最終更新: 2026-10-09 / 監修: 家近亮子(東京修学館 学長) / 出典: 文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」(令和8年5月27日付け通知)、各大学の2027年度入試の募集要項
志望理由書の中身が固まっても、改行のしかた、です・ます調かどうか、書き間違えた時の直し方で手が止まる人は少なくありません。この記事では、こうした形式のきまりを、大学の募集要項に書かれている実例とあわせて整理します。構成と例文は親記事の志望理由書の書き方で説明しています。
志望理由書の形式のきまりは大学の要項で決まる
志望理由書に何を書くかは、文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」が柱を示しています。入学希望理由、入学後に学びたい内容・計画、卒業後を見据えた目標などを書かせるとされています(第6の5(2))。
一方で、筆記具、訂正のしかた、改行を字数に数えるかといった形式は、各大学が要項や様式で指定しています。同じ「志望理由書」でも、大学が違えば正反対の指示が出ていることがあります。
実施要項の定め(第6の5のなお書き)
実施要項は、志願者本人が記載する資料について、「編集可能な様式のデータファイルをダウンロード可能とすること等により、資料を作成する者の負担軽減に努めることが望ましい」としています。
実際に、様式を大学のWebサイトからダウンロードして印刷する大学や、パソコンでの作成を認める大学があります。
| 読む場所 | 書かれていること | 要項の例 |
|---|---|---|
| 募集要項の「出願書類」の節 | 字数、自筆か入力か、提出のしかた | 慶應義塾大学 法学部 FIT入試:800字以内・本人の自筆・横書き |
| 所定用紙(様式)の注意書き | 筆記具、訂正のしかた、字数の数え方 | 神奈川工科大学:HB(黒)の鉛筆・改行の空白は字数に含めない |
| 要項の「よくある質問」 | 修正テープの可否、改行を数えるか | 國學院大學:入学志願票以外は修正液・修正テープ可 |
| 大学の入試サイト | 様式の訂正、使う用紙の年度 | 神奈川工科大学:誤字を修正した指定用紙を公表 |
要項に書いていないことは、一般的な原稿用紙や文章のきまりに従います。それでも迷う所は、出願前に大学の入試課に問い合わせます。問い合わせる時は、どの書類のどの欄についての質問かを具体的に伝えます。
志望理由書の改行と段落の分け方
志望理由書は、改行して段落に分けて書きます。段落を分けるのは、内容の役割が変わるところです。親記事で説明している4つの部分(結論、きっかけと問い、この大学・学部で学びたいこと、将来の目標)の切れ目が、そのまま段落の切れ目の候補になります。
| 全体の字数 | 段落の数の目安 | 改行する所 |
|---|---|---|
| 300字ほど | 1段落でもよい | 改行しなくてもよい。段落の最初の1字下げはする |
| 400字前後 | 3〜4段落 | 結論ときっかけを一つの段落にまとめてもよい |
| 800字前後 | 4段落 | 4つの部分の切れ目ごと |
| 1,200字以上 | 4〜6段落 | 学びたいことの部分を、理由ごとに2つ以上に分ける |
改行の回数に決まりはありません。一つの段落が短すぎると話が細切れに見え、長すぎると読む人が区切りを見失います。1,200字以上の長い指定では、一つの段落が300字を超えるのを目安に、理由ごとに分けられないかを考えます。
段落の最初は1字(1マス)空ける
書き出しの1文目も、改行した後の段落も、最初は1字分空けます。マス目のある用紙なら1マスです。改行して新しい段落を始めるたびに、1字下げます。
一般的な原稿用紙の使い方では、段落の最初がかぎかっこで始まる場合も、1マス空けてから「を書きます。改行した行の残りのマスは空けたままにし、段落の間に1行空ける必要はありません。
「一つ目は」「二つ目は」で改行するか
理由を二つ並べる時は、それぞれの理由の長さで決めます。一つの理由が2〜3文で終わるなら、同じ段落の中で「一つ目は〜。二つ目は〜。」と続けます。一つの理由に100字ほどを使うのを目安に、それより長いなら理由ごとに段落を分けると読みやすくなります。「また」「さらに」で話を足す時も同じ考え方です。
