名古屋大学の総合型選抜・学校推薦型選抜【2027年度】日程・共通テストと2026年度の倍率

名古屋大学の学校推薦型選抜・総合型選抜(理学部) 大学の情報
名古屋大学の学校推薦型選抜・総合型選抜 ひと目で分かる要点(令和9年度)
学校推薦型選抜の募集人員
366人
全学部で実施
総合型選抜の募集人員
25人
理学部の5学科だけ
大学入学共通テスト
文学部以外は必要
学校推薦型選抜の場合。総合型選抜は化学科・生命理学科が課さない
合格者発表(共通テストを課す入試)
2027年2月10日
文学部の学校推薦型選抜は2026年12月9日

名古屋大学の学校推薦型選抜と総合型選抜は、調査書や志願理由書などの書類、面接、大学入学共通テストを組み合わせて選考する入試です。名古屋大学では学校推薦型選抜が全学部で行われる一方、総合型選抜は理学部だけで実施されています。この記事では、令和9(2027)年度の学生募集要項に基づいて、二つの入試の違い、学部別の募集人員、共通テストの扱い、出願要件、選考方法、日程、前年度の結果を整理し、準備の進め方を東京修学館の家近亮子学長の監修で解説します。

名古屋大学の学校推薦型選抜と総合型選抜の全体像

この節の答え学校推薦型選抜は全学部で実施し募集人員は366人、総合型選抜は理学部の5学科だけで25人です。

名古屋大学の中心は学校推薦型選抜で、全学部で実施され、令和9年度の募集人員は合計366人1です。総合型選抜は理学部だけが実施しており、募集人員は5学科合わせて25人です。理学部は令和7年度入学試験から名古屋大学2初の総合型選抜を始めており、合格者は合格した学科に優先的に進学できます。

どちらの入試も、合格した場合は必ず入学することを確約できる人が対象です。

入試実施学部・学科共通テスト出願期間
学校推薦型選抜文学部課さない2026年11月2日〜11月6日
学校推薦型選抜教育学部、法学部、経済学部、情報学部、理学部、医学部、工学部、農学部課す2027年1月19日〜1月22日
総合型選抜理学部 化学科・生命理学科課さない2026年10月1日〜10月7日 終了
総合型選抜理学部 数理学科・物理学科・地球惑星科学科課す2027年1月19日〜1月22日

「終了」の印が付いた日程は、この年度の受付がすでに終わっています。次の年度の日程は、大学の公式サイトの入試情報で確認してください。

学校推薦型選抜は、文学部だけが秋に選考して12月に合格発表を行い、ほかの学部は共通テスト後の1月に出願します。理学部は学校推薦型選抜(30人)と総合型選抜の両方を実施しています。

出典

名古屋大学「令和9年度 学校推薦型選抜学生募集要項」(令和8年9月29日更新)、「令和9(2027)年度 総合型選抜学生募集要項」(令和8年7月)。要項の追加事項や変更は受験生応援サイトに掲載され、要項と様式は名古屋大学 受験生応援サイトの学校推薦型選抜のページなどから入手します。

募集人員(令和9年度・学部別)

この節の答え学校推薦型選抜は法学部45人、経済学部40人、保健学科看護学専攻35人などで、総合型選抜は物理学科の9人が最も多いです。

名古屋大学 学校推薦型選抜の募集人員(令和9年度)
文学部
15人
教育学部
10人
法学部
45人
経済学部
40人
情報学部 自然情報学科
10人
情報学部 人間・社会情報学科
8人
情報学部 コンピュータ科学科
10人
理学部
30人
医学部 医学科
10人
農学部 生物環境科学科
8人
農学部 資源生物科学科
12人
農学部 応用生命科学科
14人
医学部保健学科(専攻別)と工学部(学科別・一般枠と女子枠)は、下の表と次の図を確認してください。全学部の合計は366人です。医学部医学科は定員増の延長を文部科学省に申請中で、認められた場合は12人になる予定です。出典:名古屋大学「令和9年度 学校推薦型選抜学生募集要項」

学校推薦型選抜

学部・学科募集人員
文学部/教育学部/法学部/経済学部15人/10人/45人/40人
情報学部 自然情報学科/人間・社会情報学科/コンピュータ科学科10人/8人/10人
理学部30人
医学部 医学科10人
医学部 保健学科 看護学/放射線技術科学/検査技術科学/理学療法学/作業療法学専攻35人/10人/15人/7人/7人
工学部 一般枠 化学生命工/物理工/マテリアル工/電気電子情報工/機械・航空宇宙工/エネルギー理工学科7人/6人/11人/6人/10人/3人
工学部 一般枠 環境土木・建築学科(環境土木工学プログラム/建築学プログラム)4人/4人
工学部 女子枠 化学生命工/物理工/マテリアル工/電気電子情報工/機械・航空宇宙工/エネルギー理工学科7人/4人/4人/6人/5人/3人
農学部 生物環境科学科/資源生物科学科/応用生命科学科8人/12人/14人
合計366人

