千葉大学の総合型選抜・学校推薦型選抜|学部別の出願資格・共通テストの要否・日程と対策【2027年度入試・学長監修】

千葉大学の総合型選抜・学校推薦型選抜 大学の情報

最終更新: 2026-10-09 / 監修: 家近亮子(東京修学館 学長) / 出典: 千葉大学「令和9年度入学者選抜要項」(令和8年7月)、各学部の令和9年度総合型選抜・学校推薦型選抜・園芸産業創発学プログラム選抜の学生募集要項、「令和8年度千葉大学入学者選抜実施状況」

千葉大学の総合型選抜・学校推薦型選抜 ひと目で分かる要点(2027年度入試)
総合型選抜の募集人員
194名
7学部で実施
学校推薦型選抜の募集人員
90名
5学部で実施
最も早い出願書類の受付
9月1日
教育学部(2026年)
最終合格発表
2月9日
共通テストを課す方式(2027年)
園芸学部には別に園芸産業創発学プログラム選抜(10名)があります。出典:千葉大学「令和9年度入学者選抜要項」

千葉大学の特別選抜は、学部ごとに学生募集要項が分かれていて、総合型選抜か学校推薦型選抜か、大学入学共通テストを使うかどうか、出願の時期がそれぞれ違います。この記事では、令和9(2027)年度の入学者選抜要項と学部別の学生募集要項に基づいて、どの学部にどの方式があるかを最初の表で示したうえで、募集人員、共通テストの基準、出願資格、選考方法、日程、令和8年度の結果を整理し、東京修学館の家近亮子学長の監修で解説します。

千葉大学の総合型選抜・学校推薦型選抜とは(学部別の実施方式と共通テスト)

千葉大学は、一般選抜のほかに「特別選抜」として、総合型選抜、学校推薦型選抜、園芸産業創発学プログラム選抜などを行っています。どの学部にどの方式があり、共通テストを課すかどうかは次のとおりです(2027年度入試)。

学部・学科など方式募集人員共通テスト
国際教養学部 国際教養学科総合型選抜7名課す
文学部 人文学科 日本・ユーラシア文化コース総合型選抜3名課す
文学部 人文学科 行動科学・歴史学・国際言語文化学コース学校推薦型選抜9名・5名・10名免除
法政経学部 法政経学科 経済学コース(経済学特進プログラム)総合型選抜5名課す
教育学部 学校教員養成課程 方式Ⅰ(全国教員希望枠)総合型選抜57名課す
教育学部 学校教員養成課程 方式Ⅱ(全国教員希望枠)総合型選抜4名(技術科教育分野2名・家庭科教育分野2名)免除
教育学部 学校教員養成課程 方式Ⅲ(地域教員希望枠)総合型選抜63名課す
理学部 物理学科・地球科学科総合型選抜各4名免除
工学部 総合工学科 デザインコース総合型選抜20名課す
工学部 総合工学科 物質科学コース(理数大好き学生選抜 方式Ⅰ・Ⅱ)総合型選抜方式Ⅰ・Ⅱの合計9名免除
情報・データサイエンス学部 情報・データサイエンス学科学校推薦型選抜30名(うち女子枠15名)課す
園芸学部 園芸学科・応用生命化学科・緑地環境学科総合型選抜5名・4名・9名課す
園芸学部 園芸学科・食料資源経済学科園芸産業創発学プログラム選抜6名・4名課す
医学部 医学科(千葉県地域枠入試)学校推薦型選抜2名課す
薬学部 薬学科学校推薦型選抜10名課す
看護学部 看護学科学校推薦型選抜24名課す

総合型選抜は、学校長の推薦がなくても自分で出願できる方式です。学校推薦型選抜は出身高校の校長の推薦が必要で、医学部(最大2名)と薬学部(最大3名)は1校から推薦できる人数の上限が要項に書かれています。このほか、文学部と看護学部の社会人選抜、先進科学プログラム(飛び入学)学生選抜(総合型選抜方式を含む)、私費外国人留学生選抜、3年次編入学がありますが、この記事では扱いません。