改行しないところ
| 迷いやすい所 | どうするか | 理由 |
|---|---|---|
| 文の途中 | 文の途中では改行しない | 文の途中の改行は、段落の切れ目と見分けがつかない |
| 句点(。)の後ごと | 文ごとに改行しない | 段落にならず、箇条書きのように見える |
| 行末で単語が切れる | マス目に沿ってそのまま次の行に続ける | 一般的な原稿用紙の使い方では、単語の途中で次の行に移ってよい |
| 行の最初に句読点が来る | 前の行の最後のマスに文字と一緒に入れる | 一般的な原稿用紙の使い方では、句読点やかっこの閉じで行を始めない |
| 箇条書きにしたい所 | 文章でつなぐ | 國學院大學 文学部日本文学科の要項のように、箇条書きを認めないと書く大学がある |
用紙と入力欄で違う、改行と字数の数え方
改行や空白を字数に数えるかどうかは、大学によって逆です。同じ800字でも、改行が字数に入る様式では、段落を増やすほど本文に使える字数が減ります。2027年度入試(2027年4月入学)の要項の例を並べます。
| 大学・書類 | 書き方 | 改行・空白の数え方 |
|---|---|---|
| 大阪大学 文学部ほか 志望理由書 | Web出願で入力 | スペースや改行も1文字と数える |
| 早稲田大学 人間科学部 FACT選抜 志望理由 | 自筆・ヨコ書き | 改行による空欄も字数に含む。句読点を含む |
| 神奈川工科大学 志望理由書 | 指定用紙にHB(黒)の鉛筆 | 改行のための空白や文字の間のスペースは含めない |
| 國學院大學 公募制自己推薦(AO型)の提出書類 | 指定様式 | 改行や空白は文字数に含めない |
| 立命館大学 AO選抜 | 出願システムで入力 | 空白・改行は字数に含まれない |
| 龍谷大学 公募推薦〔総合評価型〕 大学入学希望理由 | Webで入力 | スペースは1文字。改行はOSやブラウザによって最大2文字と数えられることがある |
| 東洋大学 基礎学力テスト型 小論文課題 | 出願時に入力 | 改行・空白は含む。段落の前後の空白と先頭・末尾の改行は数えない |
| 近畿大学 推薦入試(一般公募)事前課題 | 出願時に入力 | 改行は1回につき1文字、空白は入力した数だけ数える |
数え方は、入力欄かマス目の用紙かでも変わります。大阪大学や近畿大学のように、入力欄で改行と空白を1字ずつ数える様式があります。4段落で書くと、段落の最初の空白4字と改行3回の7字ほど、本文に使える字数が減ります。
早稲田大学 人間科学部のようにマス目の用紙で改行による空欄も数える様式では、改行した行の残りのマスがすべて字数に入ります。段落を一つ増やすと、数マスから1行近くが減ることになります。東洋大学の小論文課題のように、段落の最初の空白は数えない様式もあります。字数の上限に近い場合は、その様式の数え方で数え直します。
龍谷大学の要項のように、改行が環境によって2文字に数えられることがある様式もあります。上限ぎりぎりまで書くと、入力欄で字数を超える場合があります。
マス目のある用紙
一般的な原稿用紙の使い方では、1マスに1字が基本です。句読点、かぎかっこ、小さい「っ」「ゃ」も、それぞれ1マス使います。早稲田大学 人間科学部の志望理由の様式は、数字やアルファベットなどの半角文字を1マスに2つずつ書くよう指定しています。
マス目のない用紙・罫線だけの用紙
マス目がない用紙では、字の大きさをそろえ、段落の最初は1字分空けます。字数の指定があるのにマス目がない場合は、下書きの段階で字数を数えておき、清書では枠からはみ出さない大きさで書きます。
です・ます調とだ・である調のルール
文体の選び方(指定に従う、無ければどちらでもよいが混ぜない)は、親記事の志望理由書の書き方で説明しています。この節では、文末をそろえる具体的な方法を整理します。
志望理由書以外の書類では、文体を指定する大学もあります。たとえば武蔵大学 人文学部 日本・東アジア文化学科(テーマ追究方式)の課題レポートは、「である」調に統一し、段落の最初を1字下げるよう求めています。
