最終更新: 2026-10-09 / 監修: 家近亮子(東京修学館 学長) / 出典: 帝京大学「入学試験要項2027(総合型選抜・学校推薦型選抜・奨学特待生選抜ほか)」、同「2027帝京大学 入試資料DATABOOK」(2026年度入試結果)
帝京大学の医学部から福岡医療技術学部までの10学部は、東京の板橋・八王子、栃木の宇都宮、福岡の各キャンパスに分かれています。総合型選抜は全学部で行われますが、試験の科目や方式、試験場は学部・学科によって違い、医学部は日程も別です。この記事では、2027(令和9)年度の入学試験要項に基づいて、どの学部にどの入試があるか、募集人員、選考方法、日程、併願のルールを整理し、準備の進め方を東京修学館の家近亮子学長の監修で解説します。帝京平成大学(別の大学)の入試ではありません。
帝京大学の総合型選抜・学校推薦型選抜の全体像(学部別の方式一覧)
総合型選抜は「志望理由」「調査書」「面接」「基礎能力適性検査」、学校推薦型選抜は「面接」「基礎能力適性検査」「書類審査」で総合的に合否を判定します。基礎能力適性検査は大学独自の筆記試験で、マークシートで解答します(課題作文を除く)。
| 学部(キャンパス) | 総合型選抜 | 学校推薦型選抜(公募制) | 奨学特待生選抜 |
|---|---|---|---|
| 医学部(板橋) | 一次選考(論述課題・グループディスカッション・面接)と、大学入学共通テストによる二次選考 | 実施(専願) | なし |
| 薬学部(板橋) | Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期 | Ⅰ期 | なし |
| 経済学部(八王子。地域経済学科は宇都宮) | Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期 | Ⅰ期 | あり |
| 法学部・文学部・外国語学部・教育学部(八王子) | Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期 | Ⅰ期 | あり |
| 理工学部(宇都宮。データサイエンス学科は板橋) | Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期 | Ⅰ期(ほかにジュニアマイスター顕彰特別推薦枠) | あり |
| 医療技術学部(板橋。健康スポーツコースは八王子、柔道整復学科は宇都宮) | Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期 | Ⅰ期 | なし |
| 福岡医療技術学部(福岡) | Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期 | Ⅰ期 | あり |
スポーツ医療学科のトップアスリートコースはスポーツ選抜者専用です。奨学特待生選抜は、成績上位の人を入学金と最大4年間の授業料などが全額免除される奨学特待生とする入試で(2年次以降は毎年継続審査)、奨学特待生として認められなかった人でも、総合型選抜合格者と同等以上の学力があると認められれば総合型選抜合格者として入学が許可されます。
指定校制、全商協会大学特別推薦枠、海外帰国生・社会人・留学生の選抜、帝京大学短期大学の入試は扱いません。
出典
帝京大学「入学試験要項2027 総合型選抜・学校推薦型選抜・広域多摩地域密着型奨学選抜・奨学特待生選抜」。要項は冊子では配布されず、ホームページで公開されています。最新の情報は帝京大学 入試情報「入学試験要項・出願書類ダウンロード」で必ず確認してください。
募集人員(2027年度・学科・コース別)
医学部を除く9学部の募集人員です。単位は人です。
| 学部・学科(コース) | 総合型Ⅰ期 | 総合型Ⅱ期 | 総合型Ⅲ期 | 学校推薦型(公募制+指定校制の合計) |
|---|---|---|---|---|
| 薬学部 薬学科 | 65 | 13 | 5 | 30 |
| 経済学部 経済学科 | 137 | 44 | 27 | 66 |
| 経済学部 国際経済学科 | 50 | 16 | 10 | 24 |
| 経済学部 地域経済学科 | 25 | 8 | 5 | 12 |
| 経済学部 経営学科 | 137 | 44 | 27 | 66 |
| 経済学部 観光経営学科 | 43 | 14 | 7 | 20 |
| 法学部 法律学科 | 94 | 30 | 18 | 45 |
