指定校推薦の面接で聞かれること|質問例と答え方・落ちることはあるか・服装【学長監修】

指定校推薦の面接で聞かれること 受験の知識

校内選考を通って指定校推薦で出願することが決まると、次は大学の面接です。「面接で落ちることはあるのか」「何を聞かれるのか」と不安になる人もいるでしょう。この記事は、文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」と、2027年度入試(2027年4月入学)の各大学の要項をもとに整理します。面接が合否にどう関わるか、面接がある大学の例、要項に書かれた不合格の規定を順に見ます。そのうえで、指定校推薦ならではの質問例と答え方、書類との一貫性、試験日までの準備を説明します。

指定校推薦でも面接はある?合否での位置づけ

この節の答え実施要項は学校推薦型選抜に面接での評価を求め、入学を確約する非公募型は面接の有無を大学が判断でき、面接がある方式では受け答えが評価されます。

指定校推薦の面接 この記事の要点
実施要項の定め
面接で評価
非公募型で入学を確約するものは大学が要否を判断
出願と発表
11月1日以降
発表は12月1日以降(2026年)
面接がある例
8大学
要項や大学の案内に面接の記載がある学部・方式(大学の全学部とは限らない)
面接の最低基準
日本大学の2学部
歯学部・松戸歯学部。基準に達しないと合計点に関わらず不合格
文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」と各大学の2027年度入試の要項・案内による

文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」によると、学校推薦型選抜は、高校の学校長が推薦した生徒を、調査書を中心の資料にして大学が評価する入試です。生徒が自分の意志だけで出願するのではなく、学校長が能力や意欲を見て推薦します(第3の1(3))。

指定校推薦は、実施要項の言葉では非公募型の学校推薦型選抜にあたります(制度の全体は「指定校推薦とは」の記事)。

そのうえで実施要項は、学校推薦型選抜では面接による評価を行うと定めています。面接で見るのは、志望する学問分野に対する意欲や適性です(第3の1(3)①)。口頭試問や討論の形をとるものも面接に含まれ、オンラインでも行えます。

ただし、入学を確約して受ける非公募型では、面接の有無を大学が判断できます(第3の1(3)①ただし書き)。指定校推薦でも面接があるかどうかは、大学ごとに決まるということです。

要項の書き方から見る、面接の3つの型

面接がある場合も、合否での重みは大学によって違います。要項の選考方法の書き方から、この記事では次の3つの型に分けて考えます。

指定校推薦の面接の3つの型(要項の選考方法の書き方による)
型要項の書き方の例面接で見られやすいこと
書類と面接で判定する(書類以外の材料は面接だけ)麗澤大学(質疑応答を含めた個人面接)、東京女子大学(高等学校長の推薦を尊重し、出願書類および個人面接で判定)、大正大学(面接と自己調査書)面接の比重が大きい。志望の意思、書類に書いた内容、入学後に学ぶ意欲
面接に加えて小論文なども合否に入る日本大学 歯学部・松戸歯学部(小論文と面接にそれぞれ最低基準)、日本大学 工学部(小論文と面接)、西南学院大学(小論文および面接試験)面接も評価の一部。日本大学の歯学部などは面接に点数の基準を設ける
口頭試問で学ぶ準備を見る日本大学 薬学部(口頭試問および面接)、近畿大学 生物理工学部(口頭試問)、大阪公立大学〈指定校〉(口述試験・面接)志望分野に関わる教科の基礎を、言葉で説明できるか
型の分け方はこの記事によるもの。各大学の2027年度入試の要項・案内の選考方法やアドミッション・ポリシーの記載による

どの型でも、面接の受け答えは評価されます。書類と面接で判定する型は、書類以外の判定材料が面接だけなので、面接の比重が大きい方式です。

麗澤大学は、選考を質疑応答を含めた個人面接だけとし、その結果で合格・不合格を発表します。小論文なども合否に入る型や口頭試問がある型では、面接と並ぶ試験の準備も要ります。

