最終更新: 2026-10-09 / 監修: 家近亮子(東京修学館 学長) / 出典: 岡山大学「2027年度 総合型選抜学生募集要項」「2027年度 学校推薦型選抜学生募集要項」「2027年度入学者選抜要項」「2026年度岡山大学入学試験実施状況」
岡山大学の総合型選抜と学校推薦型選抜は、学部・学科ごとに行う方式が違い、大学入学共通テストを使うかどうかも方式で分かれます。この記事では、2027年度の総合型選抜・学校推薦型選抜の学生募集要項と入学者選抜要項に基づいて、どの学部にどの方式があり共通テストが要るかを最初の表で示します。そのうえで、募集人員、共通テストの扱い、出願要件、選考方法と配点、日程、提出書類、2026年度入試の結果を、東京修学館の家近亮子学長の監修で整理します。
岡山大学の総合型選抜・学校推薦型選抜とは(学部別の方式と共通テスト)
岡山大学の2027年度入試では、学部・学科ごとの総合型選抜は「総合型選抜(大学入学共通テストを課すもの)」として行われます(共通テストを課さない総合型選抜は、全学一括募集のグローバル・ディスカバリー・プログラム入試です)。学校推薦型選抜は、共通テストを課さない学校推薦型選抜Ⅰと、共通テストを課す学校推薦型選抜Ⅱに分かれます。学部・学科ごとの方式は次のとおりです。
| 学部・学科など | 方式 | 募集人員 | 共通テスト |
|---|---|---|---|
| 文学部 人文学科 | 総合型選抜 | 40人 | 課す |
| 教育学部 学校教育教員養成課程 | 学校推薦型選抜Ⅰ(岡山県北地域教育プログラム選抜/岡山県工業科教員養成プログラム選抜) | 22人/3人 | 課さない |
| 教育学部 学校教育教員養成課程 | 学校推薦型選抜Ⅱ | 97人 | 課す |
| 教育学部 養護教諭養成課程 | 総合型選抜 | 12人 | 課す |
| 教育学部 養護教諭養成課程 | 学校推薦型選抜Ⅰ(岡山県北地域教育プログラム選抜) | 3人 | 課さない |
| 法学部 法学科 | 総合型選抜 | 43人 | 課す |
| 経済学部 経済学科 | 学校推薦型選抜Ⅰ | 5人 | 課さない |
| 経済学部 経済学科 | 学校推薦型選抜Ⅱ(募集方法A・B) | 49人 | 課す |
| 理学部 数学科・物理学科・化学科・地球科学科 | 総合型選抜 | 11人 | 課す |
| 理学部 生物学科 | 学校推薦型選抜Ⅰ | 5人 | 課さない |
| 医学部 保健学科(3専攻) | 総合型選抜 | 43人 | 課す |
| 歯学部 歯学科 | 学校推薦型選抜Ⅱ | 12人 | 課す |
| 薬学部 薬学科・創薬科学科 | 総合型選抜 | 15人 | 課す |
| 工学部 工学科(4つの系) | 学校推薦型選抜Ⅰ | 170人 | 課さない |
| 農学部 農学科 | 学校推薦型選抜Ⅰ(募集方法A・B) | 28人 | 課さない |
医学部医学科の学校推薦型選抜Ⅱ(地域枠コース)は、2027年度入学者選抜要項で「実施未定」とされています。大学の予告では、2027年度入学生も臨時定員を維持する方針が国から示された一方で規模は公表されておらず、募集人員と出願資格などは確定しだい公表するとされています。グローバル・ディスカバリー・プログラム入試、国際バカロレア選抜、社会人選抜、私費外国人留学生選抜は、この記事では扱いません。
出典
岡山大学「2027年度 総合型選抜学生募集要項」「2027年度 学校推薦型選抜学生募集要項」「2027年度入学者選抜要項」。学生募集要項は冊子での配布がなく、ウェブで公表されています。出願前に岡山大学「学生募集要項」のページで最新の要項とお知らせを確認してください。
募集人員の内訳(2027年度入試)
内訳は次のとおりです。理学部・医学部保健学科・薬学部の総合型選抜と工学部の学校推薦型選抜Ⅰは、志望学科・専攻・系の第1志望のみが認められます。
| 方式 | 学部 | 内訳 |
|---|---|---|
| 総合型選抜 | 理学部 | 数学科2人・物理学科4人・化学科2人・地球科学科3人 |
| 総合型選抜 | 医学部 保健学科 | 看護学専攻22人・放射線技術科学専攻11人・検査技術科学専攻10人 |
| 総合型選抜 | 薬学部 | 薬学科(6年制)9人・創薬科学科(4年制)6人 |
