神戸大学の総合型選抜について、神戸大学アドミッション部門の公式情報と「令和10年度入試方法等の変更について」に基づいて整理しました。共通テストなしで年内に合否が決まる「志」特別選抜の対象学部・出願要件・選抜の流れ・倍率、2027年度実施分からの変更、学年別の準備まで、東京修学館の家近亮子学長の監修で解説します。
結論:「志」特別選抜は2026年秋の実施が最後
この節の答え「志」特別選抜は令和10年度入試から募集を停止し、2026年秋に実施される令和9年度入試が最後です。
神戸大学は、令和10年度入試(2027年秋に実施)から「志」特別選抜による募集を停止2すると公式に発表2しています。令和9年度入試、つまり2026年秋に実施される選抜が最後です。
最終年度の出願期間は2026年9月1日〜7日で、2026年9月8日確定分の出願状況が公表されています。これから神戸大学を目指す高校2年生以下は「志」特別選抜を使えないため、別の方式を前提に準備することになります。
この記事では、最終年度に出願した高校3年生向けの最終選抜の準備と、令和10年度以降に神戸大学を総合型選抜・学校推薦型選抜で目指す高校2年生以下向けの情報を分けて説明します。
出典
神戸大学アドミッション部門「「志」特別選抜とは」、神戸大学「令和10年度(令和9年度実施)神戸大学入学者選抜における入試方法等の変更について」(2026年10月8日更新版)。募集人員・日程・要件の最終確認は、必ず当該年度の募集要項と神戸大学受験生ナビで行ってください。
神戸大学の総合型選抜は2種類
この節の答え共通テストを課さず年内に合否が決まる「志」特別選抜と、共通テストを課す理学部・国際人間科学部・医学部医学科の総合型選抜です。
| 種類 | 共通テスト | 合否の時期 | 実施学部 |
|---|---|---|---|
| 「志」特別選抜 | 課さない | 年内(令和9年度は11月26日) | 文学部、国際人間科学部(環境共生学科)、法学部、医学部(保健学科)、システム情報学部、農学部、海洋政策科学部 |
| 共通テストを課す総合型選抜 | 課す(最終選抜に使用) | 共通テスト後(2月) | 理学部、国際人間科学部、医学部医学科 |
「総合型選抜」と一括りにされがちですが、この2つは出願時期も合否の時期も、必要な準備も異なります。本記事の主題は前者の「志」特別選抜です。
後者は後半で説明します。なお、経済学部・経営学部には総合型選抜がなく、学校推薦型選抜で募集しています。
「志」特別選抜の対象学部と募集人員
この節の答え文・国際人間科学(環境共生)・法・医(保健)・システム情報・農・海洋政策科学の7学部で、募集は単位ごとに1名から10名です。
「志」特別選抜に出願できるのは次の7学部です1。募集人員は神戸大学受験生ナビに掲載された令和9年度(令和8年度実施)の数値です。
| 学部・学科 | 募集人員(令和9年度まで) | 備考 |
|---|---|---|
| 文学部 人文学科 | 3名 | 評定平均4.0以上 |
| 国際人間科学部 環境共生学科 | 10名 | 数学Ⅱ・Ⅲ・A・B・Cと理科2科目以上の履修に加え、理数系の課題研究・研究活動、全国レベル以上の受賞、学術雑誌での論文発表のいずれかの経験が要件(評定の数値の要件はない) |
| 法学部 法律学科 | 3名 | 評定平均4.0以上 |
| 医学部 保健学科 | 看護学7名/検査技術科学2名/理学療法学2名/作業療法学2名 | 専攻ごとに要件が異なる |
| システム情報学部 システム情報学科 | 5名 | 2025年度設置の学部 |
| 農学部 | 計12名(コース別に1〜3名) | 食料環境システム学科・資源生命科学科・生命機能科学科の3学科6コース |
| 海洋政策科学部 海洋政策科学科 | 海洋基礎科学・海洋応用科学・海洋ガバナンス領域 5名/海技ライセンスコース 10名 | 計15名 |
募集人員は、学科・専攻・コースなどの単位ごとに1名から10名です。そのため、志願者数が数人変わるだけで倍率が大きく動きます。倍率の数字より、「その学部が求める学生像に自分が合っているか」で出願を判断してください。
出願資格と出願要件
この節の答え合格したら入学を確約する専願で、文学部・法学部・看護学専攻などは評定平均4.0以上、一部の学科は理数系科目の履修が要件です。
学部・専攻ごとに細かく異なりますが、共通する枠組みは次のとおりです。
