最終更新: 2026-10-09 / 監修: 家近亮子(東京修学館 学長) / 出典: 玉川大学「2027年度 入学試験要項【総合型入学審査】」「同【総合型入学審査(Ⅲ期)】」「同【学校推薦型選抜】公募制推薦入学試験・公募制推薦入学試験(適性検査方式)」、同「2026年度入学試験結果」
玉川大学(東京都町田市)は、総合型選抜を「総合型入学審査」と呼び、学校推薦型選抜や一般選抜とは違って「受験生と玉川大学との総合的な相性を重視する選抜制度」と説明しています。時期の違うⅠ期・Ⅱ期・Ⅲ期のほか、教員養成、理工系女子、活動実績、スポーツ選抜などの方式があり、方式によって出願できる学科、書類、面接の有無が変わります。この記事では、2027(令和9)年度の入学試験要項に基づいて、どの学科にどの方式があるか、評定と資格の基準、選考方法、全方式の日程、併願のルールを整理し、準備の進め方を東京修学館の家近亮子学長の監修で解説します。
玉川大学の総合型選抜(総合型入学審査)の全体像と学部別の方式一覧
2027年度の総合型入学審査は次の方式です。Ⅰ期・Ⅱ期、活動実績、Ⅲ期は全学部・全学科で出願できます。
| 方式 | 主な選考 | 専願・併願 | 出願できる学科 |
|---|---|---|---|
| 総合型入学審査(Ⅰ期・Ⅱ期) | 書類(コミュニケーションシート、志願者評価書、調査書など) | 専願 | 全学科 |
| 活動実績総合型入学審査(2027年度に新設) | 書類(コミュニケーションシート[活動実績]、活動成績等記入書など) | 専願 | 全学科 |
| 教員養成総合型入学審査(2027年度に新設) | 書類(エッセイなど)と面接試験 | 専願 | 教員養成の学科・専攻・コース(下の表) |
| 理工系女子総合型入学審査 | 書類(エッセイ、志願者評価書など) | 専願・女子 | 農学部3学科と工学部4学科 |
| スポーツ選抜総合型入学審査(Ⅰ期・Ⅱ期) | 書類(エッセイなど) | 専願 | 下の表の学科。対象は女子駅伝・エアロビック・ゴルフ・男子バスケットボール |
| 総合型入学審査(Ⅲ期) | 書類(エッセイなど)と面接試験 | 他大学と併願できる。既卒生も出願できる | 全学科 |
学部・学科ごとの出願できる方式(2027年度)
| 学部 | 学科・専攻・コース | 教員養成 | 理工系女子 | スポーツ選抜 |
|---|---|---|---|---|
| 文学部 | 国語教育学科/英語教育学科 | ○ | - | ○ |
| 農学部 | 生産農学科 | - | ○ | ○ |
| 農学部 | 生産農学科 理科教育コース | ○ | - | - |
| 農学部 | 環境農学科 | - | ○ | - |
| 農学部 | 先端食農学科 | - | ○ | ○ |
| 工学部 | 情報通信工学科/ソフトウェアサイエンス学科/マネジメントサイエンス学科/デザインサイエンス学科 | - | ○ | ○ |
| 工学部 | 数学教員養成プログラム | ○ | - | ○ |
| 経営学部 | 国際経営学科 | - | - | ○ |
| 教育学部 | 教育学科(初等教育専攻・社会科教育専攻/保健体育専攻)、乳幼児発達学科 | ○ | - | ○ |
| 芸術学部 | 音楽学科 音楽教育コース/アート・デザイン学科 美術教育コース | ○ | - | ○ |
| 芸術学部 | 音楽学科 演奏・創作コース/ミュージカルコース、アート・デザイン学科 メディア表現コース、演劇・舞踊学科 | - | - | ○ |
| リベラルアーツ学部 | リベラルアーツ学科 | - | - | ○ |
| 観光学部 | 観光学科 | - | - | - |
Ⅰ期・Ⅱ期、活動実績、Ⅲ期は、この表のすべての学科で出願できます。ほかに、本学卒業生で学友会正会員(終身会員)の子・孫を対象とする卒業生子弟総合型入学審査と、国際バカロレア総合型入学審査があり、どちらも全学科が対象です。学校推薦型選抜には、出願資格(評定などの基準)を満たし、学校長の推薦があれば出願できる公募制推薦入学試験と、他大学と併願できる公募制推薦入学試験(適性検査方式)があり、この記事で合わせて扱います。指定校制推薦入学試験、一般選抜の給付型奨学金入学試験などは扱いません。
出典