| 学校推薦型選抜Ⅰ | 工学部 工学科 | 機械システム系60人程度・環境・社会基盤系30人程度・情報・電気・数理データサイエンス系40人程度・化学・生命系40人程度 |
| 学校推薦型選抜Ⅰ | 農学部 農学科 | 募集方法A(専門高校対応型)6人・募集方法B(普通科高校対応型)22人 |
| 学校推薦型選抜Ⅱ | 教育学部 学校教育教員養成課程 | 小学校教育専攻40人、中学校教育専攻 国語・社会・数学・理科・音楽・美術・保健体育・英語 各4人、技術・工業・家庭 各3人、特別支援教育専攻7人、幼児教育専攻12人 |
| 学校推薦型選抜Ⅱ | 経済学部 経済学科 | 募集方法A7人・募集方法B42人 |
教育学部の岡山県北地域教育プログラム選抜の入学者は「岡山県北地域教育プログラム」を、岡山県工業科教員養成プログラム選抜の入学者は「岡山県工業科教員養成プログラム」を履修します。総合型選抜・学校推薦型選抜の入学手続者が募集人員に満たない場合、欠員は一般選抜(前期日程)に含めて選抜します。
大学入学共通テストの扱い(科目と合格基準点)
総合型選抜と学校推薦型選抜Ⅱでは、学部・学科が指定する共通テストの教科・科目を受験することが出願資格です。学校推薦型選抜Ⅰは共通テストを課しません。
| 方式・学部 | 共通テストの教科・科目 | 合格基準点 |
|---|---|---|
| 総合型 文学部 | 3教科3科目(国語、地理歴史・公民から1、英語) | 合計に概ね390点/600点 |
| 総合型 教育学部(養護教諭養成課程) | 6教科8科目又は7教科8科目 | 設定の記載なし |
| 総合型 法学部 | 2教科2科目(国語、外国語) | 各教科に概ね130点/200点 |
| 総合型 理学部 | 3教科5科目(数学2科目、理科2科目、英語)。物理学科は物理、化学科は化学が必須 | 物理学科・化学科は合計に概ね420〜450点(600点)。数学科・地球科学科は設けない |
| 総合型 医学部保健学科 | 看護学専攻5教科5科目、放射線技術科学専攻5教科7科目、検査技術科学専攻4教科6科目 | 看護学専攻は合計に概ね200点/400点 |
| 総合型 薬学部 | 6教科8科目(理科は化学が必須、情報Ⅰを含む) | 設定の記載なし |
| 推薦Ⅱ 教育学部・歯学部 | 6教科8科目又は7教科8科目 | 設定の記載なし |
| 推薦Ⅱ 経済学部 | 募集方法A 3教科3科目、募集方法B 5教科7科目又は6教科7科目 | 設定の記載なし |
合格基準点は「目安として活用」するものです。過年度の成績は使いません。英語はリーディングとリスニングの両方を受験した場合だけ受験したことになります(リスニングを免除された人を除く)。指定した教科・科目を受験していないことが出願後に分かった場合は、合格者選考の対象になりません。
出願要件(評定・卒業の時期・推薦者数・英語資格)
学部別の総合型選抜の出願資格は、合格した場合に入学することを確約できること、指定の共通テストを受験すること、高校を卒業したか2027年3月までに卒業見込みであることです(理学部は高等専門学校3年次の修了者・修了見込みの人も、放射線技術科学専攻は高校卒業後3年以内の人に限る)。総合型選抜の出願資格に評定の基準はありません。学校推薦型選抜の要件は次のとおりです。
| 方式・学部 | 卒業の時期など | 評定(全体の学習成績の状況) | 1校の推薦者数 |
|---|---|---|---|
| 推薦Ⅰ 教育学部(県北地域) | 2026年4月〜2027年3月の卒業(見込み)。卒業後、岡山県北地域で学校教員として貢献しようとする強い意志 | 4.3以上 | 制限なし |
| 推薦Ⅰ 教育学部(工業科教員) | 工業に関する学科、又は総合学科で工業の科目を25単位以上。卒業後、岡山県工業科教員を強く希望 | 4.3以上 | 制限なし |
| 推薦Ⅰ 経済学部 | 専門教育を主とする学科、総合学科(簿記又は情報を含む職業の科目20単位以上)、定時制・通信制、高等専門学校3年次 | 4.3以上 | 2人以内 |
| 推薦Ⅰ 理学部 生物学科 | 2026年4月〜2027年3月の卒業(見込み) | 4.3以上、又は岡山大学の一般選抜で合格できる程度の学力 | 制限なし |
