最終更新: 2026-10-09 / 監修: 家近亮子(東京修学館 学長) / 出典: 福岡大学「令和9年度 総合型選抜入学試験要項」、同「令和9年度 学校推薦型選抜入学試験要項(A方式推薦・地域枠推薦)」、同「入試ガイド2027」、同「令和8年度 学校推薦型選抜等入試結果」
福岡大学は、人文学部から医学部・薬学部・スポーツ科学部まで幅広い学部をもつ福岡市の総合大学で、総合型選抜の試験場は福岡大学(福岡市城南区七隈)です。総合型選抜は学部ごとに選考の方法が大きく違い、法学部は小論文とグループディスカッション、理学部の一部の学科は課題動画や課題レポート、商学部は資格の取得状況、スポーツ科学科は競技の実績と体育実技、健康運動科学科はグループディスカッションが中心になります。この記事では、2027(令和9)年度の入学試験要項に基づいて、どの学部にどの入試があるか、募集人員、出願資格、選考方法、日程、専願のルール、前年度の結果を整理し、準備の進め方を東京修学館の家近亮子学長の監修で解説します。
福岡大学の総合型選抜・学校推薦型選抜の全体像(学部別の方式一覧)
福岡大学の総合型選抜は、入試ガイドで「自己推薦による入試制度」と説明されています。一次選考の合格者だけが二次選考に進みます。A方式推薦は「高等学校長の推薦を必要とする公募型入試制度」です。
| 学部(学科) | 総合型選抜 | 学校推薦型選抜(A方式推薦) |
|---|---|---|
| 人文学部(8学科) | なし | 全学科 |
| 法学部(法律学科・経営法学科) | あり | あり |
| 経済学部(経済学科・産業経済学科) | あり | あり |
| 商学部(商学科・経営学科・貿易学科・会計専門職プログラム(経営学科)) | あり(4つの募集単位) | 商学科・経営学科・貿易学科 |
| 商学部第二部(商学科・会計専門職プログラム(商二部)) | あり(2つの募集単位) | 商学科 |
| 理学部(応用数学科・社会数理・情報インスティテュート・物理科学科・化学科・地球圏科学科) | あり | あり |
| 工学部(6学科) | あり | あり |
| 医学部(医学科・看護学科) | なし | あり(医学科は地域枠推薦も) |
| 薬学部(薬学科) | なし | あり |
| スポーツ科学部(スポーツ科学科・健康運動科学科) | あり | あり(科目型・実技型) |
指定校推薦、附属校推薦、アスリート特別選抜、帰国生徒選抜、社会人選抜、学部留学生選抜は扱いません。総合型選抜と学校推薦型選抜の違いは総合型選抜と学校推薦型選抜の違いで説明しています。
出典
福岡大学「令和9年度 総合型選抜入学試験要項」「令和9年度 学校推薦型選抜入学試験要項(A方式推薦・地域枠推薦)」「入試ガイド2027」。要項と大学所定の出願書類は受験生サイトに掲載されています。最新の情報は福岡大学受験生サイト「入学試験要項/出願書類」で必ず確認してください。
募集人員(2027年度・学科別)
総合型選抜と、A方式推薦の学科別の募集人員です。単位は人です。総合型選抜の募集人員は合計124人(社会数理・情報インスティテュートの若干人を除く)です。
| 学部・学科 | 総合型選抜 | A方式推薦 |
|---|---|---|
| 人文学部 文化学科 | ― | 14 |
| 人文学部 歴史学科 | ― | 7 |
| 人文学部 日本語日本文学科 | ― | 8 |
| 人文学部 教育・臨床心理学科 | ― | 16 |
| 人文学部 英語学科 | ― | 14 |
| 人文学部 ドイツ語学科 | ― | 3 |
| 人文学部 フランス語学科 | ― | 3 |
| 人文学部 東アジア地域言語学科 | ― | 8 |
| 法学部 法律学科 | 15 | 40 |
| 法学部 経営法学科 | 7 | 10 |
| 経済学部 経済学科 | 10 | 22 |
| 経済学部 産業経済学科 | 5 | 8 |
| 商学部 商学科 | 5 | 12 |
| 商学部 経営学科 | 5 | 12 |
| 商学部 会計専門職プログラム(経営学科) | 3 | ― |
| 商学部 貿易学科 | 3 | 10 |
| 商学部第二部 商学科 | 5 | 12 |
| 商学部第二部 会計専門職プログラム(商二部) | 2 | ― |
| 理学部 応用数学科 | 2 | 8(社会数理・情報インスティテュートの2人を含む) |
| 理学部 社会数理・情報インスティテュート | 若干人 | (応用数学科の8人のうち2人) |