玉川大学「2027年度 入学試験要項【総合型入学審査】」「同【総合型入学審査(Ⅲ期)】」「同【学校推薦型選抜】」。出願書類の様式と最新情報は玉川大学 入試Navi「総合型選抜」で必ず確認してください。
募集人員(2027年度・学科別)
要項の募集人員は方式ごとに分かれていません。総合型入学審査はⅠ期・Ⅱ期、Ⅲ期、教員養成、理工系女子、活動実績、スポーツ選抜、卒業生子弟、国際バカロレアを合わせた人数、学校推薦型選抜は公募制推薦入学試験、公募制推薦入学試験(適性検査方式)、指定校制推薦入学試験を合わせた人数です。
| 学部 | 学科・専攻・コース | 総合型入学審査 | 学校推薦型選抜 |
|---|---|---|---|
| 文学部 | 国語教育学科 | 24名 | 10名 |
| 文学部 | 英語教育学科 | 31名 | 13名 |
| 農学部 | 生産農学科 | 50名 | 24名 |
| 農学部 | 生産農学科 理科教育コース | 8名 | 4名 |
| 農学部 | 環境農学科 | 27名 | 12名 |
| 農学部 | 先端食農学科 | 27名 | 12名 |
| 工学部 | 情報通信工学科 | 25名 | 8名 |
| 工学部 | ソフトウェアサイエンス学科 | 21名 | 8名 |
| 工学部 | マネジメントサイエンス学科 | 17名 | 6名 |
| 工学部 | デザインサイエンス学科 | 23名 | 8名 |
| 工学部 | 数学教員養成プログラム | 18名 | 7名 |
| 経営学部 | 国際経営学科 | 47名 | 22名 |
| 教育学部 | 教育学科 初等教育専攻・社会科教育専攻 | 58名 | 28名 |
| 教育学部 | 教育学科 保健体育専攻 | 14名 | 6名 |
| 教育学部 | 乳幼児発達学科 | 24名 | 12名 |
| 芸術学部 | 音楽学科 演奏・創作コース | 6名 | 4名 |
| 芸術学部 | 音楽学科 ミュージカルコース | 12名 | 4名 |
| 芸術学部 | 音楽学科 音楽教育コース | 11名 | 4名 |
| 芸術学部 | アート・デザイン学科 メディア表現コース | 35名 | 17名 |
| 芸術学部 | アート・デザイン学科 美術教育コース | 4名 | 4名 |
| 芸術学部 | 演劇・舞踊学科 | 35名 | 18名 |
| リベラルアーツ学部 | リベラルアーツ学科 | 52名 | 28名 |
| 観光学部 | 観光学科 | 43名 | 20名 |
数学教員養成プログラムは、入学手続の時に工学部4学科のいずれかを選びます。
大学入学共通テストと評定・資格の扱い
2027年度の総合型入学審査と公募制推薦入学試験の選考方法には、大学入学共通テストは含まれていません。一方で、多くの方式で、全体の学習成績の状況(評定平均)か、英語・国語・数学などの資格・検定が出願の条件になっています。
| 方式 | 評定・資格の条件(要約) |
|---|---|
| Ⅰ期・Ⅱ期 | 学部ごとに、全体の学習成績の状況3.5以上(工学部は3.0以上、リベラルアーツ学部は3.3以上)か、3.0以上と資格・検定1つ、または資格・検定だけで満たす基準など |
| 活動実績 | 全学部共通で、3.3以上か資格・検定1つ以上。そのうえで部活動か校外活動の実績(基準A・B) |
| 教員養成 | 全体の学習成績の状況3.0以上で、学科ごとに指定の資格・検定(多くは英検CSEスコア1980点またはTOEIC L&R550点以上) |
| 理工系女子 | 農学部は3.5以上か、3.0以上と資格・検定1つなど。工学部は3.0以上か、資格・検定1つなど |
| スポーツ選抜 | 3.3以上か、2.8以上と資格・検定1つなど(学部ごとに違う)と、競技成績の条件 |
| Ⅲ期 | 評定・資格の基準はない。高校卒業者(既卒生)も出願できる |
| 公募制推薦入学試験 | 学部ごとに全体の学習成績の状況3.0〜3.8以上か、資格・検定との組み合わせなど(基準A)。スポーツの部活動の実績による基準B(スポーツ)もある(評定は基準Aとの差0.2以内まで認める) |
| 公募制推薦(適性検査方式) | 出願資格に数値の基準は書かれておらず、「学業、人物ともに優秀で所属学校長から推薦される者」 |
評定の考え方は評定平均の解説で説明しています。
出願資格(Ⅰ期・Ⅱ期の学部別の基準と、ほかの方式)