| 推薦Ⅰ 工学部 | 2026年4月〜2027年3月の卒業(見込み) | 4.3以上、又は工学部の一般選抜で合格できる程度の学力 | 制限なし |
| 推薦Ⅰ 農学部 | 募集方法Aは農業・商業・工業等の専門学科など、Bは普通教育を主とする学科など | 4.3以上 | 制限なし |
| 推薦Ⅱ 教育学部 | 2025年4月〜2027年3月の卒業(見込み)。卒業後、学校教員として教職に就くことを強く希望 | 要件に記載なし | 制限なし |
| 推薦Ⅱ 経済学部 | 2026年4月〜2027年3月の卒業(見込み)。Aは専門学科など、Bは普通教育を主とする学科など | 4.3以上 | 4人以内 |
| 推薦Ⅱ 歯学部 | 2024年4月〜2027年3月の卒業(見込み) | 4.3以上 | 4人以内 |
工学部の「一般選抜で合格できる程度の学力」とは、過去3年間に同じ高校から工学部の一般選抜に合格した人(既卒者は除く)がいて、その人の評定以上であることです。
英語資格・検定試験(2025年4月以降に受験した4技能のもの)は、学校推薦型選抜Ⅰの経済学部と農学部では提出が必須です。総合型選抜の文学部・法学部・医学部保健学科(検査技術科学専攻はCEFR相当B2以上を取得している人)と、学校推薦型選抜の教育学部中学校教育専攻(英語)・理学部・歯学部は任意で、書類審査で評価されます。
選考方法と配点(方式・学部別)
| 課されるもの | 方式・学部 |
|---|---|
| 共通テスト | 総合型選抜(学部別)、学校推薦型選抜Ⅱ |
| 面接 | 法学部の総合型選抜を除くすべての方式・学部 |
| ペーパーインタビュー | 総合型選抜:法学部 |
| 小論文 | 総合型選抜:看護学専攻・放射線技術科学専攻(模擬講義を踏まえて)、薬学部/推薦Ⅰ:教育学部、経済学部、農学部/推薦Ⅱ:歯学部 |
| 総合問題 | 総合型選抜:検査技術科学専攻/推薦Ⅰ:理学部生物学科、工学部 環境・社会基盤系・情報・電気・数理データサイエンス系 |
総合型選抜(共通テストを課すもの)
| 学部・学科 | 選考の内容 | 配点 |
|---|---|---|
| 文学部 | 共通テスト、面接(口述試験を含む)、書類審査(自己推薦書・調査書。面接評価に含む) | 面接400点(共通テストと合わせて計1,000点) |
| 教育学部 養護教諭養成課程 | 共通テスト、面接(口述試験等を含む)、書類審査 | 書類200点・面接600点(計1,750点) |
| 法学部 | 共通テスト、ペーパーインタビュー(面接に代わる筆記試験。10時00分〜10時50分)、書類審査 | 書類100点・ペーパーインタビュー200点(計700点) |
| 理学部 | 共通テスト、面接(口述試験を含む)、書類審査(面接評価に含む) | 面接は数学科400点(計1,200点)、物理学科・化学科・地球科学科250点(計850点) |
| 医学部保健学科 看護学専攻 | 共通テスト、小論文(模擬講義を踏まえて)、面接、書類審査 | 書類100点・小論文200点・面接100点(計800点) |
| 医学部保健学科 放射線技術科学専攻 | 共通テスト、小論文(模擬講義を踏まえて)、面接、書類審査 | 書類100点・小論文200点・面接200点(計900点) |
| 医学部保健学科 検査技術科学専攻 | 共通テスト、総合問題、面接、書類審査 | 書類100点・総合問題200点・面接200点(計900点) |
| 薬学部 | 共通テスト、小論文(英文の資料を用いて出題することがある)、面接、書類審査(面接評価に含む) | 小論文200点・面接200点(計1,250点) |
教育学部養護教諭養成課程の面接では、学校における健康診断について調べ、子どもに伝えたいことを3分程度で発表します。看護学専攻と放射線技術科学専攻の小論文は、模擬講義が40分程度、論述が80分程度です。検査技術科学専攻の総合問題は、医療や生命科学に関連する英文と、中学〜高校の理科基礎レベル(地学基礎を除く)の知識を問う筆記試験です。
学校推薦型選抜Ⅰ(共通テストを課さないもの)
| 学部 | 選考の内容 | 配点 |
|---|---|---|
| 教育学部(県北地域・工業科教員) | 書類審査、小論文、面接(県北地域は個人面接と集団面接〔グループワーク形式〕) | 書類100点・小論文200点・面接300点(計600点) |