| 理学部 物理科学科 | 2 | 9 |
| 理学部 化学科 | 2 | 9 |
| 理学部 地球圏科学科 | 2 | 8 |
| 工学部 機械工学科 | 3 | 14 |
| 工学部 電気工学科 | 3 | 14 |
| 工学部 電子情報工学科 | 2 | 19 |
| 工学部 化学システム工学科 | 3 | 12 |
| 工学部 社会デザイン工学科 | 3 | 14 |
| 工学部 建築学科 | 2 | 14 |
| 医学部 医学科 | ― | 40(地域枠推薦10人と附属校推薦最大8人を含む) |
| 医学部 看護学科 | ― | 13 |
| 薬学部 薬学科 | ― | 25 |
| スポーツ科学部 スポーツ科学科 | 35 | 74(実技型70人を含む) |
| スポーツ科学部 健康運動科学科 | 5 | 18(実技型5人を含む) |
学校推薦型選抜の募集人員は、志願状況等によって多少変動することがあります。総合型選抜はスポーツ科学科の35人、法律学科の15人が多く、理学部と工学部は1学科2〜3人です。
出願資格(卒業年・評定・資格の条件)
専願の条件は「専願制と第二志望・併願のルール」の節で説明します。学部ごとの条件は次のとおりです。
| 学部・学科 | 卒業年の条件 | 評定・資格などの条件 |
|---|---|---|
| 法学部 | 高校卒業者と2027年3月卒業見込みの人など | 要項に評定の基準の記載はない |
| 経済学部 | 高校卒業者と2027年3月卒業見込みの人 | 要項に評定の基準の記載はない |
| 商学部(3学科と会計専門職プログラム(経営学科)) | 2027年3月卒業見込みの人 | 公的資格一覧の15項目のいずれかを持っていること |
| 商学部第二部 商学科 | 2023年3月以降の卒業者と2027年3月卒業見込みの人 | 公的資格一覧の17項目のいずれかを持っていること |
| 商学部第二部 会計専門職プログラム(商二部) | 同上 | 公的資格一覧の15項目のいずれかを持っていること |
| 理学部 応用数学科・社会数理・情報インスティテュート | 2027年3月卒業見込みの人と2026年3月卒業の人 | 数学の学習成績の状況3.8以上 |
| 理学部 物理科学科・化学科 | 同上 | 物理(化学科は化学)の基礎科目と発展科目の評定の平均が3.8以上、または理数系の課外活動・探究活動に主体的・能動的に取り組んだ経験がある |
| 理学部 地球圏科学科 | 同上 | 理科の評定の平均が3.8以上、または3.5以上で理数系の課外活動・探究活動に取り組んだ経験がある |
| 工学部(6学科) | 同上 | 下の3つの要件のいずれか |
| スポーツ科学部 | 高校卒業者と2027年3月卒業見込みの人など | 競技スポーツ活動に積極的に取り組み、指導者や研究などを目指す人 |
商学部・商学部第二部の公的資格
簿記・情報処理・英語(実用英語技能検定準2級以上、GTEC 680点以上など)・漢字・数学などの15項目で、商学部第二部商学科は全商の2つの検定を加えた17項目です。一覧は要項の10〜12ページにあります。出願にあたっては高校の了承を得るよう求められています。
工学部の3つの要件
- 数学と理科の学習成績の状況が3.5以上で、自己研鑽によって高度な資格を取得した、文化・社会・スポーツの活動や競技会で顕著な成績を収めた、または顕彰されるべき実績がある(客観的資料か証明書を提出)
- 全体の学習成績の状況が4.0以上で、数学の学習成績の状況が4.3以上、かつ物理基礎と物理の評定の平均が4.3以上(化学システム工学科は物理・化学・生物のいずれか1つの評定の平均が4.3以上)
- 専門高校の工業に関する学科からの志願者は、全体の学習成績の状況が4.0以上で、2と同じ数学・理科の条件を満たすか、ジュニアマイスター顕彰制度のゴールドまたはシルバーの認定を受けている
専門高校の工業に関する学科以外の人は1か2、工業に関する学科の人は3の要件で出願します。理学部・工学部で課外活動や実績を使って出願する場合の考え方は課外活動の解説、評定平均(学習成績の状況)の考え方は評定平均の解説にまとめています。
選考方法:一次選考と二次選考
商学部・理学部・工学部・スポーツ科学部の一次選考は書類審査で来学の必要はなく、法学部と経済学部は9月19日に大学で試験を受けます。
| 学部・学科 | 一次選考 | 二次選考 |
|---|---|---|