出典

千葉大学「令和9年度入学者選抜要項」(令和8年7月)と、各学部の令和9年度学生募集要項。入学者選抜要項は学生募集要項(願書)ではなく、出願には各学部の学生募集要項が必要です。出願前に必ず千葉大学「特別選抜」のページと各学部のサイトで最新の要項を確認してください。

募集人員(2027年度入試)

2027年度入試の募集人員は、総合型選抜が194名、学校推薦型選抜が90名、園芸産業創発学プログラム選抜が10名です。最も多いのは教育学部の総合型選抜で、方式Ⅰが57名、方式Ⅱが4名、方式Ⅲが63名です。教育学部は、出願時に選修・分野・コースを選び、その単位で選抜されます。

千葉大学 総合型選抜・学校推薦型選抜の募集人員(方式別)
教育学部 方式Ⅲ(総合型)
63名
教育学部 方式Ⅰ(総合型)
57名
情報・データサイエンス学部(推薦)
30名
看護学部(推薦)
24名
工学部 デザインコース(総合型)
20名
薬学部 薬学科(推薦)
10名
文学部 国際言語文化学コース(推薦)
10名
文学部 行動科学コース(推薦)
9名
工学部 物質科学コース(総合型・方式Ⅰ・Ⅱの合計)
9名
園芸学部 緑地環境学科(総合型)
9名
国際教養学部(総合型)
7名
法政経学部(総合型)
5名
情報・データサイエンス学部の30名のうち15名は女子枠。ほかに、文学部 歴史学コース(推薦)5名、園芸学部 園芸学科5名・応用生命化学科4名(総合型)、教育学部 方式Ⅱ 4名、理学部 物理学科・地球科学科 各4名、文学部 日本・ユーラシア文化コース(総合型)3名、医学部 千葉県地域枠入試2名(増員の可能性あり)があります。
教育学部のコース方式Ⅰ方式Ⅱ方式Ⅲ
小学校コース(7選修)25名―38名
中学校コース8名2名(技術科教育分野)―
小中専門教科コース14名2名(家庭科教育分野)7名
英語教育コース――10名
特別支援教育コース――8名
乳幼児教育コース・養護教諭コース各5名――

小学校コースは、国語科・社会科・算数科・理科・教育学・教育心理学の各選修が方式Ⅰで4名、方式Ⅲで6名、技術・ものづくり選修が方式Ⅰで1名、方式Ⅲで2名です。

医学部医学科の千葉県地域枠入試の募集人員は、国及び千葉県の医師確保対策の計画等により増員される可能性があります。総合型選抜と学校推薦型選抜で入学手続者が募集人員に満たなかった場合は、一般選抜(前期日程)の合格者で補充されます(理学部物理学科の総合型選抜だけは後期日程で補充)。

大学入学共通テストの扱い(方式別の基準)

千葉大学 共通テストの使い方で分けた方式一覧
共通テストの使い方方式
課さない(書類と学部の試験で決まる)文学部(推薦)、教育学部 方式Ⅱ、理学部 物理学科・地球科学科、工学部 物質科学コース
総得点の割合で判定文学部(総合型)、法政経学部、教育学部 方式Ⅰ・Ⅲ、工学部 デザインコース、園芸産業創発学プログラム選抜、情報・データサイエンス学部、医学部、看護学部
段階表示(スタナイン)で判定国際教養学部、園芸学部(総合型)
書類・面接と総合判定薬学部
医学部は一般選抜(前期日程)一般枠入試で第1段階選抜を実施した場合、その受験対象者の平均点が基準になります。

共通テストを課す方式では、書類や面接などで「合格内定者」(学部によっては第2次選抜合格者)を決め、その中から共通テストの基準に達した人を最終合格者とする形が中心です。基準は方式ごとに違います。