- 出願資格:高等学校または中等教育学校を所定の期間内に卒業した者、または卒業見込みの者(学部により対象年度の範囲が異なる)
- 専願:合格した場合に入学することを確約できる者
- 学習成績:国際人間科学部環境共生学科を除く6学部(すべての学科・専攻・コース)で、調査書における全体の学習成績の状況(旧評定平均値)4.0以上。システム情報学部は数学・理科の各教科も4.5以上、医学部保健学科理学療法学専攻は理科も4.0以上、農学部応用生命化学コースは化学も4.0以上
- 履修要件:国際人間科学部環境共生学科や医学部保健学科の検査技術科学専攻などは、数学・理科の指定科目の履修が要件
- 提出書類:全学部で調査書、志望理由書、活動報告書の3点。国際人間科学部環境共生学科は研究論文の写しや受賞の証明、法学部は活動報告書の内容を証明する書類、システム情報学部は特筆すべき活動などを示す書類(出願要件(4)の①に当たる人)を添える
「志」という名称のとおり、志望理由書は「なぜその学部で学びたいか」を学部の理念と結びつけて書くことが求められます。志望理由書の書き方は志望理由書の書き方、活動報告書は活動報告書の書き方で解説しています。
「志」特別選抜の募集要項と出願書類(令和9年度)
この節の答え要項と提出書類作成の手引きは電子データだけです。郵送するのは出願確認票・調査書等・あて名ラベル・活動実績証明書(該当者のみ)で、ほかの書類はインターネット出願で送信します。
神戸大学の総合型選抜要項にあたる、令和9年度(令和8年度実施)の「志」特別選抜の学生募集要項と「提出書類作成の手引き」は、冊子が作られず、電子データだけで公開されています5。掲載先は神戸大学受験生ナビの「志」特別選抜のページで、活動報告書と志望理由書の様式もWindows版とMac版が同じページにあります。
アドミッション部門のページでは、「R9神戸大学入学者選抜要項」と「「志」特別選抜 募集要項」が別々に掲載されています。
出願は、インターネット出願と郵送の組み合わせです。受験生ナビの案内では、郵送する書類と、インターネット出願の際に送信(アップロード)する書類が次のように分かれています。
| 出し方 | 書類 |
|---|---|
| 郵送 | 出願確認票(大学提出用)、調査書等、あて名ラベル、活動実績証明書(該当者のみ) |
| インターネット出願で送信(アップロード) | 郵送する書類以外のすべて(活動報告書・志望理由書など) |
郵送する書類は、学生募集要項の65〜66ページと、提出書類作成の手引きの1ページに書かれています。学部によって加わる書類は、「出願資格と出願要件」の節のとおりです。
選抜の流れと日程の目安
この節の答え令和9年度は9月1日〜7日に出願し、9月26日の第1次選抜、10月21日の合格者発表、10月31日の最終選抜を経て、11月26日に最終選抜の合格者が発表されます。
| 段階 | 内容 | 時期の目安 |
|---|---|---|
| 出願 | インターネット出願+郵送(分け方は「「志」特別選抜の募集要項と出願書類」の節) | 9月(令和9年度は2026年9月1日〜7日。出願状況は9月8日確定分を公表) 終了 |
| 第1次選抜 | 書類審査・模擬講義・レポート・総合問題(文系または理系)。7学部とも同じ組み合わせで、配点は学部で違う | 9月〜10月(令和9年度は2026年9月26日に実施、合格者発表は10月21日 午前10時) |
| 最終選抜 | 面接・口頭試問。学部により小論文、プレゼンテーション、総合問題など | 10月(令和9年度は2026年10月31日。国際人間科学部環境共生学科は11月1日も実施する場合がある) |
| 合格者発表 | 最終選抜の合格者を発表 | 11月(令和9年度は2026年11月26日) |
| 入学前教育 | 合格者に課題・レポート・確認テスト | 合格後から入学まで |
「終了」の印が付いた日程は、この年度の受付がすでに終わっています。次の年度の日程は、大学の公式サイトの入試情報で確認してください。
令和9年度(2026年秋実施)の出願期間は2026年9月1日〜7日、第1次選抜は9月26日です。第1次選抜の合格者発表は2026年10月21日、最終選抜は2026年10月31日(国際人間科学部環境共生学科は第1次選抜の合格者数によって11月1日も実施する場合がある)で、最終選抜の合格者発表は2026年11月26日4です。