| 法学部 | 小論文〔80点〕、グループディスカッション〔80点〕、提出書類(志望理由書・自己推薦書・調査書)〔50点〕 | 面接(提出書類を含めて総合評価) |
| 経済学部 | 小論文(60分。段階評価)、提出書類(自己推薦書・調査書) | 面接(提出書類を含めて総合評価) |
| 商学部・商学部第二部 | 書類審査(資格取得証明書、活動歴報告書、自己推薦書、調査書など) | 面接と小論文(50分) |
| 理学部 応用数学科・社会数理・情報インスティテュート | 課題動画と提出書類(志望理由書・自己推薦書・調査書) | 面接(口頭試問を含む) |
| 理学部 物理科学科 | 提出書類 | プレゼンテーションと面接(口頭試問を含む。各10分程度) |
| 理学部 化学科 | 提出書類 | 化学に関するセミナー(60分)と確認テスト(40分)、面接(口頭試問を含む) |
| 理学部 地球圏科学科 | 課題レポートと提出書類 | 課題レポートに関するプレゼンテーション(8分)と面接(7分。口頭試問を含む) |
| 工学部(建築学科以外の5学科) | 提出書類 | 学科の分野に関する小論文試験(60分)と面接(小論文試験に関する口頭試問を含む) |
| 工学部 建築学科 | 提出書類 | 面接(スケッチに関する口頭試問を含む) |
| スポーツ科学部 スポーツ科学科 | 提出書類(自己推薦書・スポーツ実績証明書・志望理由書・調査書) | 体育実技(専門実技試験または体力・運動能力試験)と面接(自己PRを含む) |
| スポーツ科学部 健康運動科学科 | 提出書類(自己推薦書・志望理由書・調査書) | グループディスカッションと面接(自己PRを含む) |
商学部・商学部第二部の書類審査
一次選考では、取得資格、調査書、その他の活動が点数化されます。取得資格は簿記・商業・情報処理・英語・その他検定試験の5分野に分けられ、分野ごとに最上位のものだけが評価されます。調査書は評定平均とリーダーシップが対象です。このほか、生徒会会長、皆勤出席、全国レベルの大会・コンクールへの出場や入賞歴など、提出した公的資料はすべて評価されます。
理学部の課題動画と課題レポート
応用数学科は、教科書の内容に基づく定理・公式や問題の、15分程度の解説動画を出します。社会数理・情報インスティテュートは、数学Bの「数学と社会生活」か情報Ⅰの内容に基づく2つの課題から1つを選び、15分程度のプレゼンテーションの動画を出します。地球圏科学科の課題レポートは、高校の理科で学んだ法則や現象から地球圏の理解に重要なものを一つあげて説明するもので、大学所定の用紙2ページ以内に本人が手書きします。書き方は課題レポートの書き方も参考になります。
工学部とスポーツ科学部の二次選考
工学部の小論文は学科の分野に関するもので、電子情報工学科と社会デザイン工学科は、参考資料(図表・文章資料等)を読み取って要点を踏まえて論述する力を評価します。建築学科は、一次選考の合格者にスケッチ(文章・表・図・イラスト等を自由にレイアウトした課題テーマの説明資料)の課題テーマが郵送され、二次選考に持参します。理学部物理科学科のプレゼンテーションの課題テーマも、一次選考の合格者に郵送されます。スポーツ科学科の専門実技試験は16競技種目から1種目、体力・運動能力試験は50m走、ハンドボール投、立ち幅跳、反復横跳、20mシャトルランの5種目のうち3種目を出願時に選びます。小論文の準備は小論文の書き方、口頭試問は口頭試問の対策で説明しています。
日程と試験場(2027年度入試)
総合型選抜の出願(出願登録と一次選考の入学検定料の払込み)は、全学部とも2026年9月1日(火)〜9月7日(月)です。出願書類は郵便局の窓口から簡易書留・速達で送り、締切日の消印有効です。受験票の公開は9月16日(水)です。
| 学部 | 一次選考 | 一次選考の合格発表 | 二次選考の出願 | 二次選考 | 合格発表 |
|---|---|---|---|---|---|
| 法学部・経済学部 | 9月19日(土)に試験 | 10月2日(金) | 10月2日(金)〜10月8日(木) | 10月10日(土) | 11月1日(日) |
| 商学部・商学部第二部・工学部 | 書類審査(9月30日(水)) | 10月2日(金) | 10月2日(金)〜10月8日(木) | 10月10日(土) | 11月1日(日) |
| 理学部 | 書類審査(9月29日(火)) | 10月2日(金) | 10月2日(金)〜10月8日(木) | 10月10日(土) | 11月1日(日) |