方式共通テストの基準(要項の記載)
国際教養学部指定科目の段階表示(スタナイン)で段階「6」以上の科目が4科目以上(うち数学①、数学②、理科から1科目以上)
文学部 総合型選抜1000点満点の総得点が概ね70%
法政経学部数学2科目(200点満点)の総得点が75%
教育学部 方式Ⅰ6教科8科目を受験し、高得点3科目の合計(300点満点)が概ね65%
教育学部 方式Ⅲ6教科8科目を受験し、高得点3科目の合計(300点満点)が概ね60%
工学部 デザインコース600点満点の総得点が概ね70%
園芸学部 総合型選抜段階表示の基準。園芸学科は5教科7科目の合計が42以上、応用生命化学科は合計45以上かつ理科2科目と外国語が7以上、緑地環境学科は外国語が6以上かつ他2科目の合計が10以上
園芸産業創発学プログラム選抜理科1科目と数学2科目(200点満点)の総得点が概ね70%
情報・データサイエンス学部650点満点の総得点が概ね70%
医学部 千葉県地域枠入試950点満点。一般選抜(前期日程)一般枠入試で第1段階選抜を実施した場合はその受験対象者の平均点(満たない場合も、平均点の概ね95%を下回らない範囲で総合判定により合格とすることがある)、実施しない場合は概ね80%
薬学部950点満点。書類・面接と共通テストの成績を総合判定(基準の割合の記載はない)
看護学部370点満点の総得点が概ね65%

段階表示(スタナイン)は、各科目の受験者全体の中での位置を9段階で示すものです。国際教養学部と園芸学部の総合型選抜は、得点そのものではなくこの段階で判定されます。

共通テストを課さないのは、文学部の学校推薦型選抜、教育学部の方式Ⅱ、理学部の物理学科・地球科学科、工学部の物質科学コースです。これらは書類と学部の試験だけで合否が決まり、合格発表も2026年中にあります。

出願資格(評定・英語資格・推薦人数・卒業年度)

評定・学習成績の基準

  • 文学部・医学部・薬学部・看護学部の学校推薦型選抜:調査書の学習成績概評がA段階
  • 文学部 国際言語文化学コース:加えて外国語の学習成績の状況が4.5以上
  • 情報・データサイエンス学部:調査書の全体の学習成績の状況が4.0以上
  • 総合型選抜:入学者選抜要項に評定の基準の記載はない

英語の資格・検定試験

法政経学部の総合型選抜は、令和7年4月1日以降に受験した英語の検定試験で基準を満たすことが出願の要件です(実用英語技能検定はCSEスコア2130点以上、IELTS 4.5点以上、TOEFL iBT 56点以上など)。園芸産業創発学プログラム選抜も、令和6年1月1日以降の検定試験で基準(実用英語技能検定1950以上、IELTS 4.0以上など)が必要です。どちらも実用英語技能検定は2級・準1級・1級の受験結果だけが対象です。文学部国際言語文化学コースの学校推薦型選抜と情報・データサイエンス学部は、検定試験のスコアに応じて点数が加わる仕組みです。

その他の要件

  • 理学部物理学科:令和3年度以降の「全国物理コンテスト物理チャレンジ」の第1チャレンジに参加したこと
  • 工学部物質科学コース:方式Ⅰは物理基礎と化学基礎(またはそれに準ずる科目)の修得と、理科の自由研究を主体的に行ったこと。方式Ⅱは著名な国際科学コンクールの日本代表またはそれに準ずる成績
  • 園芸学部の総合型選抜:大学や学会などが主催する研究発表会・コンテスト・セミナー等に参加したこと
  • 教育学部方式Ⅲ:卒業後に千葉県内で公立学校の教員となる強い意欲があり、教育に関する体験的な活動をしていること。出身地域や高校の所在地は問わない
  • 教育学部方式Ⅱ:工業・農業(技術科教育分野)または家庭(家庭科教育分野)に関する学科等の卒業(見込み)者
  • 医学部千葉県地域枠入試:千葉県医師修学資金の貸与を受け、貸付期間の1.5倍に相当する期間、千葉県知事が定める医療機関等に従事する強い意志があること
  • 薬学部:大学院博士課程への進学を希望する強い科学的探究心があること

推薦できる人数と卒業年度

1校から推薦できるのは、医学部が最大2名、薬学部が最大3名です。学校推薦型選抜は原則として2027年3月卒業見込みの人が対象で、園芸産業創発学プログラム選抜は令和6年4月以降に卒業した人も出願できます。総合型選抜は多くの方式で高校を卒業した人も出願できますが、条件は学部の要項で確認してください。