| 経済学部 | 書類審査(英語資格を含む。面接評価に含む)、小論文、面接 | 小論文100点・面接100点(計200点) |
| 理学部 生物学科 | 書類審査、総合問題(生物学に関連する英文を含む筆記)、面接 | 書類100点・総合問題300点・面接200点(計600点) |
| 工学部 機械システム系・化学・生命系 | 書類審査、面接 | 機械システム系は書類150点・面接150点、化学・生命系は書類100点・面接200点(各計300点) |
| 工学部 環境・社会基盤系・情報・電気・数理データサイエンス系 | 書類審査、総合問題(記述式)、面接 | 環境・社会基盤系は各100点、情報・電気・数理データサイエンス系は書類100点・総合問題150点・面接50点(各計300点) |
| 農学部 | 書類審査(英語資格を含む)、小論文、面接 | 募集方法Aは書類100点・小論文200点・面接200点、Bは書類100点・小論文300点・面接100点(各計500点) |
農学部の小論文と面接では英語力を問う出題は行わず、英語資格・検定試験の成績はCEFRとの対照表に基づいて得点化されます。
学校推薦型選抜Ⅱ(共通テストを課すもの)
| 学部 | 選考の内容 | 配点 |
|---|---|---|
| 教育学部 | 書類審査(調査書・推薦書・志望理由書)、共通テスト、面接(専攻・教科により発表、実技試験、作品の評価等を含む) | 書類200点・面接600点(計1,750点)。中学校教育専攻の音楽・美術・保健体育は書類300点・面接800点(計1,950点) |
| 経済学部 | 書類審査(面接評価に含む)、共通テスト、面接 | 面接300点(募集方法Aは計800点、Bは計1,200点) |
| 歯学部 | 書類審査(面接評価に含む)、共通テスト、小論文、面接 | 小論文100点・面接100点(計1,150点)。面接が50点未満は不合格 |
教育学部の小学校教育専攻は、図書の発表か表現活動(音楽・造形・身体のいずれかで「旅」または「循環」がテーマ)を出願時に選び、プレゼンテーションと口述試験を受けます。中学校教育専攻は教科ごとに内容が違い、たとえば数学は「図形と方程式」についての口述試験です。
日程(2027年度入試)
| 方式・学部 | 出願期間 | 試験日 | 合格発表 |
|---|---|---|---|
| 総合型選抜(文・法・理・医学部保健学科・薬) | 2026年11月4日(水)〜11月10日(火) | 12月5日(土) | 2027年2月10日(水) |
| 総合型選抜(教育学部 養護教諭養成課程) | 2026年11月4日(水)〜11月10日(火) | 2027年1月31日(日) | 2027年2月10日(水) |
| 学校推薦型選抜Ⅰ(教育・経済・理・工・農) | 2026年11月4日(水)〜11月10日(火) | 12月5日(土) | 12月21日(月) |
| 学校推薦型選抜Ⅱ(教育学部) | 2026年11月4日(水)〜11月10日(火) | 2027年1月30日(土)・1月31日(日) | 2027年2月10日(水) |
| 学校推薦型選抜Ⅱ(歯学部) | 2026年11月4日(水)〜11月10日(火) | 12月5日(土) | 2027年2月10日(水) |
| 学校推薦型選抜Ⅱ(経済学部) | 2027年1月18日(月)〜1月22日(金) | 2027年1月30日(土) | 2027年2月10日(水) |
- 出願はインターネット出願(志願者登録と出願書類の郵送)のみで、出願期間の最終日17時必着。11月4日〜10日の出願は11月8日(日)、経済学部の学校推薦型選抜Ⅱは2027年1月20日(水)の消印まで、期間後に届いても受理されます
- インターネット出願ページへの入力は2026年10月28日(水)10時から。経済学部の学校推薦型選抜Ⅱは2027年1月12日(火)10時から
- 学校推薦型選抜は、出願書類を出身学校長に提出して確認を受け、出身学校から郵送します
- 文学部の総合型選抜は、志願者数が一定数を超えた場合、面接を12月5日(土)・6日(日)の2日に分けます
- 合格発表は10時(予定)。入学手続は、学校推薦型選抜Ⅰが2027年1月7日(木)17時、総合型選抜と学校推薦型選抜Ⅱが2月17日(水)17時までに必着
