最終更新: 2026-10-10 / 監修: 家近亮子(東京修学館 学長) / 出典: 島根大学「令和9年度 学生募集要項 総合型選抜Ⅰ「へるん入試」」(令和8年9月28日一部訂正)、「令和9年度 学生募集要項 学校推薦型選抜Ⅱ」、「令和9年度入学者選抜要項」、「令和8年度島根大学入試 実施状況」
島根大学の総合型選抜は「へるん入試」という名前で、大学入学共通テストを課さずに、書類、読解・表現力試験、面接で選考します。一般型のほかに、地域志向入試や専門高校入試などの特定型があり、学部によって行う区分が違います。この記事では、2027年度の学生募集要項と入学者選抜要項に基づいて、学部ごとの区分と募集人員を最初の表で示します。そのうえで、出願要件、選考方法と配点、日程、提出書類、共通テストを課す学校推薦型選抜Ⅱ、2026年度入試の結果を、東京修学館の家近亮子学長の監修で整理します。
島根大学の総合型選抜(へるん入試)とは
島根大学の総合型選抜は、大学入学共通テストを課さない総合型選抜Ⅰ「へるん入試」です。「へるん」は、松江に滞在した小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の松江での呼び名です。要項では、高校生の好奇心と探究心を「学びのタネ」と名付け、それは資格や達成された成果に限らないと説明しています。
へるん入試には、全員が対象の「へるん一般型」と、条件のある人が対象の「へるん特定型」(地域志向入試〔島根県・鳥取県枠、全国枠〕、専門高校入試、グローバル英語入試、芸術・スポーツ入試)があります。医学部はへるん入試を行わず、共通テストを課す学校推薦型選抜Ⅱなどで募集します。
| 学部 | へるん一般型 | へるん特定型 | 学校推薦型選抜Ⅱ(共通テストを課す) |
|---|---|---|---|
| 法文学部 | あり | 地域志向入試(島根県・鳥取県枠、全国枠)、専門高校入試、グローバル英語入試 | なし |
| 教育学部 | 学校教育課程Ⅰ類 | 地域志向入試(島根県・鳥取県枠)、芸術・スポーツ入試(学校教育課程Ⅱ類) | なし |
| 人間科学部 | あり | 地域志向入試(島根県・鳥取県枠)、専門高校入試 | なし |
| 医学部 | なし | なし | 医学科・看護学科 |
| 総合理工学部 | あり | 地域志向入試(島根県・鳥取県枠、全国枠)、専門高校入試、グローバル英語入試 | 女子20人 |
| 材料エネルギー学部 | あり | 地域志向入試(島根県・鳥取県枠)、専門高校入試、グローバル英語入試 | 女子6人 |
| 生物資源科学部 | あり | 地域志向入試(島根県・鳥取県枠、全国枠)、専門高校入試、グローバル英語入試 | なし |
医学部医学科には、このほか地域枠学校推薦型選抜(10人以内)と緊急医師確保対策枠学校推薦型選抜(9人以内。文部科学省に認可申請予定のため、変更になる可能性があると要項に書かれています)があります。帰国生選抜などは扱いません。
出典
島根大学「令和9年度 学生募集要項 総合型選抜Ⅰ「へるん入試」」(令和8年7月31日公表、9月28日一部訂正)、「令和9年度 学生募集要項 学校推薦型選抜Ⅱ」、「令和9年度入学者選抜要項」。出願前に島根大学入試情報「令和9(2027)年度募集要項(学部)」のページで最新の要項とお知らせを確認してください。
へるん入試の募集人員(2027年度入試)
へるん入試の募集人員は、へるん一般型が249人、へるん特定型が地域志向入試(島根県・鳥取県枠)65人、地域志向入試(全国枠)13人、専門高校入試32人、グローバル英語入試19人、芸術・スポーツ入試10人です。学部ごとの内訳は次のとおりです。
| 学部 | 一般型 | 地域志向(島根県・鳥取県枠) | 地域志向(全国枠) | 専門高校 | グローバル英語 | 芸術・スポーツ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 法文学部 | 50人 | 6人 | 6人 | 2人 | 6人 | ― |
| 教育学部 | 22人 | 20人 | ― | ― | ― | 10人 |
| 人間科学部 | 21人 | 8人 | ― | 3人 | ― | ― |