選考方法(方式別)

千葉大学 共通テストを課す総合型選抜の選考の流れ
1
出願
インターネット出願の登録・検定料の支払いと、出願書類の郵送。書類が受付期間内に届いて出願完了
2
学部の選考
書類審査と、課題論述・小論文・適性検査・面接など。学部によっては第1次選抜と第2次選抜に分かれる
3
合格内定者の発表
学部の選考の結果で決まる(学部によっては第2次選抜合格者)
4
大学入学共通テスト
指定された教科・科目を受験。学部ごとの基準に達した合格内定者が最終合格者になる
5
最終合格発表・入学手続
最終合格発表は2月9日、入学手続の締切日は2月17日
教育学部 方式Ⅱ、理学部、工学部 物質科学コースは共通テストを課さず、学部の選考で合否が決まります。
方式共通テスト以外の選考
国際教養学部書類(自己推薦書・学びの履歴書・調査書等)、課題論述(資料の一部に英文)、集団面接と個別面接
文学部 総合型選抜書類(自己推薦書)、課題論述(英文読解を含む)、面接
文学部 学校推薦型選抜書類(調査書・推薦書・志願理由書)、小論文、面接。国際言語文化学コースの面接は英語による口頭試問を含む
法政経学部書類(志望理由書等)と面接
教育学部 方式Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ書類(調査書等、志望理由書・活動履歴書等)、適性検査、面接(方式Ⅰの乳幼児教育コースは面接のみ)
理学部 物理学科書類(物理チャレンジ成績表を含む)で第1次選抜、口頭試問
理学部 地球科学科書類と総合テストで第1次選抜、面接
工学部 デザインコース書類と専門適性をみる課題で第1次選抜、面接
工学部 物質科学コース方式Ⅰは書類と総合テストで第1次選抜、研究成果の発表等の面接。方式Ⅱは研究発表、面接、口頭試問
園芸学部 総合型選抜書類で第1次選抜、書類などに基づく面接
園芸産業創発学プログラム選抜書類、模擬実習(または模擬実験)、模擬講義の受講とレポート、プレゼンテーション、面接
情報・データサイエンス学部書類(調査書・推薦書・志望理由書)、口頭試問を含む面接
医学部 千葉県地域枠入試書類、小論文、面接で第1次選抜、グループ面接で第2次選抜
薬学部書類(調査書・推薦書・志望理由書)と面接
看護学部書類(調査書・推薦書)、小論文、面接

工学部物質科学コースの方式Ⅱは、一人当たり20〜30分の面接時間のうち、前半10分で研究成果を発表し、後半で質疑応答を行います。医学部の第2次選抜では、得点が受験者平均点以下の人は最終合格者とならない場合があると要項に書かれています。

日程(2027年度入試)

千葉大学 総合型選抜・学校推薦型選抜の日程チャート(2026年9月〜12月)
出願選考日・発表日
9月10月11月12月
教育学部 方式Ⅰ・Ⅲ(総合型)
出願 9月1日〜9月3日/選抜(〜27日) 9月26日/合格内定 11月4日
国際教養学部(総合型)
出願 9月8日〜9月10日/課題論述 10月24日/面接 10月25日/合格内定 11月20日
理学部(総合型)
出願 9月14日〜9月17日/最終選抜 11月14日/最終合格 12月4日
工学部 デザインコース(総合型)
出願 9月18日〜9月25日/第1次 10月17日/第2次 10月18日/合格内定 11月13日
文学部(総合型)
出願 10月1日〜10月5日/選抜 11月14日/合格内定 12月11日
園芸学部(総合型)
出願 10月2日〜10月9日/第2次 11月8日/第2次合格 11月27日
法政経学部(総合型)
出願 10月19日〜10月21日/選抜 11月14日/合格内定 12月16日
文学部(推薦)
出願 11月2日〜11月5日/選抜(〜15日) 11月14日/合格発表 12月11日
情報・データサイエンス学部(推薦)
出願 11月2日〜11月5日/選抜(21日又は22日) 11月21日/合格内定 12月4日
医学部 千葉県地域枠(推薦)
出願 11月2日〜11月4日/第1次 11月29日/第2次 12月20日
薬学部・看護学部(推薦)
出願 11月4日〜11月5日/選抜 11月14日/看護学部の合格内定 12月2日
日付はすべて2026年。「出願」は出願書類の受付期間(出願サイトの登録はこれより早く始まる方式があります)。共通テストを課す方式の最終合格発表は2027年2月9日。教育学部 方式Ⅱは選抜9月26日・合格発表11月4日、工学部 物質科学コースの合格発表は11月13日、園芸産業創発学プログラム選抜は出願10月2日〜9日・選抜11月7日〜8日です。