Ⅰ期・Ⅱ期に共通の条件
- 2027年3月に高校(中等教育学校)を卒業見込みの人など。本学を第一志望(専願)とし、合格した場合に必ず入学することを確約できること
- 人物の条件:「何を学ぶか」はっきりした目的意識をもち、協調性に富み、強い意志と責任感があること
- 大学との相互理解の条件:大学案内、Webサイト、オープンキャンパス、玉川大学説明会、ふらっと玉川、ヨルタマ、Web進学相談、合同相談会等で、玉川大学と志望学科との相性を確認していること。そのうえで総合型個別面談の利用と「模擬授業」等の受講が望ましい
学業成績等の条件(Ⅰ期・Ⅱ期・学部別)
| 学部(学科) | 評定だけで満たす基準 | ほかの満たし方(いずれか) |
|---|---|---|
| 文学部 国語教育学科 | 3.5以上 | 3.0以上で日本語検定3級・英検CSEスコア1728点・TOEIC L&R400点以上などを1つ/日本語検定2級・英検CSEスコア1980点・TOEIC L&R550点以上などを1つ |
| 文学部 英語教育学科 | 3.5以上 | 3.0以上で英検CSEスコア1728点かTOEIC L&R400点以上、または「英語」4.0以上/英検CSEスコア1980点かTOEIC L&R550点以上 |
| 農学部 | 3.5以上 | 3.0以上で資格・検定1つ/資格・検定2種類以上/農業の専門学科で「理科」「数学」各3.5以上。いずれも「生物基礎」「化学基礎」の履修が必須 |
| 工学部 4学科 | 3.0以上 | 実用数学技能検定2級1次か2次、英検CSEスコア1728点、TOEIC L&R400点以上のいずれか/工業の専門学科で「数学」「理科」各3.0以上 |
| 工学部 数学教員養成プログラム | 3.0以上 | 実用数学技能検定2級、英検CSEスコア1728点、TOEIC L&R400点以上のいずれか。「数学Ⅲ」「数学B」「数学C」の履修が必須 |
| 経営学部 | 3.5以上 | 3.0以上で資格・検定1つ(日商簿記検定3級を含む)/資格・検定2種類以上/英検CSEスコア1980点かTOEIC L&R550点以上/商業の専門学科で「英語」「数学」各3.5以上 |
| 教育学部 | 3.5以上 | 3.0以上で資格・検定1つ/資格・検定2種類以上/英検CSEスコア1980点かTOEIC L&R550点以上 |
| 芸術学部 | 3.5以上 | 3.0以上で資格・検定1つ/資格・検定2種類以上/工業の専門学科で「国語」「英語」「数学」のうち2教科が各3.5以上 |
| リベラルアーツ学部 | 3.3以上 | 3.0以上で資格・検定1つ/資格・検定2種類以上/総合学科で「国語」「英語」各3.3以上 |
| 観光学部 | 3.5以上 | 3.0以上で資格・検定1つ/資格・検定2種類以上/英検CSEスコア1980点かTOEIC L&R550点以上/商業の専門学科で観光・ホスピタリティ・マネジメント等の科目を履修し「国語」「英語」各3.5以上 |
「資格・検定1つ」の対象は、多くの学部で英検CSEスコア1728点以上、TOEIC L&R400点以上、日本漢字能力検定準2級以上、日本語検定3級以上、実用数学技能検定準2級以上です。英検のCSEスコアは、合否を問わず2015年4月以降に受験した準2級以上の回が対象です。TOEIC L&R400点はTOEIC Bridge L&R 74点やGTEC(CBTタイプ、検定版)680点に、550点はTOEIC Bridge L&R 94点、TOEFL iBTテスト42点、GTEC 930点に読み替えられます(TOEICとGTECはオフィシャルスコアに限り、有効期限のある検定は出願時点で期限内であること)。
そのほかの方式の主な条件
- 活動実績:基準Aは、高校の部活動で、個人か団体のレギュラーとして都道府県大会以上の大会・コンテスト・コンクールで優秀な成績(ベスト8または銀賞以上が目安)、前年度の全国高校ランキング50位程度まで、インターハイ・国体・ジュニアオリンピック出場のいずれか。基準Bは、それ以外の大会・コンテスト・コンクール等で入賞した実績
