総合型選抜で落ちる人の特徴8つ|不合格になる理由と直し方【学長監修】

総合型選抜で落ちる人の特徴8つ 受験の知識

最終更新: 2026-10-04 / 監修: 家近亮子(東京修学館 学長) / 出典: 文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」(令和8年5月27日付け通知)、各大学の2027年度入試の募集要項(大学別の記事に出典を記載)、各大学が公表した令和8年度入試の実施結果

総合型選抜の不合格には、大学が見ている点と、受験生の準備の中身とのずれが関わっています。この記事では、落ちる人に見られる特徴を8つに分け、文部科学省の実施要項と各大学の2027年度入試の募集要項をもとに、なぜ評価されないのかと直し方を説明します。受かる人との違いと、不合格の後に出願できる入試も、東京修学館の家近亮子学長の監修でまとめました。

  1. 総合型選抜で落ちる人の特徴8つ(一覧)
  2. 大学が総合型選抜で見ていること(文部科学省の実施要項)
  3. 総合型選抜で不合格が決まる場面(書類選考と面接・小論文)
  4. 落ちる人の特徴1:出願条件と選考方法を確かめていない
    1. 大学が見ていること
    2. 直し方:志望校を決める前に募集要項を読む
  5. 落ちる人の特徴2:志望理由が「その大学で学ぶ理由」になっていない
    1. 大学が見ていること
    2. 直し方:3つをつなげて書く
  6. 落ちる人の特徴3:活動実績を並べるだけで、考えと行動が伝わらない
    1. 大学が見ていること
    2. 直し方:一つの活動を深く書く
  7. 落ちる人の特徴4:入学後に何を学ぶかを説明できない
    1. 大学が見ていること
    2. 直し方:学ぶ順番を書く
  8. 落ちる人の特徴5:書類と面接の答えがずれる・暗記した答えになる
    1. 大学が見ていること
    2. 直し方:書類から質問を作って練習する
  9. 落ちる人の特徴6:小論文・口頭試問など学力の評価を後回しにする
    1. 大学が見ていること
    2. 直し方:課される評価方法を先に確かめる
  10. 落ちる人の特徴7:準備を始める時期が遅く、書き直す時間がない
    1. 大学が見ていること
    2. 直し方:出願から逆算して予定を立てる
  11. 落ちる人の特徴8:総合型選抜だけに絞り、一般選抜の準備を止める
    1. 大学が見ていること
    2. 直し方:教科の学習時間を先に確保する
  12. 落ちる人と受かる人の違い
  13. 落ちないための準備の流れ(高2から出願まで)
  14. 出願前の確認チェックリスト
  15. 不合格になったあとにできること(一般選抜・学校推薦型選抜・ほかの期)
    1. 日程と併願の制限に注意する
    2. 不合格の理由を振り返る
  16. よくある質問
  17. まとめ
    1. 学長への無料相談はこちら
  18. 関連記事

総合型選抜で落ちる人の特徴8つ(一覧)

総合型選抜で落ちる人の特徴 要点
落ちる人の特徴
8つ
書類・面接・学力・準備の時期
面接
必ず行う
総合型選抜の決まり
学力の評価
1つ以上
小論文・共通テストなどから
合格発表
11月1日以降
2027年度入試の総合型選抜
出典:文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」。面接は、2026年度入試ですでに実施されていた選抜区分で導入が難しいものに、2029年度入試までの経過措置がある