自分の受ける方式がどの型かで、準備の重心が変わります。

指定校推薦で面接がある大学・方式の例(2027年度入試)

この節の答え麗澤大学・東京女子大学・大正大学・日本大学など8大学の例があり、選考方法は面接だけの方式から小論文や口頭試問と組み合わせる方式まで、学部ごとに違います。

下の表は、2027年度入試の要項や大学の案内で、学校推薦型選抜(指定校制)の選考方法やアドミッション・ポリシーに、面接や口頭試問が書かれている例です。日付はすべて2026年です。

2027年度入試の指定校推薦で、選考に面接や口頭試問を含む大学の例
大学・方式選考方法(要項・案内の記載)試験日・発表日
麗澤大学 学校推薦型選抜【指定校推薦】(全学部)質疑応答を含めた個人面接。外国語学部の英語コミュニケーション専攻と英語・リベラルアーツ専攻は、一部の質疑応答に英語を含む試験11月15日、発表12月1日
東京女子大学 学校推薦型選抜(指定校制・高大連携型)高等学校長の推薦を尊重し、出願書類および個人面接で合否を判定要項は指定校に送付
大正大学 学校推薦型選抜(指定校)面接(学科・専攻・コース別)と自己調査書(事前課題)試験11月21日、発表12月1日
西南学院大学 指定校推薦入試・学部独自の指定校推薦入試小論文および面接試験要項の閲覧パスワードは指定した高校に通知
日本大学 工学部(指定校制)小論文、面接選考日11月14日、発表12月1日
日本大学 歯学部(指定校制)書類審査、小論文(60分)、面接。小論文と面接にそれぞれ最低基準選考日11月21日、発表12月1日
日本大学 松戸歯学部(指定校制)書類審査、小論文(60分・500字以上600字以内)、面接。小論文と面接にそれぞれ最低基準選考日11月14日、発表12月1日
日本大学 薬学部(指定校制)書類選考、口頭試問および面接選考日11月14日、発表12月1日
大阪公立大学 工学部建築学科・生活科学部食栄養学科(学校推薦型選抜〈指定校〉)小論文、口述試験・面接、出願書類。共通テストは課さない選抜期日11月21日、発表12月4日
早稲田大学 指定校推薦入試書類、面接試験等(学部によって異なる)出願は11月以降
近畿大学 薬学部・生物理工学部(指定校推薦入試)入学試験要項のアドミッション・ポリシーに、薬学部は面接、生物理工学部は口頭試問で確認すると記載試験日はこの資料に記載なし
各大学の2027年度入試の要項・入試案内による。面接を行う大学・方式はほかにもあり、表にない大学の面接の有無はこの表からは分からない

表の8大学のうち、麗澤大学の要項は大学の入試サイトで公開されています。東京女子大学、大正大学、西南学院大学、早稲田大学は、指定校推薦の要項や詳細を指定した高校に送るか、パスワードをかけて公開しています。

自分の受ける方式の選考方法は、高校に届いた要項で読みます。進路指導の先生に見せてもらいましょう。

同じ大学でも、学部で選考方法が変わります。日本大学は、工学部が小論文と面接、薬学部が口頭試問と面接というように、学部ごとに組み合わせが違います。早稲田大学は、選考方法は書類、面接試験等で、学部によって異なるとしています。

面接がない方式もありうる

実施要項では、合格したら入学する約束で受ける非公募型について、面接を行うかどうかを大学が決められます1。要項の選考方法に面接の文字がなければ、書類などで判定する方式です。

表にない大学の面接の有無を、この記事では断定しません。

指定校推薦の面接で落ちることはある?要項の規定から見る

この節の答え日本大学の歯学部・松戸歯学部は面接に最低基準を設けて下回れば不合格としますが、日本大学の2026年度の指定校制4区分は受験者数と合格者数が同じでした。

