最終更新: 2026-10-08 / 監修: 家近亮子(東京修学館 学長) / 出典: 大阪公立大学「2027年度 入学者選抜要項」(2026年7月)、「2027年度 学生募集要項(総合型選抜)」現代システム科学域 教育福祉学類・工学部(2026年7月)、「2026年度 入試結果(学部・学域)特別選抜」
大阪公立大学の総合型選抜と学校推薦型選抜は、学部・学科ごとに出願の時期も、大学入学共通テストを使うかどうかも、選考の中身も違います。この記事では、2027年度入学者選抜要項に基づいて、どの学部にどの入試があるか、募集人員、出願要件、選考方法と配点、日程、2026年度の結果を整理し、東京修学館の家近亮子学長の監修で準備の進め方を解説します。国立の大阪大学とは別の大学です。
大阪公立大学の総合型選抜・学校推薦型選抜とは(実施する学部)
大阪公立大学は、一般選抜とは別に「特別選抜」としてさまざまな入試を行っています。この記事で扱うのは、そのうちの総合型選抜と学校推薦型選抜です。総合型選抜は4学科だけで行われ、多くの学部では学校推薦型選抜が中心になります。
| 入試 | 実施する学部・学科 |
|---|---|
| 総合型選抜 | 現代システム科学域 教育福祉学類、工学部 海洋システム工学科・都市学科、医学部 医学科 |
| 学校推薦型選抜 | 現代システム科学域、経済学部、商学部、理学部(数学科を除く)、工学部(一部の学科)、農学部、獣医学部、医学部、看護学部、生活科学部 |
| どちらも実施しない | 文学部、法学部 |
学科ごとの募集人員は次の節の表にまとめました。工学部建築学科と生活科学部食栄養学科には、大学が指定する高校等だけが出願できる学校推薦型選抜〈指定校〉もあります。ほかに、商学部の専門学科・総合学科卒業生特別選抜、国際バカロレア特別選抜、産業動物獣医師地域枠特別選抜、ユネスコスクール特別選抜、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)特別選抜、帰国生徒特別選抜、社会人特別選抜、私費外国人留学生特別選抜がありますが、この記事では扱いません。
出典
大阪公立大学「2027年度 入学者選抜要項」(2026年7月)と「2026年度 入試結果(学部・学域)特別選抜」。総合型選抜の出願期間・出願書類・試験の時間割は、「2027年度 学生募集要項(総合型選抜)」(教育福祉学類、工学部 海洋システム工学科・都市学科。2026年7月)で確かめました。学校推薦型選抜の学生募集要項は学部ごとに別に公表されています(紙の冊子は発行されません)。出願前に必ず大阪公立大学 入試情報サイトで学生募集要項を確認してください。2026年10月時点では、大学のシステム障害のため臨時お知らせサイト(www.omu.moe)に掲載されています。
2027年度入試の主な変更点
入学者選抜要項には、2027年度入試の主な変更点が一覧で載っています。総合型選抜と学校推薦型選抜に関係するものは次のとおりです。
| 学部・学科 | 入試 | 変更の内容 |
|---|---|---|
| 工学部 海洋システム工学科 | 総合型選抜 | 募集人員を4名から5名に変更 |
| 現代システム科学域 知識情報システム学類 | 学校推薦型選抜 | 文系型・理系型とも面接を廃止 |
| 現代システム科学域 心理学類 | 学校推薦型選抜 | 2024年4月以降の「英検、英検S-CBT」で2級以上を満たすことが出願要件に加わった。選抜方法は、小論文・面接・書類(共通テストを課さない)から、共通テスト・面接・書類に変わった |
| 理学部 物理学科 | 学校推薦型選抜 | 高校等をすでに卒業した人も出願できるようになり、1校から推薦できる人数の制限がなくなった(以前は2名以内) |
要項は、変更に伴って配点などが変わる場合があるとしています。前年度の情報や他のサイトの記事ではなく、2027年度の学生募集要項で確かめてください。
募集人員(2027年度・学部別)
2027年度の募集人員は、総合型選抜が合計20名、学校推薦型選抜が合計364名、学校推薦型選抜〈指定校〉が合計17名です。
総合型選抜
| 学部・学科 | 募集人員 |
|---|---|
| 現代システム科学域 教育福祉学類 | 6名 |
| 工学部 海洋システム工学科 | 5名 |
| 工学部 都市学科 | 4名 |