| スポーツ科学部 | 書類審査(9月24日(木)) | 10月1日(木) | 10月1日(木)〜10月5日(月) | 10月7日(水) | 11月1日(日) |
二次選考の合格者は、入学申込金を2026年12月23日(水)までに納め、WEB入学手続を2027年3月8日(月)までに済ませます。合格発表はマイページで行われます。試験場は福岡大学(七隈キャンパス)です。
学校推薦型選抜(A方式推薦・地域枠推薦)の日程
| 区分 | 出願期間 | 試験日 | 合格発表 |
|---|---|---|---|
| A方式推薦(スポーツ科学部の実技型以外)・地域枠推薦 | 2026年11月1日(日)〜11月10日(火) | 11月29日(日) | 12月9日(水) |
| A方式推薦 スポーツ科学部[実技型] | 2026年11月1日(日)〜11月10日(火) | 11月26日(木) | 12月9日(水) |
A方式推薦の試験場も福岡大学です。高校3年生の1年間の流れは総合型選抜のスケジュールで確認できます。
出願書類と入学検定料
- 調査書:全員が厳封のまま提出する。出願前1か月以内に作成した最新のもの
- 自己推薦書:全学部で大学所定の用紙を使う。法学部は勉学・課外活動への取組みと自己分析を合計1,000字以上。商学部・商学部第二部は自筆・ペン書き、理学部・工学部は本人直筆
- 志望理由書:法学部・理学部・工学部・スポーツ科学部。法学部は志望理由と入学後の勉学計画・進路希望を合計1,000字以上
- 資格取得証明書・活動歴報告書:商学部・商学部第二部の全員(高等学校長印を押したもの)。活動歴報告書は実績の有無にかかわらず出す
- スポーツ実績証明書:スポーツ科学科の志願者全員
- 客観的資料・証明書:理学部(物理科学科・化学科・地球圏科学科)で課外活動・探究活動の経験により出願する人、工学部の要件1またはジュニアマイスターの認定で出願する人
- 課題動画・課題レポート:応用数学科・社会数理・情報インスティテュートは課題動画をアップロードし、地球圏科学科は課題レポートを郵送する
| 入試 | 入学検定料 |
|---|---|
| 総合型選抜(一次選考) | 10,000円 |
| 総合型選抜(二次選考。一次選考の合格者のみ) | 22,000円 |
| 学校推薦型選抜(医学部医学科以外) | 32,000円 |
| 学校推薦型選抜(医学部医学科) | 60,000円 |
入学検定料のほかにサービス利用料がかかり、総合型選抜は800円(クレジットカード払いは1,500円)です。二次選考では出願書類を改めて出す必要はありません。自己推薦書の書き方は自己推薦書の書き方、志望理由書は志望理由書の書き方、活動の書き方は活動報告書の書き方を参考にしてください。
学校推薦型選抜(A方式推薦)の出願資格と試験科目
A方式推薦は、日本国内の高校を2027年3月に卒業見込みで、出身高校の校長が学業成績・人物ともに優秀と認めて推薦する人が対象です。商学部第二部・理学部・工学部・医学部医学科・薬学部・スポーツ科学部は、2026年3月の卒業者も出願できます(前年度に工学部の総合型選抜・A方式推薦を受験した人は、同じ学科には出願できません)。
| 学部 | 全体の学習成績の状況(評定平均) | 試験2科目 |
|---|---|---|
| 人文学部 | 条件なし | 英語と国語 |
| 法学部 | 3.5以上 | 英語と国語 |
| 経済学部 | 条件なし | 英語と、国語または数学 |
| 商学部・商学部第二部 | 条件なし | 英語と国語 |
| 理学部 | 条件なし | 学科により、英語・数学・理科から2科目(物理科学科は物理、化学科は化学が必須) |
| 工学部 | 条件なし | 英語・数学・理科から2科目(理科は電気工学科・電子情報工学科が物理、ほかの学科は物理または化学。社会デザイン工学科は英語の代わりに国語も選べる) |
| 医学部 医学科 | 3.7以上 | 英語と数学 |
| 医学部 看護学科 | 3.5以上 | 英語と国語 |
| 薬学部 | 3.5以上 | 英語・数学・化学から2科目 |
| スポーツ科学部[科目型] | 3.5以上 | 英語と、国語または数学 |
| スポーツ科学部[実技型] | 3.0以上で、スポーツにおいて優れた能力がある | 体育実技(健康運動科学科は体力・運動能力試験のみ) |