総合型選抜で落ちる人の特徴は、次の8つに分けられます。どれも、書類審査、面接、小論文などのどこかで評価が伸びない原因になります。

特徴どこで不合格につながるか直し方の要点
1. 出願条件と選考方法を確かめていない出願資格・書類の不備、選考内容の準備不足募集要項で評定・資格・専願・選考方法を読む
2. 志望理由が「その大学で学ぶ理由」になっていない書類審査、面接アドミッション・ポリシーと授業内容に結びつける
3. 活動実績を並べるだけ書類審査(活動報告書)、面接一つの活動を、動機・行動・学びで書く
4. 入学後に何を学ぶかを説明できない書類審査(学修計画書)、面接カリキュラムを読み、学ぶ順番を書く
5. 書類と面接の答えがずれる面接・口頭試問提出した書類をもとに、自分の言葉で話す練習をする
6. 学力の評価を後回しにする小論文、筆記試験、共通テスト課される評価方法を早く確かめ、練習を始める
7. 準備を始める時期が遅い書類の完成度、資格・検定、評定出願から逆算して、書き直す時間を残す
8. 一般選抜の準備を止める不合格の後の受験総合型選抜と並行して教科の学習を続ける

以下、特徴ごとに状態、大学が見ていること、直し方の順に説明します。制度の全体像は総合型選抜とはにまとめています。

大学が総合型選抜で見ていること(文部科学省の実施要項)

総合型選抜のルールは、文部科学省が年度ごとに出す「大学入学者選抜実施要項」に書かれています。2027年度入試(2027年4月入学)の実施要項は、総合型選抜を次のように定めています。

実施要項の定義(第3の1(2))

詳細な書類審査と時間をかけた丁寧な面接等を組み合わせることによって、入学志願者の能力・適性や学習に対する意欲、目的意識等を総合的に評価・判定する入試方法。

そのうえで、大学に次の3つを求めています。落ちる人の特徴は、どれもこの3つのどこかに当てはまります。

総合型選抜で大学に求められていること
実施要項の定め内容関係する特徴
本人が書く資料を必ず評価に使う活動報告書、大学入学希望理由書、学修計画書など2・3・4
面接を必ず行う志望する学問分野への意欲や適性をみる。口頭試問、プレゼンテーション、集団討論なども含む5
学力を評価する書類だけでなく、教科の試験、共通テスト、小論文・面接・口頭試問など、資格・検定試験のうち少なくとも一つを使う6
評価方法を募集要項に書く書類をどう使うか、学力をどう評価するかを、大学が募集要項に明記する1
出典:文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」 第3の1(2)、第10の1

評価の基準は、各大学のアドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)です。実施要項は、求める力とその評価方法をできるだけ具体的に書くよう大学に求めています。準備は、志望大学のアドミッション・ポリシーと募集要項を読むところから始まります。

総合型選抜で不合格が決まる場面(書類選考と面接・小論文)

選考を2段階に分けている大学があります。出願書類で第1次選考を行い、通過した人が面接や小論文などの第2次選考に進む形です。不合格は、そのどちらでも起こります。

総合型選抜の選考の流れと、落ちやすい場面
1
出願
出願資格を満たしていない、書類がそろわないと受験できない
2
第1次選考(書類)
志望理由書・活動報告書・調査書などで判定される
3
第2次選考(面接・小論文など)
書類の内容を、面接や小論文で確かめられる
4
合格発表
共通テストを課す方式は、共通テストの成績も合わせて最終合格が決まる
段階の分け方は大学・方式で違う。書類と試験を合わせて一度に判定する方式もある

国公立大学の総合型選抜では、志願者の多くが不合格になります。令和8年度入試の公表値では、合格者は志願者の3分の1前後かそれ以下です。

国公立大学の総合型選抜 志願者数と合格者数(令和8年度入試)
志願者数合格者数
東北大学 AO入試II期
1,341人
298人
東北大学 AO入試III期
1,209人
397人
東京科学大学 総合型選抜(理工学系)
890人
218人
九州大学 総合型選抜(Ⅰ・Ⅱ)
802人
232人
筑波大学 アドミッションセンター入試
343人
36人
北海道大学 フロンティア入試
317人
106人
各大学が公表した令和8年度入試の実施結果。くわしくは「総合型選抜の倍率」の記事に出典を記載

書類選考を通った後に落ちる人も少なくありません。法政大学の自己推薦入試・公募推薦入試では、第1次選考の合格者のうち最終合格者が半数に満たない方式がいくつもあります。