- 入学検定料は17,000円
高校3年間の流れは総合型選抜のスケジュールで説明しています。
提出書類:自己推薦書と志望理由書
総合型選抜では、本人が作成する自己推薦書と、出身学校長が作成し厳封した調査書を提出します。学校推薦型選抜では、調査書、出身学校長が作成する推薦書、本人が作成する志望理由書を提出します。表にない工業科教員の選抜も含め、様式は大学のホームページに掲載されていて、パソコンで作成してもかまいませんが、自署欄は本人が自筆で記入します。
| 方式・学部 | 本人が書く書類 | 主な項目 |
|---|---|---|
| 総合型 文学部 | 自己推薦書 | 志望理由を(1)知的興味をもって触れ自分なりに探求してきたこと、(2)それによって考えたこと、(3)入学後の発展のさせ方に分けて書く。自己アピール、活動体験の記録 |
| 総合型 法学部 | 自己推薦書 | アドミッション・ポリシーを踏まえて、本学部で学ぶにふさわしい人物であることを具体的に主張する。活動体験 |
| 総合型 教育学部・理学部・薬学部 | 自己推薦書 | 志望理由、自己アピール、活動体験の記録(教育学部は志望理由と自己アピールを合わせて1ページ) |
| 総合型 医学部保健学科 | 自己推薦書 | 志望理由と将来の抱負、自己アピール、活動記録(説明できる資料を3件以内で任意に提出) |
| 推薦 経済学部 | 志望理由書 | 志望理由(A4片面1枚)、入学後の勉学と自分の長所(A4片面1枚) |
| 推薦 理・歯・工・農学部 | 志望理由書(共通様式) | 志望学部への興味、大学生活と将来への抱負、高校生活で興味をもってやっていたこと(A4片面1枚) |
| 推薦Ⅱ 教育学部 | 志望理由書 | 志望理由と教員として学校教育に貢献しようとする意志、私のアピールポイント |
| 推薦Ⅰ 教育学部(県北地域) | 志望理由書・活動体験報告書 | 岡山県北地域の教員として貢献しようとする意志、活動体験(各A4片面1枚) |
看護学専攻の自己推薦書では、論理的思考力、文章力や表現力、経験に基づく考察と将来像の一貫性などが主に評価されます。書き方は自己推薦書の書き方、志望理由書の書き方、活動報告書の書き方が参考になります。
専願・併願のルール
- この記事で扱う方式(学部別の総合型選抜・学校推薦型選抜Ⅰ・Ⅱ)は、どれも合格した場合に入学することを確約できる人が出願の資格
- 総合型選抜の合格者は、入学辞退を許可された場合を除き、国公立大学の一般選抜の合格者になれない。辞退は、真にやむを得ない特別な事情がある場合に2027年2月17日(水)17時までに辞退願を出し、許可された場合に限られる
- 学校推薦型選抜の合格者も、辞退を許可された場合を除き、岡山大学と他の国公立大学の一般選抜を受験しても合格者にならない
- 国公立大学の学校推薦型選抜への出願は1つの大学・学部に限る。ただし経済学部は、学校推薦型選抜Ⅰの不合格者を学校推薦型選抜Ⅱの被推薦者とすることが認められる
- 教育学部の学校推薦型選抜Ⅰと学校推薦型選抜Ⅱは併願できない。教育学部の学校推薦型選抜Ⅰと総合型選抜を併願し、学校推薦型選抜Ⅰに合格して入学手続をした場合は、総合型選抜の合格者選考の対象にならない
- 不合格に備えて国公立大学の一般選抜に出願でき、その場合は改めて入学検定料が必要
総合型選抜と学校推薦型選抜Ⅱの合格発表(2027年2月10日)は、一般選抜(前期日程)の出願期間(2027年1月25日〜2月3日)より後です。不合格に備える場合は、合格発表より前に一般選抜へ出願しておく必要があります。利点と注意点は総合型選抜のメリット・デメリットで整理しています。
2026年度入試の結果(志願者数・合格者数)
大学公表の「2026年度岡山大学入学試験実施状況」では、総合型選抜は募集人員164人に対して志願者667人・合格者167人(志願倍率4.1)、学校推薦型選抜Ⅰは237人に対して568人・242人(2.4)、学校推薦型選抜Ⅱは166人に対して444人・169人(2.7)でした。学校推薦型選抜Ⅱには医学部医学科地域枠コース(募集人員8人、志願者43人、合格者5人)が含まれます。
| 方式・学部など(2026年度) | 募集人員 | 志願者数 | 合格者数 |