医学部医学科は定員増の延長を文部科学省に申請中で、認められた場合は12人になる予定です。合格者または入学手続者が募集人員に満たない場合、欠員分は一般選抜に回されます。

名古屋大学 学校推薦型選抜 工学部の募集人員(令和9年度・一般枠と女子枠)
一般枠女子枠
化学生命工学科
7人
7人
物理工学科
6人
4人
マテリアル工学科
11人
4人
電気電子情報工学科
6人
6人
機械・航空宇宙工学科
10人
5人
エネルギー理工学科
3人
3人
環境土木・建築学科は一般枠だけで、環境土木工学プログラム4人、建築学プログラム4人です。出典:名古屋大学「令和9年度 学校推薦型選抜学生募集要項」

総合型選抜(理学部)

学科共通テスト募集人員
数理学科/物理学科/地球惑星科学科課す3人/9人/3人
化学科/生命理学科課さない5人/5人
合計25人
名古屋大学 総合型選抜(理学部)の募集人員(令和9年度)
数理学科(共通テストを課す)
3人
物理学科(共通テストを課す)
9人
地球惑星科学科(共通テストを課す)
3人
化学科(共通テストを課さない)
5人
生命理学科(共通テストを課さない)
5人
5学科の合計は25人です。出典:名古屋大学「令和9(2027)年度 総合型選抜学生募集要項」

大学入学共通テストの扱い

この節の答え文学部の学校推薦型選抜と総合型選抜の化学科・生命理学科は課さず、ほかは指定教科・科目をすべて受験していることが出願要件です。

文学部の学校推薦型選抜と、総合型選抜の化学科・生命理学科は共通テストを課しません。それ以外は、学部・学科が指定した令和9年度共通テストの教科・科目を受験していることが出願要件で、一つでも欠けると出願できません。

学部・学科指定される教科・科目配点
教育学部、法学部、経済学部、情報学部 人間・社会情報学科6教科8科目又は7教科8科目950点満点
情報学部 自然情報学科・コンピュータ科学科、医学部、農学部6教科8科目(理科は基礎を付さない科目から2。ただし医学部は物理・化学・生物から2で地学は不可、コンピュータ科学科は物理と、化学・生物・地学から1)950点満点
理学部(学校推薦型選抜)6教科8科目。数学と理科が各300点1000点満点(書類300点と合わせて選考)
工学部6教科8科目。理科は物理と化学950点満点(建築学プログラムは790点満点)
総合型選抜 数理学科数学・理科(2科目)・外国語のみ。配点は数学700点・理科200点・外国語100点1000点満点
総合型選抜 物理学科数学・理科(物理と、化学・生物・地学から1)・外国語のみ800点満点
総合型選抜 地球惑星科学科国語、地理歴史・公民から1、数学、理科2科目、外国語、情報1000点満点

要項に「何%以上」という得点の基準は書かれていませんが、令和8年度の合格者の共通テスト平均得点率は学部・学科によって70%台から80%台でした(後述)。総合型選抜の数理学科と物理学科は、指定科目が一般選抜と異なるので、一般選抜も受ける場合は両方の指定科目を受験しておく必要があります。

出願要件(推薦人数・評定・卒業年度)

この節の答え学校推薦型選抜は2027年3月卒業見込みの人が対象で、推薦人数と評定は学部ごとに違い、文学部と医学科は学習成績概評A段階です。

学校推薦型選抜:2027年3月卒業見込みの人が対象

学校推薦型選抜は全学部とも、高校等を2027年3月に卒業見込みの人などが対象で、前年度までに卒業した人は含まれません。学校長等の推薦が必要で、1校から推薦できる人数と評定の要件は学部ごとに違います。

学部・学科1校から推薦できる人数評定(学習成績概評)
文学部2人以内A段階
教育学部/経済学部2人以内記載なし
法学部/理学部制限なし記載なし
情報学部学科ごとに1人記載なし
医学部 医学科1人Aに属する
医学部 保健学科専攻ごとに2人以内記載なし
工学部女子枠への推薦がある場合は各学科3人以内、一般枠のみは各学科2人以内(環境土木・建築学科はプログラムごとに2人以内)記載なし
農学部制限なしB以上

