最終更新: 2026-10-09 / 監修: 家近亮子(東京修学館 学長) / 出典: 弘前大学「令和9(2027)年度 学生募集要項〔総合型選抜〕」(令和8年7月)、「令和9(2027)年度入学者選抜要項」、「弘前大学医学部医学科の募集人員について(申請予定)」(令和8年8月26日)、「令和8(2026)年度 弘前大学入学者選抜結果(総括)」
弘前大学の総合型選抜は、大学入学共通テストを課さない「総合型選抜Ⅰ」と、共通テストを課す「総合型選抜Ⅱ」に分かれていて、学部・学科ごとにどちらを行うかが決まっています。この記事では、令和9(2027)年度の総合型選抜学生募集要項と入学者選抜要項に基づいて、どの学部にどの方式があるかを最初の表で示します。そのうえで、募集人員、共通テストの扱い、出願要件、選考方法と配点、日程、提出書類、令和8年度の結果を、東京修学館の家近亮子学長の監修で整理します。
弘前大学の総合型選抜とは(総合型選抜Ⅰ・Ⅱと学部別の実施状況)
弘前大学の学部入試は「一般選抜」「総合型選抜」「私費外国人留学生入試」で行われます。学校推薦型選抜はありません。総合型選抜には、共通テストを課さない総合型選抜Ⅰと、共通テストを課す総合型選抜Ⅱがあり、学部・学科ごとにどちらか一方を行います(2027年度入試)。
| 学部・学科など | 方式 | 募集人員 | 共通テスト |
|---|---|---|---|
| 人文社会科学部 文化創生課程・社会経営課程 | 総合型選抜Ⅰ | 35人・45人 | 課さない |
| 教育学部 中学校コース 音楽専修・美術専修 | 総合型選抜Ⅰ | 2専修で6人 | 課さない |
| 教育学部 中学校コース 保健体育専修 | 総合型選抜Ⅰ | 5人 | 課さない |
| 教育学部 小学校コース | 総合型選抜Ⅱ | 25人(地域志向教員枠5人・一般枠20人) | 課す(3教科3科目) |
| 教育学部 特別支援教育専攻 | 総合型選抜Ⅱ | 5人 | 課す(3教科3科目) |
| 教育学部 養護教諭養成課程 | 総合型選抜Ⅱ | 6人 | 課す(3教科3科目) |
| 医学部 医学科 | 総合型選抜Ⅱ | 青森県内枠27人(予定)、北海道・東北枠15人(予定) | 課す(6教科8科目) |
| 医学部 保健学科(5専攻) | 総合型選抜Ⅱ | 88人 | 課す(6教科8科目) |
| 理工学部(6学科) | 総合型選抜Ⅰ | 110人 | 課さない |
| 農学生命科学部(5学科) | 総合型選抜Ⅰ | 69人 | 課さない |
総合型選抜Ⅰは、共通テストと教科・科目に係る個別テストを免除し、小論文、個人面接、実技、講義に関するレポートなどで選抜します。総合型選抜Ⅱは、共通テストを課したうえで個別テストは免除し、集団討論、個人面接、小論文、総合論述、出願書類などと合わせて選抜します。教育学部中学校コースの国語・社会・数学・理科・英語の各専修と、医学部心理支援科学科は総合型選抜を行いません。
どちらの方式でも、成績が著しく低い場合は募集人員にかかわらず不合格となることがあると要項に書かれています。
出典
弘前大学「令和9(2027)年度 学生募集要項〔総合型選抜〕」(令和8年7月)と「令和9(2027)年度入学者選抜要項」。総合型選抜の募集要項は冊子での配布がなく、PDF版で公表されています。出願前に必ず弘前大学入試情報「募集要項・パンフレット」のページで最新の要項とお知らせを確認してください。
募集人員(2027年度入試)
2027年度入試の募集人員は、総合型選抜Ⅰが270人、総合型選抜Ⅱが166人です。学科・課程ごとの内訳は次のとおりです。
| 学部 | 学科・課程など(方式) | 募集人員 |
|---|---|---|
| 人文社会科学部 | 文化創生課程(Ⅰ) | 35人(うち国際バカロレア枠3人) |
| 人文社会科学部 | 社会経営課程(Ⅰ) | 45人(うち専門高校枠8人) |
| 教育学部 | 中学校コース 音楽専修・美術専修(Ⅰ) | 6人(音楽専修3人・美術専修3人が合格者数の目安) |
| 教育学部 | 中学校コース 保健体育専修(Ⅰ) | 5人 |
| 教育学部 | 小学校コース(Ⅱ) | 地域志向教員枠5人・一般枠20人 |