法政大学 第1次選考の合格者と最終合格者(2026年度)
第1次選考の合格者最終合格者
文学部 日本文学科
70人
24人
人間環境学部
66人
21人
キャリアデザイン学部 キャリア体験
39人
16人
法学部 国際政治学科
39人
18人
スポーツ健康学部 アスリート系
35人
17人
法政大学「2027年度 入学試験要項(自己推薦・公募推薦・社会人)共通冊子」に掲載の2026年度の結果

書類を出してから面接の準備を始めるのでは、間に合わないことがあります。倍率の読み方は総合型選抜の倍率で説明しています。

落ちる人の特徴1:出願条件と選考方法を確かめていない

募集要項を読まずに、名前の知られた方式や友人と同じ方式を選ぶ人がいます。評定の基準や英語資格の条件を満たしていなかった、専願だと知らずに出願した、筆記試験があると後から知った、という失敗につながります。

大学が見ていること

実施要項は、大学が重要と考える教科の評定などを、出願要件として求めてよいと定めています(第5の2)。条件は大学・方式ごとに違い、満たさなければ出願できません。2027年度入試の例を挙げます。

条件2027年度入試の例
評定東北大学 AO入試II期は、学習成績概評がA段階。慶應義塾大学 法学部FIT入試B方式は、指定教科と全体が4.0以上(A方式は評定の条件なし)
英語資格南山大学 総合型入試(資格・検定試験活用型)は、総合スコアと4技能それぞれの基準を1度の受験で満たす必要がある。大阪大学は英検のデジタル証明書を受け付けない
専願関西学院大学の総合型選抜は専願。審査日以降は、合否にかかわらず辞退できない
選考方法東北大学 AO入試II期は、第1次選考が大学独自の筆記試験。北海道大学 フロンティア入試TypeⅠは、共通テストの成績で最終合格が決まる

直し方:志望校を決める前に募集要項を読む

出願資格、専願か併願可か、提出書類と様式、選考方法、日程の5点を、志望校を絞る段階で確かめます。評定の計算方法と対象になる時期は評定平均の解説にまとめています。

落ちる人の特徴2:志望理由が「その大学で学ぶ理由」になっていない

「興味があるから」「幅広く学びたい」といった理由は、どの大学にも当てはまります。大学名を入れ替えても通じる志望理由書や、複数の大学に同じ文章を出す使い回しは、その大学を調べていないことが読み手に伝わります。

大学が見ていること

実施要項は、総合型選抜で学習に対する意欲や目的意識を評価すると定めています。大学が知りたいのは、志望者が自分の大学で何を学びたいのか、それがアドミッション・ポリシーと合っているかです。

志望理由のNG例(例)

貴学の自由な校風と充実した設備に惹かれました。幅広い分野を学び、社会に貢献できる人になりたいと考えています。

直した例(例)

高校の探究活動で、地域の商店街の空き店舗を調べ、若い世代の利用が少ない理由に関心を持ちました。貴学の地域政策の授業では、自治体の調査に参加する実習があります。調べた課題を、データで確かめる方法を学びたいと考えています。

直し方:3つをつなげて書く

「高校での経験や関心」「その大学・学部で学べること」「将来どうしたいか」の3つを一本につなげます。学べることは、アドミッション・ポリシー、カリキュラム、オープンキャンパスで聞いた話など、その大学の情報から書きます。

複数の大学に出願する場合、経験や問題意識は共通でかまいません。「ここで学ぶ理由」を大学ごとに書き分けます。構成と例文は志望理由書の書き方で説明しています。

落ちる人の特徴3:活動実績を並べるだけで、考えと行動が伝わらない

「生徒会副会長」「英検2級」「ボランティア参加」と、実績を並べるだけの書類があります。何に取り組んだかは分かっても、なぜ取り組み、どう考えて動いたかが分かりません。

大学が見ていること

実施要項は、本人が書く資料(活動報告書、大学入学希望理由書、学修計画書など)を必ず評価に使うよう求めています(第3の1(2)①)。スポーツ・文化活動、ボランティア活動、海外留学などの多様な経験を適切に評価することが望ましい、とも定めています(第3の3)。実績を並べるだけでは、その経験から何を考え、どう行動したかが伝わりません。