- 教員養成:教員志望者が対象。3.0以上に加え、多くの学科で英検CSEスコア1980点かTOEIC L&R550点以上が必要(国語教育学科は日本語検定3級以上なども可、理科教育コースは実用数学技能検定2級以上も可、数学教員養成プログラムは実用数学技能検定準1級1次か2次以上)。理科教育コースは「生物基礎」「化学基礎」、数学教員養成プログラムは「数学Ⅲ」「数学B」「数学C」の履修が必須
- 理工系女子:理工系分野の学びに強い関心と意欲をもつ女子が対象
- スポーツ選抜:インターハイ・国体・ジュニアオリンピック等への出場、都道府県大会以上でベスト8以上などの競技成績。入学すると奨学金が支給され、該当競技のクラブ活動を続ける
- Ⅲ期:高校を卒業した人と2027年3月卒業見込みの人。評定・資格の条件はない
選考方法と評価割合(方式別)
各方式の評価割合は要項に明記されています。Ⅰ期・Ⅱ期・活動実績・理工系女子・スポーツ選抜は書類だけで選考し、面接試験があるのは教員養成、Ⅲ期、公募制推薦入学試験です。
| 方式 | 選考に使うもの | 評価割合 |
|---|---|---|
| Ⅰ期・Ⅱ期 | コミュニケーションシート/資格・検定取得記入書と調査書(学力面)/調査書(生活面)と志願者評価書 | 40%/25%/35% |
| 活動実績 | コミュニケーションシート[活動実績]/資格・検定取得記入書と調査書(学力面)/調査書(生活面)と志願者評価書 | 50%/25%/25% |
| 理工系女子 | エッセイ/資格・検定取得記入書と調査書(学力面)/調査書(生活面)と志願者評価書 | 40%/30%/30% |
| 教員養成 | エッセイ/資格・検定取得記入書と調査書(学力面)/調査書(生活面)と面接試験 | 35%/25%/40% |
| スポーツ選抜 | エッセイ/資格・検定取得記入書と調査書(学力面)/調査書(生活面) | 50%/30%/20% |
| Ⅲ期 | エッセイ/資格・検定取得記入書と調査書/面接試験 | 50%/10%/40% |
| 公募制推薦入学試験 | 面接試験/入学志願書Ⅱと調査書(生活面)/資格・検定の取得状況と調査書(学力面) | 60%/20%/20% |
| 公募制推薦(適性検査方式) | 入学志願書Ⅱ/調査書/適性検査 | 30%/20%/50% |
教員養成の面接試験は「コミュニケーション力、意欲、適性、主体性、多様性、協働性」などから教員としての資質を確認します。公募制推薦入学試験の教育学科保健体育専攻は、面接試験40%、実技適性試験(運動能力・基礎体力テスト)20%などの配分です。適性検査方式の適性検査は、言語力・計算力・思考力を評価する総合的な問題で、試験時間は60分です。
日程と入学検定料(2027年度入試・全方式)
| 方式 | 出願期間 | 試験日 | 合格発表日 | 入学手続締切日 |
|---|---|---|---|---|
| Ⅰ期・活動実績・理工系女子・スポーツ選抜Ⅰ期 | 9月2日〜9月10日(郵送のみ・締切日消印有効) | なし | 11月2日 | 11月13日 |
| 教員養成 | 9月2日〜9月10日(郵送のみ) | 10月3日(面接試験) | 11月2日 | 11月13日 |
| 公募制推薦入学試験 | 郵送11月2日〜11月4日、窓口11月5日 | 11月21日(面接試験) | 12月1日 | 12月7日 |
| 公募制推薦(適性検査方式) | 郵送11月2日〜11月9日、窓口11月10日 | 11月22日(適性検査) | 12月9日 | 1次手続2027年1月5日、2次手続2027年2月26日 |
| Ⅱ期・スポーツ選抜Ⅱ期・卒業生子弟・国際バカロレア | 郵送11月27日〜12月3日、窓口12月4日 | なし | 12月23日 | 2027年1月5日 |
| Ⅲ期 | 郵送2027年2月8日〜2月18日、窓口2027年2月19日 | 2027年3月4日・5日(面接試験) | 2027年3月12日 | 2027年3月18日 |
年を書いていない日付は2026年です。入学検定料は35,000円で、Ⅰ期系は8月14日〜9月10日、Ⅱ期系は11月9日〜12月4日、Ⅲ期は2027年1月25日〜2月19日、公募制推薦入学試験は10月8日〜11月5日、適性検査方式は10月8日〜11月10日に、金融機関かコンビニエンスストアで払い込みます。郵送は速達・簡易書留で、窓口受付は入学検定料を振込済みの場合だけ10:00〜15:00に受け付けます。出願前にマイページIDの発行が必要で、合格発表はすべてインターネットで行われます。Ⅲ期の面接試験は試験日を指定できず、集合時間は受験番号で決まります。