| 教育学部 | 特別支援教育専攻(Ⅱ)・養護教諭養成課程(Ⅱ) | 5人・6人 |
| 医学部 | 医学科(Ⅱ) | 青森県内枠27人(予定)、北海道・東北枠15人(予定) |
| 医学部 | 保健学科(Ⅱ) | 看護学専攻30人・放射線技術科学専攻20人・検査技術科学専攻20人・理学療法学専攻8人・作業療法学専攻10人 |
| 理工学部 | 数物科学科・物質創成化学科・地球環境防災学科(Ⅰ) | 24人・16人・20人 |
| 理工学部 | 電子情報工学科(Ⅰ) | 17人(うち専門高校枠4人) |
| 理工学部 | 機械科学科・自然エネルギー学科(Ⅰ) | 24人(うち専門高校枠2人)・9人 |
| 農学生命科学部 | 生物学科・分子生命科学科・食料資源学科(Ⅰ) | 12人・12人・21人 |
| 農学生命科学部 | 国際園芸農学科・地域環境工学科(Ⅰ) | 15人(うち専門高校枠4人)・9人(うち専門高校枠3人) |
2027年度入試では教育学部の募集が変わりました。小学校コースの総合型選抜Ⅱに地域志向教員枠5人が導入され、中学校コース技術専修の総合型選抜Ⅰは募集停止になりました。音楽専修・美術専修は2専修一括の募集(6人)になり、志願状況により内訳が増減することがあります。特別支援教育専攻は総合型選抜Ⅰ(3人)と一般選抜後期日程(2人)を廃止し、総合型選抜Ⅱ(5人)を新設しました。数物科学科は、数学講義選択者と物理学講義選択者から同数程度の合格者を予定しています。
医学部医学科の募集人員は予定で、変更する場合があります。大学の2026年8月26日のお知らせでは、令和9年度の入学定員は85人で、申請予定の27人の定員増が認可されれば112人となる見込みです。総合型選抜Ⅱ(青森県内枠27人、北海道・東北枠15人)は、どちらの場合も同じ人数です。総合型選抜の合格者が募集人員に満たない場合、不足した人員は一般選抜(前期日程)の募集人員に加えられます。
大学入学共通テストの扱い(総合型選抜Ⅰ・Ⅱ)
| 共通テストの使い方 | 学部・学科など |
|---|---|
| 課さない(合否に使わない。合格者は受験が必要) | 総合型選抜Ⅰ:人文社会科学部、教育学部 音楽・美術・保健体育専修、理工学部、農学生命科学部 |
| 3教科3科目(各100点) | 総合型選抜Ⅱ:教育学部 小学校コース・特別支援教育専攻・養護教諭養成課程 |
| 6教科8科目 | 総合型選抜Ⅱ:医学部 医学科・保健学科 |
総合型選抜Ⅰ:合否には使わないが、合格者は受験が必要
総合型選抜Ⅰは共通テストを課さず、成績が合否に影響することはありません。ただし、大学入学までの勉学意欲の継続という趣旨から、合格者は共通テスト(6教科8科目又は7教科8科目)を必ず受験するよう求められています(人文社会科学部の国際バカロレア枠で合格した人は除く)。入学後に成績を提出するので、共通テストの出願時に成績の閲覧を希望しておきます。
総合型選抜Ⅱ:指定の教科・科目の受験が合格の条件
| 学部・学科 | 受験する教科・科目 | 共通テストの配点 |
|---|---|---|
| 教育学部(小学校コース・特別支援教育専攻・養護教諭養成課程) | 3教科3科目:「英語」、国語・地理歴史・公民から1、数学・理科から1 | 各100点(国語と英語は100点満点に換算) |
| 医学部 医学科 | 6教科8科目:「国語」、地理歴史・公民から1、「数Ⅰ,数A」と「数Ⅱ,数B,数C」、理科は物理・化学・生物から2、「英語」、「情報Ⅰ」 | 国語200点、地歴・公民100点、数学200点、理科200点、外国語200点、情報50点 |
| 医学部 保健学科 | 医学科と同じ6教科8科目 | 医学科と同じ |
指定した教科・科目を受験していない場合は合格者となりません。英語はリスニングも受験する必要があり、受験しない場合は出願資格がなくなります(リスニングを免除された人は除く)。過年度の共通テストの成績は使いません。教育学部と医学科は、共通テストの得点が著しく低い場合に不合格になることがあると合否判定基準に書かれています。
総合型選抜Ⅱの受験者は、大学の試験後に「令和9年度共通テスト成績請求チケット国公立総合型選抜用」を取得し、2026年12月22日(火)までに簡易書留で送ります。
出願要件(卒業年・地域・専門高校枠など)