| 法学部 政治学科 | 25 | 8 | 5 | 12 |
| 文学部 日本文化学科 | 30 | 10 | 6 | 14 |
| 文学部 史学科 | 53 | 17 | 11 | 25 |
| 文学部 社会学科 | 52 | 17 | 10 | 25 |
| 文学部 心理学科 | 50 | 16 | 10 | 24 |
| 外国語学部 外国語学科(6コース合計) | 63 | 20 | 12 | 30 |
| 外国語学部 国際日本学科 | 25 | 8 | 5 | 12 |
| 教育学部 教育文化学科 | 25 | 8 | 5 | 12 |
| 教育学部 初等教育学科 初等教育コース | 40 | 13 | 8 | 19 |
| 教育学部 初等教育学科 こども教育コース | 17 | 5 | 4 | 8 |
| 理工学部 総合理工学科 機械・航空宇宙コース | 10 | 4 | 2 | 6 |
| 総合理工学科 ロボティクス・AIコース | 6 | 2 | 2 | 4 |
| 総合理工学科 情報科学コース | 10 | 4 | 2 | 6 |
| 総合理工学科 環境バイオテクノロジーコース | 9 | 3 | 2 | 6 |
| 理工学部 データサイエンス学科 | 13 | 4 | 3 | 7 |
| 医療技術学部 視能矯正学科 | 40 | 7 | 3 | 20 |
| 医療技術学部 看護学科 | 33 | 6 | 3 | 17 |
| 医療技術学部 診療放射線学科 | 25 | 5 | 3 | 12 |
| 医療技術学部 臨床検査学科 | 25 | 5 | 3 | 12 |
| 医療技術学部 スポーツ医療学科 健康スポーツコース | 65 | 18 | 5 | 40 |
| 医療技術学部 スポーツ医療学科 救急救命士コース | 18 | 3 | 3 | 10 |
| 医療技術学部 柔道整復学科 | 20 | 4 | 3 | 32 |
| 福岡医療技術学部 理学療法学科 | 15 | 4 | 3 | 20 |
| 福岡医療技術学部 作業療法学科 | 8 | 2 | 2 | 10 |
| 福岡医療技術学部 看護学科 | 15 | 4 | 3 | 16 |
| 福岡医療技術学部 診療放射線学科 | 10 | 3 | 2 | 8 |
| 福岡医療技術学部 医療技術学科(救急救命士・臨床工学の2コース合計。各コースの募集人員は40名程度) | 15 | 4 | 3 | 20 |
医学部は総合型選抜が10名、学校推薦型選抜(公募制)が15名です。経済学科・経営学科・地域経済学科の学校推薦型選抜には全商協会大学特別推薦枠(経済学科・経営学科は各3名、地域経済学科は5名)が、総合理工学科の3コースとデータサイエンス学科にはジュニアマイスター顕彰特別推薦枠(15名)が含まれます。外国語学科は英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・中国語・コリア語の6コースを合わせた数で、原則として2年次後期に全員が留学します。
どの入試も募集人員は手続者数の目処で、合格基準に達しない場合は合格者数が募集人員に達しないこともあります。
出願資格と評定・共通テストの扱い
総合型選抜の募集対象者は、勉学を強く希望する人、学術・文化・芸術・スポーツや社会活動で評価を受けている人、成績・人物ともに優れ指導的な役割を果たしている人などです(医学部は独自の条件)。学校推薦型選抜は出身学校長の推薦が必要です。
| 入試 | 卒業年の条件 | 評定(学習成績の状況) | 大学入学共通テスト |
|---|---|---|---|
| 医学部 総合型選抜 | 2026年3月卒業、2027年3月卒業見込み | 出願基準なし | 二次選考で使う |
| 医学部 学校推薦型選抜(公募制) | 2027年3月卒業見込み | 4.0以上 | 使わない |
| 薬学部〜福岡医療技術学部 総合型選抜 | 卒業者、2027年3月卒業見込みなど | 出願基準なし | 使わない |
| 経済・法・文・外国語・教育学部 学校推薦型選抜(公募制) | 卒業者、2027年3月卒業見込み | 出願資格に条件なし | 使わない |
| 薬・理工・医療技術・福岡医療技術学部 学校推薦型選抜(公募制) | 2027年3月卒業見込み | 出願資格に条件なし | 使わない |
| 理工学部 ジュニアマイスター顕彰特別推薦枠 | 2027年3月卒業見込み | 3.8以上 | 使わない |