面接で不合格になりうると、要項にはっきり書いている方式があります。日本大学の歯学部と松戸歯学部の指定校制は、小論文と面接のそれぞれに最低基準を設けています。

基準に達しない場合は、総合得点が合格最低点を超えていても不合格です3。

歯学部・松戸歯学部の指定校制は、総合得点が同点の場合、面接の点数が高い人を優先する3とも書いています。面接にも点数が付き、合否の判定に使われていることが読み取れます。

麗澤大学の要項も、選考は個人面接で、受験結果を「合格・不合格」として発表すると書いています。

規定があることと、実際の結果は別

一方で、面接で落ちる人が実際にどれだけいるかは、要項からは分かりません。日本大学は、学校推薦型選抜の入試結果を指定校制と公募制に分けて公表しています。上の表の学部の2026年度の結果は、次のとおりです。

日本大学の指定校制(2026年度の結果)志願者数受験者数合格者数
工学部(全学科の小計)297296296
歯学部 歯学科222
松戸歯学部 歯学科333
薬学部 薬学科282828

この4区分は、どれも受験者数と合格者数が同じでした4。ただし、これは1つの大学の1年分の結果です。

ほかの大学や別の年度にも当てはまるとは限りません。最低基準を設けている方式があること自体が、面接を軽く見てよい理由にはならないということです。

指定校推薦で落ちる場面は面接だけではありません。校内選考、書類と手続き、推薦の取り下げを含めた4つの場面と確率は「指定校推薦で落ちることはある?」の記事にまとめています。

結果が出た後の出願先は「推薦入試で不合格になったら」の記事を読んでください。

合格した後に取り消しの規定がある大学も

麗澤大学の要項には、合格した後の取り消しの定めがあります。入学までの間に高校の指導に従わなかった場合や、学生としてふさわしくない行動があった場合です。面接が終わった後も、卒業までの高校生活が合格に関わるということです。

指定校推薦の面接で聞かれること(質問例と聞かれる理由)

この節の答えなぜ指定校推薦か、合格したら入学するか、書類に書いた活動、入学までの学びは、出願の条件や実施要項の定めと結びついているので聞かれやすい質問です。

志望の動機や高校での活動を聞く一般的な質問は、総合型選抜の面接と大きくは変わりません。質問の種類ごとの例と答え方の型は「総合型選抜の面接でよく聞かれる質問と答え方」の記事にまとめています。

ここでは、指定校推薦だから聞かれやすい質問に絞ります。

指定校推薦の面接で聞かれやすい質問と、聞かれる背景(質問は例)
質問の例聞かれる背景答える時の要点
なぜ指定校推薦で受けようと思ったのですか学校推薦型選抜は、本人の意志だけでなく学校長の判断で推薦される入試推薦の枠があったことより先に、学びたい内容とこの大学の結びつきを話す
合格したら、この大学に入学しますか麗澤大学や日本大学などは、合格したら入学を確約できることを出願の条件にしている確約して出願していることを、短くはっきり答える
校内選考に向けて、どんな準備をしましたか推薦は校内選考を経て高校が決める評定の話だけで終えず、志望の理由を考えた過程を話す
自己推薦書に書いた活動を、詳しく教えてください麗澤大学は自己推薦書を面接の質問の参考資料に使う書いた場面を一段くわしく話し、書ききれなかった具体例を足す
高校で一番力を入れた教科は何ですか調査書が主な資料で、評定と学習の記録を見ている志望する学科と関わる教科と、その学び方を話す
推薦書や調査書に書かれていることで、補いたいことはありますか調査書は学校推薦型選抜の合否の主な資料(実施要項 第3の1(3))記録された活動のうち、志望と結びつくものを一つ選んで話す
合格した後、入学までに何に取り組みますか実施要項は、合格決定後も高校の指導の下で入学までの学習計画を立てさせるなどの取り組みが望ましいとしている高3の残りの授業、入学前の課題、志望分野の基礎の復習を挙げる
あなたの高校から入学した先輩について、知っていることはありますか指定校は毎年見直す大学や、入学者の大学での成績を考えて決める大学がある知っていることを正直に話す。自分も後に続く人の道を作る意識を伝えてもよい
志望する学科で学ぶ内容に近い教科の、基本的な用語を説明してください口頭試問がある方式(日本大学 薬学部など)教科書の定義を、自分の言葉と例で説明する
質問は東京修学館が作った例で、特定の大学で出題されたものではない。聞かれる背景は実施要項と各大学の2027年度入試の要項・案内による