倍率の目安
この節の答え令和9年度は募集人員61・志願者数160で志願倍率2.6倍、文学部は9.0倍、法学部は5.7倍でした。
最終年度となる令和9年度(2026年秋実施)の出願状況は、神戸大学入試課が2026年9月8日に確定分として公開3しています。
| 学部・学科 | 募集人員 | 志願者数 | 志願倍率 |
|---|---|---|---|
| 文学部 人文学科 | 3 | 27 | 9.0倍 |
| 国際人間科学部 環境共生学科 | 10 | 23 | 2.3倍 |
| 法学部 法律学科 | 3 | 17 | 5.7倍 |
| 医学部 保健学科 看護学専攻 | 7 | 18 | 2.6倍 |
| 医学部 保健学科 検査技術科学専攻 | 2 | 6 | 3.0倍 |
| 医学部 保健学科 理学療法学専攻 | 2 | 6 | 3.0倍 |
| 医学部 保健学科 作業療法学専攻 | 2 | 4 | 2.0倍 |
| システム情報学部 システム情報学科 | 5 | 9 | 1.8倍 |
| 農学部(6コース計) | 12 | 28 | 2.3倍 |
| 海洋政策科学部(3領域) | 5 | 10 | 2.0倍 |
| 海洋政策科学部(海技ライセンスコース) | 10 | 12 | 1.2倍 |
| 合計 | 61 | 160 | 2.6倍 |
文学部と法学部は募集人員3名に対して志願者が二桁で、最終年度も高い倍率です。一方、システム情報学部や海洋政策科学部の海技ライセンスコースは2倍未満でした。過去の実施結果でも、おおよそ次の傾向です。
| 学部 | 倍率の傾向 |
|---|---|
| 文学部 人文学科 | 5倍前後で推移 |
| 法学部 法律学科 | 4倍から10倍程度。年度による変動が大きい |
| 国際人間科学部 環境共生学科 | 1倍台から3倍程度 |
| 医学部 保健学科(各専攻) | 2倍から6倍程度 |
| 農学部(各コース) | 1倍から6倍程度。コースにより志願者がいない年もある |
年度ごとの志願者数・合格者数は、神戸大学受験生ナビの「入試実施結果」に載っています。倍率が高い学部でも、書類と面接で学部の理念との一致を示せれば合格の可能性は十分にあります。
面接で聞かれることと答え方の型は面接対策で説明しています。
「志」特別選抜の難易度と倍率の年度の見方
この節の答え令和9年度入試は2026年に選抜を行い2027年4月に入学する入試です。表の倍率は志願者数÷募集人員で、評定や履修の要件と専願も難しさに関わります。
神戸大学の入試の年度は、入学する年度で呼びます。大学の資料にある「令和9年度(令和8年度実施)」は、2026年に選抜を行い、2027年4月に入学する人を対象にした入試という意味です。
この記事で使っている資料の年度は次のとおりです。
| 入試の年度 | 選抜を行う年度 | 入学 | この記事で使っている資料 |
|---|---|---|---|
| 令和8年度入試(2026年度入試) | 令和7年度 | 2026年4月 | 医学部医学科の総合型選抜の学生募集要項 |
| 令和9年度入試(2027年度入試) | 令和8年度(「志」特別選抜は2026年秋) | 2027年4月 | 「志」特別選抜の募集人員と出願状況(2026年9月8日確定分) |
| 令和10年度入試(2028年度入試) | 令和9年度 | 2028年4月 | 「令和10年度入試方法等の変更について」(2026年10月8日更新版) |
「倍率の目安」の表は、令和9年度入試の出願状況です。この資料の列は募集人員と志願者数で、合格者数は載っていません。
表の志願倍率は東京修学館の計算(志願者数÷募集人員・小数第2位を四捨五入)で、合格者数で割る倍率とは割る数が違います。ほかの大学の総合型選抜の倍率は総合型選抜の倍率でまとめています。
難しさは倍率だけでは測れません。評定や履修の要件(「出願資格と出願要件」の節)を満たし、専願を受け入れた人どうしで、書類審査などの第1次選抜と、面接・口頭試問などの最終選抜に臨む形になります。
神戸大学の総合型選抜は廃止されるのか:「志」特別選抜と工学部の扱い
この節の答え令和10年度入試で募集を停止するのは「志」特別選抜で、国際人間科学部とシステム情報学部は新しい総合型選抜を始めます。工学部は「志」特別選抜の対象に入っていません。