薬学部の学校推薦型選抜は実習を含む6年間の薬学教育に、医療技術学部・福岡医療技術学部の学校推薦型選抜は実習を含む4年間の教育に適応できることも条件です。ジュニアマイスター顕彰特別推薦枠は、ジュニアマイスター顕彰に係わる得点の合計が20点以上の人が対象です。評定の基準がない入試でも調査書は提出し、面接の資料や書類審査に使われます。評定平均の意味は評定平均の解説にまとめています。
選考方法:志望理由・面接・基礎能力適性検査
総合型選抜(医学部を除く9学部)
出願時にインターネット出願サイトで志望理由(200字程度)を入力し、調査書等を提出します。試験日には基礎能力適性検査と10分程度の面接を受け、面接では志望理由と調査書等を参考に、自己アピールや志望動機などを質問されます。面接は経済・法・文・外国語・教育学部が受験者1名に教員1名、ほかの学部は教員2名です。
| 学部・学科(コース) | 方式 | 選べる科目 |
|---|---|---|
| 経済学部(国際経済学科を除く) | 課題作文、1科目、2科目から1つ | 国語、英語、「公共、政治・経済」、日本史、世界史、地理、数学、情報、簿記の9科目(数学と簿記、情報と簿記の組み合わせは不可) |
| 経済学部 国際経済学科 | 1科目、2科目から1つ | 英語が必須。2科目方式は、上の9科目から英語以外の1科目を加える |
| 法学部・文学部・教育学部 | 課題作文、1科目、2科目から1つ | 国語、英語、「公共、政治・経済」、日本史、世界史、地理、数学の7科目 |
| 外国語学部 | 1科目、2科目から1つ | 英語が必須。2科目方式は、上の7科目から英語以外の1科目を加える |
| 薬学部 | 3科目 | 化学と数学が必須。英語・国語・生物から1科目 |
| 理工学部 | 2科目 | 英語、数学、物理、化学、生物、情報の6科目(化学と生物の組み合わせは不可) |
| 医療技術学部 視能矯正学科、福岡医療技術学部 | 1科目、2科目から1つ | 英語、国語、数学、物理、化学、生物、課題作文の7科目(国語と課題作文の組み合わせは不可) |
| 医療技術学部 看護学科・診療放射線学科・臨床検査学科・救急救命士コース | 2科目 | 英語、国語、数学、物理、化学、生物の6科目(英語と国語の組み合わせは不可) |
| 医療技術学部 健康スポーツコース・柔道整復学科 | 1科目、2科目から1つ | 視能矯正学科の7科目に「公共、政治・経済」、日本史、世界史、地理を加えた11科目(国語と課題作文の組み合わせは不可) |
数学の出題範囲は数学Ⅰ(薬学部と理工学部は数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学A)です。課題作文は、出題されたテーマについてキーワードをもとに自分の考えを600字以内で書く試験で、医療技術学部・福岡医療技術学部では医療や健康に関する一般的なテーマが出されます。最後の面接は15時30分頃か16時30分頃に終わる予定です。
経済学部(国際経済学科を除く)・法学部・文学部・教育学部の合否判定は、課題作文方式と科目選択方式(1科目方式・2科目方式)の志願者を案分して行います。経済・法・文・外国語・教育・理工学部では、面接を欠席すると当日の試験結果はすべて無効です。薬学部・医療技術学部・福岡医療技術学部は、面接日の基礎能力適性検査を欠席すると面接を受けられず、面接を欠席すると試験結果はすべて無効です。課題作文の準備には小論文の書き方も役立ちます。
医学部の総合型選抜
一次選考は、活動報告書(大学所定の用紙)、調査書等、論述課題、グループディスカッション、面接(10分程度、受験者1名に教員2名)で行います。一次選考の合格者が二次選考に出願し、2027年度大学入学共通テストの外国語(英語、必須)、数学(1科目)、理科(物理・化学・生物から2科目)の合計400点満点と一次選考の結果で、総合的に合否が判定されます。
学校推薦型選抜(公募制)
| 学部 | 基礎能力適性検査 | そのほか |
|---|---|---|
| 経済・法・文・教育学部 | 1科目方式(試験当日に英語・国語・数学・課題作文から1科目) | 面接(受験者1名に教員1名)、書類審査 |
| 外国語学部 | 1科目方式(英語) | 面接(受験者1名に教員1名)、書類審査 |
| 薬学部 | 2科目方式(化学と、英語・数学から1科目) | 面接(受験者1名に教員2名)、書類審査 |