総合型選抜で活動実績を書く時の順番
1
動機
なぜその活動に取り組んだか
2
行動
課題に対して、自分で考えて何をしたか
3
困難
うまくいかなかったことと、その時の工夫
4
学び
経験から分かったこと、自分の変化
5
大学での学び
その経験が、志望学部の学びにどうつながるか

直し方:一つの活動を深く書く

実績が多い人ほど、書類の中心にする活動を一つに絞ります。残りは活動報告書の一覧に回します。目立つ実績がなくても、続けてきたことや、失敗の後に工夫したことで十分に書けます。書き方は活動報告書の書き方にまとめています。

落ちる人の特徴4:入学後に何を学ぶかを説明できない

志望理由で「なぜ学びたいか」は書けても、「入学後にどう学ぶか」が書けない人がいます。「大学で考えたい」「入学してから決めたい」で終わる書類や面接の答えです。

大学が見ていること

実施要項は、本人が書く資料の例として、活動報告書、大学入学希望理由書と並べて学修計画書を挙げています。アドミッション・ポリシーは、卒業までに身につける力と、学ぶ教育課程の方針を踏まえて定めるものとされています(第2)。入学後の学びを具体的に書けると、その大学の教育と自分の目的が合っていることを示せます。

直し方:学ぶ順番を書く

書くこと調べる資料書き方の例(例)
1・2年次に学ぶことカリキュラム・ポリシー、履修の手引き基礎科目で統計の方法を学ぶ
専門で取り組みたいテーマゼミや研究室の紹介、シラバス地域の人口の変化と公共交通の関係を調べる
学外の学び実習、留学、フィールドワークの制度自治体と連携した実習に参加する
卒業後につなげたいことディプロマ・ポリシー、卒業後の進路地域の交通計画に関わる仕事に就きたい

高校での関心が、どの授業や実習で深まり、卒業後にどうつながるかを示せると、目的意識が伝わります。

落ちる人の特徴5:書類と面接の答えがずれる・暗記した答えになる

志望理由書に書いた内容を、面接で説明できない人がいます。書類と違う理由を話してしまう、追加の質問に答えられない、暗記した答えを読み上げるような話し方になる、といった状態です。

大学が見ていること

実施要項は、総合型選抜で面接を必ず行うよう求めています(第3の1(2)②)。面接には、口頭試問、プレゼンテーション、集団討論、ディベートも含まれます。実施要項が面接でみるとしているのは、志望する学問分野への意欲や適性です。面接で書類の内容を聞かれた時に、書いたことと話すことがずれると、意欲や適性が伝わりにくくなります。

2026年度入試ですでに実施されていた選抜区分のうち、面接をすぐに導入することが難しいものには、遅くとも2029年度入試までに導入するという経過措置があります(第14)。面接の有無は募集要項で確かめてください。

直し方:書類から質問を作って練習する

総合型選抜の面接で確かめられやすい点(質問の例)
書類の項目質問の例(例)答える時の準備
志望理由なぜ他の大学ではなく本学なのですかその大学で学べることを一つ、具体的に言える
活動実績その活動で一番苦労したことは何ですか困難と工夫を、自分の行動で説明できる
学修計画入学後、最初に取り組みたいことは何ですか授業や実習の名前を挙げて話せる
関心のある分野最近、その分野で気になったニュースはありますか自分の意見と理由を短く言える
質問は例。実際の質問は大学・面接官によって違う

答えを文章で暗記するのではなく、話す要点だけを決めて練習します。先生や家族に質問してもらい、追加の質問にも自分の言葉で答える練習を重ねます。くわしくは総合型選抜の面接対策で説明しています。

