最終更新: 2026-10-09 / 監修: 家近亮子(東京修学館 学長) / 出典: 中央教育審議会大学分科会大学教育部会のガイドライン(三つのポリシーの策定及び運用・平成28年3月31日)、文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」(令和8年5月27日付け通知)
アドミッション・ポリシーの意味と、受験での使い方をまとめます。「アドミッションポリシー」と中黒なしで書かれることもありますが、同じものです。国のガイドラインと実施要項をもとに、3つのポリシーの関係、総合型選抜での使われ方、大学の公式サイトでの探し方を表にしました。後半では、方針を志望理由書と面接の準備に落とし込む手順を、例を使って説明します。志望理由書の構成と例文は、志望理由書の書き方で詳しく扱っています。
アドミッション・ポリシーとは(意味と国が定めた位置づけ)
アドミッション・ポリシー(Admission Policy)は、大学が定める「入学者受入れの方針」です。どのような力を持つ人に入学してほしいか、その力をどのような方法で評価するかを示します。
国の考え方は、中央教育審議会大学分科会大学教育部会の「『卒業認定・学位授与の方針』(ディプロマ・ポリシー),『教育課程編成・実施の方針』(カリキュラム・ポリシー)及び『入学者受入れの方針』(アドミッション・ポリシー)の策定及び運用に関するガイドライン」(平成28年3月31日。以下、三つのポリシーのガイドライン)にまとめられています。ガイドラインによると、アドミッション・ポリシーは「どのように入学者を受け入れるかを定める基本的な方針」です。大学・学部・学科の教育理念と、ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシーに基づく教育内容を踏まえて定めます。あわせて、受け入れる学生に求める学習成果を示すものとされています。
ここでいう学習成果は、「学力の3要素」についてどのような成果を求めるか、という意味です。学力の3要素は、知識・技能、思考力・判断力・表現力等の能力、主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度の3つです。実施要項では「学力の三要素」と呼び、①を「基礎的・基本的な知識・技能」、③を「主体性を持ち、多様な人々と協働しつつ学習する態度」と書いています。
法令で策定と公表が決まっている
ガイドラインによると、学校教育法施行規則が改正され、全ての大学は3つのポリシーを一貫性あるものとして策定し、公表することになりました。改正部分の施行は2017年4月1日(平成29年4月1日)です。
| 決まり | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 策定 | 大学・学部・学科などごとに、卒業の認定、教育課程の編成と実施、入学者の受入れの3つの方針を定める | 学校教育法施行規則 第165条の2 |
| 公表 | 教育研究上の目的と、3つの方針に関することを公表する | 学校教育法施行規則 第172条の2 |
| 選抜 | 入学者選抜は、アドミッション・ポリシーに基づき、入学者に必要な能力・適性等を多面的・総合的に評価する | 文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」 第1 |
| 募集要項 | アドミッション・ポリシーを募集要項に記述する | 文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」 第10 |
出典:三つのポリシーのガイドライン(平成28年3月31日)。文部科学省のページ https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/houkoku/1369248.htm で公開されています。
大学によって呼び方が違う
要項や大学の公式サイトでは、同じものが別の名前で書かれていることがあります。東北大学は「入学者選抜方針」、東京農業大学は「入学者の受入方針」と書いています。アドミッション・ポリシーにあたる内容を、「こんなあなたに学んでほしい」の見出しで学科ごとに載せている要項もあります(大正大学)。「求める学生像」という見出しで載せている大学もあります。制度の言葉は用語辞典にもまとめています。
3つのポリシーの関係(ディプロマ・カリキュラム・アドミッション)
アドミッション・ポリシーは、単独で読むより、残り2つのポリシーと合わせて読むと意味がはっきりします。3つは、大学の「出口」「中身」「入口」にあたる方針です。
| ポリシー | 日本語の名前 | ガイドラインの説明(要約) | 受験生の読み方 |
|---|---|---|---|