経済学部は「指導力がある」「勉学に特に秀でている」「課外活動等で特に成果をあげている」のいずれかの特色、医学部医学科は医学研究者への志向性が求められます。工学部の女子枠がある6学科では、女子は「一般枠」「一般枠と女子枠の併願」「女子枠単願」から選び、併願者は女子枠としての合格が優先されます。

総合型選抜(理学部):前年度に卒業した人も出願できる

総合型選抜は、高校等を2025年度中に卒業した人と、2026年度中に卒業または卒業見込みの人が対象で、学校長の推薦書は求められません。

  • 数理学科・物理学科・地球惑星科学科:学科が指定した共通テストの教科・科目を受験していること
  • 化学科:化学分野の学問・研究に強い興味と情熱をもち、自己推薦によりそれを明確に示せること
  • 生命理学科:生物学の研究に強い興味をもち、指定の研究プログラムやコンテスト等(国際学生科学技術フェア出場、日本学生科学賞 中央最終審査進出、SSH生徒研究発表会 代表校選出・ポスター発表賞など A〜K)の入賞者か、同等の活動実績をもつこと
出願前に確かめること(名古屋大学の学校推薦型選抜・総合型選抜)
合格したら必ず入学することを確約できるか(学校推薦型選抜・総合型選抜とも)
学校推薦型選抜は、2027年3月卒業見込みの人などが対象。前年度までに卒業した人は含まれない
学校推薦型選抜は、校内で推薦を受けられるか。1校から推薦できる人数は学部ごとに違う(文学部・教育学部・経済学部は2人以内、情報学部は学科ごとに1人、医学部医学科は1人など)
評定の要件を満たすか(文学部と医学部医学科は学習成績概評がA段階、農学部はB以上)
共通テストを課す入試は、学部・学科が指定した教科・科目をすべて受験するか(一つでも欠けると出願できない)
総合型選抜の生命理学科は、指定の研究プログラムやコンテスト等の入賞か、同等の活動実績があるか

選考方法(学部別)

この節の答え多くの学部は第1次選考と面接などの第2次選考の2段階で、学校推薦型選抜の理学部と農学部は書類と共通テストだけで決まります。

学校推薦型選抜

理学部と農学部を除く7学部は、第1次選考(書類。文学部以外は共通テストも使う)と第2次選考(面接など)の2段階です(法学部は書類選考と面接選考)。理学部と農学部は面接がなく、書類と共通テストだけで合否が決まります。

学部・学科第1次選考第2次選考
文学部書類審査で約30人小論文(英語の文章を読み日本語で論述)と15分程度の個人面接(5分間のプレゼンテーションと質疑応答)
教育学部約20人小論文と面接
法学部約30人を面接免除で合格残りから面接選考の受験者を決め、口頭試問を含む面接で約15人
経済学部約60人面接
情報学部約42人学科ごとの面接
理学部/農学部書類と共通テストで選考なし
医学部 医学科約20人和文と英文の課題によるプレゼンテーションと口頭試問による面接
医学部 保健学科書類と共通テスト口頭試問による面接
工学部募集人員の1.5倍から4倍口頭試問による面接(建築学プログラムはスケッチ)

総合型選抜(理学部)

学科第1次選考第2次選考(配点)
数理学科書類と共通テストで約6人約30分の面接。数学の内容を10分間説明し質疑(共通テスト150点・書類150点・面接700点)
物理学科書類と共通テストで約18人約15分の面接。物理を学びたい理由と将来像を3分間説明し質疑(共通テスト800点・書類100点・面接200点)
地球惑星科学科書類と共通テストで約6人約20分の面接。志望理由の説明と地球科学の質疑(共通テスト300点・書類100点・面接200点)
化学科書類と小論文(化学に関する文書を読んで論述)で約10人口頭試問を含む個人面接(小論文100点・面接300点)
生命理学科書類審査で約10人小論文(15分程度の講義を聞いて論述)と個人面接

数理学科の第2次選考は、1000点のうち700点が面接で、面接の比重が特に大きい選考です。この700点は、共通テストの配点(1000点満点のうち数学が700点)とは別の数字です。

共通テストの合計得点は、第1次選考では500点、第2次選考では150点に換算して使われます。

日程(令和9年度)