- 入学の確約:全方式とも「合格した場合は入学することを確約できる者」が要件
- 卒業の時期:人文社会科学部・教育学部・理工学部・農学生命科学部・医学部保健学科は、2021年4月以降に高校を卒業した人と2027年3月卒業見込みの人(理工学部・農学生命科学部・保健学科は高等専門学校3年次を2027年3月修了見込みの人も)。医学部医学科は2026年3月卒業の人と2027年3月卒業見込みの人
- 地域(医学部医学科):青森県内枠は青森県、北海道・東北枠は北海道・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県の高校の卒業(見込み)者。卒業後は青森県のキャリア形成プログラム(臨床研修を含む9年間、うち4年間は医師が不足している地域での勤務)に則って医療に従事することなどを確約し、確約書を提出する
- 地域志向教員枠(教育学部小学校コース):青森県採用教員として教職を目指す強い意志があり、地域教育課題の解決に意欲的に取り組もうとする人。出身高校や出身地の制限はない。入学後は「地域志向教員養成プログラム」(新設予定)の履修が必須で、小学校に加えて中学校(技術)又は(家庭)の教諭免許状の取得が卒業要件
- 評定・英語資格:出願要件に評定平均値や英語の資格・検定試験の基準はない。医学部医学科の「調査書の全体の学修成績の状況(評定平均値)が4.3以上」という要件は2027年度入試で廃止された
国際バカロレア枠と専門高校枠
人文社会科学部文化創生課程の国際バカロレア枠(3人)は、国際バカロレア資格を持つ人か、2027年3月までに取得見込みの人が対象です。専門高校枠の要件は次のとおりです。
| 学部・学科(専門高校枠) | 要件 |
|---|---|
| 人文社会科学部 社会経営課程(8人) | 商業又は情報に関する学科、又は総合学科で商業又は情報の単位を20単位以上修得。加えて、日商簿記2級、全商簿記実務検定1級、基本情報技術者試験、全商情報処理検定1級のいずれかに合格 |
| 理工学部 電子情報工学科(4人) | 工業・商業に関する学科(高等専門学校を含む)、又は高校の総合学科 |
| 理工学部 機械科学科(2人) | 工業に関する学科(高等専門学校を含む) |
| 農学生命科学部 国際園芸農学科(4人) | 農業・林業・水産・工業・商業・情報に関する学科(高等専門学校も同様) |
| 農学生命科学部 地域環境工学科(3人) | 農業・工業に関する学科(高等専門学校も同様) |
どちらの枠も、出願サイトで枠を希望すると選んだ人だけが対象です。枠で不合格になった人は、枠以外の受験者と合わせて総得点順に判定されます。
選考方法と配点(学部別)
| 方式・学部 | 選考の内容 | 配点 |
|---|---|---|
| Ⅰ 人文社会科学部 | 小論文(800字)、個人面接(5分以内の口頭発表を含め20分程度)、出願書類(調査書・学習計画書) | 小論文200点・面接200点・書類100点(計500点) |
| Ⅰ 教育学部 音楽専修 | 実技(共通課題・選択課題と、演奏楽曲に関する口頭試問)、個人面接(10分程度) | 実技300点・面接300点(計600点) |
| Ⅰ 教育学部 美術専修 | 実技(鉛筆デッサン「与えられたモチーフと自分の手」)、個人面接(口頭試問を含め30分程度。過去3年以内に自作した作品を持参) | 実技300点・面接300点(計600点) |
| Ⅰ 教育学部 保健体育専修 | 実技(器械運動・陸上競技・対人競技の3領域。運動歴調査書の評価を実技の得点に含める)、個人面接(口頭試問を含め40分程度) | 実技300点・面接300点(計600点) |
| Ⅰ 理工学部 | 講義(45分程度)とその内容に関するレポート(60分)、個人面接(基礎学力に関する試問を含め15分程度) | レポート200点・面接300点(計500点) |
| Ⅰ 農学生命科学部 | 小論文(800字・90分)、個人面接(口頭試問を含め20分程度) | 小論文300点・面接450点(計750点) |
| Ⅱ 教育学部 | 共通テスト、集団討論、個人面接、出願書類(志望理由書) | 共通テスト300点・集団討論200点・面接200点・書類50点(計750点)。地域志向教員枠は面接300点・書類100点(計900点) |