| 医学部 医学科 | 5名 |
| 合計 | 20名 |
学校推薦型選抜
| 学部・学域 | 学科などと募集人員 | 学部の計 |
|---|---|---|
| 現代システム科学域 | 知識情報システム学類10名(文系型5名・理系型5名)、環境社会システム学類20名、教育福祉学類9名、心理学類5名 | 44名 |
| 経済学部 | 英語重点型38名、数学重点型22名 | 60名 |
| 商学部 | 〈商業科等対象〉8名、英語重点型25名、数学重点型15名 | 48名 |
| 理学部 | 物理学科7名、化学科12名、生物学科9名、地球学科4名、生物化学科5名 | 37名 |
| 工学部 | 機械工学科3名、都市学科1名、電子物理工学科3名、応用化学科3名、マテリアル工学科3名、化学バイオ工学科2名(ほかに建築学科〈指定校〉7名) | 15名 |
| 農学部 | 応用生物科学科・生命機能化学科・緑地環境科学科 各10名 | 30名 |
| 獣医学部 | 獣医学科5名 | 5名 |
| 医学部 | 医学科10名、リハビリテーション学科 理学療法学専攻8名・作業療法学専攻8名 | 26名 |
| 看護学部 | 看護学科55名 | 55名 |
| 生活科学部 | 食栄養学科20名、居住環境学科9名(大阪府内枠2名、全国枠7名)、人間福祉学科15名(大阪府内枠2名、全国枠13名)(ほかに食栄養学科〈指定校〉10名) | 44名 |
要項は、各選抜で総合判定の結果、合格者数が募集人員に達しない場合があるとしています。商学部〈商業科等対象〉、都市学科、医学科の学校推薦型選抜は、出願要件に地域等の制限があります。
大学入学共通テストの要否(入試別)
共通テストを課すかどうかは、学部・学科ごとに決まっています。課さない入試は、合格者発表が2026年中(海洋システム工学科は11月2日、ほかは12月4日)です。
| 共通テスト | 総合型選抜 | 学校推薦型選抜 |
|---|---|---|
| 課さない | 教育福祉学類、海洋システム工学科 | 環境社会システム学類、教育福祉学類、応用化学科、都市学科(ほかに建築学科・食栄養学科の〈指定校〉) |
| 課す | 都市学科、医学科 | 上記以外のすべて |
共通テストを課す入試の多くは、共通テストの得点を配点に組み込みます。都市学科の総合型選抜だけは、第1次選考(口述試験と出願書類)の合格者を、共通テストの結果で「合」「否」を判定して最終合格を決めます(6教科8科目)。経済学部・商学部(英語重点型・数学重点型)、知識情報システム学類、応用生物科学科、生命機能化学科、看護学科の学校推薦型選抜は、大学での試験がなく、共通テストと出願書類で判定します。
総合型選抜の出願要件と選考方法(4学科)
4学科とも、「合格した場合は、必ず入学することを確約できる者」が出願の要件です。
| 学科 | 主な出願要件 | 選考と配点 |
|---|---|---|
| 教育福祉学類(6名) | 高校等を卒業した人も出願できる。本学類での勉学に強い意欲をもち、志願者を客観的に知る立場にある2名(2親等以内の親族を除く)が責任をもって推薦できること。評定の基準の記載はない | 小論文200点、志望理由書等に基づく面接100点、出願書類(志望理由書、自己評価書、学習計画書)は「合」「否」で判定。合計300点 |
| 海洋システム工学科(5名) | 高校等を卒業した人も出願できる。数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B・数学C・物理基礎・物理・化学基礎・化学を履修していること。学習成績が極めて優秀で、本学科での勉学に強い意欲をもつこと | 第1次選考は出願書類(調査書、志願理由書、自己アピール書)。第2次選考は適性検査、口述試験400点、面接200点、英検100点。合計700点 |
| 都市学科(4名) | 2027年3月卒業見込み。評定4.0以上で、数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B・数学C・物理基礎・物理を履修していること。共通テストの所定の教科・科目を受験すること | 第1次選考は口述試験1,000点と出願書類(「合」「否」)。第2次選考は共通テストで「合」「否」を判定 |