「合格したら入学しますか」は、指定校推薦の出願条件そのものに関わる質問です。麗澤大学は、合格後は入学を確約できることを出願条件にしています。

上の表の日本大学の4学部も、第一志望とし、合格したら入学を確約できることを要件にしています。迷っているように聞こえる答えは避けます。

入学までの学習を聞かれるのにも理由があります。大正大学は、指定校で合格した人に入学準備学習の課題の修了を求めています6。

日本大学の薬学部(指定校制)は、入学前教育を受講して課題を出すことを確約できることを出願の要件にしています。

口頭試問や英語の質問がある方式

面接に口頭試問が入る方式では、志望分野の基礎を聞かれます。日本大学の薬学部(指定校制)は口頭試問および面接、近畿大学の生物理工学部は口頭試問で自然科学への関心10や論理的思考力を確認するとしています。

大阪公立大学の〈指定校〉も、小論文と口述試験・面接を課します。答え方の型と練習の仕方は「口頭試問とは」の記事で説明しています。

麗澤大学の外国語学部のうち、英語コミュニケーション専攻と英語・リベラルアーツ専攻は、質疑応答の一部に英語が入ります。高校で学んだ英語で、志望の理由や高校生活を短く話せるようにしておきます。

指定校推薦の面接の答え方と回答例

この節の答え結論から話す型に加えて、志望の一貫性、入学の意思、入学までと入学後の学びの3つの軸をそろえ、推薦の枠より学びたい内容を先に話します。

答えは、結論、理由、具体例の順に組み立てると伝わります。この型の説明は「総合型選抜の面接でよく聞かれる質問と答え方」の記事にあります。

指定校推薦では、この型に加えて、推薦された生徒として3つの軸をそろえて話すことが大切です。

軸面接で伝えることつながる書類
志望の一貫性志望理由書や自己推薦書と同じ筋で、学びたいことを話す志望理由書、自己推薦書、推薦書
入学の意思合格したら入学することを確約して出願している出願の条件(要項)
入学までと入学後の学び高3の残りの期間と、入学後の学びを具体的に話す調査書、入学前の課題

以下の回答は、話の組み立てを見せるために東京修学館が作った例です。言い回しを覚えるのではなく、自分の経験と志望校に合わせて要点を組み直してください。

例1:なぜ指定校推薦で受けようと思ったのですか(建築学科を志望)

回答例:「建築学科で、誰でも使いやすい街の設計を学びたいと考え、貴学を志望しました。通学路の歩道橋は階段だけで、ベビーカーを押す人が遠回りしているのを毎日見ていました。

探究の授業では、駅までの段差を地図に書き込む調査をしました。貴学で学びたい内容と合う推薦の枠があったので、早く進路を決め、残りの高校生活を数学と物理の復習に充てたいと考えて出願しました。」

推薦の枠があったことを隠す必要はありません。ただ、それを最初に言うと、どの大学でもよかったように聞こえます。学びたい内容を先に話し、指定校推薦を選んだ理由は最後に添えます。