| Ⅱ 医学部 医学科 | 共通テスト、個人面接(25分程度)、総合論述 | 面接200点・総合論述200点(共通テストと合わせて計1,350点) |
| Ⅱ 医学部 保健学科 | 共通テスト、小論文(800字・60分)、個人面接、出願書類(調査書・志望理由書) | 小論文100点・面接300点・書類100点(共通テストと合わせて計1,450点) |
どの方式も総得点順に合格者を決めます。教育学部と農学生命科学部は、個人面接の得点が低いと不合格になることがあります。医学科の総合論述は、与えられた資料から課題を見出し、思考過程と結論を論述するもので、2027年度入試から「ケーススタディの自学自習」に代わって導入されました。
理工学部・農学生命科学部の試問
- 数物科学科:数学か物理学の講義を出願時に選び、数学講義選択者は数学、物理学講義選択者は物理学と数学の試問
- 物質創成化学科:化学と英語の試問。地球環境防災学科と機械科学科:数学と英語の試問。電子情報工学科:数学の試問
- 自然エネルギー学科:試問の開始時に「物理基礎」か「化学基礎」を選ぶ
- 生物学科・分子生命科学科:「生物基礎」と「化学基礎」の口頭試問。食料資源学科:「生物基礎」か「化学基礎」を選ぶ
- 国際園芸農学科・地域環境工学科:学科と関連性が高く、自分が興味・関心の高い科目を1つあげ、その科目の口頭試問
教育学部 総合型選抜Ⅱの集団討論と面接
- 小学校コース:課題図書(光文社新書『わかったつもり-読解力がつかない本当の原因-』西林克彦)に関するテーマでグループ討論(30分程度)。個人面接は20分程度で、最初に志望理由書の内容を口頭でプレゼンテーションする。地域志向教員枠は独自の面接10分程度が加わる
- 特別支援教育専攻:課題図書(『「不」自由でなにがわるい 障がいあってもみんなと同じ』今村美都、新日本出版社)に基づくテーマで、グループでの討議・取りまとめを概ね60分、全体での発表・討議を概ね60分。課題図書は当日持参。個人面接は15分程度(ロールプレイ等を含む)
- 養護教諭養成課程:「心と体の健康」に関するテーマでグループ討論(40分程度)。個人面接は15分程度
小学校コースは、地域志向教員枠の上位5人を枠の合格者とし、不合格になった人は一般枠の受験者と合わせて、一般枠の配点で上位20人を合格者とします。医学科は青森県内枠の上位27人、北海道・東北枠の上位15人をそれぞれ合格者とします。
日程(2027年度入試)
2027年度入試から総合型選抜の試験日程が後ろ倒しになりました。出願の期間は総合型選抜Ⅰ・Ⅱで共通です。
| 方式・学部 | 試験実施日 | 合格発表 |
|---|---|---|
| Ⅰ 人文社会科学部 文化創生課程 | 10月31日(土) | 11月12日(木) |
| Ⅰ 人文社会科学部 社会経営課程 | 11月1日(日) | 11月12日(木) |
| Ⅰ 教育学部 音楽専修・美術専修 | 10月31日(土) | 11月12日(木) |
| Ⅰ 教育学部 保健体育専修 | 10月31日(土)及び11月1日(日) | 11月12日(木) |
| Ⅰ 理工学部 | 10月31日(土) | 11月12日(木) |
| Ⅰ 農学生命科学部 | 11月1日(日) | 11月12日(木) |
| Ⅱ 教育学部・医学部医学科・医学部保健学科 | 10月31日(土)及び11月1日(日) | 2027年2月5日(金) |
- インターネット出願登録・入学検定料の払込み:2026年9月21日(月)〜10月1日(木)午後4時30分
- 出願書類の受付:2026年9月24日(木)〜10月1日(木)午後5時(郵便必着)。原則として書留・速達郵便で送る。9月29日(火)以前の発信局の消印がある書留・速達郵便に限り、受付期間後に届いても受け付ける
- 受験票の印刷:10月20日(火)(予定)から出願サイトで印刷
- 合格発表:総合型選抜Ⅰは11月12日(木)、総合型選抜Ⅱは2027年2月5日(金)、いずれも午後2時(予定)に特設サイトで発表
- 入学手続期限:2027年2月17日(水)午後5時までに必要書類が到着するよう書留速達で郵送