|---|---|---|---|
| 総合型 文学部 | 40 | 162 | 41 |
| 総合型 教育学部 養護教諭養成課程 | 12 | 35 | 13 |
| 総合型 法学部 | 43 | 167 | 48 |
| 総合型 理学部 数学/物理学/化学/地球科学 | 2/4/2/3 | 5/7/6/10 | 2/1/1/2 |
| 総合型 医学部保健学科 看護学/放射線技術科学/検査技術科学 | 22/11/10 | 107/45/49 | 22/11/11 |
| 総合型 薬学部 薬学/創薬科学 | 9/6 | 50/24 | 9/6 |
| 推薦Ⅰ 教育学部(県北地域・工業科教員の計) | 28 | 41 | 28 |
| 推薦Ⅰ 経済学部/理学部 生物学科 | 5/5 | 20/21 | 5/6 |
| 推薦Ⅰ 工学部(4つの系の計) | 170 | 406 | 173 |
| 推薦Ⅰ 農学部 募集方法A/B | 6/23 | 18/62 | 7/23 |
| 推薦Ⅱ 教育学部(計) | 97 | 252 | 103 |
| 推薦Ⅱ 経済学部 募集方法A/B | 7/42 | 15/84 | 7/42 |
| 推薦Ⅱ 歯学部 | 12 | 50 | 12 |
理学部の総合型選抜は、4学科の募集人員11人に対して合格者が6人で、物理学科は志願者7人のうち合格者1人でした。学校推薦型選抜Ⅱの教育学部では、中学校教育専攻の数学が募集人員4人に志願者31人・合格者6人(志願倍率7.8)、美術が募集人員4人に志願者2人・合格者1人でした。農学部の募集方法Bの募集人員は、2026年度が23人、2027年度が22人です。倍率の読み方は総合型選抜の倍率で説明しています。
学年別の準備の進め方
高校3年生
- 学生募集要項(2027年度の総合型選抜は2026年6月下旬に公表)で、志望学科の方式、出願資格、選考方法と配点を確かめる
- 学校推薦型選抜を考えている場合は、推薦書と出身学校からの郵送が必要なので、早めに担任の先生に相談する
- 総合型選抜と学校推薦型選抜Ⅱは、共通テストの出願を忘れず、指定の教科・科目の学習を続ける
- 自己推薦書・志望理由書の様式を大学のホームページで確かめ、下書きを作る
高校1・2年生
- 学校推薦型選抜を考えている人は、教育学部の学校推薦型選抜Ⅰ、経済学部、歯学部、農学部は評定4.3以上が要件(理学部生物学科・工学部は一般選抜で合格できる程度の学力でも可)であることを知り、日々の成績を大切にする
- 経済学部の学校推薦型選抜Ⅰや農学部を考えている人は、英語の4技能の資格・検定試験を計画的に受ける(有効な受験時期は受験する年度の要項で確認)
- 自己推薦書や活動体験の記録に書けるよう、探究や学校内外の活動を記録しておく
- 2028年度入試については、経済学部の学校推薦型選抜Ⅰ・Ⅱの出願資格などを変えることが2026年6月3日に公表されているので、受験する年度の要項で確かめる
方式の違いは総合型選抜と学校推薦型選抜の違いで説明しています。
合格に向けた対策のポイント
- 法学部のペーパーインタビューは書いて答える練習を:面接に代わる筆記試験。大学は2021年6月、教育学部養護教諭養成課程の一般選抜に導入する前に、トライアルの問題例(課題を追究した経験、メンバーと一緒に頑張った経験を具体的に説明させるもの)を公開している。法学部の総合型選抜の問題ではなく、出題形式は変わる可能性があると注記されている
- 模擬講義型の小論文はメモと論述を練習する:看護学専攻は、講義を聴いて要点を捉え、メモをもとに文章で表現する力が評価される
- 英文を読む準備:検査技術科学専攻と理学部生物学科の総合問題は英文を用い、工学部の総合問題、薬学部と歯学部の小論文も英文の資料等を用いることがある
- 発表型の面接は時間と資料を準備する:教育学部は、総合型選抜(養護教諭養成課程)や学校推薦型選抜Ⅱの小学校教育専攻・特別支援教育専攻などで3分程度の発表がある。資料を使う場合は同じものを5部持参するなど、要項の指定に従う
面接と口頭試問の準備は面接対策と口頭試問の対策、小論文は小論文の書き方、総合問題のような記述は課題レポートの書き方が参考になります。推薦書の頼み方は推薦書の依頼で説明しています。
よくある質問
- Q. 岡山大学に総合型選抜はありますか?
