(総合型選抜Ⅰ・第1次選抜) | 2つの講義を受け、それぞれの後に小論文を書く。講義は文系の内容が主のものと理系の内容が主のもの。英文を示して出題したり、一部に英語での記述や数的処理を求めたりすることがある | 講義内容を正確に理解しているか、講義で得た知識を日本語・英語などで的確に表現できているか、応用・発展させて考えているか、自分の考えを論理的に記述できているか |
| 教育学部(総合型選抜Ⅰ・第1次選抜) | 与えられた資料(英文や数値データなどを含む場合もある)に関する設問 | 人間に対する深い関心と理解力、洞察力、思考力、表現力 |
| 農学部(総合型選抜Ⅱ・第2次選抜) | 設問に対する論述(2027年1月30日の9時30分〜11時30分) | 論理的能力と、勉学・研究への潜在能力 |
共創学部の第2次選抜の討論は、5名程度のグループで論題を討論し、その後に各自で報告書を書く形式です。要項は「論題に対するグループで出した結論の内容ではなく、討論の過程を評価します」と書いています。
討論が始まる9時30分までに試験室に入っていないと受験できません。
日程(令和9年度)
この節の答え出願は総合型選抜Ⅰが9月7日〜11日、総合型選抜Ⅱが10月19日〜30日で、合格者発表は12月21日と2027年2月10日です。
| 項目 | 総合型選抜Ⅰ | 次世代研究者発掘入試Ⅰ | 総合型選抜Ⅱ | 学校推薦型選抜 |
|---|---|---|---|---|
| 出願(書類必着) | 2026年9月7日(月)〜9月11日(金)17時 終了 | 2026年9月1日(火)〜9月4日(金)17時 終了 | 2026年10月19日(月)〜10月30日(金)17時 終了 | 2026年11月2日(月)〜11月6日(金)17時 終了 |
| 第1次選抜 | 10月12日(月・祝) | 9月中旬〜10月上旬 | 11月下旬〜12月中旬(歯学部は11月28日(土)) | 11月中旬〜12月中旬 |
| 第1次選抜の結果 | 11月6日(金)頃発送 | 10月9日(金)頃発送 | 12月21日(月)頃 | 12月21日(月)頃 |
| 第2次選抜 | 11月28日(土) | 10月24日(土) | 2027年1月30日(土) | 2027年1月30日(土) |
| 合格者発表 | 12月21日(月)11時頃 | 11月25日(水)11時頃 | 2027年2月10日(水)11時頃 | 2027年2月10日(水)11時頃 |
「終了」の印が付いた日程は、この年度の受付がすでに終わっています。次の年度の日程は、大学の公式サイトの入試情報で確認してください。
Web入力と入学検定料の支払いは、出願期間より前に始まります。総合型選抜Ⅱと学校推薦型選抜は、2027年1月4日から1月20日までに共通テストの成績請求情報を提供する手続きも必要です。
入学手続は2027年2月11日から2月17日までですが、次世代研究者発掘入試Ⅰは入学料の納付だけ2026年12月7日2から12月11日までに行います。
入学検定料は17,000円で1、第1次選抜で不合格になった場合は13,000円が返還されます3。出願はインターネットでの入力・支払いに加えて、書類を期間内に郵送で届ける必要があります。
提出書類:志望理由書・活動歴報告書・研究計画書
この節の答え多くの方式で志望理由書を出し、共創学部は活動歴報告書、次世代研究者発掘入試は活動歴報告書・研究計画書も提出します。
| 書類 | 作成者 | 主な提出先の方式 |
|---|---|---|
| 志望理由書 | 本人 | 総合型選抜Ⅰの教育学部、総合型選抜Ⅱの歯学部、学校推薦型選抜の芸術工学部未来構想デザインコースを除く全方式 |
| 活動歴報告書 | 本人 | 共創学部(総合型選抜Ⅰ・学校推薦型選抜) |
| 活動歴報告書・研究計画書 | 本人 | 次世代研究者発掘入試Ⅰ・Ⅱ |