令和10年度入試から募集を停止するのは「志」特別選抜という方式で、神戸大学の総合型選抜がすべてなくなるわけではありません。「令和10年度入試方法等の変更について」(2026年10月8日更新版)の内容を方式ごとに並べると、次のとおりです。
募集人員の振り替え先は次の節の表にあります。
| 方式 | 令和9年度入試 | 令和10年度入試 |
|---|---|---|
| 「志」特別選抜(7学部) | 実施(最終年度) | 募集を停止 |
| 国際人間科学部の新しい総合型選抜 | — | 開始 |
| システム情報学部の新しい総合型選抜 | — | 開始 |
| 共通テストを課す総合型選抜(理学部・国際人間科学部・医学部医学科) | 実施 | 変更点の資料に募集停止の記載はない |
工学部は「志」特別選抜の対象7学部に入っておらず、変更点の資料にも工学部の総合型選抜の記載はありません。情報の分野では、システム情報学部が令和10年度入試から新しい総合型選抜を始めます。
令和10年度(2027年度実施)からどう変わるか
この節の答え国際人間科学部(10名)とシステム情報学部(5名)で新しい総合型選抜が始まり、ほかの学部の枠は学校推薦型選抜などに振り替えられます。
「志」特別選抜の停止にともない、各学部の募集人員は次のように振り替えられます(神戸大学「令和10年度入試方法等の変更について」より)。
| 学部 | 「志」特別選抜の募集人員 | 振り替え先 |
|---|---|---|
| 文学部 | 3名 | 学校推薦型選抜 20名 → 23名 |
| 国際人間科学部 | 環境共生学科分 | 新たな総合型選抜(募集人員10名)を開始 |
| 法学部 | 3名 | 一般選抜前期日程 117名 → 120名 |
| 医学部 保健学科 | 看護7・検査2・理学2・作業2 | 各専攻の前期日程に2名ずつ。看護学専攻は学校推薦型選抜5名を新設 |
| システム情報学部 | 学部分 | 新たな総合型選抜(募集人員5名)を開始 |
| 農学部 | 12名 | 学校推薦型選抜 32名 → 38名、前期日程 116名 → 122名 |
| 海洋政策科学部 | 15名 | 一般選抜前期日程(理系科目重視型)115名 → 130名 |
高校2年生以下で神戸大学を目指す場合、文学部・農学部は学校推薦型選抜、国際人間科学部環境共生学科・システム情報学部は新しい総合型選抜が主な選択肢になります。変更点の資料(2026年10月8日更新版)には、新しい方式の中身も載っています。
環境共生学科の総合型選抜は「自然科学研究受験」(6名)と「数理・データサイエンス受験」(4名)に分かれます。自然科学研究受験は、書類審査の第1次選抜、研究能力審査の第2次選抜のあと、大学入学共通テスト(英語・数学・理科の3教科4科目)の成績で最終選抜を行い、合格者発表は令和10年(2028年)2月上旬です。
数理・データサイエンス受験は書類審査と研究能力審査(プレゼンテーション、面接・口頭試問)だけで選び、合格者発表は令和9年(2027年)11月下旬です。システム情報学部の総合型選抜は、書類審査と総合問題(システム情報学)、面接・口頭試問で選び、共通テストは課さず、合格者発表は令和9年(2027年)11月下旬です。
出願要件は、英語の学習成績の状況4.0以上、数学4.5以上、物理の評定平均4.5以上などです。医学部保健学科看護学専攻の学校推薦型選抜(5名・新設)は、全体の学習成績の状況4.0以上、1校2人以内の推薦で、書類審査、面接・口頭試問のあと共通テストの成績で最終合格者を決めます。
共通テストを課す総合型選抜(理学部・国際人間科学部・医学部医学科)
この節の答え理学部・国際人間科学部・医学部医学科は書類と面接などに加えて共通テストの得点が合否に関わり、発表は共通テスト後の2月です。
| 学部 | 第1次選抜 | 第2次選抜 | 最終選抜 |
|---|---|---|---|
| 理学部(生物学科・惑星学科) | 書類審査(調査書・志望理由書・活動報告書) | 小論文、面接・口頭試問(グループディスカッション、模擬講義、プレゼンテーションなど) | 大学入学共通テスト |
| 国際人間科学部(発達コミュニティ学科・環境共生学科) | 書類審査に加え、受験区分により筆記試験や実技検査 | 小論文、面接・口頭試問 | 大学入学共通テスト |