| 総合理工学部 | 91人 | 14人 | 4人 | 12人 | 7人 | ― |
| 材料エネルギー学部 | 12人 | 8人 | ― | 3人 | 3人 | ― |
| 生物資源科学部 | 53人 | 9人 | 3人 | 12人 | 3人 | ― |
- 法文学部の一般型は、法経学科23人・社会文化学科13人・言語文化学科14人。特定型は3学科を合わせた人数
- 教育学部の一般型と地域志向入試は学校教育課程Ⅰ類。地域志向入試は地域教員育成型で、島根県枠10人・鳥取県枠10人
- 教育学部の芸術・スポーツ入試は学校教育課程Ⅱ類で、保健体育科教育専攻3人・音楽科教育専攻5人・美術科教育専攻2人
- 総合理工学部の専門高校入試は、先端ものづくり分野・数理データサイエンス・IT・デジタル分野・自然環境・住環境分野が各4人
- 生物資源科学部の一般型は、生命科学科22人・農林生産学科15人・環境共生科学科16人。専門高校入試は農林生産学科5人・環境共生科学科7人
合格者が募集人員に満たない場合、不足した人員は一般選抜(前期日程)の募集人員に加えられます。
大学入学共通テストの扱い
へるん入試は「大学入学共通テストを課さない総合型選抜」で、共通テストの受験は出願にも合否にも必要ありません。共通テストを課すのは学校推薦型選抜Ⅱで、指定の教科・科目を受験しない場合は選考の対象になりません。受験する教科・科目と配点は次のとおりです。
| 学部・学科(学校推薦型選抜Ⅱ) | 共通テストの教科・科目 | 配点 |
|---|---|---|
| 医学部 医学科 | 6教科8科目(国語、地理歴史・公民から1、数学2科目、理科は物理・化学・生物から2、英語〔リスニングを含む〕、情報Ⅰ) | 国語100点、地歴・公民100点、数学300点、理科300点、外国語200点、情報30点 |
| 医学部 看護学科 | 6教科6科目(国語、地理歴史・公民から1、数学から1、理科は基礎2科目か物理・化学・生物から1、英語〔リスニングを含む〕、情報Ⅰ) | 国語・地歴公民・数学・理科・外国語各100点、情報30点 |
| 総合理工学部 | 3教科5科目(数学2科目、理科から2、情報Ⅰ) | 数学200点、理科200点、情報50点 |
| 材料エネルギー学部 | 3教科5科目(数学2科目、理科は物理・化学・生物から2、情報Ⅰ) | 数学200点、理科200点、情報30点 |
学校推薦型選抜Ⅱで使うのは令和9年度(2027年1月16日・17日)の共通テストの成績だけです。医学科は、共通テストの成績が大学の定める基準に満たない場合や、面接評価が著しく低い場合は不合格になります。
へるん入試の出願要件(一般型・特定型)
へるん一般型の出願要件は、高校を卒業した人か2027年3月卒業見込みの人などで、合格した場合に入学を確約できることです。卒業年の制限や評定の基準はありません。へるん特定型は、これに次の条件が加わります。
| 区分 | 主な条件 |
|---|---|
| 地域志向入試(島根県・鳥取県枠) | 島根県内又は鳥取県内の高校・中等教育学校を卒業した人か2027年3月卒業見込みの人(島根県内又は鳥取県内の高専3年次の修了者も可)。地域に貢献しようとする強い意志を有する人 |
| 地域志向入試(教育学部・地域教員育成型) | 上と同じ地域の条件に加え、島根県又は鳥取県の教員として活躍し、地域社会に貢献しようとする強い意志を有する人 |
| 地域志向入試(全国枠) | 高校を卒業した人か2027年3月卒業見込みの人などで、地域に貢献しようとする強い意志を有する人。島根県・鳥取県枠の出願要件を満たす人は出願できない |
| 専門高校入試 | 専門教育に関する学科か、総合学科で指定の教科・科目を20単位以上修得(見込み)した人。対象の学科は学部・分野で違う。人間科学部、総合理工学部、材料エネルギー学部、生物資源科学部の環境共生科学科は、調査書の学習成績概評がA段階であること |
| グローバル英語入試 | 2024年4月以降に受験した英検2級以上、又は2024年4月以降に受験したGTECで930点以上 |
| 芸術・スポーツ入試(保健体育科) | 健康問題やスポーツ活動に強い関心があり教員になろうとする強い意志を持ち、指定の競技種目で都道府県大会(全国大会につながる位置付けのもの)ベスト4以上の成績を高校入学以降に残した人 |