例2:合格したら、この大学に入学しますか

回答例:「はい、合格したら貴学に入学します。校内選考の前に家族とも話し合い、貴学の建築学科で学ぶことを決めました。」

短い質問には、短く答えます。理由を長く話すと、かえって迷いがあるように聞こえることがあります。

例3:自己推薦書に書いた放送部の活動を、詳しく教えてください

回答例:「昼の校内放送を聞いている人が少ないことが、部の課題でした。部員で教室を回って話を聞くと、曲の紹介ばかりで、放送を聞く理由がないと分かりました。

そこで、各部の部員に活動を2分で紹介してもらう企画に切り替え、私は原稿の読み合わせを担当しました。相手に伝わる順番を考えて話す力は、設計の考えを説明する場面でも生かしたいと考えています。」

自己推薦書に書いた文章を暗唱するのではなく、書いた場面を一段くわしくします。最後に、志望する学科での学びにつなげて締めます。

指定校推薦の面接で伝わりにくい答えと、伝わる答えの方向
質問伝わりにくい答え伝わる答えの方向
なぜ指定校推薦か「先生に勧められたからです」勧められたことは事実として、学びたい内容とこの大学の結びつきを先に話す
合格したら入学するか「たぶん、そうなると思います」確約して出願していることを、はっきり答える
書類に書いた活動書いた文章をそのまま暗唱する書いた場面を一段くわしくし、書かなかった具体例を足す
入学までの過ごし方「しばらく休みたいです」高3の授業、入学前の課題、志望分野の基礎の復習を挙げる
答えは東京修学館が作った例

志望理由書・推薦書・自己推薦書と面接の答えをそろえる

この節の答え麗澤大学のように自己推薦書を面接の質問の参考資料に使う大学もあるので、書類の控えと推薦を頼む時に渡した資料を読み返し、同じ筋で答えます。

出願書類を見ながら質問する大学があります。たとえば麗澤大学は、自己推薦書を面接の質問の参考資料に使います。

面接の答えが書類と食い違うと、どちらが本当の考えなのか伝わりにくくなります。書類ごとに、面接とのつながりを整理します。

指定校推薦の出願書類と面接のつながり
書類書く人面接とのつながり面接の前にすること
調査書高校学校推薦型選抜の主な資料。評定、出欠、活動の記録記録された活動と出欠を、自分の言葉で説明できるようにする
推薦書学校長実施要項は、志望先の受入方針に対応した学習歴・活動歴と、指導上配慮を要する点の記載を求めている厳封して出す大学もあるので、推薦を頼む時に先生に渡した資料を読み返す
志望理由書・入学志願理由書本人日本大学 歯学部(指定校制)は歯学部入学志願理由書を出す控えを取り、書いた理由を声に出して説明する
自己推薦書本人麗澤大学は面接の質問の参考資料として使う書いた活動ごとに、続けて聞かれそうな質問を書き出す
事前課題本人大正大学は自己調査書(事前課題)を課す課題で書いた内容を面接で話す準備をする
文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」(第3の1(3)・参考様式1)と各大学の2027年度入試の要項・案内による

推薦書は、学校長が作成して厳封し、本人が中を読まないまま出すことがあります。麗澤大学の要項も、推薦書は校長が作成し厳封したものを出すとしています。

中身を知らなくても、推薦を頼む時に先生に渡した活動のメモや志望理由の下書きは、手元で読み返せます。頼み方と渡す資料は「推薦書の頼み方」の記事で説明しています。

調査書に何が書かれるかは「調査書とは」、書類の書き方は「志望理由書の書き方」「自己推薦書の書き方」の記事を読んでください。

指定校推薦の面接の前に、書類と答えをそろえるチェックリスト
要項の選考方法で、面接・小論文・口頭試問のどれがあるかを読んだ
提出した志望理由書・自己推薦書の控えを手元に置いた
書類に書いた活動ごとに、続けて聞かれそうな質問を書き出した
推薦を頼む時に先生に渡した資料を読み返した
調査書の欠席や評定が下がった時期を、短く説明できる
「合格したら入学しますか」に、確約の答えを用意した
入学までに取り組むことを、高3の授業と入学前の課題に分けて話せる
志望する学科で学ぶ内容に近い教科の基本用語を、例を挙げて説明できる