| ディプロマ・ポリシー(DP) | 卒業認定・学位授与の方針 | どのような力を身に付けた人に卒業を認め、学位を与えるか。学生の学修成果の目標になる | 4年後にどんな力がつくかを知る |
| カリキュラム・ポリシー(CP) | 教育課程編成・実施の方針 | DP を達成するために、どのような教育課程を組み、どう教え、学修成果をどう評価するか | 入学後に何をどの順で学ぶかを知る |
| アドミッション・ポリシー(AP) | 入学者受入れの方針 | 教育理念、DP、CP を踏まえ、どのように入学者を受け入れるか。求める学習成果を示す | 入学までに求められる力と、評価の方法を知る |
ガイドラインは、アドミッション・ポリシーにも、残り2つのポリシーとの一貫性を求めています。卒業の要件や入学後の学修に必要な力に照らして、入学時に求める知識の水準や、専攻分野への関心、意欲、態度を示すからです。
一方で、3つの一体性を強調しすぎて、受け入れる学生の多様性を損なわないよう配慮することも求めています。アドミッション・ポリシーは、狭く硬い内容にしないよう求められている文書です。
大学全体の方針と、学部・学科などの方針がある
ガイドラインは、3つのポリシーを学位プログラムごとに定めることを基本としつつ、全学や学部・学科を単位に策定することも考えられるとしています。複数の学科をまとめて募集する場合は、一つのアドミッション・ポリシーが複数のディプロマ・ポリシーに対応することもあります。受験では、出願する学部・学科の方針まで読みます。
アドミッション・ポリシーに書かれていること(例で読む)
アドミッション・ポリシーに何を書くかは、ガイドラインの「2(3)三つのポリシーの策定に当たっての個別留意事項」と文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」の第2が示しています。大学がアドミッション・ポリシーを書く時に求められていることでもあります。実施要項は、抽象的な「求める学生像」だけで終わらせず、具体的に書くよう求めています。高校までにどのような力を培ってほしいか、それをどの基準・方法で評価するか、という点です。
| 要素 | 中身 | 読む時に見る言葉 |
|---|---|---|
| 前提(教育理念・DP・CP) | 学部・学科の教育理念と DP・CP を踏まえていることを示す | 「〜を目指す」「〜を育成する」 |
| 求める力(学力の3要素) | 入学前にどのような力をどう身に付けてきた人を求めるか。入学後にどのような力を身に付けられる人を求めるか | 「知識」「思考力」「表現」「主体性」「協働」 |
| 評価の方法 | どの力を、どの選抜方法で、どの程度の重みで評価するか | 「調査書」「小論文」「面接」「〜で評価する」 |
| 入学前の学習 | 高校で履修しておく科目、取得しておくとよい資格など | 「入学までに」「履修していることが望ましい」 |
アドミッション・ポリシーの例
次の文面は、説明のために作った例です。実在の大学のものではありません。
アドミッション・ポリシーの例(創作・地域社会学科)
地域社会学科は、地域の課題を調べ、立場の違う人々と協力して解決策を考える人を育てることを目指しています。そのため、次のような人を求めます。
1. 高等学校で学ぶ国語・地理歴史・公民・数学の基礎的な知識を身につけている人
2. 身近な社会の出来事に問いを持ち、資料をもとに自分の考えをまとめて表現できる人
3. 立場の違う人の意見を聞き、協力して物事を進めようとする人
入学者選抜では、1を調査書と小論文で、2を志望理由書・小論文・面接で、3を活動報告書と面接で評価します。入学までに、新聞や統計資料に触れ、地域の出来事について考える習慣をつけておくことを期待します。
この例を、要素ごとに分けて読むと次のようになります。番号のついた3項目が、学力の3要素にそれぞれ対応しています。
| 例の文 | 要素 | 評価の方法 | 受験生が準備すること |
|---|---|---|---|
| 地域の課題を調べ、協力して解決策を考える人を育てる | 前提(教育理念) | ― | 学科で何を学ぶかを、CP や授業の案内で確かめる |
| 1. 基礎的な知識を身につけている | 知識・技能 | 調査書・小論文 | 評定と、小論文で使う基礎知識 |
| 2. 問いを持ち、資料をもとに考えをまとめて表現できる | 思考力・判断力・表現力等 | 志望理由書・小論文・面接 | 自分の問いと、資料を使って考えた経験 |
| 3. 意見を聞き、協力して物事を進めようとする | 主体性・協働 | 活動報告書・面接 | 立場の違う人と進めた活動の場面 |
| 新聞や統計資料に触れる習慣 | 入学前の学習 | ― | 出願前から続けられる学習の計画 |