総合型選抜Ⅱの2日間の割り振りは、教育学部が10月31日に集団討論・11月1日に個人面接、医学科が10月31日に総合論述(13時〜15時)・11月1日に個人面接、保健学科が10月31日に個人面接・11月1日に小論文です。入学検定料は17,000円です。高校生活全体の流れは総合型選抜のスケジュールで説明しています。
提出書類:学習計画書・志望理由書
全志願者が調査書(出身学校長が作成し厳封したもの)と写真データを用意し、学部ごとに次の書類を提出します。
| 学部・方式 | 本人が作成する書類 | 形式・字数 |
|---|---|---|
| 人文社会科学部 | 学習計画書(自己PR、志望理由と入学後の学習計画、大学卒業後の進路希望) | PDF様式をA4両面印刷(1枚)し、本人が自書。制限字数1,200字(400字以内・600字以内・200字以内) |
| 教育学部(保健体育専修を除く) | 志望理由書(志望理由と活動実績)。小学校コースの地域志向教員枠は地域志向教員志望理由書も | 制限字数なし。A4片面1枚。パソコン入力でも自書でも可 |
| 教育学部 保健体育専修 | 志望理由書、実技選択票(ほかに出身学校長が作成する運動歴調査書) | 志望理由書は上と同じ。実技選択票は本人が自書 |
| 医学部 医学科 | 志望理由書、確約書(本人と連帯保証人が自署) | 志望理由書はExcel様式に直接入力(自書不可)、800〜1,000字以内 |
| 医学部 保健学科・理工学部・農学生命科学部 | 志望理由書 | Excel様式に直接入力(自書不可)、600字 |
人文社会科学部の学習計画書は、アドミッション・ポリシーを理解した自己PRができているか、志望理由が明確で学習計画が的確か等で点数化されます。教育学部の総合型選抜Ⅱの志望理由書はA〜Dの4段階(A:50点、B:40点、C:30点、D:20点)、保健学科は調査書と志望理由書を総合してA〜Dの4段階(A:100点、B:75点、C:50点、D:25点)で評価されます。教育学部の音楽・美術・保健体育専修は2027年度入試から志望理由書の提出が加わり、面接の参考資料になります。
2学期制の高校で出願時に3年生の成績を記載できない場合は、高校が備考欄にその旨を書いた調査書を提出し、3年生前期の成績を記載した調査書を10月16日(金)正午必着で追送します。様式は出願サイトからダウンロードし、出願する年度のものか確かめます。書き方は志望理由書の書き方と活動報告書の書き方が参考になります。
入学の確約と併願のルール
- 総合型選抜の合格者は弘前大学に入学しなければならない。特別な事情で辞退する場合は、入学手続日までに大学の許可を得る必要がある
- 入学手続を完了した人は、一般選抜を受験しても合格者になれない
- 入学手続も辞退の手続もしなかった場合は、その後、弘前大学と他の国公立大学の一般選抜を受験しても合格者になれない
- 総合型選抜に合格しなかった場合は、国公立大学の一般選抜に出願できる
- インターネット出願の手続完了後に、入試区分・学部・学科等を変えることはできない
総合型選抜Ⅱの合格発表(2027年2月5日)は、一般選抜の出願期間(2027年1月25日〜2月3日)より後です。不合格に備える場合は、総合型選抜Ⅱの発表より前に一般選抜(1月25日〜2月3日)へ出願しておく必要があります。総合型選抜の利点と注意点は総合型選抜のメリット・デメリットで整理しています。
令和8年度の結果(志願者数・合格者数)
弘前大学が公表している「令和8(2026)年度 弘前大学入学者選抜結果(総括)」(令和8年3月31日現在)によると、総合型選抜Ⅰは募集人員276人に対して志願者450人・合格者271人(倍率1.6)、総合型選抜Ⅱは募集人員161人に対して志願者341人・合格者172人(倍率2.1)でした。大学公表の倍率は、志願者数を募集人員で割った値です。
| 学部・学科など(令和8年度) | 方式 | 募集人員 | 志願者数 | 合格者数 |
|---|---|---|---|---|
| 人文社会科学部 文化創生課程/社会経営課程 | Ⅰ | 35/45 | 78/81 | 35/46 |
| 教育学部 小学校コース | Ⅱ | 25 | 40 | 25 |
| 教育学部 音楽/美術/保健体育/技術専修 | Ⅰ | 3/3/5/3 | 4/7/14/1 | 3/4/8/1 |