| 理工学部 | 1科目方式(数学・物理・化学・生物・情報から1科目) | 面接(受験者1名に教員2名)、書類審査 |
| 理工学部 ジュニアマイスター顕彰特別推薦枠 | なし | 面接(5分程度、受験者1名に教員1名)、書類審査 |
| 医療技術学部 | 総合型選抜と同じ分け方で、1科目方式か2科目方式、または2科目方式(健康スポーツコース・柔道整復学科も視能矯正学科と同じ7科目から) | 面接(受験者1名に教員2名)、書類審査 |
| 福岡医療技術学部 | 1科目方式、2科目方式から1つ | 面接(受験者1名に教員2名)、書類審査 |
| 医学部 | 3科目方式(英語、数学、物理・化学・生物から1科目)と小論文(1000字以内) | 面接(受験者1名に教員2名)、書類審査 |
学校推薦型選抜では、調査書等と学校長推薦書が面接の資料と書類審査に使われます。面接の準備は面接対策で説明しています。
日程と試験場(2027年度入試)
| 区分 | 出願期間(締切日必着) | 選考試験日 | 合格発表日 | 入学手続締切日 |
|---|---|---|---|---|
| 総合型選抜Ⅰ期 | 2026年9月10日(木)〜9月24日(木) | 10月3日(土)・10月4日(日) | 11月2日(月) | 11月16日(月) |
| 総合型選抜Ⅱ期 | 2026年10月26日(月)〜11月6日(金) | 11月14日(土)・11月15日(日) | 12月1日(火) | 12月9日(水) |
| 総合型選抜Ⅲ期 | 2026年11月24日(火)〜12月7日(月) | 12月13日(日) | 12月17日(木) | 12月23日(水) |
| 医学部 総合型選抜 一次選考 | 2026年9月28日(月)〜10月7日(水) | 10月17日(土) | 11月2日(月) | ― |
| 医学部 総合型選抜 二次選考(一次選考合格者のみ) | 2026年12月14日(月)〜12月21日(月) | 大学入学共通テスト | 2027年2月13日(土) | 2月19日(金) |
| 学校推薦型選抜(公募制。医学部以外はⅠ期) | 2026年11月2日(月)〜11月11日(水) | 11月21日(土) | 12月1日(火) | 12月9日(水) |
出願情報の登録、入学検定料の納入、出願書類の到着は、すべて出願締切日の16:30までです(消印有効ではありません)。Ⅰ期とⅡ期は試験日自由選択制で、2日とも受験することもできます。ジュニアマイスター顕彰特別推薦枠は出願が11月2日〜11月9日で、試験日・合格発表日は公募制と同じです。
試験場は板橋・八王子・宇都宮・博多・大牟田から選べます(試験場自由選択制)。経済・法・文・外国語・教育・理工学部の総合型選抜Ⅰ期だけは、水戸・高崎・新潟・甲府・長野・静岡・大阪でも受験できます。医学部は板橋のみ、ジュニアマイスター顕彰特別推薦枠は板橋か宇都宮です。収容人員の都合で、希望と異なる試験場になる場合があります。年間の流れは総合型選抜のスケジュールで確認できます。
出願書類と入学検定料
- 志望理由(総合型選抜):インターネット出願サイトで、出願する学部・学科・コースごとに200字程度で入力する。第二志望の学科・コースの志望理由は不要
- 調査書等:出願前3ヶ月以内に発行され、厳封されたもの。複数日・複数学科に出願しても1通でよい
- 活動報告書:医学部の総合型選抜だけ。大学所定の用紙を使う
- 資格の証明書類の写し:英語外部試験利用制度・簿記外部試験利用制度・優遇資格を使う人だけ。出願登録時に申請欄を選ぶ
- ジュニアマイスター顕彰特別推薦枠:インターネット出願ではなく志願票による出願で、書類は宇都宮キャンパスへ提出する。調査書は2026年8月1日以降に発行されたもの、入学検定料は35,000円
| 入試 | 入学検定料 |
|---|---|
| 総合型選抜(医学部を除く)に初めて出願 | 1日受験35,000円、2日受験55,000円 |
| 2027年度の総合型選抜にすでに出願している | 1日受験20,000円、2日受験40,000円 |
| 学校推薦型選抜(医学部を除く) | 35,000円(2027年度の学校推薦型選抜に出願したことがある場合は20,000円) |
| 医学部(総合型選抜・学校推薦型選抜) | 60,000円 |
| 奨学特待生選抜 | 10,000円 |