| 芸術・スポーツ入試(音楽科・美術科) | 音楽(美術)に強い関心があり、将来教員になろうとする強い意志を持つ人 |
地域志向入試、専門高校入試、グローバル英語入試は、特定型を第1志望、へるん一般型を第2志望として、同じ学部学科で併願できます。第1志望で合格にならなかった場合は、特定型だけの得点(地域志向面接、英語面接など)を加えずに、一般型の選抜対象になります。教育学部の地域志向入試と、人間科学部の地域志向入試・専門高校入試に出願した人も、合格にならなければその学部の一般型の選考対象になり、一般型の第1次選考は合格として扱われます。
教育学部の要項には、こども性暴力防止法の施行に伴い合格者に特定性犯罪前科の有無を誓約書等で確認し、前科が確認された場合は実習に参加できず卒業できないという注意が書かれています。
へるん入試の選考方法と配点
へるん一般型は、第1次選考と第2次選考の2段階です。第1次選考は、志願者数が募集人員の概ね3倍(人間科学部は概ね2.5倍)を超えた場合に、調査書・活動報告書・クローズアップシートで行うことがあります。第2次選考では、全学共通問題の読解・表現力試験(50分)と、志望理由書を用いた面接を行います。面接の時間は、多くの学部・区分で15分程度、総合理工学部は15〜20分程度、教育学部の音楽科教育専攻は10分程度、美術科教育専攻は20分程度です。
| 区分 | 選考の内容 | 配点 |
|---|---|---|
| へるん一般型(全学部) | 書類(調査書・活動報告書・クローズアップシート)、読解・表現力試験、志望理由書を用いた面接 | 書類80点・読解・表現力試験100点・面接100点(計280点) |
| 地域志向入試 | 一般型の内容に、地域志向レポートに基づく地域志向面接(10分程度)。教育学部は地域志向面接の代わりに教職への学びレポートを評価 | 一般型に地域志向面接50点(教育学部は教職への学びレポート50点)を加えて計330点 |
| グローバル英語入試 | 一般型の内容に、英語資格・検定試験の評価と、英語による面接(10分程度) | 英語資格・検定試験30点・英語面接20点を加えて計330点 |
| 専門高校入試 法文学部 | 一般型の内容に、専門教科の評定 | 専門教科の評定10点を加えて計290点 |
| 専門高校入試 人間科学部 | 一般型の内容に、口頭試問(10分程度) | 口頭試問50点を加えて計330点 |
| 専門高校入試 総合理工学部・材料エネルギー学部 | 一般型の内容に、口頭試問(10分程度)。総合理工学部の数理データサイエンス・IT・デジタル分野は資格も評価 | 口頭試問20点を加えて計300点(数理データサイエンス・IT・デジタル分野は口頭試問及び資格50点で計330点) |
| 専門高校入試 生物資源科学部 | 一般型の内容に、専門教科の評定と専門教科に関連する資格・検定 | 50点を加えて計330点 |
グローバル英語入試の英語資格・検定試験は、英検準1級以上かGTEC1180点以上が30点、英検2級かGTEC930点以上が15点です。どの区分も総合点の高い順に合格となります。同点の場合は、一般型と専門高校入試、教育学部の地域志向入試は志望理由書を用いた面接、そのほかの地域志向入試は地域志向面接、グローバル英語入試は英語面接の得点が高い人が上位です。
教育学部の芸術・スポーツ入試
| 専攻 | 実技の内容 | 配点 |
|---|---|---|
| 保健体育科教育専攻 | マット運動、時間往復走、両足連続立ち三回跳び、球技(バスケットボールを用いた基礎的動作)。ほかにスポーツ活動調書 | 書類80点・読解・表現力試験100点・面接100点・実技100点・スポーツ活動調書300点(計680点) |
| 音楽科教育専攻 | 特技試験(声楽・ピアノ・管楽器・打楽器など11の中から1つ)と、ピアノの全員対象試験 | 書類80点・読解・表現力試験100点・面接100点・特技試験400点・全員対象試験100点(計780点) |
| 美術科教育専攻 | 水彩画を3時間で制作。美術活動調書と合わせて評価 | 書類80点・読解・表現力試験100点・面接100点・実技・美術活動調書300点(計580点) |