出願期間・選抜期日は2026年、最終合格発表は2027年です。

方式出願期間選抜期日合格発表
教育学部 方式Ⅰ・Ⅲ9月1日(火)〜3日(木)9月26日(土)〜27日(日)合格内定 11月4日(水)、最終 2月9日(火)
教育学部 方式Ⅱ9月1日(火)〜3日(木)9月26日(土)11月4日(水)
国際教養学部9月8日(火)〜10日(木)10月24日(土)〜25日(日)合格内定 11月20日(金)、最終 2月9日(火)
理学部9月14日(月)〜17日(木)物理学科の書類選考 9月28日〜10月7日、地球科学科の第1次選抜と両学科の最終選抜 11月14日(土)第1次 物理学科10月16日(金)・地球科学科11月14日(土)、最終 12月4日(金)
工学部 デザインコース9月18日(金)〜25日(金)10月17日(土)・18日(日)第1次 10月18日(日)、第2次(合格内定)11月13日(金)、最終 2月9日(火)
工学部 物質科学コース9月18日(金)〜25日(金)方式Ⅰ 10月17日(土)・18日(日)、方式Ⅱ 10月18日(日)11月13日(金)
文学部 総合型選抜10月1日(木)〜5日(月)11月14日(土)合格内定 12月11日(金)、最終 2月9日(火)
園芸学部 総合型選抜10月2日(金)〜9日(金)第1次(書類)10月13日〜16日、第2次 11月8日(日)第1次 10月23日(金)、第2次 11月27日(金)、最終 2月9日(火)
園芸産業創発学プログラム選抜10月2日(金)〜9日(金)11月7日(土)〜8日(日)合格内定 11月27日(金)、最終 2月9日(火)
法政経学部10月19日(月)〜21日(水)11月14日(土)合格内定 12月16日(水)、最終 2月9日(火)
文学部 学校推薦型選抜11月2日(月)〜5日(木)11月14日(土)〜15日(日)12月11日(金)
情報・データサイエンス学部11月2日(月)〜5日(木)11月21日(土)又は22日(日)合格内定 12月4日(金)、最終 2月9日(火)
医学部 千葉県地域枠入試11月2日(月)〜4日(水)第1次 11月29日(日)、第2次 12月20日(日)第1次 12月8日(火)、最終 2月9日(火)
薬学部11月4日(水)〜5日(木)11月14日(土)2月9日(火)
看護学部11月4日(水)〜5日(木)11月14日(土)合格内定 12月2日(水)、最終 2月9日(火)

入学手続の締切日は2027年2月17日(水)です(医学部の学生募集要項は2月18日(木)16時まで)。工学部デザインコースの最終合格の発表日時は、工学部の要項では第2次選抜合格者に別途知らせるとしています。

出願はインターネット出願で、出願サイトでの登録と検定料の支払いだけでは完了せず、出願書類が受付期間内に大学に届いて初めて出願完了になります。表の出願期間は書類の受付期間で、出願サイトの登録はこれより早く始まる方式があります(教育学部は8月26日から)。検定料は17,000円です(別に手数料がかかります)。