| 教育学部 特別支援教育専攻 | Ⅰ | 3 | 10 | 3 |
| 教育学部 養護教諭養成課程 | Ⅱ | 6 | 26 | 7 |
| 医学部 医学科 青森県内枠/北海道・東北枠 | Ⅱ | 27/15 | 63/31 | 27/15 |
| 医学部 保健学科 看護/放射線技術科学/検査技術科学 | Ⅱ | 30/20/20 | 63/57/37 | 32/25/24 |
| 医学部 保健学科 理学療法学/作業療法学 | Ⅱ | 8/10 | 16/8 | 10/7 |
| 理工学部 数物科学/物質創成化学/地球環境防災 | Ⅰ | 24/16/20 | 25/13/35 | 22/13/20 |
| 理工学部 電子情報工学/機械科学/自然エネルギー | Ⅰ | 17/24/9 | 22/22/11 | 17/20/8 |
| 農学生命科学部 生物学/分子生命科学/食料資源 | Ⅰ | 12/12/21 | 35/21/36 | 12/13/21 |
| 農学生命科学部 国際園芸農学/地域環境工学 | Ⅰ | 15/9 | 20/15 | 15/10 |
技術専修(募集人員3人に志願者1人)と特別支援教育専攻の総合型選抜Ⅰは2027年度入試で行われず、小学校コースの地域志向教員枠と特別支援教育専攻の総合型選抜Ⅱは2027年度入試からです。医学科の北海道・東北枠の合格者15人には、令和8年度の仕組みで青森県内枠から組み入れられた2人が含まれます。
合格者数は募集人員を上回った学科も下回った学科もあります。志願者が募集人員を下回っても全員が合格するとは限らず、機械科学科は志願者22人・合格者20人、作業療法学専攻は志願者8人・合格者7人でした。倍率の読み方は総合型選抜の倍率で説明しています。
学年別の準備の進め方
高校3年生
- 総合型選抜の学生募集要項(2027年度入試は2026年7月下旬に公表)で、志望学科の方式、出願要件、選考方法と配点を確認する
- 学習計画書・志望理由書の下書きを夏休み中に作る
- 総合型選抜Ⅱを受ける場合は、共通テストの指定教科・科目を確かめ、一般選抜と同じ学習を続ける。教育学部の小学校コースと特別支援教育専攻は課題図書を読んでおく
- 総合型選抜Ⅰを受ける場合も、合格後に共通テストを受験する必要があるので、共通テストの出願を忘れない
高校1・2年生
- 専門高校枠を考えている人は、学科の要件と、社会経営課程なら簿記・情報処理の検定の取得を計画する
- 理工学部・農学生命科学部を考えている人は、試問で問われる科目の基礎を授業で固める
- 教育学部を考えている人は、学校・家庭・地域で多様な人と関わる活動に取り組み、記録しておく
- 音楽・美術・保健体育専修を考えている人は、要項の実技課題を早めに確認する
2027年度入試では試験日程や教育学部の募集方式も変わりました。受験する年度の要項で改めて確認してください。全体像は総合型選抜とはで説明しています。
合格に向けた対策のポイント
- まず志望学科が総合型選抜ⅠかⅡかを確かめる:Ⅰは大学の試験(小論文・面接・実技・レポート)の得点で合否が決まり、出願書類を点数にするのは人文社会科学部だけ。Ⅱは共通テストの得点も合計点に入る
- 書類はアドミッション・ポリシーと結びつけて書く:学習計画書や志望理由書の評価の観点は要項に書かれている。経験を並べるのではなく、入学後の学びと卒業後の進路につなげる
- 小論文は800字で書き切る練習を:人文社会科学部・農学生命科学部・保健学科は800字の小論文がある
- 口頭発表は時間を計って練習する:人文社会科学部は5分以内で発表し、学習計画書を見ながら面接を受けることはできない。教育学部の総合型選抜Ⅱも志望理由書の内容をプレゼンテーションする
- 理工学部は「聞いて書く」力を:講義を聞いてレポートを書く。高校の科目の知識だけでなく、講義の理解度や論理的思考力が評価される
- 集団討論は課題図書を読み込む:小学校コースでは、一般論ではなく自分の言葉で発言しているかも評価の観点に入っている
面接と口頭試問の準備は面接対策と口頭試問の対策、小論文は小論文の書き方、講義を聞いて書くレポートは課題レポートの書き方で説明しています。
よくある質問
- Q. 弘前大学に総合型選抜はありますか?