この節の答え学校推薦型選抜は文学部が11月2日〜6日に出願して12月9日発表、ほかの学部は1月19日〜22日に出願して2月10日発表です。

名古屋大学 学校推薦型・総合型選抜の日程チャート(令和9年度)
出願選考日・発表日
10月11月12月1月2月
学校推薦型選抜 文学部
出願 11月2日〜11月6日/第1次選考結果 11月18日/第2次選考 11月26日/合格者発表 12月9日
学校推薦型選抜 文学部以外
出願 1月19日〜1月22日/第1次選考結果 2月5日/第2次選考 2月8日/合格者発表 2月10日
総合型選抜 化学科
出願 10月1日〜10月7日/第1次選考(小論文) 11月7日/第1次選考結果 11月13日/第2次選考 11月21日/合格者発表 11月27日
総合型選抜 生命理学科
出願 10月1日〜10月7日/第1次選考結果 10月23日/第2次選考 10月31日/合格者発表 11月13日
総合型選抜 数理・物理・地球惑星科学科
出願 1月19日〜1月22日/第1次選考結果 2月5日/第2次選考 2月8日/合格者発表 2月10日
10月〜12月は2026年、1月〜2月は2027年です。出願は郵送必着で、最終日は15時まで。入学手続(書類必着)は、総合型選抜の化学科・生命理学科が2026年12月7日、そのほかは2027年2月17日です。学校推薦型選抜の理学部・農学部は第2次選考がなく、書類と共通テストで合否が決まります。出典:名古屋大学「令和9年度 学校推薦型選抜学生募集要項」「令和9(2027)年度 総合型選抜学生募集要項」

学校推薦型選抜

項目文学部文学部以外
出願期間(郵送必着)2026年11月2日(月)〜11月6日(金)15時2027年1月19日(火)〜1月22日(金)15時
第1次選考結果2026年11月18日(水)2027年2月5日(金)
第2次選考2026年11月26日(木)2027年2月8日(月)
合格者発表2026年12月9日(水)2027年2月10日(水)
入学手続(書類必着)2027年2月17日(水)15時同じ

インターネット出願登録と検定料の納入は、文学部が2026年10月23日(金)〜11月5日(木)1、文学部以外が2027年1月6日(水)〜1月21日(木)です。法学部は2月5日に書類選考の合格者が発表されます。

総合型選抜(理学部)

項目化学科生命理学科数理・物理・地球惑星科学科
出願期間(郵送必着)2026年10月1日(木)〜10月7日(水)15時 終了同じ2027年1月19日(火)〜1月22日(金)15時
第1次選考2026年11月7日(土)小論文書類審査書類と共通テスト
第1次選考結果2026年11月13日(金)2026年10月23日(金)2027年2月5日(金)
第2次選考2026年11月21日(土)2026年10月31日(土)2027年2月8日(月)
合格者発表2026年11月27日(金)2026年11月13日(金)2027年2月10日(水)
入学手続(書類必着)2026年12月7日(月)15時同じ2027年2月17日(水)15時

入学検定料は17,000円で、第1次選考(法学部は書類選考)で不合格になった場合は申請により13,000円が返還されます1(総合型選抜の化学科は対象外)。出願はSakSak出願システムでの登録と検定料の納入に加えて、書類を簡易書留・速達郵便で期間内に届けて完了します(持参不可)。

提出書類

この節の答え全員が調査書・志願票・志願理由書を出し、学校推薦型選抜は推薦書、総合型選抜の化学科は課題レポートも要ります。

書類対象・注意点
調査書、志願票全員
推薦書学校推薦型選抜。高校が所定の様式で作成。理学部は記載責任者に数学または理科の担当教諭を含める
志願理由書全員。学校推薦型選抜は自筆(理学部・工学部はパソコン入力も可)、総合型選抜はパソコン入力も可
任意で提出を求める書類英語の資格・検定試験、SSH等での活動、科学オリンピックの実績などの写し。学校推薦型選抜は工学部5つまで、その他3つまで
自己推薦に基づく志願理由書・課題レポート総合型選抜の化学科
研究報告書・志願者評価書・出願要件の確認書総合型選抜の生命理学科。志願者評価書は研究を最も理解している教員・研究者が作成

様式は令和9年度のものを受験生応援サイトから入手します。異なる年度の様式は受理されず、所定外の別添資料は審査されません。書き方は志望理由書の書き方、推薦書の依頼、課題レポートの書き方が参考になります。

受験票・試験当日の注意・合格発表と入学手続

この節の答え受験票は郵送されずSakSak出願システムから印刷し、合格者の受験番号は17時に受験生応援サイトに掲載されます。学校推薦型選抜は追試験を行いません。

受験票は大学から郵送されず、SakSak出願システムから「名古屋大学受験票」のPDFを各自でダウンロードし、A4で印刷します。ダウンロードできるようになる日時は、要項で次のように予定されています。