試験は2科目を60分で解き、各科目50点です。面接は20点(法学部は40点)で、総点は120点(法学部は140点)です。調査書等の提出書類は面接の評価に使われます。医学部医学科の面接はグループ面接で、試験2科目の得点にかかわらず不合格になることがあります。地域枠推薦(医学科10人)は、全体の学習成績の状況3.7以上で、九州(沖縄を含む)・山口の高校の出身か、本人または保護者がそこに住んでいて、各県内の離島・僻地医療と地域医療に貢献したいという強い意志を持ち、在学中の実習・研修と卒後臨床研修プログラムへの参加を確約できる人などが対象です。
職業に関する専門学科からの志願者で全体の学習成績の状況が4.0以上の人(医学部・薬学部・スポーツ科学部を除く)などは、選考で特別の考慮を受けられます。大学は受験生サイトの「過去問題/解答例/出題意図」で、A方式推薦・地域枠推薦の英語・国語・数学・理科の過去問題を2026年度と2025年度の分公開しています。推薦書の準備は推薦書の依頼のしかたを参考にしてください。
専願制と第二志望・併願のルール
- 総合型選抜はすべて専願制:法・経済・理・工・スポーツ科学部は各学科を第一志望とし、合格した場合は必ず入学することが条件。商学部・商学部第二部も合格の場合は必ず入学することが条件
- 商学部の第二志望・第三志望:商学科・経営学科・貿易学科を第一志望にした人は、ほかの2学科か商学部第二部商学科のいずれかを第二志望にでき、商学部第二部商学科に限り第三志望にもできる。会計専門職プログラム(経営学科)からは経営学科・商学部第二部商学科・会計専門職プログラム(商二部)、会計専門職プログラム(商二部)からは経営学科・商学部第二部商学科・会計専門職プログラム(経営学科)を第二志望にできる(商学部第二部商学科に限り第三志望も可)。会計専門職プログラム(商二部)から経営学科・会計専門職プログラム(経営学科)を第二志望にできるのは、2027年3月卒業見込みの人に限る。第二志望・第三志望で合格した場合も入学が条件
- スポーツ科学部:総合型選抜とアスリート特別選抜の併願はできない。A方式推薦の科目型と実技型の併願もできない
- 学校推薦型選抜:A方式推薦と地域枠推薦は専願制(A方式推薦の商学部第二部を除く)。A方式推薦と地域枠推薦は、どちらか一方にしか出願できない
- 日程の重なり:総合型選抜の合格発表(11月1日)は、A方式推薦の出願期間(11月1日〜11月10日)の初日にあたる
専願と併願の違いは総合型選抜の併願で説明しています。
前年度の結果(2026年度入試の志願者数・合格者数・競争率)
大学が公表している「令和8年度 学校推薦型選抜等入試結果」から、総合型選抜の学科別の結果を載せました。総合型選抜の競争率は大学の公表値で、志願者数÷合格者数(第二志望での合格者を除く)です。商学部・商学部第二部の一次合格者数・合格者数には、第二志望・第三志望での合格者を含む学科があります。
| 学科 | 募集人員 | 志願者数 | 一次合格者数 | 合格者数 | 競争率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 法学部 法律学科 | 15 | 66 | 18 | 18 | 3.7 |
| 法学部 経営法学科 | 7 | 30 | 10 | 10 | 3.0 |
| 経済学部 経済学科 | 10 | 125 | 44 | 24 | 5.2 |
| 経済学部 産業経済学科 | 5 | 44 | 19 | 11 | 4.0 |
| 商学部 商学科 | 5 | 68 | 22 | 17 | 4.0 |
| 商学部 経営学科 | 5 | 54 | 20 | 15 | 3.9 |
| 会計専門職プログラム(経営学科) | 3 | 24 | 13 | 11 | 2.2 |
| 商学部 貿易学科 | 3 | 17 | 13 | 11 | 2.4 |
| 商学部第二部 商学科 | 5 | 20 | 18 | 14 | 2.5 |
| 会計専門職プログラム(商二部) | 2 | 5 | 4 | 3 | 2.5 |
| 理学部 応用数学科 | 2 | 6 | 3 | 2 | 3.0 |
| 社会数理・情報インスティテュート | 若干名 | 3 | 2 | 2 | 1.5 |
| 理学部 物理科学科 | 2 | 0 | 0 | 0 | ― |
| 理学部 化学科 | 2 | 8 | 4 | 3 | 2.7 |
| 理学部 地球圏科学科 | 2 | 4 | 3 | 3 | 1.3 |