| 医学部 医学科 | 大学入学共通テストの成績による第1次選抜(出願者が募集人員の約2倍を上回る場合のみ実施) | — | 面接・口述試験。大学入学共通テスト・調査書・自己推薦書・志願者評価書を総合して判定(令和8年度の医学部医学科の要項による) |
これらは「志」特別選抜と違い、共通テストの得点が合否に関わります。書類と面接の準備に加えて、共通テスト対策を一般選抜と同じ水準で進める必要があります。
医学部医学科の総合型選抜の要項(令和8年度の例)
医学部医学科の総合型選抜は、「志」特別選抜とは別に、医学部医学科が学生募集要項を出しています。次の表は、令和8年度入試(2026年4月入学者対象)の要項の内容です。
| 項目 | 令和8年度の要項の内容 |
|---|---|
| 募集人員 | 10人 |
| 出願要件 | 要項の出願要件に評定平均の数値はない。全教科がバランス良く優れ、人間的にも優れ、医学の分野で指導的立場での活躍が期待されること、医学科の教育目標を高い水準で達成できる学力があることについて、出身学校から高い評価を受け、志願者評価書を出してもらえる人(1校からの人数に制限なし)。合格したら入学を確約できる人 |
| 共通テスト | 6教科8科目(国語、地理歴史・公民から1、数学2科目、理科2科目(物理・化学・生物から2)、英語、情報Ⅰ) |
| 出願書類 | 入学願書、共通テスト成績請求チケット、調査書、自己推薦書(自筆)、志願者評価書(学校が作成)、写真、検定料(17,000円)の払込証明、郵便送付票、受験票 |
| 出願の方法 | 郵送のみで、持参は受理されない。要項と願書は請求して取り寄せる |
| 配点 | 共通テスト825点、面接・口述試験100点、合計925点 |
| 併願 | 医学部医学科の学校推薦型選抜(地域特別枠)とは併願できない |
第1次選抜の条件は、上の表の医学部医学科の行のとおりです。
令和8年度の要項の日程は、出願期間が2026年1月14日〜21日17時(必着)、面接・口述試験が2026年2月8日、最終合格者発表が2026年2月10日16時です。同じ要項の「入学試験状況」では、令和5年度から令和7年度の3年間、募集人員10人に対して志願者数は80人から117人7、受験者数は19人から20人、合格者数は各年度10人です。
志願者数÷合格者数は8.0倍から11.7倍です(東京修学館の計算・小数第2位を四捨五入)。
令和8年度の要項には、総合型選抜に不合格となった場合に備えて、一般選抜の前期日程から1つ、後期日程から1つの大学・学部に出願できると書かれています。合格者は、国公立大学の個別学力検査等を受けても、その大学・学部の合格者にはなりません(独自日程で選抜を行う公立大学を除く)。
学校推薦型選抜という選択肢
この節の答え経済学部・経営学部・医学部などで実施し、多くは高校の推薦と共通テストが必要で、令和10年度からは文学部と農学部の枠も増えます。
神戸大学では、経済学部・経営学部・国際人間科学部グローバル文化学科・医学部・システム情報学部(女子枠)などで学校推薦型選抜を実施しており、令和10年度からは文学部と農学部の募集人員も増えます2。高校からの推薦が必要で、令和10年度に医学部保健学科看護学専攻で新設される学校推薦型選抜のように、共通テストの成績で最終合格者を決める方式もあります。
共通テストの有無は学部ごとの募集要項で確かめてください。「志」特別選抜を使えない学年にとっては、こちらが現実的な年内出願の選択肢になります。
学年別の準備の進め方
この節の答え出願済みの高3は最終選抜の面接を練習し、高2以下は新しい総合型選抜か学校推薦型選抜を目標に評定4.0以上を保ちます。
| 学年・状況 | 目標にする方式 | 進めること |
|---|---|---|
| 高校3年生(2026年秋の「志」特別選抜に出願済み) | 「志」特別選抜の最終選抜 | 志望理由書と活動報告書を読み返し、最終選抜(10月31日)に向けて模擬面接で通しておく。一般選抜の勉強を止めない |
| 高校3年生(出願していない) | 学校推薦型選抜か一般選抜 | 令和9年度の「志」特別選抜には出願できない。学校推薦型選抜は高校の推薦が必要。共通テストの有無は学部ごとに確認 |