同点の場合は、保健体育科教育専攻は読解・表現力試験・面接・実技の合計、音楽科教育専攻は特技試験、美術科教育専攻は実技・美術活動調書の得点が高い人が上位です。音楽科教育専攻は特技試験か全員対象試験の得点が満点の1/3以下、美術科教育専攻は実技・美術活動調書の得点が満点の1/3以下の場合に不合格になります。
学校推薦型選抜Ⅱ(医学部・総合理工学部・材料エネルギー学部)
学校推薦型選抜Ⅱは、出身学校長の推薦を受けた人を、共通テストと大学の試験で選抜します。推薦できる人数に制限はありません。
| 学部・学科 | 募集人員 | 卒業の時期と評定 | 大学の試験と配点 |
|---|---|---|---|
| 医学部 医学科 | 25人以内 | 2026年3月卒業か2027年3月卒業見込み。評定(全体の学習成績の状況)4.3以上。数学Ⅲ・A・B・C、物理・化学・生物から2科目以上、英語コミュニケーションⅢ・論理・表現Ⅱを履修 | 第1次選考(書類。志願者が募集人員のおおむね4倍を超えた場合)、小論文200点・個人面接200点(25分程度) |
| 医学部 看護学科 | 18人(一般枠13人・地域枠5人) | 2026年3月卒業か2027年3月卒業見込み。評定4.0以上。地域枠は島根県内の指定地域の居住者で、島根県内の高校の卒業(見込み)者 | 小論文200点、個人面接は一般枠90点(10〜15分間)・地域枠180点(20〜30分間)。地域枠は課題レポート(1000字以内)も提出 |
| 総合理工学部 | 女子20人 | 2026年3月卒業か2027年3月卒業見込み。評定3.5以上。理工系分野の知識・技術を実社会に役立てたいという意欲 | 個人面接100点(10〜15分間)。志望理由書と調査書は面接の参考 |
| 材料エネルギー学部 | 女子6人 | 総合理工学部と同じ。材料科学分野の知識・技術を実社会に役立てたいという意欲 | 個人面接100点(10〜15分間)。志望理由書と調査書は面接の参考 |
看護学科の地域枠に出願した人は地域枠を優先して選考され、合格にならなかった場合は一般枠の選抜対象になります。総合理工学部と材料エネルギー学部の面接では、将来、女性研究者や技術者として分野の発展に貢献したいという意欲と適性が評価されます。方式の違いは総合型選抜と学校推薦型選抜の違いで説明しています。
日程(2027年度入試)
| 方式・学部 | 出願期間 | 試験日 | 合格発表 |
|---|---|---|---|
| へるん入試(全学部) | 2026年10月1日(木)〜10月7日(水) | 11月14日(土)・15日(日)。教育学部学校教育課程Ⅱ類は11月14日(土)のみ | 12月1日(火) |
| 学校推薦型選抜Ⅱ(医学部) | 2026年11月2日(月)〜11月6日(金) | 12月5日(土) | 2027年2月10日(水) |
| 学校推薦型選抜Ⅱ(総合理工学部・材料エネルギー学部) | 2027年1月19日(火)〜1月26日(火) | 2027年2月5日(金) | 2027年2月10日(水) |
- へるん入試のインターネット出願の登録は9月24日(木)10時から。出願期間は10月1日10時から10月7日17時までで、書類は「特定記録・速達」郵便で期間内必着(10月6日(火)までの消印があれば期間後の到着も受理)
- へるん入試の第1次選考の結果と受験票ダウンロードの通知は10月27日(火)(9月28日に訂正された日付)
- へるん入試の試験は、志願者数により11月14日(土)のみの実施になる可能性がある
- へるん入試の合格発表は12月1日11時、入学手続は12月2日(水)〜12月8日(火)17時(郵送も必着)
- 学校推薦型選抜Ⅱの合格発表は2027年2月10日13時、入学手続は2月12日(金)〜2月17日(水)17時。医学科の第1次選考の結果は11月13日(金)に通知
- 入学検定料は17,000円。へるん入試と医学部の学校推薦型選抜Ⅱは、第1次選考で不合格になった場合に13,000円が返還される(総合理工学部・材料エネルギー学部の学校推薦型選抜Ⅱには第1次選考がない)。入学料は282,000円(予定額)
高校3年間の流れは総合型選抜のスケジュールで説明しています。