| 出願要件証明書 | 出身学校長または記載責任者 | 次世代研究者発掘入試Ⅰ・Ⅱ |
| 推薦書 | 高校(学校長) | 学校推薦型選抜 |
| 作文・自己活動評価書 | 本人 | 芸術工学部未来構想デザインコース(学校推薦型選抜) |
| 調査書 | 高校 | 全方式 |
様式は九州大学のWebサイトの「大学案内・入学者選抜概要・募集要項」のページからダウンロードし、必ず当該年度のものを使います。未来構想デザインコースの作文のテーマは「未来構想デザインコースの学びを通して将来取り組みたいこと」です。
生成AIの利用について
要項には、志望理由書などについて「志願者以外の者(生成系AIツールを含む)により作成したことが認められる場合や剽窃等があった場合は、不正行為とみなし、入学許可を取り消すことがあります」と明記されています。共創学部の志望理由書・活動歴報告書のように、自筆での作成が求められる書類もあります。
志望理由書の組み立て方は志望理由書の書き方、活動の整理の仕方は活動報告書の書き方が参考になります。
総合型選抜Ⅱ(総合型選抜2)の出願手続と試験当日の流れ
この節の答え総合型選抜ⅡのWeb入力と支払いは10月27日17時までで、書類必着の10月30日より早く締め切られます。試験当日は2つの受験票を両方持参します。
総合型選抜Ⅱは、インターネットでの入力・入学検定料の支払いと、書類の郵送で締切が違います。入力と支払いは2026年10月13日(火)10時から10月27日(火)17時までです。
書類の郵送の締切(10月30日17時必着)より3日早く終わります。受験票は、2026年12月24日(木)頃から出願内容確認画面で印刷できます(歯学部は11月18日(水)頃から)。
試験当日の持ち物と注意(総合型選抜Ⅱ)
第2次選抜の当日(2027年1月30日)は、九州大学の総合型選抜受験票と共通テストの受験票の両方を持参します。歯学部は、第1次選抜の当日(2026年11月28日)にも総合型選抜受験票が要ります。
2つの受験票は、入学手続や試験成績の開示でも使います。
集合時刻は学部・学科で違い、たとえば農学部は8時30分、医学部保健学科は10時、工学部電気情報工学科は12時50分です。工学部の融合基礎工学科(2コース)と船舶海洋工学科の第2次選抜は、オンラインで行われます。
文学部・法学部・経済学部・理学部・医学部保健学科・歯学部・工学部(試験場で受験する学科)・農学部の要項では、遅刻して入室できるのは試験開始から30分以内です。
総合型選抜Ⅰ・Ⅱの要項はどちらも、通信機能のある電子機器(スマートフォン、スマートウォッチなど)について定めています。かばんの中にしまっていなければ、電源を切っていても使用しているものとして不正行為になります。
志望理由書の様式の枚数(総合型選抜Ⅱ)
総合型選抜Ⅱの志望理由書は、所定の用紙をA4で出力し、本人が自筆で書きます(学部により文書作成ソフトの使用可)。様式の枚数は学部・学科で違います。
| 様式の枚数 | 学部・学科 |
|---|---|
| 2枚 | 文学部、法学部、経済学部経済・経営学科、理学部、工学部(電気情報工学科、材料工学科、融合基礎工学科の2コース、量子物理工学科、建築学科) |
| 3枚 | 医学部保健学科、工学部(応用化学科、化学工学科、船舶海洋工学科、土木工学科)、芸術工学部(環境設計・インダストリアルデザイン・未来構想デザイン・メディアデザインの各コース)、農学部 |
| 4枚 | 工学部地球資源システム工学科、芸術工学部音響設計コース |
併願のルール
この節の答え九州大学の総合型選抜・学校推薦型選抜・国際入試(教育学部)は互いに併願できませんが、国公立大学の一般選抜には出願できます。
- 九州大学の総合型選抜(次世代研究者発掘入試を含む)、学校推薦型選抜、国際入試(教育学部)は、互いに併願できない