提出書類:コミュニケーションシート・エッセイ・志願者評価書
コミュニケーションシート(Ⅰ期・Ⅱ期)
Ⅰ期・Ⅱ期の評価の40%を占める書類です。入力フォーム(Word形式)に本人が入力し、表紙と本文を印刷して提出します。2027年度の設問は次の3つで、それぞれ800字です。
- 玉川大学を志望した理由と入学後の学習計画
- 大学を卒業後、どのような役割を果たす「人」になりたいか。それを踏まえて、将来どのように社会に貢献していくか
- これまでの高校生活に100点満点で点数をつけると何点か、理由とともに。それを踏まえて、残りの高校生活をどう過ごすか
最後のページには、模擬授業等や総合型個別面談、オープンキャンパスなど参加したイベントを書きます。表彰状などの資料は添付できません。
エッセイ(教員養成・理工系女子・Ⅲ期など)
- 教員養成:あなたが教員を志すきっかけとなった経験と、入学後、玉川大学に期待すること(1,200字)
- 理工系女子:あなたが理工系分野に関心を持ったきっかけと、入学後、玉川大学に期待すること(1,200字)
- Ⅲ期:玉川大学で何を学び、何を身に付けたいか。また、玉川大学での学びを通じて4年後どのような自分になりたいか(1,200字)
エッセイは表紙・本文・参考資料の全5ページです。何かの資料を参考にした場合は、参考資料のページにその資料(Webサイトならリンク先と閲覧年月日)を書きます。段落をつけることも指定されています。
志願者評価書・資格・検定取得記入書・調査書
Ⅰ期・Ⅱ期、理工系女子、活動実績では、在籍校の専任の先生2名に、推薦書としてではなく評価書として「志願者評価書A・B」の作成を依頼し、厳封されたものを同封します。資格・検定取得記入書は、資格の有無にかかわらず総合型入学審査の全方式で提出します。活動実績では、活動成績等記入書と表彰状・大会プログラムのコピーも必要です。
入学志願書Ⅱ(公募制推薦)
公募制推薦入学試験で評価の対象になる本人自筆の書類です(適性検査方式でも評価の30%を占めます)。公募制推薦入学試験の入学志願書Ⅱには、志望理由と入学後学びたいこと、高校時代の活動のうち特筆できるものへの主体的な関わり、学科のアドミッション・ポリシーから見た高校3年間の学習の自己評価(100点満点で何点か)などを書き、学校長の署名・捺印を受けます。公募制推薦入学試験の要項では、推薦書の提出は不要とされています。書き方は志望理由書の書き方と自己推薦書の書き方が参考になります。
専願・併願と同時出願のルール
- 専願:Ⅰ期・Ⅱ期、教員養成、理工系女子、活動実績、スポーツ選抜、卒業生子弟、国際バカロレアと公募制推薦入学試験は、本学を第一志望とし、合格した場合に必ず入学することを確約する
- 他大学と併願できる:Ⅲ期と公募制推薦入学試験(適性検査方式)。適性検査方式は公募制推薦入学試験との同時出願もできる
- 総合型の中の同時出願:Ⅰ期、教員養成、理工系女子、活動実績、スポーツ選抜Ⅰ期は、同じ学科であれば同時に出願できる(教員養成と理工系女子の組み合わせを除く)。Ⅰ期系とⅡ期系の複数出願もできるが、Ⅰ期で合格した人はⅡ期・スポーツ選抜Ⅱ期・卒業生子弟に出願できない。Ⅱ期と卒業生子弟の同時出願はできない
- 学科は1つ:複数の学科に出願することはできず、出願書類の提出後に志望学科は変えられない
- 総合型の合格者:総合型入学審査で合格した人は、公募制推薦入学試験と適性検査方式に出願できない。総合型選抜や公募制推薦の合格者も、入学手続を完了した学科に限り、一般選抜の給付型奨学金入学試験・国公立大学併願スカラシップ入学試験を受験できる
総合型と推薦の違いは総合型選抜と学校推薦型選抜の違いで説明しています。
2026年度の志願者数・合格者数(学部別)
| 学部 | 総合型選抜 志願者数/合格者数(倍率) | 学校推薦型選抜 / 公募制推薦(適性検査方式) 志願者数/受験者数/合格者数(倍率) |
|---|---|---|
| 文学部 | 77/55(1.4) | 13/13/9(1.4) |
| 農学部 | 83/59(1.4) | 53/53/38(1.4) |
| 工学部 | 55/41(1.3) | 26/26/18(1.4) |