提出書類:活動報告書・クローズアップシート・志望理由書
へるん入試では、調査書のほかに、本人が大学所定の様式で書く書類を提出します。様式は大学の入試情報のページからダウンロードします。
| 本人が書く書類 | 対象 | 評価されること |
|---|---|---|
| 活動報告書 | 全員 | 学校内外の活動を通して他者と協働した経験 |
| クローズアップシート | 全員 | 高校段階の活動の中で最も力を入れて取り組んだものを一つだけ挙げ、どう取り組んだのか、その振り返り |
| 志望理由書 | 全員(面接の評価の観点は学部で違う) | 志望理由書を用いた面接で使う(観点は下の表) |
| 地域志向レポート | 地域志向入試(教育学部以外) | 地域志向面接で使い、興味関心、地域貢献への意欲など |
| 教職への学びレポート | 教育学部の地域志向入試 | 地域教員としての活躍を志向した、学びの経験と構想 |
| グローバル英語入試志望理由書 | グローバル英語入試 | 英語面接で使い、英語力と、英語力を活用し挑戦してみたいこと |
| スポーツ活動調書 | 芸術・スポーツ入試(保健体育科) | 記載内容を点数化 |
美術科教育専攻の美術活動調書は本人ではなく、志願者の活動の成果であることを証明する人(教科や部活動の担当教員、学級担任など)が記入し、実技と合わせて評価されます。志望理由書を用いた面接で評価される点は、学部によって次のように違います(一般型の場合)。
| 学部 | 志望理由書を用いた面接で評価されること |
|---|---|
| 法文学部 | 「なぜ大学で学びたいのか、何を学びたいのか」、知的好奇心・探究心など |
| 教育学部(学校教育課程Ⅰ類) | 上に加えて、教職への意欲や適性など |
| 人間科学部 | 学部で学ぼうとする意欲と高校段階での学び(とくに主体的な活動体験、他者との協働体験等)に関わる主体性と協働性 |
| 総合理工学部 | 「なぜ大学で学びたいのか、何を学びたいのか」、知的好奇心・探究心などに加えて、理学・工学に対する学習の熱意・適性、論理的思考力、理解力、表現能力 |
| 材料エネルギー学部 | 「なぜ大学で学びたいのか、何を学びたいのか」、知的好奇心・探究心などに加えて、理科、材料科学あるいはエネルギー問題に対する熱意、適性、論理的思考能力、理解力、表現能力、理科の基礎的知識 |
| 生物資源科学部 | 学習意欲・目的、知的好奇心・探究心、論理的思考力、志望する専門分野に関する科学的知識など |
調査書は「学習成績の状況」が評価され、書類の80点の中に含まれます。書き方は志望理由書の書き方と活動報告書の書き方が参考になります。
入学の確約と併願のルール
- へるん入試も学校推薦型選抜Ⅱも、合格した場合に入学を確約できることが出願の要件
- へるん入試の合格者は、独自日程で入試を行う公立大学・学部を除き、他の国公立大学を受験しても合格者にならない。特別の事情があり、2027年2月17日(水)までに入学辞退届を出して許可された場合を除く(入学料は返還されない)
- 学校推薦型選抜Ⅱの合格者も、学校長を経由して辞退願を出し、2月17日までに許可された場合を除き、他の国公立大学の個別テスト等を受けても入学許可は得られない
- 学校推薦型選抜Ⅱの要項では、国公立大学の学校推薦型選抜(共通テストを課す場合、課さない場合を含む)に出願できるのは一つの大学・学部。不合格に備えて、一般選抜は「前期日程」から一つ、「後期日程」から一つの合計二つの大学・学部に出願できる
- 特定型と一般型の併願は、同じ学部学科で、特定型を第1志望・一般型を第2志望とする場合に限る
- 出願後に入試区分、志願学部、学科等を変えることはできない
一般選抜(前期日程・後期日程)の出願期間は2027年1月25日〜2月3日です。へるん入試の合格発表(12月1日)はそれより前ですが、学校推薦型選抜Ⅱの合格発表(2月10日)は後なので、不合格に備える場合は先に一般選抜へ出願しておく必要があります。利点と注意点は総合型選抜のメリット・デメリットで整理しています。
2026年度入試の結果(志願者数・合格者数)