- 例外として、工学部の電気情報工学科・材料工学科・応用化学科・化学工学科・融合基礎工学科・地球資源システム工学科と農学部では、総合型選抜Ⅱの出願者(一般枠のほか、材料工学科と融合基礎工学科は女子枠も)が次世代研究者発掘入試Ⅱにも出願できる
- 工学部の材料工学科と融合基礎工学科(物質材料コース・機械電気コース)の総合型選抜Ⅱは、一般枠と女子枠を併願できない
- 国公立大学の学校推薦型選抜への出願は、1つの大学・学部に限られる(共通テストを課すかどうかに関わらない)
- どの方式に出願しても、国公立大学の一般選抜には別に出願できる
- 合格して入学手続を完了すると、九州大学と他の国公立大学(独自日程の公立大学を除く)の一般選抜を受験しても合格者にならない
総合型選抜Ⅰと次世代研究者発掘入試Ⅰは年内に合格者が発表されます。総合型選抜Ⅱと学校推薦型選抜は合格発表が2月10日なので、一般選抜の準備を並行して進めます。
令和8年度の結果(志願者数・合格者数)
この節の答え令和8年度の総合型選抜は募集人員254人に対して志願者802人・合格者232人で、合格者が募集人員を下回った学部もあります。
九州大学が公表している令和8年度の試験別志願者数等(令和8年4月1日現在)です。総合型選抜はⅠとⅡを合わせた数で、合計は募集人員254人に対して志願者802人・合格者232人、学校推薦型選抜は募集人員46人に対して志願者124人・合格者44人でした。
| 学部 | 総合型選抜(募集/志願/合格) | 学校推薦型選抜(募集/志願/合格) |
|---|---|---|
| 共創学部 | 15/77/14 | 15/30/15 |
| 文学部 | 10/15/10 | 10/21/10 |
| 教育学部 | 7/26/7 | ― |
| 法学部 | 10/28/10 | ― |
| 経済学部(経済・経営学科) | 22/46/13 | ― |
| 理学部(数学科を含む5学科) | 34/123/34 | ― |
| 医学部保健学科 | 22/78/18 | ― |
| 歯学部 | 8/23/9 | 8/30/6 |
| 工学部 | 47/113/39 | ― |
| 芸術工学部 | 55/166/54 | 13/43/13 |
| 農学部 | 24/107/24 | ― |
| 合計 | 254/802/232 | 46/124/44 |
令和8年度は、経済学部(募集22人に合格13人)、医学部保健学科、工学部、学校推薦型選抜の歯学部などで、合格者が募集人員を下回りました。要項にも「合格者数が募集人員に満たない場合があります」と書かれています。
理学部数学科と工学部機械工学科の総合型選抜は令和9年度に廃止されたため、募集の内訳は令和9年度と違います。
総合型選抜の倍率(2026年度・令和8年度入試)と第1次選抜の目安
この節の答え令和8年度の総合型選抜の倍率は全体で3.46倍、共創学部5.50倍、農学部4.46倍でした。第1次選抜の合格者の目安は募集人員の2倍程度〜3倍程度(教育学部は2.5倍以内)です。
令和8年度(2026年度)入試は、2026年4月に入学する人を対象にした入試です。総合型選抜Ⅰの要項には、その実施状況として、学部・学科別の倍率と第2次選抜の受験者数が載っています。
倍率は九州大学の表の値で、志願者数を合格者数で割ったものです(小数点以下第3位を四捨五入)。第2次選抜の受験者数で割った値ではありません。
| 学部 | 倍率(志願者数÷合格者数) |
|---|---|
| 共創学部 | 5.50倍 |
| 文学部 | 1.50倍 |
| 教育学部 | 3.71倍 |
| 法学部 | 2.80倍 |
| 経済学部 | 3.54倍 |
| 理学部(数学科を含む5学科) | 3.62倍 |
| 医学部保健学科 | 4.33倍 |
| 歯学部 | 2.56倍 |
| 工学部 | 2.90倍 |
| 芸術工学部 | 3.07倍 |
| 農学部 | 4.46倍 |
| 総合型選抜の小計 | 3.46倍 |