落ちる人の特徴6:小論文・口頭試問など学力の評価を後回しにする

「総合型選抜には学力試験がない」と考えて、書類だけを準備する人がいます。実際には、小論文や共通テストなどで学力が評価されます。

大学が見ていること

実施要項は、総合型選抜でも、調査書などの出願書類だけでなく、次の4つのうち少なくとも一つを必ず使うよう定めています(第3の1(2)③)。どれを使うかは募集要項に書かれます。

評価方法(実施要項 第6)内容2027年度入試の例
教科・科目に係る個別テスト大学が行う教科の試験東洋大学 総合型選抜 基礎学力テスト型入試(英語と、国語または数学)
大学入学共通テスト共通テストの成績を使う東北大学 AO入試III期、北海道大学 フロンティア入試TypeⅠ
小論文・面接・実技検査等小論文、口頭試問、プレゼンテーションなど法政大学 自己推薦入試・公募推薦入試の第2次選考(面接など)
資格・検定試験等英語資格などの成績南山大学 総合型入試(資格・検定試験活用型)の英語の基準

実施要項は、小論文、面接、口頭試問、プレゼンテーションなどを、「自らの考えを論理的・創造的に形成する思考・判断の能力」と、それを表現する能力をみるために活用することが望ましいとしています(第6の3)。知識の量より、課題を読み取り、自分の意見を理由とともに組み立てる力が問われます。

直し方:課される評価方法を先に確かめる

何が課されるかを確かめ、書類と同時に練習を始めます。小論文は過去の出題を確かめ、書いて添削を受けます。書き方は小論文の書き方にまとめています。

落ちる人の特徴7:準備を始める時期が遅く、書き直す時間がない

書類を書き始めるのが出願の直前になると、書き直す時間が取れません。評定や英語資格のように、後から変えにくい条件もあります。

大学が見ていること

2027年度入試では、総合型選抜の出願は2026年9月1日以降、合格発表は11月1日以降と定められています(実施要項 第4の4)。ただし、Webでの出願登録が8月に始まる大学があります。2027年度入試では、慶應義塾大学の法学部FIT入試は8月3日、筑波大学のAC入試は8月6日が登録の開始日です。

評定平均は高1の最初の成績から計算に入り、秋に出願する場合は、多くの高校で高3の1学期(前期)までの成績が対象です。書類に書く活動も、出願の前にしか積めません。

直し方:出願から逆算して予定を立てる

志望する方式の出願日から逆算して、志望理由書の初稿と書き直しの時間を確保します。2027年度入試で、大学が入試方法などの基本的な事項を発表する期間は、2026年5月27日から7月31日までと定められています(実施要項 第7)。時期ごとの進め方は総合型選抜の年間スケジュールで説明しています。

落ちる人の特徴8:総合型選抜だけに絞り、一般選抜の準備を止める

総合型選抜に集中するあまり、教科の学習を止めてしまう人がいます。不合格だった時に一般選抜の準備が間に合わず、受験全体が苦しくなります。

大学が見ていること

総合型選抜でも学力は評価されます(特徴6)。さらに、共通テストを課す方式では、最終の合格発表が2月になる例があります。東北大学のAO入試III期は、合格者発表が2027年2月10日です。結果を待つ間に、一般選抜の出願期間が始まります。

専願の方式にも注意が必要です。関西学院大学の総合型選抜は、同じ年度に出願できるのが1つの入学試験・1つの学部だけで、不合格になっても関西学院大学の他の総合型選抜には出願できません。不合格の場合は、関西学院大学の一般選抜に出願できます。

直し方:教科の学習時間を先に確保する

週ごとの予定に教科の学習時間を先に入れ、残りの時間を書類と面接の準備にあてます。総合型選抜のために練習した小論文や、志望理由を言葉にした経験は、一般選抜の小論文や面接でも生かせます。