このように、どの力がどの書類や試験で見られるかを書いているアドミッション・ポリシーもあります。たとえば一橋大学の学校推薦型選抜の方針は、評価する場面を挙げています。面接、調査書、推薦書、自己推薦書で「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を評価する、という説明です。
入試でアドミッション・ポリシーはどう使われるか(総合型選抜を中心に)
文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」は、入学者の選抜の材料を「アドミッション・ポリシーに応じて組み合わせ」ると定めています。材料は、調査書、学力検査、小論文・面接、志願者本人が書く資料などです。どの選抜方式でも、方針が選抜の土台です。
実施要項によると、総合型選抜は、一般選抜とは異なる観点や方法で評価する入試です。「詳細な書類審査と時間をかけた丁寧な面接等を組み合わせることによって、入学志願者の能力・適性や学習に対する意欲、目的意識等を総合的に評価・判定する入試方法」と定義されています。書類と面接で時間をかけて見る分、方針と自分がどう合うかを、具体的に示す場面が多くなります。
| 選抜方式 | 実施要項の定め | アドミッション・ポリシーとの関係 |
|---|---|---|
| 総合型選抜 | 本人が書く資料(活動報告書、大学入学希望理由書、学修計画書など)を必ず評価に活用する。面接(口頭試問、プレゼンテーションなどを含む)による評価を必ず行う | 方針に照らして、書類と面接で能力・意欲・適性を評価する |
| 学校推薦型選抜 | 推薦書に、アドミッション・ポリシーに対応する本人の学習歴や活動歴を踏まえた、学力の三要素の評価を書いてもらう | 高校の先生が、方針に合わせて推薦書を書く |
| 一般選抜 | 大学が行う教科・科目のテストは、教科・科目を方針に基づいて定める | 試験科目に方針が反映される |
| 共通 | 小論文、面接、口頭試問、プレゼンテーションなどは、アドミッション・ポリシーに応じて活用することが望ましいとされる。募集要項には、方針に基づく書類の活用方法を明記する | 評価方法の組み合わせが方針から決まる |
総合型選抜の制度全体は総合型選抜とは、学校推薦型選抜との違いは総合型選抜と学校推薦型選抜の違いで説明しています。
要項での使われ方の例(2027年度入試)
アドミッション・ポリシーが選考のどこに出てくるかの例を並べます。どれも、2027年度入試(2027年4月入学)の要項をこのサイトの大学別記事で確かめたものです。
| 場面 | 大学・方式 | 要項の記載(要約) |
|---|---|---|
| 出願の条件 | 麗澤大学 総合型選抜 | どの方式も、アドミッション・ポリシーを了承していることが条件 |
| 出願の条件 | 東京農業大学 総合型選抜 | 入学者の受入方針(アドミッション・ポリシー)を理解していることなどが条件 |
| 出願の条件 | 近畿大学 工学部・生物理工学部・産業理工学部の総合型選抜 | 学部・学科のアドミッション・ポリシーを満たすこと |
| 出願書類 | 東北大学 AO入試II期 | 出願書類は、入学者選抜方針(アドミッション・ポリシー)を参照し、自身で考えて作成する |
| 出願の条件 | 神奈川工科大学 総合型選抜 | 各学部学科の「求める学生像」に該当すると考えること(入学を辞退しないことも条件。併願制の方式を除く) |
| 筆記試験 | 東北大学 法学部(AO入試II期) | アドミッション・ポリシーに掲げる問題に関係の深い英文読解力と論理的思考力を問う |
総合型選抜ではありませんが、神奈川工科大学の学校推薦型選抜(一般公募制)では、方針そのものがプレゼンテーションの題になっています。テーマは「高等学校の学習を通し、志望する学科のアドミッション・ポリシーに対応した入学意欲と将来の夢」で、約7分間です。配点割合は、課題テーマのプレゼンテーションが30%、面接が50%、書類審査が20%です。
大学ごとの選考の違いは、総合型選抜の大学一覧と各大学の記事で確かめられます。
アドミッション・ポリシーの探し方(大学の公式サイトと募集要項)
3つのポリシーは公表が義務づけられています。多くの大学は、公式サイトの入試情報か情報公開のページに載せています。実施要項は、募集要項にアドミッション・ポリシーを書くことと、大学案内や説明会で情報を提供することも求めています。
| 場所 | 探し方 | 載っている中身 |
|---|---|---|
| 大学の公式サイト(入試情報) | 受験生向けのページで「アドミッション・ポリシー」「入学者受入れの方針」を探す | 大学全体と、学部・学科ごとの方針 |
| 大学の公式サイト(情報公開) | 「教育情報の公表」「3つのポリシー」などの見出しを探す | DP・CP・AP がそろって載っていることが多い |
| 募集要項(入学試験要項) | 冒頭、または方式ごとの説明の前後を読む | 方式ごとの方針や、学科ごとの求める学生像 |