志願者数と合格者数は「令和8年度の結果」の表のとおりです。共創学部は志願者77人に対して第2次選抜の受験者が30人、農学部は107人に対して60人でした。
総合型選抜の合格者232人のうち、表で「県外」とされた人は133人です。
工学部・芸術工学部の学科・コース別の倍率(令和8年度)
| 学科・コース | 志願者数/合格者数 | 倍率(志願者数÷合格者数) |
|---|---|---|
| 工学部 電気情報工学科 | 16人/8人 | 2.00倍 |
| 工学部 材料工学科 | 8人/3人 | 2.67倍 |
| 工学部 応用化学科 | 6人/2人 | 3.00倍 |
| 工学部 化学工学科 | 7人/2人 | 3.50倍 |
| 工学部 融合基礎工学科 物質材料コース | 1人/1人 | 1.00倍 |
| 工学部 融合基礎工学科 機械電気コース | 4人/2人 | 2.00倍 |
| 工学部 機械工学科 | 25人/4人 | 6.25倍 |
| 工学部 量子物理工学科 | 3人/2人 | 1.50倍 |
| 工学部 船舶海洋工学科 | 8人/5人 | 1.60倍 |
| 工学部 地球資源システム工学科 | 1人/0人 | ― |
| 工学部 土木工学科 | 12人/4人 | 3.00倍 |
| 工学部 建築学科 | 22人/6人 | 3.67倍 |
| 芸術工学部 環境設計コース | 22人/7人 | 3.14倍 |
| 芸術工学部 インダストリアルデザインコース | 33人/16人 | 2.06倍 |
| 芸術工学部 未来構想デザインコース | 4人/4人 | 1.00倍 |
| 芸術工学部 メディアデザインコース | 72人/22人 | 3.27倍 |
| 芸術工学部 音響設計コース | 35人/5人 | 7.00倍 |
理学部は物理学科3.00倍、化学科3.63倍、地球惑星科学科3.86倍、数学科3.29倍、生物学科4.60倍でした。医学部保健学科は看護学専攻5.00倍、放射線技術科学専攻と検査技術科学専攻が3.50倍でした。
学校推薦型選抜は、共創学部2.00倍、文学部2.10倍、歯学部5.00倍、芸術工学部3.31倍でした。
令和9年度は工学部の募集人員が大きく変わります。材料工学科は3人から一般枠6人・女子枠5人、融合基礎工学科は各コース2人から一般枠8人・女子枠2人、量子物理工学科は2人から4人、船舶海洋工学科は5人から8人、土木工学科は4人から8人、電気情報工学科は8人から一般枠10人です(機械工学科と理学部数学科の廃止は全体像の節)。
第1次選抜で残る人数の目安(令和9年度の要項)
要項は、第1次選抜の合格者の人数の目安を学部・学科ごとに決めています。共創学部、教育学部、医学部保健学科、歯学部、工学部、農学部は次のとおりです。
| 学部・学科 | 第1次選抜の合格者の目安 |
|---|---|
| 共創学部(総合型選抜Ⅰ) | 募集人員の2倍程度 |
| 教育学部(総合型選抜Ⅰ) | 募集人員の2.5倍以内 |
| 医学部保健学科 | 専攻ごとに募集人員の3倍程度 |
| 歯学部 | 募集人員の3倍程度 |
| 工学部 材料工学科(一般枠・女子枠)、船舶海洋工学科、土木工学科 | 募集人員の2倍程度 |
| 工学部 電気情報工学科、応用化学科、化学工学科、融合基礎工学科(2コースの一般枠・女子枠)、量子物理工学科、地球資源システム工学科、建築学科 | 募集人員の3倍程度 |
| 農学部 | 募集人員の3倍程度 |
2028年度入試(2028年4月入学)からの変更予告
この節の答え理学部生物学科の総合型選抜が7人に、芸術工学部の学校推薦型選抜が6人に増え、工学部物質材料コースは課題探求試験を取りやめる予告です。
九州大学は、令和10(2028)年度入試以降の入学者選抜の変更を、学部ごとに予告しています(理学部は2026年10月27日、工学部は7月22日、芸術工学部は1月27日に掲載)。この記事の募集人員・選考方法は令和9年度(2027年度入試)の学生募集要項によるので、2028年4月入学で受ける人(2026年度の高校2年生)は、総合型選抜・学校推薦型選抜で次の点が変わると予告されています。