医学部の総合型選抜に出願したうえで、ほかの学部の総合型選抜に出願する場合は「初めて出願する」に当たります。このほかに、1件につき1,100円のサービス利用料がかかります。第二志望制度を使っても入学検定料は増えません。振込後は試験日や志望学科などを変更できず、検定料も返還されません。志望理由の書き方は志望理由書の書き方、医学部の活動報告書は活動報告書の書き方を参考にしてください。
英語外部試験・簿記・優遇資格による加点と換算
英語外部試験利用制度
| 対象学部・学科 | 総合型選抜 | 学校推薦型選抜(公募制) |
|---|---|---|
| 経済学部 国際経済学科、外国語学部 | 点数換算 | 点数換算(国際経済学科で当日英語以外を選んだ場合は加点) |
| 経済学部(国際経済学科以外)、法・文・教育・理工学部、医療技術学部(視能矯正学科・健康スポーツコース・柔道整復学科)、福岡医療技術学部 | 加点 | 加点 |
| 薬学部、医療技術学部(看護学科・診療放射線学科・臨床検査学科・救急救命士コース) | なし | 加点 |
| 医学部 | なし | 優遇措置 |
加点は、実用英語技能検定(英検)のCSEスコア1728以上(準2級以上の受験者)で5点、1980以上(2級以上の受験者)で10点などです。点数換算では英語の得点を、英検1728以上(準2級以上の受験者)で70点、1980以上(2級以上の受験者)で80点、2150以上(2級以上の受験者)で90点、2304以上(準1級以上の受験者)で100点などに換算し、大学の英語試験の得点と高いほうを使います。点数換算を使う場合も大学の英語試験は受験し、英語を受験科目に選んでいる必要があります。英検とGTECは2024年4月1日以降、IELTS・TEAP・TOEFL iBTは2025年4月1日以降に受けたものが有効です。
簿記外部試験利用制度と優遇資格
経済学部の総合型選抜で簿記を受験科目に選び(国際経済学科は2科目方式で簿記を選んだ場合のみ)、全国商業高等学校協会の簿記実務検定1級か日本商工会議所の簿記検定2級以上を持っている人は、簿記の得点が80点に換算されます(大学の簿記試験も受験し、高いほうを採用)。この場合、簿記資格は優遇資格としては扱われません。日本漢字能力検定2級以上、ITパスポート、実用数学技能検定準1級以上、ドイツ語技能検定4級以上など、学部ごとに決められた優遇資格を持っている人は、総合型選抜と学校推薦型選抜(公募制)の合否判定で5点加点されます。医学部・薬学部と、医療技術学部の看護学科・診療放射線学科・臨床検査学科・救急救命士コースは対象外です。どの資格がどの学部で使えるかは、要項の優遇資格の表で確かめてください。
併願のルールと第二志望・2日受験
- 併願できる:医学部以外の総合型選抜と学校推薦型選抜(公募制)は、帝京大学の指定校制・医学部公募制を除くすべての入試と、他大学との併願ができる。医学部の総合型選抜も指定校制を除いて併願できる
- 専願の入試:医学部の学校推薦型選抜(公募制)と、理工学部のジュニアマイスター顕彰特別推薦枠は、合格したら入学を確約できる人が対象
- 第二志望制度:医学部・薬学部以外の総合型選抜では、試験日ごとに同じ学部の別の学科・コースを1つ第二志望にできる。医療技術学部の看護学科・診療放射線学科・臨床検査学科・救急救命士コースは第二志望に選べない。経済・法・文・外国語・教育学部は帝京大学短期大学の学科も、医療技術学部・福岡医療技術学部の看護学科は帝京高等看護学院か帝京山梨看護専門学校も第二志望にできる
- 2日受験:Ⅰ期・Ⅱ期に同じ学部・学科・コースを2日受験すると、同じ方式なら得点の高い日が合否判定に使われる(方式の組み合わせによって採用のしかたが違う)。薬学部・医療技術学部・福岡医療技術学部は、2日受験しても面接は1回だけ
入学手続時の納入金は、学部・学科・コースの間などで振り替えられます(納入金振替制度)。
2026年度入試の結果(総合型選抜の志願者数・合格者数・競争率)
「2027帝京大学 入試資料DATABOOK」の2026年度入試の総合型選抜の結果(2026年3月31日現在)から、志願者が200人以上の学科・コースと、理工学部・福岡医療技術学部でいちばん志願者が多い学科を載せました。競争率は大学の公表値で、受験者数÷合格者数です。
| 学科・コース | 志願者数 | 合格者数 | 競争率 |
|---|---|---|---|
| 医学部 医学科 | 300 | 18 | 16.6 |