提出書類:自己推薦書・志望理由書・活動履歴書

どの方式も調査書が必要で、学部ごとに本人が書く書類が決まっています。

方式本人が作成する主な書類
国際教養学部自己推薦書、学びの履歴書(今まで行ってきた「学び」の活動に関する報告)
文学部 総合型選抜所定の指示と様式に基づく自己推薦書
文学部 学校推薦型選抜志願理由書(ほかに高校が作成する推薦書)
法政経学部グローバルな経済社会に関する関心事と将来のキャリアプランを記載した志望理由書、英語の検定試験の証明書
教育学部志望理由書・活動履歴書等。方式Ⅲは教育に関する体験的な活動の概要と学んだことを記す書類
理学部自己推薦書等
工学部 デザインコース志望理由書(デザインコースを志望する理由と、デザインを学びたいと思ったきっかけを800字以内)
工学部 物質科学コース志望理由書、研究成果報告書等
園芸学部 総合型選抜志望理由書等と、研究発表会やコンテストなどへの参加を証明するもの
園芸産業創発学プログラム選抜自己推薦書、志望理由書、プレゼンテーション内容の概要(A4用紙1枚)、外国語検定試験のスコアを証明する書類。推薦書の要否は学部の要項で確認
情報・データサイエンス学部・薬学部志望理由書(ほかに高校が作成する推薦書)
医学部 千葉県地域枠入試自己アピール資料(ほかに高校が作成する推薦書)

様式は各学部のサイトからダウンロードします。医学部の要項には、生成AIの利用について「出願書類は、入学者受入れの方針等を参照し、自身で考えて作成してください」と書かれています。

自己推薦書の組み立ては自己推薦書の書き方、志望理由書は志望理由書の書き方、活動の整理は活動報告書の書き方が参考になります。

併願のルールと入学の確約

  • 教育学部(方式Ⅰ・Ⅱ)は「合格した場合に入学を確約できる人」、園芸学部の総合型選抜は「志望した学科への入学を確約できる者」、医学部の千葉県地域枠入試は「合格した際に入学を確約できる者」が出願の要件。医学部は合格後の入学辞退は原則として認められない
  • 教育学部方式Ⅲは、在学中に千葉県・千葉市公立学校教員採用候補者選考を受験することを確約できることが要件
  • 国公立大学(独自日程で入学者選抜を行う公立大学・学部を除く)の学校推薦型選抜に出願できるのは、一つの大学・学部のみ
  • 最終合格者は、2027年2月または3月に行われる国公立大学の個別学力検査等を受験しても、その大学・学部の合格者とはならない(医学部以外は、入学辞退の許可を受けた場合を除く)
  • 国際教養学部、文学部(総合型選抜)、教育学部の要項は、出願した場合でも国公立大学の一般選抜に出願できると明記している。法政経学部の要項も、千葉大学の一般選抜(前期日程・後期日程)に重複して出願できるとしている
  • 園芸学部の総合型選抜と園芸産業創発学プログラム選抜は併願できない。情報・データサイエンス学部の女子枠と一般枠もどちらか一方を選ぶ
  • 工学部の総合型選抜は、デザインコースと物質科学コースのどちらか一方にしか出願できない。教育学部の総合型選抜(方式Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)で出願できるコース・選修・分野は1つ

最終合格発表が2月9日の方式は、合格が決まる前に一般選抜の出願期間(1月25日〜2月3日)が来ます。一般選抜の準備と出願を並行して進めるのが前提です。総合型選抜と学校推薦型選抜の違いは総合型選抜と学校推薦型選抜の違いで説明しています。

出願前に確かめること(千葉大学の総合型選抜・学校推薦型選抜)
志望する方式が共通テストを課すか、課す場合の基準(割合・段階表示)はいくつか
入学の確約が出願の要件になっている方式か(教育学部 方式Ⅰ・Ⅱ、園芸学部の総合型選抜、医学部)
学校推薦型選抜は、学習成績概評や評定の基準と、校内で推薦を受けられるか
法政経学部と園芸産業創発学プログラム選抜は、英語の検定試験の基準を満たしているか
国公立大学の学校推薦型選抜に、ほかの大学・学部へ出願していないか
出願書類が受付期間内に大学へ届くように郵送の日程を組んだか

令和8年度の結果(志願者数・合格者数)

千葉大学が公表している「令和8年度千葉大学入学者選抜実施状況」によると、総合型選抜は募集人員168名に対して志願者516人・合格者142人、学校推薦型選抜は募集人員98名に対して志願者237人・合格者76人、園芸産業創発学プログラム選抜は募集人員10名に対して志願者5人・合格者3人でした。