| 医学科(5名) | 2025年4月以降に卒業した人と2027年3月卒業見込みの人。評定4.3以上。学業だけでなく諸活動や多様な経験、特定の分野で卓越した能力を有すること。出身学校の志願者評価書を提出できること | 共通テスト825点、口述試験100点、出願書類100点で合計1,025点。面接は「合」「否」で判定 |
学科ごとの注意点
- 教育福祉学類:小論文(90分)は、日本語及び英語の文章や資料による出題に基づき、理解力、思考力、表現力等を問う。志望理由書は本学所定の様式に、現代社会の諸問題に対する関心を含めて書く。学生募集要項は、これが書かれていない場合は合否判定の対象とならないと明記している。推薦書は所定の様式で2通
- 海洋システム工学科:口述試験は数学と物理の基礎学力を問い、グループワーク等による課題解決型問題への取組みも評価する。出題範囲は要項に示されている(数学Bは「数列」、物理は「様々な運動」「波」など)。第2次選考は2日間で、1日目に適性検査と口述試験、2日目に口述試験と面接を行う。英検は3級以上で級に応じて評価し、2021年4月1日以降の受験なら有効。合格証明書を出せない場合、英語の評価は0点になる
- 都市学科:志願者数が募集人員の2倍を超えた場合、第1次選考の前に出願書類(調査書、志望理由書、自己アピール書)による選考を行うことがある
- 医学科:志願者数が募集人員の3倍を超えた場合、出願書類と共通テストの総合得点で第1次選考を行うことがある。面接は、共通テストと口述試験の点数にかかわらず不合格となることがあると明記されている
学校推薦型選抜の出願要件と選考方法
学校推薦型選抜は、どの学部も出身学校長の推薦が必要で、「合格した場合は、必ず入学することを確約できる者」が要件です。評定の基準と、1校から推薦できる人数は学部・学科ごとに違います。
| 学部・学科 | 共通テスト | 評定などの要件 | 1校から推薦できる人数 | 大学で行う選考 |
|---|---|---|---|---|
| 知識情報システム学類 | 課す | 記載なし | 大阪府内は文系型・理系型を合わせて2名以内、その他は1名 | なし(共通テストと書類) |
| 環境社会システム学類 | 課さない | 4.0以上で、外国語・英語のいずれか1教科と国語・地理歴史・公民・理科・数学・理数のいずれか2教科の3教科の平均が4.2以上 | 大阪府内は2名以内、その他は1名 | 小論文、面接 |
| 教育福祉学類 | 課さない | 4.0以上 | 大阪府内は2名以内、その他は1名 | 小論文、面接 |
| 心理学類 | 課す | 環境社会システム学類と同じ評定の要件に加え、英検・英検S-CBTで2級以上 | 大阪府内は2名以内、その他は1名 | 面接 |
| 経済学部、商学部(英語重点型・数学重点型) | 課す | 3.5以上 | 制限なし | なし(共通テストと書類) |
| 商学部〈商業科等対象〉 | 課す | 4.3以上。商業に関する学科又は総合学科で商業に関する科目を20単位以上修得、簿記又は情報処理の資格(普通科の生徒は受験できない)。志願者又は保護者が2026年4月1日以前から引き続き大阪府内に住所がある、又は大阪府内の高校を2027年3月に卒業見込み | 6名以内 | 口述試験 |
| 理学部 物理学科 | 課す | 記載なし(高校等を卒業した人も出願できる) | 制限なし | 第2次選考で小論文(数学、物理、英語)と口述試験 |
| 理学部 化学科・生物学科・地球学科・生物化学科 | 課す | 記載なし | 2名以内 | 第2次選考で口述試験 |
| 工学部 機械工学科 | 課す | 4.0以上で、数学Ⅲ・物理基礎・物理・化学基礎を履修 | 1名 | 小論文、口述試験・面接 |
| 工学部 電子物理工学科 | 課す | 4.0以上で、数学・物理・化学の指定科目を履修 | 大阪府内は2名以内、その他は1名 | 小論文、口述試験・面接 |
| 工学部 応用化学科 | 課さない | 4.0以上で、「数学及び理科」又は「理数」が4.2以上。2026年3月に卒業した人も出願できる | 大阪府内は2名以内、その他は1名 | 小論文、口述試験・面接 |
| 工学部 マテリアル工学科・化学バイオ工学科 | 課す | 4.0以上で、数学・理科の指定科目を履修 | 2名以内 | 口述試験・面接(化学バイオ工学科は出願時に小論文を提出) |