| 薬学部 薬学科 | 545 | 214 | 2.5 |
| 経済学部 経済学科 | 1,083 | 407 | 2.6 |
| 経済学部 経営学科 | 1,897 | 401 | 4.6 |
| 経済学部 観光経営学科 | 410 | 167 | 2.4 |
| 法学部 法律学科 | 358 | 209 | 1.7 |
| 文学部 日本文化学科 | 235 | 103 | 2.2 |
| 文学部 史学科 | 459 | 171 | 2.6 |
| 文学部 社会学科 | 340 | 151 | 2.2 |
| 文学部 心理学科 | 550 | 142 | 3.8 |
| 外国語学科 英語コース | 407 | 168 | 2.4 |
| 教育学部 教育文化学科 | 280 | 80 | 3.4 |
| 初等教育学科 初等教育コース | 307 | 141 | 2.1 |
| 理工学部 データサイエンス学科 | 188 | 33 | 5.3 |
| 医療技術学部 視能矯正学科 | 224 | 159 | 1.4 |
| 医療技術学部 看護学科 | 1,181 | 122 | 9.6 |
| 医療技術学部 診療放射線学科 | 719 | 101 | 7.0 |
| 医療技術学部 臨床検査学科 | 342 | 95 | 3.6 |
| スポーツ医療学科 健康スポーツコース | 746 | 214 | 3.4 |
| スポーツ医療学科 救急救命士コース | 431 | 55 | 7.8 |
| 福岡医療技術学部 診療放射線学科 | 57 | 31 | 1.8 |
ほかの学科・コースの数字はDATABOOKで確認してください。資料の表は期(Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期)ごとには分かれていません。医学部の学校推薦型選抜(公募制)は、募集人員15人に対して志願者59人、合格者15人、競争率3.9でした。ほかの学部の学校推薦型選抜は、公募制と指定校制を分けた数字が載っていないため、この表には入れていません。倍率の読み方は総合型選抜の倍率の解説も参考にしてください。
学年別の準備の進め方
高校3年生
- 志望する学科・コースの基礎能力適性検査の方式と科目を要項で確かめ、課題作文方式・1科目方式・2科目方式のどれで受けるかを決める
- Ⅰ期(2026年9月10日〜9月24日出願)で受けるか、Ⅱ期・Ⅲ期も視野に入れるか、2日受験するかを決める。調査書は出願前3ヶ月以内の発行が必要なので、早めに高校へ依頼する
- 志望理由(200字程度)を、アドミッション・ポリシーを読んだうえで書き、面接で同じ内容を自分の言葉で話せるようにする
高校1・2年生
- 基礎能力適性検査の出題範囲にあたる教科(現代の国語、英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ、数学Ⅰなど)の基礎を固める。理工学部と薬学部は数学Ⅱ・数学Aまでが出題範囲
- 英検などの英語資格を受けておく。総合型選抜でも、多くの学部で加点や点数換算に使える
- 部活動や生徒会、ボランティアなどの活動を記録しておく。医学部の総合型選抜では活動報告書を出す
合格に向けた対策のポイント
- 方式と科目を選ぶ:経済・法・文・教育学部などでは、課題作文方式と1科目・2科目方式を選べる。大学は「選択科目による有利、不利はありません」と説明している(得点調整を行う場合もある)。得意な科目や書くことの得手不得手で選ぶ
- 過去問題で形式に慣れる:大学は公式サイトの「過去問題」ページで、総合型選抜・学校推薦型選抜の2026年度の過去問題集を公開している
- 2日受験と複数回の出願を考える:Ⅰ期・Ⅱ期は2日受験でき、同じ方式なら得点の高い日が使われる。Ⅰ期の合格発表(11月2日)はⅡ期の出願期間(10月26日〜11月6日)の中にある
- 志望理由と面接をつなげる:200字程度の志望理由に学科を選んだ理由と学びたいことを具体的に書き、面接で自分の言葉で話せるようにする
- 資格で点を上積みする:英語外部試験利用制度、簿記外部試験利用制度、優遇資格は、出願登録時に申請欄を選ばないと使えない。スコアや合格証を持っている人は、証明書類の写しを早めにそろえる
総合型選抜という入試の全体像は総合型選抜の基礎知識、学校推薦型選抜との違いは総合型選抜と学校推薦型選抜の違いで説明しています。
よくある質問
- Q. 帝京大学に総合型選抜はありますか?