入試受験票をダウンロードできる日時(予定)
学校推薦型選抜 文学部2026年11月10日(火)17時以降
学校推薦型選抜 文学部以外2027年1月27日(水)17時以降
総合型選抜 化学科・生命理学科2026年10月14日(水)17時以降
総合型選抜 数理学科・物理学科・地球惑星科学科2027年1月27日(水)17時以降

受験票を持参するのは、学校推薦型選抜の第2次選考・面接選考と、総合型選抜の化学科の第1次選考・各学科の第2次選考です。学校推薦型選抜の集合場所・時間などの注意事項は、第1次選考の結果発表の時に示されます。

総合型選抜は、机の上に置ける物や面接の心得などが受験生応援サイトに掲載されます(化学科の第1次選考は2026年10月14日17時頃、化学科・生命理学科の第2次選考は第1次選考の合格発表時)。

  • 大学構内には自動車・バイクで入れないため、公共交通機関で行く
  • 付き添いの人は試験場の建物に入れない
  • 試験場の建物の中では携帯電話・スマートフォンなどの電源を切る。特別に許可された場合を除き、試験時間中にスマートウォッチなどのウェアラブル端末、電子辞書、電卓、イヤホンなどを使うと不正行為になる(イヤホンは耳に付けていれば使っているものとみなされる)
  • 学校推薦型選抜は追試験を行わない
  • 総合型選抜で受験票を忘れたり失くしたりした場合は、試験当日に試験場の入口で申し出る

文学部の第2次選考は2026年11月26日(木)に名古屋大学文学部で行われ、小論文が10時00分〜12時00分、面接が13時00分〜16時30分の時間帯です。面接の5分間のプレゼンテーションでは、PowerPointや手持ちの資料は使えません。

教育学部の第2次選考でも、資料やメモを見ることはできません。

合格発表と入学手続

合格者の受験番号は、各発表日の17時に受験生応援サイトの「入試に関するお知らせ(NEWS)」に掲載され、同じ時刻から合否照会サイトでも合否を見られます。ただし、法学部の書類選考の合格者(2027年2月5日発表)が合否照会サイトで見られるのは2月10日17時から、総合型選抜の生命理学科(2026年11月13日発表)は11月27日17時からです。

掲示による発表はなく、電話やメールでの合否の問い合わせにも応じていません。合格通知書も郵送されず、SakSak出願システムでダウンロードします(画面で見られるのは2027年3月26日15時まで)。

入学料などの納入はWeb入学手続きシステムで行い、期限は総合型選抜の化学科・生命理学科が2026年12月6日(日)15時、学校推薦型選抜と総合型選抜の数理学科・物理学科・地球惑星科学科が2027年2月16日(火)15時です。提出書類の郵送(必着)の期限は日程の表のとおりです。

文学部の合格者も、Web入学手続きシステムで手続ができるのは2027年2月10日17時からです。共通テストを課す入試の合格者は、共通テスト出願サイトのマイページで取得する「国公立大学入学確認票」も提出します。

併願のルール

この節の答え国公立大学の学校推薦型選抜は一つの大学・学部だけで、不合格に備えて一般選抜にも結果を待たずに出願しておきます。

  • 国公立大学の学校推薦型選抜に出願できるのは、名古屋大学を含めて一つの大学・学部だけ
  • 文学部の学校推薦型選抜と他学部の学校推薦型選抜、文学部の学校推薦型選抜と共通テストを課さない総合型選抜、共通テストを課す学校推薦型選抜と共通テストを課す総合型選抜は、それぞれ併願できない
  • 総合型選抜は共通テストの有無の区分ごとに1学科だけ出願できる。化学科・生命理学科の合格者は、数理学科・物理学科・地球惑星科学科に出願できない
  • 共通テストを課す総合型選抜は、「他の国公立大学・学部の総合型選抜の結果が不合格と判明している場合に限り」出願できる
  • 不合格に備えて、名古屋大学と他の国公立大学の一般選抜に出願できる。入学手続を完了した人は、他の国公立大学の一般選抜を受験しても合格者にならない

名古屋大学の一般選抜(前期日程)は出願期間が2027年1月25日〜2月3日で、2月10日の合格発表より前に締め切られます。不合格に備える場合は、結果を待たずに一般選抜にも出願しておく必要があります。

令和8年度の結果(志願者数・合格者数)