千葉大学 総合型選抜・学校推薦型選抜の志願者数と合格者数(令和8年度)
志願者数合格者数
教育学部(総合型)
326人
96人
情報・データサイエンス学部(推薦)
75人
21人
工学部 デザインコース(総合型)
65人
16人
看護学部(推薦)
62人
21人
薬学部(推薦)
36人
10人
国際教養学部(総合型)
31人
6人
文学部 行動科学コース(推薦)
31人
7人
理学部 地球科学科(総合型)
19人
5人
園芸学部 緑地環境学科(総合型)
18人
2人
園芸学部 園芸学科(総合型)
14人
3人
工学部 物質科学コース(総合型)
13人
9人
医学部 医学科(推薦)
11人
4人
令和8年度の値。教育学部と医学部は令和9年度と募集人員が違います。ほかの学部・学科は本文の表を見てください。出典:千葉大学「令和8年度千葉大学入学者選抜実施状況」
学部・学科など(令和8年度)募集人員志願者数合格者数
国際教養学部(総合型)7316
文学部(総合型)381
法政経学部(総合型)581
教育学部(総合型)9832696
理学部 物理学科/地球科学科(総合型)4/46/192/5
工学部 デザインコース/物質科学コース(総合型)20/965/1316/9
園芸学部 園芸学科/応用生命化学科/緑地環境学科(総合型)5/4/914/8/183/1/2
文学部 行動科学/歴史学/国際言語文化学コース(推薦)9/5/1031/11/117/5/8
情報・データサイエンス学部(推薦)307521
医学部 医学科(推薦)10114
薬学部(推薦)103610
看護学部(推薦)246221

教育学部(令和8年度98名、令和9年度124名)と医学部(令和8年度10名、令和9年度は千葉県地域枠入試2名)は、令和9年度と募集人員が違います。多くの学部・学科で合格者数が募集人員を下回っています。合格者数が募集人員どおりになるとは限らないので、志願者が少ないから受かりやすい、とは言えません。倍率の読み方は総合型選抜の倍率で説明しています。

学年別の準備の進め方

高校3年生

  1. 志望学部の学生募集要項を読み、方式、出願資格、共通テストの基準を確認する。要項の発表は教育学部・工学部・園芸学部が6月、ほかの学部は7月
  2. 学校推薦型選抜を考えている場合は、校内で推薦を受けられるかを早めに先生に相談する
  3. 自己推薦書・志望理由書・活動履歴書の下書きを夏休み中に作る。出願書類の受付は教育学部が9月1日、国際教養学部が9月8日から始まる
  4. 共通テストを課す方式では、基準を満たす学習を一般選抜の受験勉強として続ける

高校1・2年生

  1. 探究活動、研究発表会やコンテストへの参加など、書類に書ける活動に取り組む。理学部物理学科は物理チャレンジへの参加、園芸学部は研究発表会などへの参加が出願の要件
  2. 英語の検定試験を受けておく。法政経学部と園芸産業創発学プログラム選抜は出願の要件、文学部国際言語文化学コース(学校推薦型選抜)と情報・データサイエンス学部は加点に使われる
  3. 学校推薦型選抜を考えている場合は、学習成績概評や評定の基準を意識して定期テストに取り組む

入学者選抜要項には令和10年度入試からの変更も予告されています。薬学部は総合型選抜(10名)を新たに実施し、学校推薦型選抜を廃止します。園芸産業創発学プログラム選抜の食料資源経済学科の募集人員は2名になります。園芸学部の総合型選抜も、面接資料作成で作成した資料などに基づいて面接を行う形に変わります。高校1・2年生は、受験する年度の要項で改めて確認してください。