落ちる人と受かる人の違い

8つの特徴を裏返すと、受かる人の準備の仕方が見えてきます。

総合型選抜で落ちる人と受かる人の違い
観点落ちる人受かる人
募集要項出願資格と選考方法を後から知る出願資格、専願か併願可か、選考方法を最初に読む
志望理由どの大学にも当てはまる理由その大学で学べることと自分の経験がつながっている
活動実績実績を並べる一つの活動で、考えて行動したことを書く
入学後の学び入学してから考える授業や実習の名前を挙げて学ぶ順番を説明できる
面接暗記した答えを話す書類の内容を自分の言葉で説明できる
学力書類だけを準備する小論文や共通テストなど、課される評価に備える
準備の時期高3の夏に書き始める出願から逆算して、書き直す時間を残す
一般選抜総合型選抜だけに絞る教科の学習を並行して続ける

受かる人に共通する特徴は、総合型選抜で受かる人の特徴でくわしく説明しています。

落ちないための準備の流れ(高2から出願まで)

準備は高2のうちに始めるのが目安です。評定は高1から入り、書類に書く経験は出願の前にしか積めないためです。時期ごとの目安を並べます。

総合型選抜で落ちないための準備の流れ(2027年度入試の場合)
高1
定期テストと提出物で評定を保つ
評定平均は高1の最初の成績から計算に入る
高2
活動を続け、大学を調べ、資格・検定を受ける
記録を残しておくと書類が書きやすい
高3の5月〜7月
志望校の入試方法を確かめ、志望理由書の初稿を書く
入試方法などの基本的な事項は5月27日から7月31日までに発表される
高3の夏
書類を書き直し、小論文と面接の練習をする
Webでの出願登録が8月に始まる大学がある
9月1日以降
総合型選抜の出願
大学・方式ごとに出願期間は違う
11月1日以降
総合型選抜の合格発表
不合格の場合に備えて、次の出願先を決めておく
日付は文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」の第4・第7による2027年度入試の決まり

高3から始める場合は、まず評定や資格の条件を満たす方式を探します。9月下旬以降に出願する方式もあります。

出願前の確認チェックリスト

出願書類を出す前に、次の項目を確かめてください。当てはまらない項目が、出願までに直すところです。

総合型選抜で落ちないための出願前チェックリスト
募集要項の出願資格(評定、資格・検定試験、卒業年度)を満たしている
専願か、併願できるかを確かめた
志望理由書に、その大学で学べることが具体的に書かれている
大学名を入れ替えると通じない文章になっている
活動実績は、動機・行動・困難・学びの順で書いた
入学後に学びたいことを、授業や実習の名前を挙げて説明できる
提出する書類の内容を、自分の言葉で話せる
小論文・筆記試験・共通テストなど、課される評価方法を確かめた
先生などに書類を読んでもらい、書き直した
不合格だった場合に出願する入試と日程を決めてある

不合格になったあとにできること(一般選抜・学校推薦型選抜・ほかの期)

不合格だった場合も、そのあとに出願できる入試が残っています。2027年度入試の決まりでは、学校推薦型選抜の出願は2026年11月1日以降、合格発表は12月1日以降です。共通テストは2027年1月16日・17日、一般選抜の個別試験は2月1日から3月25日までです。

総合型選抜の不合格の後に出願できる入試(2027年度入試の例)
出願期間・試験期間選考日・発表日
11月12月1月2月3月
龍谷大学 公募推薦入試(学校推薦型選抜)
出願期間 11月1日〜11月11日/試験(初日) 11月23日/合格発表 12月11日
上智大学 推薦入学試験(公募制)
出願期間 11月1日〜11月5日/学科試問・面接 11月28日/合格発表 12月10日
関西大学 公募制推薦入試(商学部・理工系3学部)
出願期間 11月2日〜11月6日/試験 11月29日/合格発表 12月4日
大学入学共通テスト
試験期間 1月16日〜1月17日
東北大学 AO入試III期(総合型選抜)
出願期間 1月19日〜1月22日/合格者発表 2月10日
一般選抜の個別試験
試験期間 2月1日〜3月25日
各大学の2027年度入試の要項と、文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」 第4による。龍谷大学の公募推薦の試験日は11月23日・28日・29日
次の機会2027年度入試の例注意すること
学校推薦型選抜(公募制)龍谷大学 公募推薦入試、上智大学 推薦入学試験(公募制)、関西大学 公募制推薦入試(商学部・理工系3学部)学校長の推薦が必要。推薦書は高校が作るので、結果が出る前に担任の先生へ相談しておく
出願の遅い総合型選抜東京女子大学 知のかけはし入学試験 数学的思考力型(情報数理科学科。出願11月2日〜6日)出願資格と書類を早めに確かめる
同じ大学のほかの期神奈川工科大学 課題レポート方式 第2期(出願10月7日〜16日)第1期の合格内定者は第2期に出願できない。内定が出なかった場合は、別の学科にも出願できる
共通テストの後に出願する総合型選抜東北大学 AO入試III期(出願2027年1月19日〜22日)共通テストの指定科目の受験が出願要件
一般選抜西南学院大学 一般入試(出願2027年1月6日〜19日)教科の学習を続けておく必要がある