この節の答え令和8年度は学校推薦型選抜が志願者960人・合格者369人、総合型選抜が志願者59人・合格者15人でした。

学校推薦型選抜の要項に掲載されている令和8年度の結果です。学校推薦型選抜は募集人員368人に対して志願者960人1・合格者369人、総合型選抜は募集人員25人に対して志願者59人・合格者15人でした。

令和8年度の医学部医学科の募集人員は12人で、ほかは令和9年度と同じです。

名古屋大学 学校推薦型選抜の志願者数と合格者数(令和8年度)
志願者数合格者数
文学部
41人
15人
教育学部
27人
9人
法学部
164人
45人
経済学部
91人
40人
理学部
128人
32人
医学部 医学科
27人
12人
医学部 保健学科(5専攻計)
129人
79人
工学部(一般枠・女子枠計)
171人
72人
情報学部と農学部は学科別の数字のため、下の表を確認してください。学校推薦型選抜の全体では、募集人員368人に対して志願者960人・合格者369人でした。出典:名古屋大学の学校推薦型選抜の要項に掲載されている令和8年度の結果
名古屋大学 総合型選抜(理学部)の志願者数と合格者数(令和8年度)
志願者数合格者数
数理学科
3人
2人
物理学科
10人
7人
化学科
15人
1人
生命理学科
20人
4人
地球惑星科学科
11人
1人
総合型選抜の全体では、募集人員25人に対して志願者59人・合格者15人でした。5学科すべてで合格者が募集人員を下回っています。出典:名古屋大学の学校推薦型選抜の要項に掲載されている令和8年度の結果
学部・学科志願者数合格者数
文学部/教育学部/法学部/経済学部41/27/164/9115/9/45/40
情報学部 自然情報/人間・社会情報/コンピュータ科学17/15/3010/8/10
理学部12832
医学部 医学科2712
医学部 保健学科(5専攻計)12979
工学部(一般枠・女子枠計)17172
農学部 生物環境科学/資源生物科学/応用生命科学22/43/5510/12/15
総合型選抜 数理/物理/化学/生命理/地球惑星科学3/10/15/20/112/7/1/4/1

合格者の共通テスト平均得点率(令和8年度)

学部・学科平均得点率
教育学部/法学部/経済学部78.23%/83.37%/79.41%
情報学部 自然情報/人間・社会情報/コンピュータ科学75.55%/81.46%/83.80%
理学部/医学部 医学科82.33%/89.40%
医学部 保健学科(看護/放射線技術科学/検査技術科学/理学療法/作業療法)70.50%/74.73%/73.64%/72.63%/72.77%
工学部 化学生命工/マテリアル工/電気電子情報工/機械・航空宇宙工79.38%/76.51%/80.96%/82.16%
農学部 生物環境科学/資源生物科学/応用生命科学80.04%/84.40%/84.41%
総合型選抜 物理学科75.95%

合格者が5人未満の区分は、原則として公表されていません。総合型選抜は5学科すべてで合格者が募集人員を下回り、工学部の物理工学科女子枠は志願者0人でした。志願者が少ないから受かりやすい、という入試ではありません。

合格者の共通テスト平均得点率を一般選抜(前期日程)と比べる

学校推薦型選抜の要項には、一般選抜(前期日程)の合格者の共通テスト平均得点率も載っています。

学部・学科一般選抜(前期日程)合格者の共通テスト平均得点率(令和8年度)
教育学部/法学部/経済学部79.66%/81.07%/80.87%
情報学部 自然情報/人間・社会情報/コンピュータ科学81.22%/81.05%/83.90%
理学部/医学部 医学科80.86%/88.23%
医学部 保健学科(看護/放射線技術科学/検査技術科学/理学療法/作業療法)69.23%/72.78%/72.12%/72.23%/67.84%
工学部 化学生命工/マテリアル工/電気電子情報工/機械・航空宇宙工78.31%/77.03%/79.13%/79.94%
農学部 生物環境科学/資源生物科学/応用生命科学77.91%/79.26%/80.22%

「合格者の共通テスト平均得点率(令和8年度)」の表と並べると、学校推薦型選抜で得点率が公表されている20の区分のうち15区分で学校推薦型選抜の合格者のほうが高く、低かったのは教育学部、経済学部、情報学部の自然情報学科・コンピュータ科学科、工学部のマテリアル工学科の5区分でした。ただし前期日程の共通テストの満点は理学部900点・工学部635点・それ以外950点で(合格者成績の表)、理学部と工学部は「大学入学共通テストの扱い」の表にある学校推薦型選抜の満点と違うため、配点の違う得点率どうしの比較になります。

前期日程の工学部と農学部の数字は、高得点者選抜の合格者を除いたものです。また前期日程の保健学科・工学部・農学部の数字には、第2志望(農学部は第2・第3志望)で合格した人も含まれます。