| 工学部 機械工学科 | 2 | 8 | 8 | 6 | 1.3 |
| 工学部 電気工学科 | 3 | 3 | 3 | 3 | 1.0 |
| 工学部 電子情報工学科 | 2 | 4 | 2 | 2 | 2.0 |
| 工学部 化学システム工学科 | 3 | 4 | 4 | 4 | 1.0 |
| 工学部 社会デザイン工学科 | 2 | 7 | 5 | 5 | 1.4 |
| 工学部 建築学科 | 2 | 23 | 4 | 3 | 7.7 |
| スポーツ科学部 スポーツ科学科 | 35 | 139 | 54 | 35 | 4.0 |
| スポーツ科学部 健康運動科学科 | 5 | 42 | 13 | 5 | 8.4 |
総合型選抜全体では、募集人員122人に対して志願者704人、一次合格者286人、合格者207人で、競争率は3.4(大学の公表値)でした。2027年度は地球圏科学科が出願時に課題レポートを課し、工学部は出願資格と選考方法を変えています。
学校推薦型選抜(A方式推薦・地域枠推薦)の結果(2026年度入試)
地域枠推薦を含む学校推薦型選抜全体では、募集人員494人に対して志願者1,769人・受験者1,764人・合格者609人で、競争率(受験者数÷合格者数)は2.9でした。医学部医学科のA方式推薦は受験者136人・合格者25人(5.4)です。学科ごとの数字は大学の入試結果で確認してください。
2027年度入試の一次選考の状況
大学が2026年10月2日の一次選考の合格発表に合わせて公表した状況表(一次選考のみ)では、募集人員124人に対して一次志願者671人、一次合格者255人で、法律学科は63人が出願して15人、経済学科は109人が出願して28人、スポーツ科学科は130人が出願して67人が一次選考に合格しました。一次合格者には、商学部・商学部第二部の第二志望・第三志望での合格者を含みます。二次選考(10月10日)と合格発表(11月1日)の結果は、大学の入試状況のページで確認してください。倍率の読み方は総合型選抜の倍率の解説も参考にしてください。
学年別の準備の進め方
高校3年生
- 志望する学科の一次選考が、試験(法学部・経済学部)か書類審査(商・理・工・スポーツ科学部)かを確かめ、必要な書類と課題をそろえる。出願は9月1日〜9月7日と短い
- 法学部の自己推薦書と志望理由書(それぞれ1,000字以上)、理学部の課題動画や課題レポート、工学部の資格・実績の証明書類は、夏休みのうちに用意する。出願期間後の書類は受け付けられないので、調査書や高等学校長印が必要な書類は高校に早めに依頼する
- 総合型選抜で合格したら入学することが条件なので、志望順位をはっきりさせてから出願する。A方式推薦も考える人は、11月の出願と試験2科目の準備も並行する
高校1・2年生
- 理学部・工学部を考える人は、数学と理科の評定が出願資格になるので、定期試験で評定を固めておく
- 商学部・商学部第二部を考える人は、簿記・情報処理・英語などの資格を計画的に取る。資格が出願資格になり、一次選考でも点数化される
- 部活動や生徒会、探究活動などの記録と証明になる資料を残しておく。商学部の活動歴報告書、理学部の課外活動・探究活動、スポーツ科学部のスポーツ実績証明書で使う
合格に向けた対策のポイント
- 過去問題で形式をつかむ:大学は受験生サイトの「入試状況・過去問題」で、総合型選抜の法学部・経済学部・商学部・商学部第二部と工学部の5学科の小論文を、2026年度と2025年度の分を公開している
- 書く力と話す力を両方準備する:法学部は小論文とグループディスカッションで、他人の意見を理解して自分の意見を書面と口頭で表現する力を見る。グループディスカッションは法学部(一次選考)と健康運動科学科(二次選考)にあり、面接は全学部の二次選考にある(面接対策)
- 口頭試問に備える:理学部は課題動画やプレゼンテーションの内容と高校の数学・理科の基礎、工学部は小論文の内容について口頭試問がある
- アドミッション・ポリシーを読む:大学はアドミッション・ポリシーを受験生サイトで公開しており、要項の各学部のページには総合型選抜の趣旨(目的)が書かれている。自己推薦書と志望理由書は、それに沿って具体的に書く
総合型選抜の全体像は総合型選抜の基礎知識、向いている人の特徴は受かる人・落ちる人の違いで説明しています。九州の大学では九州大学の総合型選抜と西南学院大学の総合型選抜もまとめています。
よくある質問
- Q. 福岡大学に総合型選抜はありますか?