| 工学部 都市学科 | 課さない | 4.3以上。大阪府内の高校の工業・農業等の学科(都市系、環境系、建設系、建築系関連学科)に在籍 | 1名 | 小論文、口述試験・面接 |
| 農学部 応用生物科学科・生命機能化学科 | 課す | 記載なし | 大阪府内は2名以内、その他は1名 | なし(共通テストと書類) |
| 農学部 緑地環境科学科 | 課す | 記載なし | 大阪府内は2名以内、その他は1名 | 小論文、面接 |
| 獣医学部 | 課す | 2024年4月以降の英検・英検S-CBTで2級以上、又はGTEC CBTで690点以上 | 1名 | 小論文、面接 |
| 医学部 医学科 | 課す | 4.3以上。志願者又は保護者が2024年4月1日以前から引き続き大阪府内に住所がある、又は大阪府内の高校を卒業見込み。卒業後に初期臨床研修を行った後、一定期間、大阪公立大学医学部に所属することの確約 | 2名以内 | 小論文、面接 |
| 医学部 リハビリテーション学科 | 課す | 記載なし | 大阪府内は制限なし、その他は専攻あたり3名以内 | 面接 |
| 看護学部 | 課す | 記載なし | 大阪府内は3名以内、その他は1名 | なし(共通テストと書類) |
| 生活科学部 食栄養学科・居住環境学科・人間福祉学科 | 課す | 記載なし(2026年3月に卒業した人も出願できる) | 制限なし | 第2次選考で口述試験(「合」「否」で判定) |
「記載なし」は、入学者選抜要項に評定の数値基準が書かれていないという意味です。英検・英検S-CBTの2級以上という要件は、心理学類も獣医学部も2024年4月以降の受験に限られます。居住環境学科と人間福祉学科の大阪府内枠で不合格となった人は、全国枠の志願者と共にもう一度選抜されます。
2段階の選考
理学部の5学科と、生活科学部の食栄養学科(〈指定校〉を除く)・居住環境学科・人間福祉学科は、志願者数にかかわらず2段階で選考します。ほかに、志願者数が募集人員の一定の倍率を超えた場合に第1次選考を行うことがある学科があります。機械工学科・電子物理工学科・マテリアル工学科は6倍、化学バイオ工学科は10倍、獣医学部は5倍、医学科は2倍です。
| 評定 | 入試 |
|---|---|
| 4.3以上 | 医学科(総合型選抜・学校推薦型選抜)、商学部〈商業科等対象〉、都市学科(学校推薦型選抜) |
| 4.0以上 | 都市学科(総合型選抜)、環境社会システム学類、教育福祉学類(学校推薦型選抜)、心理学類、機械工学科、電子物理工学科、応用化学科、マテリアル工学科、化学バイオ工学科 |
| 3.5以上 | 経済学部、商学部(英語重点型・数学重点型) |
| 記載なし | 教育福祉学類・海洋システム工学科の総合型選抜、知識情報システム学類、理学部、農学部、獣医学部、リハビリテーション学科、看護学部、生活科学部 |
日程(2027年度入試)
総合型選抜
| 学科 | 出願期間 | 選考の日 | 合格者発表 |
|---|---|---|---|
| 海洋システム工学科 | 2026年9月3日(木)〜9月7日(月)必着(出願登録は9月1日10:00から) | 第2次選考 10月3日(土)、10月4日(日) | 第1次 9月25日(金)、第2次 11月2日(月) |
| 都市学科 | 2026年9月3日(木)〜9月7日(月)必着(出願登録は9月1日10:00から) | 第1次選考 10月3日(土) | 書類による選考(実施する場合のみ)9月25日(金)、第1次 11月2日(月)、第2次 2027年2月9日(火) |
| 教育福祉学類 | 2026年10月5日(月)〜10月8日(木)必着(出願登録は10月2日10:00から)。大学のシステム障害のため10月22日(木)17:00まで延長 | 11月21日(土) | 12月4日(金) |
| 医学科 | 2027年1月18日(月)〜1月21日(木) | 第2次選考 2月7日(日) | 第1次(実施する場合のみ)2月5日(金)、第2次 2月9日(火) |
学校推薦型選抜
| 入試 | 出願期間 | 選考の日 | 合格者発表 |
|---|---|---|---|
| 環境社会システム学類・教育福祉学類・応用化学科・都市学科(共通テストなし) | 2026年11月2日(月)〜11月5日(木) | 11月21日(土) | 12月4日(金) |