| 経営学部 | 43/33(1.3) | 14/14/11(1.3) |
| 教育学部 | 397/164(2.4) | 139/132/19(6.9) |
| 芸術学部 | 79/62(1.3) | 30/30/26(1.2) |
| リベラルアーツ学部 | 69/54(1.3) | 16/16/12(1.3) |
| 観光学部 | 34/30(1.1) | 7/7/7(1.0) |
玉川大学「2026年度入学試験結果」の表です。総合型選抜はⅠ期・Ⅱ期、首都圏教員養成、理工系女子、音楽選抜、スポーツ選抜Ⅰ期・Ⅱ期、卒業生子弟、IBを合わせた数で、倍率は志願者数÷合格者数です。この見出しにⅢ期は挙がっていません。学校推薦型選抜の欄は大学の表の区分のままで、倍率は受験者数÷合格者数です。補欠合格者は含みません。
学科別では、教育学科の初等教育・社会科教育が総合型選抜で志願者283・合格者115(2.5倍)、保健体育が57・16(3.6倍)でした。推薦の区分では初等教育・社会科教育が受験者89・合格者10(8.9倍)、保健体育が受験者26・合格者3(8.7倍)です。2027年度は活動実績総合型入学審査と教員養成総合型入学審査が新設され、2026年度の表にある首都圏教員養成と音楽選抜は2027年度の要項に載っていません。方式の顔ぶれが変わっているので、数字は目安として見てください。倍率の読み方は総合型選抜の倍率で説明しています。
学年別の準備の進め方
高校3年生
- 志望する学科で出願できる方式と、専願か併願可か、評定・資格の基準を要項で確かめる。Ⅰ期の出願は9月2日〜10日(郵送のみ)
- オープンキャンパスや説明会、総合型個別面談、模擬授業などに参加し、参加した日と内容を記録しておく。コミュニケーションシートの最後のページに書く
- コミュニケーションシート(800字×3問)やエッセイ(1,200字)を夏休み中に仕上げ、志願者評価書を在籍校の先生2名に早めに依頼する
- 教員養成とⅢ期を考える人は面接の練習をする。適性検査方式を考える人は、大学のページに掲載されている過去問題で形式に慣れる
高校1・2年生
- 評定を保つ。Ⅰ期・Ⅱ期は多くの学部で3.5以上(工学部3.0、リベラルアーツ学部3.3)なら評定だけで基準を満たす
- 英検(CSEスコア1728点以上、できれば1980点以上)、日本漢字能力検定準2級、実用数学技能検定準2級などを取っておく。評定が基準に届かない時の出願条件になり、教員養成では英検CSEスコア1980点などが必須
- 農学部は「生物基礎」「化学基礎」、数学教員養成プログラムは「数学Ⅲ」「数学B」「数学C」の履修が条件なので、科目選択の時に確かめる
- 部活動や校外活動の成果は、表彰状や大会プログラムなど証明できる形で残す。活動実績やスポーツ選抜で必要になる
合格に向けた対策のポイント
- 「相性の確認」を形にする:要項は、大学案内やオープンキャンパスなどで玉川大学と志望学科との相性を確認していることを出願の条件にしている。参加して終わりにせず、何を見て何を感じたかをメモし、書類に具体的に書く
- 3つのポリシーを読んで書く:コミュニケーションシートには、アドミッション・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、ディプロマ・ポリシーをよく読んで書くよう指示がある。入学後の学習計画は、学科のカリキュラムに沿って具体的にする
- 先生の評価も選考に入る:Ⅰ期・Ⅱ期では志願者評価書と調査書(生活面)が35%を占める。先生に受験の意思を早めに伝えておく
- エッセイは参考資料まで丁寧に:参考にした資料は明記し、段落をつけるなどの指定を守る。教員養成と理工系女子の設題は「きっかけ」と「玉川大学に期待すること」を問うので、経験と入学後の学びをつなげて書く
- 面接はめざす教員像を自分の言葉で:教員養成の面接では、玉川大学の教育方針、求める人物像、めざす教員像を自分の言葉で話せるようにする
大学は、コミュニケーションシートやエッセイの素材を集めるための「大学受験準備ノート」をデジタルパンフレットで公開しています。書類全般の準備は総合型選抜の全体像、面接は面接対策、高校2年生からの流れは総合型選抜のスケジュールで説明しています。
よくある質問
- Q. 玉川大学に総合型選抜はありますか?