- A. あります。2027年度入試では、文学部、教育学部養護教諭養成課程、法学部、理学部(数学科・物理学科・化学科・地球科学科)、医学部保健学科、薬学部で、共通テストを課す総合型選抜(計164人)を行います。このほか、学校推薦型選抜Ⅰ(236人)と学校推薦型選抜Ⅱ(158人)があります。
- Q. 岡山大学の総合型選抜に共通テストは必要ですか?
- A. 学部・学科ごとの総合型選抜は「大学入学共通テストを課すもの」で、学部・学科が指定する教科・科目の受験が出願資格です。この記事で扱う方式のうち共通テストを課さないのは学校推薦型選抜Ⅰ(教育学部・経済学部・理学部生物学科・工学部・農学部)です。全学一括募集のグローバル・ディスカバリー・プログラム入試も共通テストを課しません。
- Q. 岡山大学の総合型選抜の日程は?
- A. 学部・学科ごとの総合型選抜(共通テストを課すもの)の出願期間は2026年11月4日から11月10日17時必着です。試験は12月5日(教育学部養護教諭養成課程は2027年1月31日)で、合格発表は2027年2月10日、入学手続は2月17日17時必着です。全学一括募集のグローバル・ディスカバリー・プログラム入試は日程が別で、4月入学の出願期間は2026年10月5日〜10月15日です。
- Q. 岡山大学の総合型選抜は併願できますか?
- A. 学部・学科ごとの総合型選抜の出願資格は、合格した場合に入学することを確約できることで、合格者は辞退を許可された場合を除き国公立大学の一般選抜の合格者になれません。不合格に備えて国公立大学の一般選抜に出願することはできます。
- Q. 岡山大学の学校推薦型選抜に評定の基準はありますか?
- A. 教育学部の学校推薦型選抜Ⅰ、経済学部、歯学部、農学部は評定(全体の学習成績の状況)4.3以上が要件です。理学部生物学科と工学部は4.3以上か、一般選抜で合格できる程度の学力です。教育学部の学校推薦型選抜Ⅱの要件には評定の基準が書かれていません。総合型選抜の出願資格にも評定の基準はありません。
- Q. 岡山大学の総合型選抜の倍率は?
- A. 大学が公表した2026年度入試の結果では、総合型選抜が募集人員164人に対して志願者667人・合格者167人(志願倍率4.1)でした。学科別では、文学部が志願者162人・合格者41人、法学部が167人・48人、看護学専攻が107人・22人です。
まとめ
岡山大学の学部別の総合型選抜は共通テストを課す方式で、文学部・教育学部養護教諭養成課程・法学部・理学部・医学部保健学科・薬学部で行います。学校推薦型選抜は、共通テストを課さないⅠと課すⅡがあり、教育学部・経済学部・理学部生物学科・工学部・農学部・歯学部が対象です。出願は経済学部の学校推薦型選抜Ⅱを除き2026年11月4日から10日までで、この記事で扱う方式はどれも、合格した場合に入学することを確約できることが出願の資格です。
準備の中心は、自己推薦書や志望理由書と、面接・小論文・総合問題・ペーパーインタビュー、そして共通テストを課す方式では共通テストの学力です。東京修学館では、家近亮子学長が、自己推薦書や志望理由書の構成づくりと、小論文・面接・口頭試問の練習を無料相談でお手伝いしています。
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