- A. あります。法学部・経済学部・商学部・商学部第二部・理学部・工学部・スポーツ科学部の7学部で、自己推薦による総合型選抜を行います。人文学部・医学部・薬学部には総合型選抜がなく、学校推薦型選抜(A方式推薦)などで受験します。
- Q. 福岡大学の総合型選抜に共通テストは必要ですか?
- A. 要項の選考方法(一次選考・二次選考)に大学入学共通テストは含まれていないため、受ける必要はありません。A方式推薦も、面接と試験2科目(実技型は体育実技)で選考し、共通テストは使いません。
- Q. 福岡大学の総合型選抜の日程は?
- A. 2027年度入試では、出願が2026年9月1日〜9月7日です。法学部・経済学部は9月19日に一次選考の試験があり、一次選考の合格発表は10月2日(スポーツ科学部は10月1日)、二次選考は10月10日(スポーツ科学部は10月7日)、合格発表は11月1日です。
- Q. 福岡大学の総合型選抜は併願できますか?
- A. 総合型選抜は専願制で、合格した場合は必ず入学することが出願の条件です(法・経済・理・工・スポーツ科学部は各学科を第一志望とすることも条件)。商学部の各学科と会計専門職プログラムを第一志望にした人は、第二志望・第三志望を選べます(商学部第二部商学科を第一志望にした場合は除く)。
- Q. 福岡大学の総合型選抜に評定平均の基準はありますか?
- A. 学部によります。法学部・経済学部・商学部・スポーツ科学部の要項には評定の基準の記載がありません。理学部は、応用数学科・社会数理・情報インスティテュートが数学3.8以上、物理科学科・化学科が物理(化学)3.8以上か理数系の課外活動・探究活動の経験、地球圏科学科が理科3.8以上か3.5以上で課外活動などの経験です。工学部は数学・理科3.5以上と資格・実績、または全体4.0以上で数学と理科4.3以上などが条件です。
- Q. 福岡大学の総合型選抜の倍率は?
- A. 2026年度入試の総合型選抜全体の競争率は3.4(大学の公表値)でした。法律学科3.7、経済学科5.2、スポーツ科学科4.0、健康運動科学科8.4などです。理学部・工学部は募集人員が1学科2〜3人で、2026年度は電気工学科・化学システム工学科が志願者全員の合格(1.0)、建築学科は7.7でした。2027年度入試の数字ではありません。
まとめ
福岡大学の総合型選抜は、法・経済・商・商学部第二部・理・工・スポーツ科学部の7学部で行われる専願制の自己推薦による入試です。一次選考は法学部・経済学部が小論文などの試験、ほかの学部は書類審査で、二次選考で面接や小論文、プレゼンテーション、体育実技を受けます。2027年度入試の出願は2026年9月1日〜9月7日、合格発表は11月1日です。人文学部・医学部・薬学部を志望する人は、11月のA方式推薦が選択肢になります。
準備の中心は、学部ごとの書類と課題(自己推薦書・志望理由書・課題動画・課題レポート・資格の証明)をそろえることと、小論文・面接・口頭試問への備えです。東京修学館では、家近亮子学長が、自己推薦書・志望理由書の内容づくりと、小論文・面接の練習を無料相談でお手伝いしています。
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