名古屋大学の総合型選抜・学校推薦型選抜の倍率(令和8年度入試)

この節の答え令和8年度の志願倍率は学校推薦型選抜2.6倍、総合型選抜2.4倍です。総合型選抜は合格者が少なく、志願者数÷合格者数では化学科15.0倍、地球惑星科学科11.0倍でした。

名古屋大学は、令和8(2026)年度入試(2026年4月入学者を対象にした入試)の「志願倍率」を、学校推薦型選抜の要項の参考資料に載せています。志願倍率は「第1志望の志願者÷試験種別の募集人員」で計算された数字で、合格者数では割っていません。

下の表では、大学の志願倍率と、東京修学館の計算(志願者数÷合格者数・小数第2位を四捨五入)を並べています。日程を紹介している令和9年度入試の結果ではありません。

入試・学部・学科志願倍率(大学公表。第1志望の志願者÷募集人員)志願者数÷合格者数(東京修学館の計算)
学校推薦型選抜 全体2.6倍2.6倍
文学部2.7倍2.7倍
教育学部2.7倍3.0倍
法学部3.6倍3.6倍
経済学部2.3倍2.3倍
情報学部 自然情報学科1.7倍1.7倍
情報学部 人間・社会情報学科1.9倍1.9倍
情報学部 コンピュータ科学科3.0倍3.0倍
理学部4.3倍4.0倍
医学部 医学科2.3倍2.3倍
医学部 保健学科(5専攻計)1.7倍1.6倍
工学部(一般枠・女子枠計)2.1倍2.4倍
農学部 生物環境科学科2.8倍2.2倍
農学部 資源生物科学科3.6倍3.6倍
農学部 応用生命科学科3.9倍3.7倍
総合型選抜 全体2.4倍3.9倍
総合型選抜 数理学科1.0倍1.5倍
総合型選抜 物理学科1.1倍1.4倍
総合型選抜 化学科3.0倍15.0倍
総合型選抜 生命理学科4.0倍5.0倍
総合型選抜 地球惑星科学科3.7倍11.0倍

二つの数字の差が大きいのは総合型選抜です。化学科は募集人員5人に志願者15人で志願倍率は3.0倍ですが、合格者が1人だったため、志願者数÷合格者数では15.0倍になります。

地球惑星科学科も3.7倍と11.0倍です。数理学科と物理学科は、どちらの数字でも1倍台でした。

募集人員を基準にした志願倍率には、合格者が募集人員より少なかったことは表れません。反対に学校推薦型選抜の理学部は、合格者32人が募集人員30人を上回ったため、志願者数÷合格者数(4.0倍)のほうが志願倍率(4.3倍)より低くなっています。

一覧表の受験者数は、学校推薦型選抜では第1次選考の不合格者を含まない数です(表の注)。たとえば経済学部は志願者91人・受験者60人・合格者40人、医学部医学科は志願者27人・受験者20人・合格者12人でした。

医学部保健学科(専攻別)と工学部(学科・枠別)の志願倍率

学科・専攻志願倍率(大学公表)
医学部 保健学科 看護学専攻1.3倍
医学部 保健学科 放射線技術科学専攻2.8倍
医学部 保健学科 検査技術科学専攻1.9倍
医学部 保健学科 理学療法学専攻1.9倍
医学部 保健学科 作業療法学専攻2.0倍
工学部 化学生命工学科一般枠 1.0倍/女子枠 2.4倍
工学部 物理工学科一般枠 0.7倍/女子枠 0.0倍
工学部 マテリアル工学科一般枠 1.2倍/女子枠 2.8倍
工学部 電気電子情報工学科一般枠 4.7倍/女子枠 1.3倍
工学部 機械・航空宇宙工学科一般枠 4.2倍/女子枠 1.8倍
工学部 エネルギー理工学科一般枠 2.7倍/女子枠 1.0倍
工学部 環境土木・建築学科(一般枠のみ)環境土木工学プログラム 3.0倍/建築学プログラム 2.3倍

工学部の一般枠の志願者数は一般枠だけを志願した人の数で、一般枠と女子枠を併願した人は「女子枠(併願含む)」の側に数えられています。一般枠の合格者数には併願した人が含まれるため、工学部の学科・枠別の「志願者数÷合格者数」は出していません。