| です・ます調 | だ・である調 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 志望します | 志望する | 志望の意思を示す |
| 学びたいと考えています | 学びたいと考えている | 学びたいことを示す |
| 〜でした | 〜だった | 経験を書く |
| 〜ではありません | 〜ではない | 打ち消す |
| 〜と考えます | 〜と考える | 自分の意見を述べる |
| 〜でしょう | 〜だろう | 推し量る。多用しない |
文体が混ざりやすいところ
| 混ざりやすい場面 | 混ざった例 | 直し方 |
|---|---|---|
| 経験を思い出して書く段落 | です・ます調の文章に「驚いた。」が入る | 「驚きました。」とそろえる |
| 気持ちを書く文 | 「〜だと思った」と書いてしまう | です・ます調なら「〜だと思いました」 |
| 将来の目標の段落 | 最後だけ「〜したい。」で終わる | 「〜したいと考えています。」とそろえる |
| 人の言葉を引く所 | かぎかっこの中が話し言葉になる | かぎかっこの中は言われたとおりでよい。地の文の文末だけそろえる |
混ざった例(説明のための創作)
高校2年の探究学習で、地元の商店街を調べました。後を継ぐ人がいない店が多いことに驚いた。この経験から、事業を引き継ぐ仕組みを学びたいと考えています。
そろえた例
高校2年の探究学習で、地元の商店街を調べました。後を継ぐ人がいない店が多いことに驚きました。この経験から、事業を引き継ぐ仕組みを学びたいと考えています。
書き終えたら、文末だけを拾って読むと、混ざった所に気づきやすくなります。書き出しの文体と例は兄弟記事の志望理由書の書き出しでも説明しています。
手書きの筆記具と修正テープのルール
自筆を指定する大学では、筆記具も要項や様式に指定があります。この記事で確かめた要項では黒のボールペンやペンの指定が多い一方で、鉛筆を指定する大学もあります。ほかの大学の指定をそのまま当てはめず、出願する大学の様式で確かめます。
| 大学・書類 | 筆記具の指定 | 使えないもの |
|---|---|---|
| 中央大学 特別入試の所定用紙 | 黒色のボールペン。楷書で書く | 鉛筆、消せるボールペン |
| 関西大学 AO入試の本学指定用紙 | 黒ボールペンまたは黒インクのペン | 消せるボールペン |
| 同志社大学 AO入試(手書きの場合) | ペン(黒または青) | 消えるボールペン |
| 専修大学 経営学部 志望理由書 | 黒のペンまたはボールペン | 消せるボールペンなど訂正が容易な筆記具 |
| 慶應義塾大学 看護医療学部 AO入試 | ペン(青か黒のインク、ボールペンも可) | 確かめた箇所に記載なし |
| 近畿大学 総合型選抜 文芸学部の出願書類 | 黒インクまたは黒ボールペン | フリクションペンなどの消せるインク |
| 東北大学 AO入試II期 志願理由書 | 自筆または文字入力 | 鉛筆 |
| 神奈川工科大学 志望理由書 | HB(黒)の鉛筆 | 確かめた箇所に記載なし |
| 専修大学 経済学部国際経済学科 志望理由書 | 鉛筆またはシャープペンシル | 確かめた箇所に記載なし |
消せるボールペンは、使えないと明記している要項が多くあります。中央大学、関西大学、同志社大学、専修大学 経営学部、近畿大学 文芸学部、青山学院大学 コミュニティ人間科学部などです。
専修大学 経営学部の様式は、「消せるボールペン」など「訂正が容易にできる筆記用具」を使わないよう指示しています。指定が無い大学でも、提出書類には使わないのが無難です。
修正テープ・修正液は使えるか
修正テープや修正液の扱いは、大学によって正反対です。使って訂正するよう書いている大学もあれば、使わずに二重線で直すよう書いている大学もあります。
| 大学・書類 | 要項の指示 | 修正テープ・修正液 |
|---|---|---|
| 中央大学 特別入試の所定用紙 | 修正箇所に二重線(=)を引き、書き直す | 使わない |