- A. あります。2027年度入試では、共通テストを課さない総合型選抜Ⅰを人文社会科学部、教育学部(音楽・美術・保健体育専修)、理工学部、農学生命科学部で、共通テストを課す総合型選抜Ⅱを教育学部(小学校コース・特別支援教育専攻・養護教諭養成課程)、医学部医学科・保健学科で行います。募集人員は総合型選抜Ⅰが270人、総合型選抜Ⅱが166人です。学校推薦型選抜は行っていません。
- Q. 弘前大学の総合型選抜に共通テストは必要ですか?
- A. 総合型選抜Ⅰは共通テストを課さず、成績は合否に影響しませんが、合格者は共通テストを必ず受験するよう求められています(国際バカロレア枠の合格者は除く)。総合型選抜Ⅱは、教育学部が3教科3科目、医学部医学科・保健学科が6教科8科目の受験が必要で、得点が合計点に含まれます。
- Q. 弘前大学の総合型選抜の日程は?
- A. 出願書類の受付は2026年9月24日から10月1日午後5時(郵便必着)で、総合型選抜Ⅰ・Ⅱ共通です。試験は10月31日と11月1日で、合格発表は総合型選抜Ⅰが11月12日、総合型選抜Ⅱが2027年2月5日、入学手続期限は2027年2月17日です。
- Q. 弘前大学の総合型選抜は併願できますか?
- A. どの方式も「合格した場合は入学することを確約できる者」が出願の要件で、合格者は弘前大学に入学しなければなりません。入学手続を完了した人は一般選抜を受験しても合格者になれません。合格しなかった場合は、国公立大学の一般選抜に出願できます。
- Q. 弘前大学の総合型選抜に評定の基準はありますか?
- A. 2027年度入試の出願要件に、評定平均値の基準はありません。医学部医学科は令和8年度入試では「評定平均値が4.3以上」を求めていましたが、2027年度入試で廃止されました。調査書は選考の資料として使われ、人文社会科学部と保健学科では出願書類として点数化されます。
- Q. 弘前大学の総合型選抜の倍率は?
- A. 大学が公表した令和8年度の結果では、総合型選抜Ⅰが募集人員276人に対して志願者450人・合格者271人(倍率1.6)、総合型選抜Ⅱが161人に対して志願者341人・合格者172人(倍率2.1)でした。大学公表の倍率は志願者数を募集人員で割った値です。学科ごとの志願者数と合格者数は本文の表のとおりです。
まとめ
弘前大学の総合型選抜は、共通テストを課さない総合型選抜Ⅰ(270人)と、共通テストを課す総合型選抜Ⅱ(166人)に分かれ、学部・学科ごとにどちらか一方を行います。学校推薦型選抜はありません。出願書類の受付は2026年9月24日から10月1日まで、試験は10月31日と11月1日、合格発表は総合型選抜Ⅰが11月12日、総合型選抜Ⅱが2027年2月5日です。どの方式も、合格したら入学することを確約できることが出願の要件です。
準備の中心は、学習計画書や志望理由書と、小論文・面接・口頭試問・集団討論、そして総合型選抜Ⅱでは共通テストの学力です。東京修学館では、家近亮子学長が、学習計画書や志望理由書の構成づくりと、小論文・面接・口頭試問の練習を無料相談でお手伝いしています。
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