学年別の準備の進め方

この節の答え高1・2年は評定の要件に備えて成績を保ち、高3は推薦を受けられるかを早めに相談し、夏休みに志願理由書の下書きを作ります。

高校3年生

  1. 志望学部の入試の種類、共通テストの有無、出願期間を確認する。出願期間は、総合型選抜の化学科・生命理学科が2026年10月1日〜10月7日、学校推薦型選抜の文学部が2026年11月2日〜11月6日、そのほかの学部・学科が2027年1月19日〜1月22日(いずれも15時郵送必着)
  2. 学校推薦型選抜は、校内で推薦を受けられるかを早めに先生に相談する。情報学部や医学部医学科は推薦できる人数が少ない
  3. 志願理由書(化学科は課題レポート、生命理学科は研究報告書も)は、出願書類の締切(化学科・生命理学科は2026年10月7日、文学部は2026年11月6日、そのほかは2027年1月22日の各15時必着)に間に合うように下書きを作り、先生に見てもらう
  4. 共通テストの学習と一般選抜の出願準備を並行して進める

高校1・2年生

  1. 文学部・医学部医学科(学習成績概評A)、農学部(B以上)を考えるなら、1年生から成績を保つ
  2. 理学部を考えるなら、課題研究や科学オリンピック、名大MIRAI GSC などに取り組む。生命理学科は研究の実績が出願要件になる
  3. 受験生応援サイトで小論文の問題例や面接の実施方法を見ておく

合格に向けた対策のポイント

この節の答え文学部以外は第1次選考から共通テストが使われるため学力を固め、学部ごとの面接の形式に合わせて練習します。

  • 共通テストを軽く見ない:文学部以外は第1次選考から共通テストの成績が使われる
  • 志願理由書は、高校での学びと学部の学びをつなげて書く:面接やプレゼンテーションはこの書類を土台に行われる
  • 面接の形式に合わせて練習する:文学部はプレゼンテーション、医学部医学科は和文・英文の課題、工学部と保健学科は口頭試問、理学部総合型選抜は数学や物理の説明と質疑と、学部で形が違う
  • 一般選抜の準備を止めない:共通テストを課す入試の合格発表は、一般選抜の出願締切より後になる

面接と口頭試問の準備は面接対策と口頭試問の対策、小論文は小論文の書き方で説明しています。

よくある質問

Q. 名古屋大学に総合型選抜はありますか?
A. 理学部だけが実施しています。令和9年度は数理学科3人、物理学科9人、化学科5人、生命理学科5人、地球惑星科学科3人の計25人です。ほかの学部は学校推薦型選抜を実施しています。
Q. 名古屋大学の学校推薦型選抜に共通テストは必要ですか?
A. 文学部以外は必要です。理学部の総合型選抜は、化学科と生命理学科が共通テストを課さず、数理学科・物理学科・地球惑星科学科は課します。
Q. 名古屋大学の学校推薦型選抜の日程は?
A. 令和9年度は、文学部が出願2026年11月2日から11月6日、合格発表12月9日です。文学部以外は出願2027年1月19日から1月22日、第2次選考2月8日、合格発表2月10日です。
Q. 名古屋大学の学校推薦型選抜は一般選抜と併願できますか?
A. できます。不合格に備えて国公立大学の一般選抜に出願できます。ただし国公立大学の学校推薦型選抜に出願できるのは一つの大学・学部だけで、入学手続を完了すると他の国公立大学の一般選抜では合格者になりません。
Q. 名古屋大学の学校推薦型選抜に評定の基準はありますか?
A. 文学部と医学部医学科は学習成績概評がA段階、農学部はB以上が要件です。その他の学部は、要項に評定の基準の記載がありません。
Q. 名古屋大学の学校推薦型選抜の募集人員は何人ですか?
A. 令和9年度は全学部の合計で366人です。医学部医学科は10人で、定員増の延長が認められた場合は12人になる予定です。

まとめ

名古屋大学の学校推薦型選抜は全学部で実施され、令和9年度の募集人員は366人です。文学部だけが共通テストを課さずに11月に選考し、ほかの学部は1月に出願して2月10日に合格発表があります。

総合型選抜は理学部の5学科だけで、化学科・生命理学科は10月出願で共通テストなし、数理学科・物理学科・地球惑星科学科は1月出願で共通テストありです。どちらも合格したら入学することが前提です。

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参考資料

この記事は次の公式資料をもとに書いています。数字や日程は必ず最新の要項で確かめてください。

  1. 令和9年度 名古屋大学 学校推薦型選抜学生募集要項名古屋大学・2026-09-29・PDF
  2. 令和9(2027)年度 名古屋大学 総合型選抜学生募集要項名古屋大学・2026-07・PDF

リンク先の確認日:2026-11-01

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