| 関西大学 AO入試の本学指定用紙 | 二重線で消し、訂正印を押して書き直す | 使わない |
| 慶應義塾大学 看護医療学部 AO入試 | 修正液の使用は極力控える | 修正液は控える(修正テープは記載なし) |
| 同志社大学 AO入試(手書きの場合) | 修正テープまたは修正液で訂正する | 使う |
| 明治学院大学 自己推薦AO 国際学科の志望理由 | 修正液またはテープを使用して構わない | 使ってよい |
| 國學院大學 公募制自己推薦(AO型) | 入学志願票以外は修正液・修正テープを使用しても問題ない | 使ってよい |
| 武蔵野大学 エントリーシート | 修正液・修正テープを使用して訂正する | 使う |
| 青山学院大学 コミュニティ人間科学部 自己推薦の入学者選抜課題(所定用紙) | 誤記は修正液を使用して訂正する | 修正液を使う |
| 近畿大学 総合型選抜 文芸学部の出願書類 | 修正テープ、または白紙を貼り付けて正しく記入する | 使う |
中央大学や関西大学の様式で修正テープを使うと、指示どおりの訂正になりません。反対に、同志社大学の様式で二重線を引くと、指示と違う直し方になります。修正テープが使えるかどうかは、「普通はこうする」ではなく、その大学のその書類の指示で決まります。
要項に訂正のしかたが書いていない時
まず、様式をもう一度印刷して書き直せないかを考えます。書き直せない場合は、出願前に大学の入試課に、どの書類のどこを訂正したいかを伝えて確かめます。
確かめられないまま提出する場合に備え、清書の前に下書きを仕上げ、書き間違えにくい手順で書くことが大切です。
志望理由書を書き間違えた時の直し方
清書の途中で書き間違えた時は、あわてて修正テープを使う前に、その様式で認められている直し方を確かめます。
下書きから清書までの手順
書き間違えを減らすには、清書の前に文章を完全に仕上げておくことが一番です。清書しながら言い回しを考えると、書き間違えも増えます。
| 段階 | やること | 気をつけること |
|---|---|---|
| 下書き | パソコンやノートで文章を仕上げ、字数を数える | 清書で文章を変えない状態にする |
| 用紙の準備 | 大学の様式を印刷する。書き直し用に予備も印刷する | 中央大学の出願手引のように、出願する年度の用紙を使うよう定める大学がある |
| 清書 | 下書きを見ながら1字ずつ写す | 時間に余裕のある日に、一度に書き上げる |
| 見直し | 誤字、脱字、文体、字数を確かめる | 次の節の確認リストを使う |
| 控え | 提出する前にコピーを取る | 國學院大學のQ&Aは、提出書類は返却しないので出願前にコピーを取るよう案内している |
同志社大学のAO入試の要項も、受け付けた書類は返却しないとして、「控えをとっておいてください」と書いています。
書いた書類の控えは、面接の準備にも使います。武蔵大学 人文学部 日本・東アジア文化学科のテーマ追究方式のように、提出した課題レポートのコピーを面接会場に持参するよう求める要項もあります。
誤字があると不合格になるか
誤字が一つあるだけで不合格になる、と書いている要項は、この記事で確かめた範囲にはありませんでした。ただし、誤字・脱字を評価の観点に挙げている大学はあります。
関西大学のAO入試ガイドブックには、2026年度入試の講評があります。法学部 AO入試 I型(英語運用能力重視型)の入学志望理由書では、誤字・脱字や「て・に・を・は」の用法などの文章表現の適切さも評価したと説明しています。社会学部 心理学専攻の入学志望理由書でも、誤字、脱字や助詞の誤りがないこと、字数が大幅に下回っていないことを、評価のポイントに挙げています。
コピーで提出してよいか
自筆と指定された書類を、清書した用紙のコピーで出してよいと書いている要項は、この記事で確かめた範囲にはありませんでした。コピーで出したい事情がある時は、提出前に大学に確かめます。
誤字・脱字の確認と字数の目安
誤字や脱字は、書いた本人ほど気づきにくいものです。時間を置いてから、方法を変えて何度か読み直します。
志望理由書で間違えやすい言葉
| 書きたい意味 | 正しい表記 | 間違えやすい表記 |