島根大学の「令和8年度島根大学入試 実施状況」では、総合型選抜Ⅰ(へるん入試)は募集人員388人に対して志願者735人・受験者724人・合格者398人、学校推薦型選抜Ⅱは69人に対して181人・180人・63人でした。へるん入試の合格者398人は、区分ごとの合格者332人と、特定型に出願して併願で一般型に合格した66人の合計です。
| 学部・方式(2026年度) | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
|---|---|---|---|---|
| 法文学部 へるん入試 | 70 | 124 | 124 | 70 |
| 教育学部 へるん入試 | 52 | 188 | 186 | 57 |
| 人間科学部 へるん入試 | 32 | 93 | 85 | 32 |
| 総合理工学部 へるん入試 | 128 | 162 | 162 | 128 |
| 材料エネルギー学部 へるん入試 | 26 | 40 | 40 | 27 |
| 生物資源科学部 へるん入試 | 80 | 128 | 127 | 84 |
| 医学部 医学科 学校推薦型選抜Ⅱ | 25以内 | 121 | 121 | 25 |
| 医学部 看護学科 学校推薦型選抜Ⅱ(一般枠/地域枠) | 13/5 | 30/4 | 30/4 | 15/3 |
| 総合理工学部 学校推薦型選抜Ⅱ | 20 | 12 | 12 | 12 |
| 材料エネルギー学部 学校推薦型選抜Ⅱ | 6 | 14 | 13 | 8 |
学部別の合格者数も、併願で一般型に合格した人を含みます。人間科学部の受験者数は、第1次選考の不合格者を除いた数です。
区分ごとに見ると、法文学部の地域志向入試(島根県・鳥取県枠)は募集人員6人に志願者35人・合格者6人、教育学部学校教育課程Ⅰ類の一般型は募集人員28人に志願者85人(ほかに特定型からの併願67人)、合格者23人(ほかに併願で8人)でした。一方で、総合理工学部のグローバル英語入試は募集人員7人に志願者4人で、4人が合格しています。倍率の読み方は総合型選抜の倍率で説明しています。
学年別の準備の進め方
高校3年生
- へるん入試の学生募集要項(2027年度入試は2026年7月31日公表)で、志望学科の区分、出願要件、配点を確かめる
- 出願が10月1日からなので、活動報告書・クローズアップシート・志望理由書は夏休み中に下書きを作る
- 学校推薦型選抜Ⅱを考えている人は、推薦書が必要なので早めに担任の先生に相談し、共通テストの指定教科・科目の学習を続ける
高校1・2年生
- 探究や部活動、学校外の活動のうち、最も力を入れたものを振り返れるように記録を残す
- グローバル英語入試を考えている人は、2027年度入試では2024年4月以降に受験した英検2級以上かGTEC930点以上が要件。受験時期の条件は受験する年度の要項で確かめ、これを目標に受験を計画する
- 専門高校入試を考えている人は、学部によって学習成績概評A段階が要件になることを知り、日々の成績を大切にする
- 大学がホームページに掲載している2023年度〜2026年度入試の試験問題で、読解・表現力試験の形を見ておく
評定の考え方は評定平均の解説、全体像は総合型選抜とはで説明しています。
合格に向けた対策のポイント
読解・表現力試験は、すべての教科の基本となる読解力・表現力を評価する全学共通問題で、読み取った内容を理解し、それを記述する力が評価されます。試験は50分なので、時間を計って読んで書く練習をしておきます。
クローズアップシートには、高校段階で最も力を入れて取り組んだ活動を一つだけ挙げます。評価されるのは、その活動にどう取り組んだのかと、その振り返りです。要項は、へるん入試で見る「学びのタネ」は具体的な資格やすでに達成された成果に限らないと説明しているので、取り組みの過程と、そこから考えたことを自分の言葉で書きます。
面接は志望理由書を用いて行われ、評価の観点は学部で違います(提出書類の節の表)。志望学部の採点・評価基準に沿って志望理由書を準備し、特定型の人は地域志向レポートや英語面接、口頭試問の準備も進めます。
面接の準備は面接対策と口頭試問の対策、記述の練習は小論文の書き方が参考になります。学校推薦型選抜Ⅱの推薦書の頼み方は推薦書の依頼で説明しています。
よくある質問
- Q. 島根大学のへるん入試とはどんな入試ですか?