- A. あります。玉川大学では総合型選抜を「総合型入学審査」と呼び、2027年度はⅠ期・Ⅱ期・Ⅲ期、教員養成、理工系女子、活動実績、スポーツ選抜、卒業生子弟、国際バカロレアの方式があります。Ⅰ期・Ⅱ期、活動実績、Ⅲ期は全学部・全学科で出願できます。
- Q. 玉川大学の総合型選抜に共通テストは必要ですか?
- A. 必要ありません。2027年度の総合型入学審査は、どの方式も書類(コミュニケーションシートやエッセイ、志願者評価書、調査書など)と、方式によって面接試験で選考します。Ⅰ期・Ⅱ期は面接も筆記試験もありません。
- Q. 玉川大学の総合型選抜の日程は?
- A. 2027年度入試では、Ⅰ期は2026年9月2日〜10日に出願して11月2日に合格発表、Ⅱ期は11月27日〜12月3日(窓口は12月4日)に出願して12月23日に合格発表です。教員養成はⅠ期と同じ出願期間で10月3日に面接試験があります。Ⅲ期は2027年2月8日〜18日(窓口は2月19日)に出願し、3月4日・5日に面接試験、3月12日に合格発表です。
- Q. 玉川大学の総合型選抜は併願できますか?
- A. Ⅰ期・Ⅱ期、教員養成、理工系女子、活動実績、スポーツ選抜などは専願で、合格したら必ず入学することを確約します。他大学と併願できるのは、総合型入学審査(Ⅲ期)と公募制推薦入学試験(適性検査方式)です。
- Q. 玉川大学の総合型選抜に評定平均の基準はありますか?
- A. Ⅰ期・Ⅱ期では学部ごとに基準があり、全体の学習成績の状況が3.5以上(工学部は3.0以上、リベラルアーツ学部は3.3以上)であれば評定だけで満たせます。3.0以上と英検CSEスコア1728点などの資格・検定の組み合わせや、学部によっては資格・検定だけ(例:英検CSEスコア1980点かTOEIC L&R550点以上)でも出願できます。Ⅲ期には評定・資格の基準がありません。
- Q. 玉川大学の総合型選抜の倍率は?
- A. 大学の「2026年度入学試験結果」では、総合型選抜(志願者数÷合格者数)は文学部1.4、農学部1.4、工学部1.3、経営学部1.3、教育学部2.4、芸術学部1.3、リベラルアーツ学部1.3、観光学部1.1でした。教育学科の保健体育は3.6、初等教育・社会科教育は2.5です。
まとめ
玉川大学の総合型選抜は「総合型入学審査」という名前で、Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期と、教員養成、理工系女子、活動実績、スポーツ選抜などの方式があります。共通テストは使わず、Ⅰ期・Ⅱ期はコミュニケーションシートや志願者評価書などの書類だけで選考します。2027年度は、Ⅰ期が2026年9月2日〜10日出願・11月2日発表、Ⅱ期が12月23日発表、Ⅲ期は2027年3月4日・5日に面接です。Ⅰ期・Ⅱ期などは専願で、他大学と併願できるのはⅢ期と公募制推薦入学試験(適性検査方式)です。
準備の中心は、評定と資格・検定の基準を満たすことと、大学との相性を確かめた経験を書類に具体的に書くことです。東京修学館では、家近亮子学長が、コミュニケーションシートやエッセイの構成づくりと、面接の練習を無料相談でお手伝いしています。
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