| 高校2年生以下(令和10年度以降に受験する) | 新しい総合型選抜(国際人間科学部環境共生学科・システム情報学部)か学校推薦型選抜 | 新方式ごとの評定要件(システム情報学部は英語4.0・数学4.5・物理4.5など)を満たし、一般選抜と同じ学習計画を続ける。高2の冬までに受験方式を決める |
高校3年生(2026年秋の「志」特別選抜に出願済み)
- 提出した志望理由書と活動報告書を読み返し、書いた内容の一つひとつに「なぜ」を答えられるようにする(第1次選抜の合格者発表は2026年10月21日午前10時)
- 最終選抜(2026年10月31日。環境共生学科は11月1日も実施する場合がある)の形式(面接・口頭試問、学部により小論文やプレゼンテーション)を募集要項で確認し、模擬面接で通しておく
- 学部のアドミッション・ポリシーと、入学後に学びたいことを自分の言葉で3分で話せるようにする
- 不合格の場合に備えて、一般選抜の勉強を止めない(専願だが、不合格なら一般選抜は受けられる)
高校3年生(出願していない)
令和9年度の「志」特別選抜には出願できません。神戸大学を目指す場合は、学校推薦型選抜(高校の推薦が必要。
共通テストの有無は学部ごとの募集要項で確認)か、一般選抜に切り替えて準備を進めてください。共通テストを課す方式では、合否が決まるのは共通テストの後です。
高校2年生以下(令和10年度以降に受験する)
- 「志」特別選抜は使えない前提で、新しい総合型選抜(国際人間科学部環境共生学科・システム情報学部)か学校推薦型選抜を目標にする
- 評定を保つ。システム情報学部の新しい総合型選抜は英語の学習成績の状況4.0以上・数学4.5以上・物理の評定平均4.5以上、看護学専攻の新しい学校推薦型選抜は全体の学習成績の状況4.0以上が出願要件で、学校推薦型選抜では高校の推薦基準も関わる
- 環境共生学科の自然科学研究受験や看護学専攻の新しい学校推薦型選抜のように共通テストの成績で最終合格を決める方式もあるため、一般選抜と同じ学習計画を続ける
- 探究学習・部活動・資格など、活動報告書に書ける経験を高2のうちに積む
- 新方式ごとの共通テストの有無と選抜方法(「令和10年度(2027年度実施)からどう変わるか」の節)を比べて高2の冬までに受験方式を決め、募集要項が出たら受験生ナビで確かめる
「志」特別選抜の合格発表から共通テストまでの日程
この節の答え最終選抜の合格者発表は2026年11月26日、令和9年度の共通テスト本試験は2027年1月16日・17日です。増減した合格者の分は一般選抜の前期・後期の募集人員で調整します。
「志」特別選抜の最終選抜の合格者発表は2026年11月26日で、令和9年度の大学入学共通テストの本試験は2027年1月16日・17日6、追試験は1月23日・24日です。文部科学省の令和9年度大学入学者選抜実施要項では、各大学が行う教科・科目の個別テストの期日は2027年2月1日から3月25日までの間とされています。
最終選抜(2026年10月31日。環境共生学科は11月1日も実施する場合がある)から合格者発表(11月26日)までの間も共通テストの勉強を続けておくと、不合格だった場合に一般選抜へ移りやすくなります。
受験生ナビには、合格者が募集人員に対して増減した場合は、一般選抜前期日程及び後期日程の募集人員で調整する5と書かれています。
合否を分ける準備の違いは総合型選抜で受かる人と落ちる人の違いで説明しています。
合格に向けた対策のポイント
この節の答え志望理由書で「志」を学部の理念とつなげ、活動を数字で示し、書いたことの一つひとつに「なぜ」を答える練習をします。
- 「志」を学部の理念と接続する:志望理由書では、自分が何を学び、どんな課題に取り組みたいかを、学部のアドミッション・ポリシーの言葉と重ねて書く
- 活動の事実を数字で示す:期間・回数・人数・変化を入れると、面接で深掘りされても答えられる
- 面接・口頭試問は「なぜ」に答える練習:志望理由書に書いたことの一つひとつに「なぜそう考えたか」を説明できるようにする
- 小論文がある学部は過去問で形式を確認:神戸大学アドミッション部門のサイトで過年度の問題が公開されている
- 専願であることを踏まえて判断する:合格したら入学する前提で、学部選びを慎重に
面接・口頭試問で聞かれやすいことと答え方の型は口頭試問の対策、過去問を使った小論文の練習の仕方は小論文の書き方で説明しています。
よくある質問
- Q. 神戸大学の「志」特別選抜は共通テストが必要ですか?