面接までの準備の進め方(校内選考から試験日まで)

この節の答え校内選考で推薦が決まったら要項の選考方法を読み、出願は2026年11月1日以降、試験日までに書類を手元に置いて先生や家族と模擬面接を重ねます。

指定校推薦の面接の準備は、校内選考で推薦を受けられると決まった時から始めます。校内選考の時期と決まり方は「指定校推薦の校内選考」の記事にまとめています。

実施要項は、学校推薦型選抜の願書の受付を2026年11月1日以降1、判定結果の発表を12月1日以降としています(第4の5)。

指定校推薦の面接までの準備(2027年度入試の目安)
校内選考で推薦が決まった後
要項の選考方法と提出書類を読む
面接・小論文・口頭試問のどれがあるかで準備を分ける
出願の前
志望理由書・自己推薦書を書き、控えを取る
推薦書を頼む先生に、活動のメモと志望理由の下書きを渡す
出願(2026年11月1日以降)
書類を出し、聞かれそうな質問を書き出す
麗澤大学の出願は11月1日〜6日(消印有効)
試験の前の2〜3週間
先生や家族と模擬面接をする
時期はこの記事の目安。録音して聞き直す
試験日
面接を受ける
例:日本大学 工学部・薬学部11月14日、麗澤大学11月15日、大正大学11月21日
発表(12月1日以降)
入学前の課題と高3の授業を続ける
合格後も高校の指導の下で学習を続ける
文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」(第4の5)と各大学の2027年度入試の要項による。準備の時期はこの記事の目安

練習は、一人で答えを書くことから始め、先生との模擬面接で仕上げます。練習の段階の分け方と振り返りの方法は「総合型選抜の面接でよく聞かれる質問と答え方」の記事にあります。指定校推薦では、次の手順で答えを準備します。

指定校推薦の面接の答えを準備する手順
1
要項と書類を並べる
選考方法と、提出した書類の控えを一緒に読む
2
聞かれそうな質問を書き出す
書類の活動ごとと、指定校推薦に固有の質問(なぜ指定校推薦か・入学の確約・入学までの学び)
3
答えの要点を箇条書きにする
結論、理由、具体例の順。文章で覚えない
4
模擬面接で話す
高校の先生に頼む。書類を渡して、書類から質問してもらう
5
振り返って直す
書類と食い違った答え、詰まった質問を書き直す

保護者ができること

保護者は、模擬面接の相手や、志望の理由を話し合う相手になれます。「合格したら入学するか」は家族の進路の話でもあるので、校内選考の前に家族で決めておくと、面接で迷わず答えられます。

麗澤大学のように、試験場に受験者以外は入れず、付き添いの控室がない大学もあります。当日の送り迎えも、要項に合わせて考えます。

服装・持ち物・当日の流れは、指定校推薦でも要項の指定が先

この節の答え服装や集合時刻は要項の指定に従い、指定がなければ高校の先生と相談し、事情があればオンラインでの受験を要項の連絡先に早めに相談します。

服装、持ち物、当日の集合時刻は、指定校推薦でも要項の指定に従います。麗澤大学の要項は、試験場に午前8時30分から入場でき2、遅刻は認めないとしています。集合時刻は、受験票の印刷が始まった後にメールで知らせる形です。

要項に服装の指定がない時は、高校の先生と相談して決めます。制服・私服の選び方、持ち物、受付から退室までの流れは「大学入試の面接の服装と持ち物」の記事にまとめています。

来学での受験が原則でも、事情があればオンラインでの受験を相談できる大学もあります。麗澤大学は、事情によってはオンライン受験を認める場合があるとしています。事情がある時は、要項の連絡先に早めに相談します。