|---|---|---|
| 興味を持つこと | 関心 | 感心(感心するのは、すぐれていると感じること) |
| 学問として深く調べる | 追究 | 追求(求めるもの)、追及(責任を問う) |
| 大学の授業 | 講義 | 講議 |
| 専らその分野であること | 専門 | 専問 |
| その大学の呼び方(書き言葉) | 貴学 | 貴校、御校 |
| 思いがけないこと | 意外 | 以外(それを除くこと) |
学部名や学科名、プログラム名は、似た名前の学部がほかの大学にあることも多く、取り違えやすい部分です。大学ごとに書類の名前が違うことにも気をつけます。たとえば東北大学のAO入試II期は「志願理由書」という名前です。
字数は指定の8〜9割を目安に
字数の目安は親記事と同じです。「〜字以内」の指定では上限を超えず、9割前後を目安に、少なくとも8割は書きます。「〜字以上〜字以内」の指定では、下限を下回らないようにします。神奈川工科大学の志望理由書は600字以上800字以内、早稲田大学 人間科学部の志望理由は1,200字以上1,500字以内です。
| 指定の字数 | 8割 | 9割 |
|---|---|---|
| 400字以内 | 320字 | 360字 |
| 600字以内 | 480字 | 540字 |
| 800字以内 | 640字 | 720字 |
| 1,200字以内 | 960字 | 1,080字 |
| 2,000字以内 | 1,600字 | 1,800字 |
句読点やかっこも1字に数えるのが一般的で、大阪大学 医学部医学科や早稲田大学 人間科学部の要項は「句読点を含む」と明記しています。
パソコンで作る時・Web出願で入力する時の注意
志望理由書を手書きにするかパソコンで作るかも、大学と書類によって違います。自筆だけを認める大学、どちらでもよい大学、入力だけの大学があります。
| 大学・書類 | 手書きかパソコンか |
|---|---|
| 慶應義塾大学 法学部 FIT入試 志望理由書 | 本人の自筆・横書き |
| お茶の水女子大学 総合型選抜 志望理由書 | 所定の用紙に横書きで自筆 |
| 中央大学 文学部 自己推薦入試 志望理由書(書式2) | パソコンでの作成は不可。枚数・文字数の制限はない |
| 筑波大学 AC入試 志願理由書 | 手書きでもパソコンでもよい |
| 名古屋大学 志願理由書 | 総合型選抜はパソコン入力も可。学校推薦型選抜は自筆(理学部・工学部はパソコン入力も可) |
| 武蔵大学 人文学部(語学力の方式)志望理由書 | ワープロで作成 |
| 大阪大学 文学部ほか 志望理由書 | Web出願で入力 |
| 西南学院大学 志望理由書 | 学科ごとに、手書きのみ・パソコン入力のみ・どちらも可のいずれかが決まっている |
同じ大学の同じ入試でも、書類によって指定が違うことがあります。中央大学 文学部の自己推薦入試では、志望理由書(書式2)はパソコンでの作成を認めていません。一方、小論文(書式3)は手書きでもパソコンでもよく、パソコンなら40字×40行、10.5ポイントで作るよう定めています。
パソコンで作る様式で字の大きさや行数の指定がある場合は、見た目を整えるために字の大きさや行間を変えないようにします。
Web出願の入力欄
Web出願の入力欄に直接書く様式では、入力の途中で消えたり、送った後に直せなかったりすることがあります。要項には、次のような注意が書かれています。
| 要項の注意 | 大学の例 | 対策 |
|---|---|---|
| 30分以上経つと入力内容が保存されない | 近畿大学 推薦入試(一般公募)の事前課題 | Wordなどで先に作って保存し、貼り付ける |
| 事前に準備してコピー&ペーストすることを推奨 | 龍谷大学 公募推薦〔総合評価型〕 | 文字数のカウント機能で、字数の範囲に収まるか確かめる |
| 入学検定料の支払い後は内容を変更できない | 東洋大学 基礎学力テスト型、近畿大学 推薦入試(一般公募) | 支払いの前に、確認画面で全文を読み直す |
| 改行や空白の数え方が大学ごとに違う | 前の節の表のとおり | 確認画面の字数で上限に収まっているかを確かめる |