| 心理学類・緑地環境科学科・獣医学部 | 11月2日(月)〜11月5日(木) | 11月21日(土) | 2027年2月9日(火) |
| 機械工学科・電子物理工学科・マテリアル工学科・化学バイオ工学科 | 11月2日(月)〜11月5日(木) | 第2次選考 11月21日(土) | 第1次(実施する場合のみ)11月13日(金)、第2次 2027年2月9日(火) |
| リハビリテーション学科 | 11月2日(月)〜11月5日(木) | 11月28日(土) | 2027年2月9日(火) |
| 知識情報システム学類・経済学部・商学部(英語重点型・数学重点型)・応用生物科学科・生命機能化学科・看護学部 | 11月2日(月)〜11月5日(木) | なし | 2027年2月9日(火) |
| 理学部5学科・医学科・食栄養学科・居住環境学科・人間福祉学科 | 11月2日(月)〜11月5日(木) | 第2次選考 2027年2月7日(日) | 第1次 2月5日(金)(医学科は実施する場合のみ)、第2次 2月9日(火) |
| 商学部〈商業科等対象〉 | 2027年1月11日(月)〜1月14日(木) | 1月27日(水) | 2月9日(火) |
2026年10月、大学の基盤システムの大規模障害で公式サイトが止まり、大学は臨時お知らせサイト(www.omu.moe)で、10月8日・9日が最終日だった出願を10月22日(木)17:00まで延長すると発表しました(10月4日)。教育福祉学類の総合型選抜はこれに当たります。出願は大学のポータルサイトから行い、最新の案内は臨時お知らせサイトで確認してください。
年の記載がない日付は、9月〜12月が2026年、1月・2月が2027年です。獣医学部の第1次選考の合格者発表(実施する場合のみ)は11月13日(金)です。総合型選抜の試験会場は3学科とも中百舌鳥キャンパスです。出願はインターネットで登録したうえで出願書類を簡易書留で郵送し(郵送提出期間内に必着)、学生募集要項も紙では発行されません。入学検定料は30,000円の予定です(改定される場合があると書かれています)。
併願のルールと合格後の扱い
- 一般選抜との併願:共通テストを利用する学校推薦型選抜と総合型選抜の受験者は、大阪公立大学を含む国公立大学の前期日程、公立大学中期日程、後期日程に出願できる。共通テストを課さない教育福祉学類と海洋システム工学科の総合型選抜も、学生募集要項に「本学を含む国公立大学の一般選抜にも出願することができます」と書かれている。どちらの場合も、共通テストの必要教科・科目を受験しておく必要がある
- 合格した後:国公立大学の学校推薦型選抜又は総合型選抜の合格者は、入学辞退を許可された場合を除いて、大阪公立大学の一般選抜の個別学力検査等を受験しても合格者とならない
- 入学の確約:総合型選抜も学校推薦型選抜も、合格した場合は必ず入学することを確約できる人だけが出願できる
- 同じ学科の総合型選抜と学校推薦型選抜:教育福祉学類、都市学科、医学科は両方の入試がある。両方に出願できるかどうかは、入学者選抜要項にも総合型選抜の学生募集要項にも書かれていないので、入試課に問い合わせる
共通テストを課さない入試を受ける人も、不合格に備えて一般選抜の準備を並行して進めておくと安心です。
2026年度の結果(志願者数・合格者数)
大阪公立大学が公表している2026年度の特別選抜の入試結果(2026年4月1日現在)です。総合型選抜は志願者84名・合格者18名、学校推薦型選抜(指定校を含む)は志願者1,522名・合格者381名でした。
総合型選抜
| 学科 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
|---|---|---|---|---|
| 教育福祉学類 | 6 | 36 | 34 | 6 |
| 海洋システム工学科 | 4 | 16 | 16 | 3 |
| 都市学科 | 4 | 13 | 13 | 4 |
| 医学科 | 5 | 19 | 19 | 5 |
| 合計 | 84 | 82 | 18 |
学校推薦型選抜
| 学部・学科(2026年度の募集単位) | 志願者数 | 合格者数 |
|---|---|---|
| 知識情報システム学類 文系型/理系型 | 18/25 | 5/5 |