- A. あります。医学部・薬学部・経済学部・法学部・文学部・外国語学部・教育学部・理工学部・医療技術学部・福岡医療技術学部の10学部すべてで実施しています。医学部は一次選考と大学入学共通テストによる二次選考、ほかの学部はⅠ期・Ⅱ期・Ⅲ期の3回です。
- Q. 帝京大学の総合型選抜に共通テストは必要ですか?
- A. 医学部を除いて必要ありません。医学部以外の総合型選抜は、志望理由・調査書・面接・大学の基礎能力適性検査で選考します。医学部の総合型選抜は、二次選考で大学入学共通テストを使います。
- Q. 帝京大学の総合型選抜の日程は?
- A. 2027年度入試では、Ⅰ期が出願2026年9月10日〜9月24日・試験10月3日・4日(2日とも受験可)・合格発表11月2日、Ⅱ期が出願10月26日〜11月6日・試験11月14日・15日(2日とも受験可)・合格発表12月1日、Ⅲ期が出願11月24日〜12月7日・試験12月13日・合格発表12月17日です。医学部は出願が9月28日〜10月7日、一次選考が10月17日です。
- Q. 帝京大学の総合型選抜は併願できますか?
- A. できます。総合型選抜は、帝京大学の学校推薦型選抜(指定校制・医学部公募制)を除くすべての入試と、他大学との併願が可能です。Ⅰ期・Ⅱ期は同じ学科を2日受験でき、第二志望制度もあります。
- Q. 帝京大学の総合型選抜に評定平均の基準はありますか?
- A. ありません。要項には、学習成績の状況を出願基準として設けていないと書かれています。ただし調査書等は提出し、面接の資料として使われます。学校推薦型選抜(公募制)では、評定の条件があるのは医学部(4.0以上)とジュニアマイスター顕彰特別推薦枠(3.8以上)です。
- Q. 帝京大学の総合型選抜の倍率は?
- A. 入試資料DATABOOKによると、2026年度入試の総合型選抜の競争率(受験者数÷合格者数)は、経済学部 経済学科が2.6、経営学科が4.6、文学部 心理学科が3.8、医療技術学部 看護学科が9.6、医学部が16.6などでした。2027年度入試の数字ではありません。
まとめ
帝京大学の総合型選抜は10学部すべてで行われ、医学部以外はⅠ期・Ⅱ期・Ⅲ期の3回、志望理由・調査書・面接・基礎能力適性検査で選考します。評定の出願基準はなく、医学部以外は大学入学共通テストも使いません。2027年度入試のⅠ期は2026年9月10日〜9月24日に出願し、11月2日に合格発表です。他大学と併願でき、Ⅰ期・Ⅱ期は2日受験もできます。
準備の中心は、基礎能力適性検査の科目や課題作文の練習と、200字程度の志望理由、10分程度の面接への備えです。東京修学館では、家近亮子学長が、志望理由の内容づくりと、課題作文・面接の練習を無料相談でお手伝いしています。
学長への無料相談はこちら
慶應義塾大学博士・敬愛大学特任名誉教授の家近亮子学長が、あなたの志望校選びと総合型選抜対策を直接アドバイスします。