入力欄に貼り付けた後は、段落の最初の1字下げと改行が残っているかを確認画面で確かめます。Web出願の書き出しの形式は志望理由書の書き出しでも説明しています。
生成AIの扱い
出願書類に生成AIが作った文章を使うことを、認めていない大学があります。上智大学の要項は「出願書類の作成において生成AIが出力した文章は、志願者本人が作成したものとしては認められません」としています。東京農業大学も、生成AIで作った文章などをそのまま使うことを原則として認めていません。
横浜国立大学 教育学部の要項は、自己推薦書と課題レポートについて、先生などの指導者や生成AIが作った文章の一部または全部を使うことを禁じています。
一方で、武蔵大学 社会学部は、使い方を明記すれば使用を認めています。筑波大学 AC入試の自己推薦書は、生成AIで作った箇所に下線を引くよう求めています。扱いは大学によって違います。文章そのものは自分の言葉で書くことが前提です(総合型選抜とは)。
一緒に出すことの多い自己推薦書も、形式の確かめ方は同じです。例文で全体の形を確かめたい人は志望理由書の例文を、構成から見直したい人は親記事の志望理由書の書き方を読んでください。
よくある質問
- Q. 志望理由書の改行は何回まででいいですか?
- A. 回数の決まりはありません。改行するのは内容の役割が変わる所で、800字前後なら4段落、つまり改行3回ほどが目安です。300字ほどの短い指定では、改行せず1段落で書いてもかまいません。文ごとに改行すると箇条書きのように見えるので避けます。
- Q. 志望理由書の一文字空けは改行のたびに必要ですか?
- A. 必要です。書き出しの1文目と、改行して始めるすべての段落で、最初の1字(マス目のある用紙では1マス)を空けます。Web出願の入力欄では、貼り付けた後に1字下げが残っているかを確認画面で確かめます。
- Q. 志望理由書の改行は字数に入りますか?
- A. 大学によって違います。大阪大学の志望理由書のように改行も1文字と数える様式もあれば、立命館大学のAO選抜や國學院大學のように字数に含めない大学もあります。要項と様式の注意書きで確かめ、字数の上限に近い場合は確認画面で収まっているかを確かめます。
- Q. 志望理由書をです・ます調で書く時、文末が混ざりやすいのはどこですか?
- A. 経験を思い出して書く段落(「驚いた」)、気持ちを書く文(「〜だと思った」)、将来の目標を書く最後の一文(「〜したい」)で混ざりやすくなります。書き終えたら文末だけを拾って読み、です・ます調にそろえます。かぎかっこで人の言葉を引く所は、言われたとおりでかまいません。
- Q. 志望理由書を書き間違えた時、修正テープは使えますか?
- A. 大学と書類によって正反対です。同志社大学のAO入試(手書きの場合)や明治学院大学の自己推薦AO(国際学科の志望理由書)は、修正テープや修正液での訂正を認めています。一方、中央大学の特別入試や関西大学のAO入試の所定用紙は、使わずに二重線で直すよう定めています。要項に書いていなければ、新しい用紙に書き直すか、出願前に大学に確かめます。
- Q. 志望理由書に誤字があると落ちますか?
- A. 誤字が一つあるだけで不合格になると書いた要項は、この記事で確かめた範囲にはありませんでした。ただし、関西大学のAO入試ガイドブックは、法学部 I型や社会学部 心理学専攻の入学志望理由書について、誤字・脱字や助詞の誤りを評価の観点に挙げています。提出前に、確認リストを使って何度か読み直します。
まとめ
志望理由書の形式のきまりは、大学ごとに違います。改行は内容の役割が変わる所で入れ、段落の最初は1字空けます。文体はどちらかに統一します。改行を字数に数えるか、どの筆記具を使うか、修正テープを使ってよいかは大学によって正反対のこともあるので、出願する大学の募集要項と様式で確かめてください。
東京修学館では、志望理由書の構成から形式の確認までのご相談を無料相談でお受けしています。書き方の全体は、親記事の「志望理由書の書き方」もあわせてご覧ください。
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