| 環境社会システム学類/教育福祉学類/心理学類 | 45/33/40 | 20/9/5 |
| 現代システム科学域計 | 161 | 44 |
| 経済学部 英語重点型/数学重点型 | 149/67 | 38/22 |
| 商学部 〈商業科等対象〉/英語重点型/数学重点型 | 11/144/57 | 8/25/15 |
| 理学部 物理/化学/生物/地球/生物化学 | 18/33/24/15/29 | 7/12/9/4/5 |
| 工学部 都市(地域限定)/機械/電子物理/応用化学/マテリアル/化学バイオ | 1/11/4/12/7/5 | 1/3/3/3/3/2 |
| 農学部 応用生物科学/生命機能化学/緑地環境科学 | 35/57/25 | 10/10/11 |
| 獣医学部 | 41 | 5 |
| 医学部 医学科(地域限定)/理学療法学専攻/作業療法学専攻 | 44/87/27 | 10/8/9 |
| 看護学部 | 210 | 55 |
| 生活科学部 食栄養学科(公募) | 119 | 24 |
| 生活科学部 居住環境学科 府内枠/全国枠 | 43/37 | 2/7 |
| 生活科学部 人間福祉学科 府内枠/全国枠 | 13/24 | 2/12 |
学校推薦型選抜の志願者数には、無資格になった3名と辞退者2名が含まれています。2026年度は、海洋システム工学科の総合型選抜の募集人員が4名、心理学類の学校推薦型選抜は共通テストを課さない形、知識情報システム学類の学校推薦型選抜には面接がありました。2027年度とは条件が違う入試があるので、数字は目安として見てください。倍率の読み方は総合型選抜の倍率で説明しています。
学年別の準備の進め方
高校3年生
- 志望学科の学生募集要項を大学のWebサイトで入手し、出願期間、共通テストの要否、評定と履修科目の要件を確かめる
- 学校推薦型選抜は、1校から推薦できる人数に上限がある学科が多い。校内で推薦を受けられるかを早めに先生に相談する
- 海洋システム工学科・都市学科の総合型選抜は出願が9月上旬(2027年度入試は2026年9月3日〜9月7日)なので、出願する年の夏休み中に出願書類(海洋システム工学科は志願理由書と自己アピール書、都市学科は志望理由書と自己アピール書)を仕上げる
- 共通テストを課す入試では、指定された教科・科目を受験する計画を立て、一般選抜と同じように学習を続ける
高校1・2年生
- 評定の基準がある入試(医学科・商学部〈商業科等対象〉・都市学科の学校推薦型選抜の4.3以上、工学部の多くの学科の4.0以上など)を考えている場合は、評定を保つ
- 工学部や海洋システム工学科・都市学科を考えている場合は、数学Ⅲ・数学Cや物理・化学など、要件にある科目を履修する
- 心理学類・獣医学部を考えている場合は、2024年4月以降の受験で英検2級以上をとっておく(獣医学部はGTEC CBT 690点以上でも出願できる)
- 活動の記録や探究の成果を、時期と内容が分かる形で残しておく
計画の立て方は高2からのスケジュールで説明しています。
合格に向けた対策のポイント
- 共通テストの対策を止めない:経済学部や看護学部のように、共通テストと出願書類だけで判定する学校推薦型選抜もある。都市学科の総合型選抜は、第1次選考に合格しても共通テストで「合」と判定されなければ合格しない
- 口述試験の中身を学科ごとに確かめる:海洋システム工学科の口述試験は数学と物理の出題範囲が示されている。医学科の総合型選抜の口述試験は、論理性、思考力、判断力、語学力、学習意欲等を問うとされている。理学部や工学部の口述試験の内容は学科の学生募集要項で確かめる
- 面接で落ちることがある入試を理解する:医学科の面接は「合」「否」で判定され、点数にかかわらず不合格となることがある。獣医学部の学校推薦型選抜も、面接の結果により適性に欠けると判断された場合は合計点にかかわらず不合格とされる。生活科学部の3学科の口述試験も「合」「否」で判定する
- 小論文は資料を読み取る練習をする:教育福祉学類と環境社会システム学類の小論文は、日本語及び英語の文章や資料による出題
書類と試験の準備は志望理由書の書き方、小論文の書き方、面接対策、口頭試問の対策で説明しています。
よくある質問
- Q. 大阪公立大学に総合型選抜はありますか?