日程と併願の制限に注意する

龍谷大学では、総合型選抜の合格発表(11月1日)が、公募推薦入試の出願期間(11月1日〜11日)の初日にあたります。発表を見てから推薦書を頼むと、締切まで時間がありません。

東京大学の学校推薦型選抜には、他の国公立大学の総合型選抜に出願した人は出願できません。最初に出願する前に、次の出願先の要項も読んでおきます。

不合格の理由を振り返る

実施要項は、受験者本人への成績開示に努めるよう大学に求めています(第13の3)。開示の有無や方法は大学ごとに違います。書類、面接、小論文のどこで手応えがなかったかを書き出しておくと、次の準備に生かせます。

よくある質問

Q. 総合型選抜で落ちる人にはどんな特徴がありますか?
A. 出願条件と選考方法を確かめていない、志望理由がその大学で学ぶ理由になっていない、活動実績を並べるだけ、入学後の学びを説明できない、書類と面接の答えがずれる、学力の評価を後回しにする、準備が遅い、一般選抜の準備を止める、の8つが代表的です。
Q. 評定平均が高くても総合型選抜で落ちることはありますか?
A. あります。評定は出願の条件や評価の一部です。合否は、志望理由書などの書類、面接、小論文や共通テストなどの学力の評価を合わせて決まります。成績が良くても、大学で学びたいことが伝わらなければ評価は伸びません。
Q. 書類選考は通ったのに落ちるのはなぜですか?
A. 第2次選考の面接や小論文で、書類の内容を確かめられるためです。法政大学の自己推薦入試・公募推薦入試の2026年度の結果では、第1次選考の合格者のうち最終合格者が半数に満たない方式がいくつもあります。書類と面接・小論文の準備は同時に進めます。
Q. 総合型選抜に落ちたら一般選抜は受けられますか?
A. 受けられる場合があります。関西学院大学の総合型選抜は専願ですが、不合格の場合は同じ大学の一般選抜に出願できます。学校推薦型選抜の出願は11月1日以降なので、出願期間が残っていれば出願できます。扱いは大学ごとに違うので、募集要項で確かめてください。
Q. 総合型選抜で不合格になった理由は教えてもらえますか?
A. 文部科学省の実施要項は、受験者本人への成績開示に努めるよう大学に求めています。ただし、開示の有無や方法は大学ごとに違います。募集要項や大学の入試情報で確かめてください。
Q. 総合型選抜で落ちないためには、いつから準備すればいいですか?
A. 高2のうちに始めるのが目安です。評定平均は高1の成績から計算に入り、書類に書く経験は出願の前にしか積めません。総合型選抜の出願は高3の9月1日以降に始まり、Web出願登録が8月に始まる大学もあります。

まとめ

総合型選抜で落ちる人の特徴は8つです。出願条件の読み落とし、大学で学ぶ理由が書けていない志望理由、並べるだけの活動実績、入学後の学びの説明不足、書類と面接のずれ、学力の評価の準備不足、準備の遅れ、一般選抜の準備を止めることです。どれも、大学がアドミッション・ポリシーに沿って見ている点とのずれから生まれます。

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