合格に向けた対策のポイント

  • まず「共通テストを使う方式か」を確かめる:同じ千葉大学でも、共通テストの基準が合否を左右する方式と、書類と学部の試験だけで決まる方式がある。準備の重心が大きく変わる
  • 書類は学部の求める学生像と結びつけて書く:自己推薦書、学びの履歴書、志望理由書など、学部ごとに書く書類と問われる観点が違う。経験を並べるのではなく、その学部で何を学びたいかにつなげる
  • 課題論述・小論文は資料を読む練習から:国際教養学部と文学部の課題論述、文学部の小論文は、英文を含む資料の読解力と論理的な構成力が問われる
  • 面接は書類の内容を深く聞かれる前提で準備する:国際教養学部の個別面接は自己推薦書と学びの履歴書に関する質問を含む。口頭試問がある方式は、学部の基礎的な知識も確認しておく
  • 一般選抜の準備を止めない:最終合格発表が2月9日の方式が多い。共通テストと前期日程の準備を並行して進める

面接と口頭試問の準備は面接対策と口頭試問の対策、小論文は小論文の書き方で説明しています。

よくある質問

Q. 千葉大学に総合型選抜はありますか?
A. あります。2027年度入試では、国際教養学部、文学部、法政経学部、教育学部、理学部、工学部、園芸学部の7学部で総合型選抜を行い、募集人員は合計194名です。情報・データサイエンス学部、医学部、薬学部、看護学部は学校推薦型選抜、文学部は総合型選抜と学校推薦型選抜の両方を行います。
Q. 千葉大学の総合型選抜に共通テストは必要ですか?
A. 方式によります。国際教養学部、文学部(総合型)、法政経学部、教育学部の方式Ⅰ・Ⅲ、工学部デザインコース、園芸学部は共通テストの基準を満たすことが最終合格の条件です。教育学部の方式Ⅱ、理学部、工学部物質科学コースは共通テストを課しません。学校推薦型選抜は文学部だけが共通テストを免除しています。
Q. 千葉大学の総合型選抜の日程は?
A. 出願書類の受付は教育学部が2026年9月1日から3日、国際教養学部が9月8日から10日、理学部が9月14日から17日、工学部が9月18日から25日、文学部が10月1日から5日、園芸学部が10月2日から9日、法政経学部が10月19日から21日です。共通テストを課す方式の最終合格発表は2027年2月9日です。
Q. 千葉大学の総合型選抜・学校推薦型選抜は併願できますか?
A. 国公立大学の学校推薦型選抜に出願できるのは一つの大学・学部だけです。国際教養学部、文学部(総合型選抜)、教育学部の要項は出願した場合でも国公立大学の一般選抜に出願できると明記し、法政経学部の要項も千葉大学の一般選抜に重複して出願できるとしていますが、最終合格者は他の国公立大学の個別学力検査等を受験しても合格者にはなりません。教育学部(方式Ⅰ・Ⅱ)と園芸学部の総合型選抜、医学部の学校推薦型選抜は、入学の確約が出願の要件です。
Q. 千葉大学の学校推薦型選抜に評定の基準はありますか?
A. あります。文学部、医学部、薬学部、看護学部は調査書の学習成績概評がA段階であること、情報・データサイエンス学部は全体の学習成績の状況が4.0以上であることが要件です。文学部国際言語文化学コースは、外国語の学習成績の状況が4.5以上であることも必要です。
Q. 千葉大学の総合型選抜の倍率は?
A. 大学が公表した令和8年度の実施状況では、総合型選抜全体で募集人員168名に対して志願者516人、合格者142人でした。学部ごとの志願者数と合格者数は本文の表のとおりで、多くの学部・学科で合格者数が募集人員を下回っています。

まとめ

千葉大学では、総合型選抜を7学部、学校推薦型選抜を5学部で行い、園芸学部には園芸産業創発学プログラム選抜もあります。2027年度入試の募集人員は総合型選抜194名、学校推薦型選抜90名です。共通テストの基準を満たした人が最終合格者になる方式が中心ですが、教育学部の方式Ⅱ、理学部、工学部物質科学コース、文学部の学校推薦型選抜は共通テストを課しません。出願書類の受付は2026年9月1日の教育学部から11月5日の学校推薦型選抜まで、方式ごとに時期が違います。

準備の中心は、学部の求める学生像に合わせた書類と、課題論述・小論文・面接、そして共通テストの学力です。東京修学館では、家近亮子学長が、自己推薦書や志望理由書の構成づくりと、小論文・面接・口頭試問の練習を無料相談でお手伝いしています。

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