- A. あります。2027年度入試では、現代システム科学域の教育福祉学類、工学部の海洋システム工学科と都市学科、医学部医学科の4学科で総合型選抜が行われ、募集人員は合計20名です。多くの学部は総合型選抜ではなく学校推薦型選抜を行っています。
- Q. 大阪公立大学の総合型選抜に共通テストは必要ですか?
- A. 学科によります。教育福祉学類と海洋システム工学科は共通テストを課しません。都市学科は第2次選考で共通テストの結果を「合」「否」で判定し、医学科は共通テスト825点を含む合計1,025点で判定します。
- Q. 大阪公立大学の総合型選抜・学校推薦型選抜の日程は?
- A. 総合型選抜の出願は、海洋システム工学科と都市学科が2026年9月3日〜9月7日、教育福祉学類が10月5日〜10月8日(大学のシステム障害のため10月22日17:00まで延長)、医学科が2027年1月18日〜1月21日です。学校推薦型選抜の多くは2026年11月2日〜11月5日に出願し、合格者発表は12月4日か2027年2月9日です。
- Q. 大阪公立大学の学校推薦型選抜に評定平均の基準はありますか?
- A. 学科によります。医学科・商学部〈商業科等対象〉・都市学科は4.3以上、環境社会システム学類・教育福祉学類・心理学類と工学部の多くの学科は4.0以上、経済学部と商学部(英語重点型・数学重点型)は3.5以上です。理学部、農学部、看護学部などは、入学者選抜要項に評定の数値基準が書かれていません。
- Q. 大阪公立大学の総合型選抜は一般選抜と併願できますか?
- A. 共通テストを利用する学校推薦型選抜と総合型選抜の受験者は、国公立大学の前期日程、公立大学中期日程、後期日程に出願できます。共通テストを課さない教育福祉学類と海洋システム工学科の総合型選抜も、学生募集要項に国公立大学の一般選抜に出願できると書かれています(共通テストの必要教科・科目を受験しておく必要があります)。また、どの入試も合格したら必ず入学することを確約できる人が対象で、合格者は入学辞退を許可された場合を除いて、一般選抜を受験しても合格者になりません。
- Q. 大阪公立大学の総合型選抜の倍率はどのくらいですか?
- A. 2026年度の総合型選抜は、志願者84名、受験者82名、合格者18名でした。教育福祉学類は志願者36名・合格者6名、海洋システム工学科は16名・3名、都市学科は13名・4名、医学科は19名・5名です。
まとめ
大阪公立大学の総合型選抜は、教育福祉学類、海洋システム工学科、都市学科、医学科の4学科で合計20名を募集します。多くの学部は学校推薦型選抜を行い、募集人員は364名です。共通テストを課す入試と課さない入試があり、出願の時期も2026年9月から2027年1月まで学科ごとに違います。どの入試も、合格したら必ず入学することが前提です。
準備の中心は、要件に合う評定と履修科目、学科ごとの小論文・口述試験・面接、そして共通テストの学力です。東京修学館では、家近亮子学長が、志望理由書や自己アピール書の構成づくりと、小論文・面接・口述試験の練習を無料相談でお手伝いしています。
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