よくある質問

Q. 指定校推薦で面接がない大学はありますか?
A. ありえます。文部科学省の実施要項は、学校推薦型選抜に面接による評価を求めています。ただし、指定校推薦のように入学を確約して受ける非公募型は、大学の実情に応じて面接の要否を判断できます。面接があるかどうかは、高校に届く要項の選考方法の欄で見ます。
Q. 指定校推薦の面接で答えに詰まったら、不合格になりますか?
A. この記事で見た要項には、一つの答えに詰まった時の扱いは書かれていません。ただし、日本大学の歯学部・松戸歯学部の指定校制のように、面接に最低基準を設け、基準に達しないと不合格とする方式もあります。詰まった時は、考える時間をもらい、分かる範囲から話します。
Q. 校内選考の後で志望が揺らいだら、面接でどう話せばよいですか?
A. 麗澤大学や日本大学のように、合格したら入学を確約できることを指定校推薦の出願条件にしている大学があります。面接で迷いを見せると、出願の前提と食い違います。志望が揺らいだ時は、出願の前に高校の先生と話し合い、確約できるかどうかを決めてから出願します。
Q. 推薦書の中身を知らないのですが、面接で困りませんか?
A. 推薦書は学校長が作成して厳封するので、本人が読まないまま出すことがあります。中身を知らなくても、調査書の記録と、推薦を頼む時に先生に渡した資料は読み返せます。それらをもとに、自分の書類と同じ筋で話せるようにしておくと備えになります。
Q. 指定校推薦の面接は、オンラインで受けられますか?
A. 大学によります。実施要項は面接をオンラインで行うことも認めていますが、来学を原則とする大学もあります。麗澤大学は来学での受験を原則とし、事情によってはオンライン受験を認める場合があるとしています。受験方法は要項で見ます。
Q. 指定校推薦の面接の準備は、いつから始めればよいですか?
A. 校内選考で推薦を受けられると決まった時から始めます。出願は2026年11月1日以降で、試験日は日本大学の工学部・薬学部が11月14日、麗澤大学が11月15日などです。出願書類を書く段階から、面接で聞かれる前提で内容を整えておくと、準備の時間を有効に使えます。

まとめ

指定校推薦でも、面接による評価を行う大学があります。面接の重みは、書類と面接で判定する型、面接に加えて小論文なども合否に入る型、口頭試問で学ぶ準備を見る型で違います。

どの型でも面接の受け答えは評価されます。日本大学の歯学部・松戸歯学部のように、面接の最低基準を下回ると不合格とする方式もあります。

聞かれやすいのは、なぜ指定校推薦か、入学の確約、書類の中身、入学までの学びです。志望理由書・推薦書と同じ筋で話せるよう、要項の選考方法と書類の控えを並べて準備します。

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参考資料

この記事は次の公式資料をもとに書いています。数字や日程は必ず最新の要項で確かめてください。

  1. 令和9年度大学入学者選抜実施要項文部科学省・2026-05-27・PDF
  2. 2027年度 学校推薦型選抜【指定校推薦】選抜要項麗澤大学・2026-10-21・PDF
  3. 入試ガイド「2027年度 学校推薦型選抜(指定校制・公募制)」日本大学
  4. 2026年度 入学試験状況(学校推薦型選抜〈指定校制・公募制〉)日本大学・PDF
  5. 学校推薦型選抜(指定校制・高大連携型)東京女子大学
  6. 学校推薦型選抜(指定校)大正大学
  7. 指定校推薦入試・学部独自の指定校推薦入試西南学院大学
  8. 2027年度 入学者選抜要項大阪公立大学・PDF
  9. 学校推薦型選抜「指定校推薦入試」早稲田大学 入学センター
  10. 令和9年度 入学試験要項(推薦入試(一般公募)・一般入試)近畿大学・PDF

リンク先の確認日:2026-10-29

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