- A. 島根大学の総合型選抜Ⅰの名前で、大学入学共通テストを課さずに、書類(調査書・活動報告書・クローズアップシート)、全学共通の読解・表現力試験、志望理由書を用いた面接で選考します。医学部を除く6学部で行い、へるん一般型と、地域志向入試・専門高校入試・グローバル英語入試・芸術・スポーツ入試のへるん特定型があります。
- Q. 島根大学のへるん入試に共通テストは必要ですか?
- A. 必要ありません。へるん入試は共通テストを課さない総合型選抜です。共通テストを課すのは学校推薦型選抜Ⅱで、医学部医学科・看護学科、総合理工学部、材料エネルギー学部が行います。
- Q. 島根大学のへるん入試の日程は?
- A. 2027年度入試では、出願期間が2026年10月1日から10月7日17時まで(郵送は期間内必着)、試験が11月14日と15日(教育学部学校教育課程Ⅱ類は11月14日のみ)、合格発表が12月1日、入学手続が12月2日から12月8日17時までです。
- Q. 島根大学のへるん入試は併願できますか?
- A. どの区分も、合格した場合に入学を確約できることが要件です。合格者は、入学辞退を許可された場合を除き、他の国公立大学(独自日程で入試を行う公立大学・学部を除く)を受験しても合格者になりません。へるん入試の中では、同じ学部学科に限り、特定型を第1志望、一般型を第2志望として併願できます。
- Q. 島根大学のへるん入試に評定の基準はありますか?
- A. へるん一般型、地域志向入試、グローバル英語入試、芸術・スポーツ入試の出願要件に評定の基準はありません。専門高校入試のうち、人間科学部、総合理工学部、材料エネルギー学部、生物資源科学部環境共生科学科は、調査書の学習成績概評がA段階であることが要件です。学校推薦型選抜Ⅱは、医学科が4.3以上、看護学科が4.0以上、総合理工学部と材料エネルギー学部が3.5以上です。
- Q. 島根大学のへるん入試の倍率は?
- A. 大学が公表した2026年度入試の実施状況では、総合型選抜Ⅰ(へるん入試)は募集人員388人に対して志願者735人・合格者398人でした。学部別では、教育学部が募集人員52人に志願者188人・合格者57人、法文学部が70人に124人・70人です。
まとめ
島根大学の総合型選抜「へるん入試」は、共通テストを課さず、書類、読解・表現力試験、志望理由書を用いた面接で選考する入試です。医学部を除く6学部で、へるん一般型と、地域志向入試・専門高校入試・グローバル英語入試・芸術・スポーツ入試のへるん特定型を行います。2027年度入試の出願は2026年10月1日から7日まで、試験は11月14日・15日、合格発表は12月1日で、合格した場合に入学を確約できることが要件です。共通テストを課す学校推薦型選抜Ⅱは、医学部と、女子を対象とした総合理工学部・材料エネルギー学部で行います。
準備の中心は、活動報告書・クローズアップシート・志望理由書と、読解・表現力試験、面接です。東京修学館では、家近亮子学長が、志望理由書やクローズアップシートの構成づくりと、読解・表現力試験に向けた記述や面接の練習を無料相談でお手伝いしています。
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