| 学部・学科 | 2027年度入試まで | 2028年度入試から |
|---|---|---|
| 理学部 生物学科(総合型選抜Ⅱ) | 5人(前期日程34人) | 7人(前期日程32人) |
| 工学部 融合基礎工学科 物質材料コース(総合型選抜Ⅱ 一般枠・女子枠) | 課題探求試験、面接(試問を含む)、共通テストの成績の総合評価 | 面接(試問を含む)と共通テストの成績の総合評価(課題探求試験を取りやめ) |
| 工学部 融合基礎工学科 物質材料コース(次世代研究者発掘入試Ⅱ) | 課題探求試験、面接(試問を含む)、プレゼンテーション・口頭試問、共通テストの成績、活動歴報告書・研究計画書の総合評価 | 面接(試問を含む)、プレゼンテーション・口頭試問、共通テストの成績、活動歴報告書・研究計画書の総合評価(課題探求試験を取りやめ) |
| 芸術工学部 未来構想デザインコース(学校推薦型選抜) | 5人 | 6人(総合型選抜は5人のまま、一般選抜は16人から20人) |
工学部の予告には、課題探求試験を取りやめた後の配点は書かれていません6。
理学部の予告では、生物学科以外の学科(物理学科・化学科・地球惑星科学科)の総合型選抜の募集人員は変わりません5。芸術工学部の予告では、学科一括の一般選抜(5人)が廃止されます7。
出願する年度の学生募集要項で、募集人員と選抜方法を改めて確かめてください。
学年別の準備の進め方
この節の答え高1・2年は探究活動の成果を発表する機会を作り英語能力試験を受け、高3は方式と出願期間を確かめ夏休みに下書きを作ります。
高校3年生
- 志望学部が実施する方式(総合型選抜Ⅰ・Ⅱ、学校推薦型選抜、次世代研究者発掘入試)と出願期間を確認する。総合型選抜Ⅰと次世代研究者発掘入試Ⅰは9月に出願する
- 学校推薦型選抜を考える場合は、校内の推薦を受けられるかを早めに先生に相談する
- 志望理由書と活動歴報告書などの様式をダウンロードし、夏休み中に下書きを作る
- 共通テストを課す方式を受ける場合は、指定の教科・科目をすべて受験する前提で学習を続ける
高校1・2年生
- 探究活動や課題研究に取り組み、成果を発表する機会を作る。次世代研究者発掘入試は、日本学生科学賞やJSECなどへの出場が出願要件になる
- 英語能力試験を受けておく。法学部の総合型選抜Ⅱは成績の提出が必要で、共創学部も成績を活用できる
- 学校推薦型選抜の未来構想デザインコースを考える場合は、評定およそ4.0以上を保つ
合格に向けた対策のポイント
この節の答え方式と時期を先に決め、共通テストを課す方式では共通テストの学力を固め、学部ごとの第2次選抜の形式に合わせて練習します。
- 方式と時期を先に決める:同じ九州大学でも、9月出願・年内発表の方式と、10〜11月出願・2月発表の方式がある。九州大学の総合型選抜・学校推薦型選抜は原則として1つしか出願できない
- 共通テストを軽く見ない:総合型選抜Ⅱと学校推薦型選抜では共通テストの成績が合否に直結する。経済学部は満点の75%程度を合格の目安としている
- 志望理由書は学部の学びとつなげて書く:何をしてきたか、九州大学のその学部で何を学びたいか、卒業後にどうしたいかを一本の筋にする
- 第2次選抜の形式に合わせて練習する:講義を聞いて書く小論文、討論、英語面接、実技、課題探求試験、口頭試問と、学部で形式がまったく違う
- 研究志向なら次世代研究者発掘入試を検討する:入学後すぐに研究室配属が始まり、博士課程への進学を前提とするコース。コース生(博士課程学生を除く)には年間50万円の奨学金がある
面接と口頭試問の準備は面接対策と口頭試問の対策、小論文は小論文の書き方で説明しています。
よくある質問
- Q. 九州大学に総合型選抜はありますか?