- A. 必要ありません。「志」特別選抜は大学入学共通テストを課さず、書類審査と面接・口頭試問1などで年内に合否が決まる総合型選抜です。一方、理学部・国際人間科学部・医学部医学科の総合型選抜は共通テストを課し、最終選抜に使います。
- Q. 神戸大学の「志」特別選抜はいつまで実施されますか?
- A. 神戸大学の公式発表(令和10年度入試方法等の変更について)によると、令和10年度入試から「志」特別選抜の募集は停止され、令和9年度入試(2026年秋に実施)が最後です。2026年度の高校3年生(学部により既卒生も)が出願できた最後の年度です。
- Q. 神戸大学の「志」特別選抜に出願できる学部はどこですか?
- A. 文学部、国際人間科学部(環境共生学科)、法学部、医学部(保健学科)、システム情報学部、農学部、海洋政策科学部の7学部です。経済学部・経営学部・理学部・医学部医学科は対象外で、理学部・国際人間科学部・医学部医学科には共通テストを課す別の総合型選抜があります。
- Q. 神戸大学の総合型選抜に必要な評定平均はどのくらいですか?
- A. 「志」特別選抜では、国際人間科学部環境共生学科を除く6学部(すべての学科・専攻・コース)で、調査書の全体の学習成績の状況(旧評定平均値)4.0以上が出願要件です。学部・専攻によって要件が異なり、理数系科目の履修を条件にする学科もあるため、最新の募集要項で確認してください。
- Q. 神戸大学の「志」特別選抜の倍率はどのくらいですか?
- A. 年度と学部で大きく変動します。過去の実施結果では、文学部が5倍前後、法学部が4倍から10倍程度、医学部保健学科の各専攻が2倍から6倍程度でした。募集人員が学科・専攻・コースなどの単位ごとに1名から10名と少ないため、志願者数の増減で倍率が大きく動きます。最新の数値は神戸大学受験生ナビの入試実施結果で確認してください。
- Q. 「志」特別選抜がなくなった後、神戸大学を総合型選抜で受けるにはどうすればいいですか?
- A. 令和10年度入試からは、国際人間科学部環境共生学科(募集人員10名:自然科学研究受験6名・数理・データサイエンス受験4名)とシステム情報学部(募集人員5名)で新たな総合型選抜が始まります。文学部・農学部の学校推薦型選抜は募集人員が増え、医学部保健学科看護学専攻には学校推薦型選抜(5名)が新設されます。理学部・医学部医学科の総合型選抜は、変更点の資料に募集停止の記載はありません。2026年度に高校2年生以下の人は、これらの方式を前提に準備を進めてください。
まとめ
神戸大学の「志」特別選抜は、共通テストなしで年内に合否が決まる方式で、令和9年度入試(2026年秋実施)が最後です。最終年度に出願した高校3年生は、最終選抜の合格者発表(2026年11月26日)までの間も、共通テストに向けた勉強を続けてください。
高校2年生以下は、国際人間科学部環境共生学科・システム情報学部の新しい総合型選抜と、文学部・農学部などの学校推薦型選抜を前提に、評定と共通テスト対策を両立させる計画に切り替えましょう。
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参考資料
この記事は次の公式資料をもとに書いています。数字や日程は必ず最新の要項で確かめてください。
- 「志」特別選抜とは
- 令和10年度(令和9年度実施)神戸大学入学者選抜における入試方法等の変更について
- 令和9年度(令和8年度実施)神戸大学「志」特別選抜 出願状況
- 令和9年度 神戸大学「志」特別選抜 募集要項
- 「志」特別選抜(神戸大学受験生ナビ)
- 令和9年度大学入学者選抜実施要項
- 令和8年度 総合型選抜 医学部医学科 学生募集要項
リンク先の確認日:2026-10-25
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