- A. あります。共通テストを課さない総合型選抜Ⅰを共創学部と教育学部が、共通テストを課す総合型選抜Ⅱを文学部、法学部、経済学部、理学部、医学部保健学科、歯学部、工学部、芸術工学部、農学部が実施します。工学部と農学部では、令和9年度から次世代研究者発掘入試も始まります。
- Q. 九州大学の総合型選抜に共通テストは必要ですか?
- A. 方式によります。総合型選抜Ⅰ(共創学部・教育学部)と次世代研究者発掘入試Ⅰは共通テストを課しません。総合型選抜Ⅱ、次世代研究者発掘入試Ⅱ、学校推薦型選抜は、学部が指定する教科・科目の受験が必要で、第2次選抜で成績が使われます。
- Q. 九州大学の総合型選抜の日程は?
- A. 令和9年度は、総合型選抜Ⅰの出願が2026年9月7日から11日で合格発表は12月21日、総合型選抜Ⅱの出願が10月19日から30日で第2次選抜は2027年1月30日、合格発表は2月10日です。学校推薦型選抜の出願は11月2日から6日です。
- Q. 九州大学の総合型選抜は他の入試と併願できますか?
- A. 九州大学の総合型選抜(次世代研究者発掘入試を含む)、学校推薦型選抜、国際入試(教育学部)は互いに併願できません。ただし次世代研究者発掘入試Ⅱを実施する工学部の6学科と農学部では、総合型選抜Ⅱの出願者(一般枠のほか、材料工学科と融合基礎工学科は女子枠も)は次世代研究者発掘入試Ⅱにも出願できます。国公立大学の一般選抜には別に出願できます。
- Q. 九州大学の総合型選抜に評定平均の基準はありますか?
- A. 総合型選抜には、要項に評定の基準の記載はありません。学校推薦型選抜では、芸術工学部未来構想デザインコースが調査書の全体の学習成績の状況およそ4.0以上を要件にしています。
- Q. 九州大学の総合型選抜の募集人員は何人ですか?
- A. 令和9年度は、総合型選抜Ⅰが共創学部15人・教育学部7人の計22人、総合型選抜Ⅱが一般枠244人・女子枠9人です。次世代研究者発掘入試はⅠ・Ⅱとも若干名です。学校推薦型選抜は共創学部15人、文学部10人、歯学部8人などです。
まとめ
九州大学の特別選抜は、共通テストを課さない総合型選抜Ⅰ(共創学部・教育学部)、共通テストを課す総合型選抜Ⅱ(9学部)と学校推薦型選抜(5学部)、工学部・農学部の次世代研究者発掘入試に分かれます。令和9年度の募集人員は総合型選抜Ⅰが22人、総合型選抜Ⅱが一般枠244人・女子枠9人です。
出願は9月から11月にかけて方式ごとに分かれ、九州大学の総合型選抜・学校推薦型選抜は原則として1つにしか出願できません。
準備の中心は、志望学部の方式に合った第2次選抜の対策と、学部の学びにつなげた志望理由書、そして共通テストの学力です。東京修学館では、家近亮子学長が、志望理由書の構成づくりと、小論文・面接・口頭試問の練習を無料相談でお手伝いしています。
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参考資料
この記事は次の公式資料をもとに書いています。数字や日程は必ず最新の要項で確かめてください。
- 令和9(2027)年度 九州大学 総合型選抜Ⅰ 学生募集要項
- 令和9(2027)年度 九州大学 総合型選抜Ⅰ(次世代研究者発掘入試Ⅰ)募集要項
- 令和9(2027)年度 九州大学 総合型選抜Ⅱ(次世代研究者発掘入試Ⅱを含む)学生募集要項
- 令和9(2027)年度 九州大学 学校推薦型選抜 学生募集要項
- 令和10年度(2028年度)以降の入学者選抜における変更について【理学部_一般選抜・総合型選抜】
- 令和10年度(2028年度)以降の入学者選抜における変更について【工学部_総合型選抜Ⅱ】
- 令和10年度(2028年度)以降の入学者選抜における変更について【芸術工学部_一般選抜・学校推薦型選抜】
リンク先の確認日:2026-11-01
九州大学の学部入試(入学者選抜概要・募集要項)で最新の要項を確認するこの記事の更新履歴
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