| 大学案内・説明会 | パンフレットの学部紹介、オープンキャンパスの説明を見る | 方針を、授業や学生生活と合わせて説明していることがある |
ガイドラインは、必要があれば3つのポリシー自体を見直すことも求めています。去年の資料や塾の配布物ではなく、出願する年度の公式の文面を使います。
アドミッション・ポリシーを志望理由書に落とし込む手順
志望理由書では、方針に自分がどう合うかを、自分の経験と学びたいことで示します。方針の言葉をそのまま並べると、大学の説明をなぞっただけの文章になります。次の5段階で、方針を自分の材料に置き換えます。
対応表を作る(例)
前の節の例の方針を使って、対応表を作ると次のようになります。経験と表現は説明のための創作です。
| 方針の要素 | 自分の経験・学習 | 志望理由書で使う場所 |
|---|---|---|
| 2. 身近な社会の出来事に問いを持つ | 探究の時間に、通学に使うバスの本数が減った理由を調べた | きっかけと問い |
| 2. 資料をもとに考えをまとめる | 市の資料と利用者への聞き取りから、減便で困るのは通院する高齢者だと分かった | きっかけと問い |
| 3. 立場の違う人と協力して進める | 調べ方の違う班員と役割を分け、発表までまとめた | 活動報告書・面接で詳しく |
| 入学後に学ぶこと(CP) | 社会調査の方法、地域の交通の計画 | この大学・学部で学びたいこと |
| 入学までの学習 | 新聞の地域面と市の統計を読み続ける | 面接で問われた時に話す |
対応表ができたら、全体を一本の筋にします。並べ方の型は志望理由書の書き方で説明しています。対応表の中身を経験と学びたいことで書けば、方針の言葉を使わなくても、方針に合うことが伝わります。
直す前|方針の言葉を並べた書き方(例)
貴学科のアドミッション・ポリシーにある「地域の課題を調べ、立場の違う人々と協力して解決策を考える人」に、私は当てはまると考えます。私は協調性があり、主体的に行動できる人間です。
直した後|経験と学びたいことで示す書き方(例)
高校2年の探究の時間に、通学に使うバスの本数が減った理由を調べました。市の資料を読み、利用者に話を聞くと、減便で最も困るのは通院する高齢者だと分かりました。調べ方の違う班員と役割を分けて進めたことで、地域の課題は数字と人の声の両方から考える必要があると学びました。貴学科で社会調査の方法を学び、地域の交通の課題を住民と一緒に考えられるようになりたいと考えています。
直す前の例は、方針の言葉と性格の説明だけで、どの大学にも出せる文章です。直した後の例は、方針の「調べる」「協力する」「解決策を考える」を、経験の場面で示しています。志望理由書の構成、字数の配分、例文は志望理由書の書き方で説明しています。
面接・口頭試問でどう問われるか
面接では、提出した書類をもとに、方針と自分の関係を聞かれることがあります。次の質問は、説明のために作った例です。
| 質問の例 | 確かめられていること | 準備 |
|---|---|---|
| 本学科のアドミッション・ポリシーのどこに、自分が合うと思いますか | 方針を読み、自分の経験と結びつけているか | 対応表の一行を、経験の場面とともに短く話せるようにする |
| 志望理由書に書いた探究の調査で、班員と意見が分かれた時はどうしましたか | 書類の内容を自分の言葉で説明できるか。協働の具体的な場面 | 書類に書いた経験の前後を、時間の順に話せるようにする |
| 入学までに、どのような学習をしておきたいですか | 方針にある入学前の学習を理解しているか | 方針の記載に沿った計画を一つ決めておく |
| 本学科で特に学びたい科目は何ですか | CP や授業の案内まで調べているか | 科目の名前と、自分の問いとのつながり |
答え方の型と当日の流れは総合型選抜の面接、書類の内容を掘り下げる質問は口頭試問の対策で説明しています。
アドミッション・ポリシーについてのよくある誤解
アドミッション・ポリシーについて、読み違えやすい点と、実際の決まりを並べます。
| よくある誤解 | 実際 | 根拠 |
|---|---|---|
| 総合型選抜だけで使われる | 一般選抜、学校推薦型選抜を含め、全ての選抜が方針に基づいて行われる | 実施要項 第1・第3 |
| 性格や人柄の話が書いてある | 知識・技能、思考力等、主体性・協働の学力の3要素と、評価の方法まで書くことが求められている | ガイドライン、実施要項 第2 |
| 大学全体の方針を読めば足りる | 学部・学科や学位プログラムごとに定めることが基本。出願する単位の方針を読む | ガイドライン 2(1) |
| 方針の言葉を書けば評価される | 東北大学 AO入試II期の要項は、方針を参照して自分で考えて作成するよう求めている。言葉を並べるだけでは自分の考えが伝わらない | 東北大学 AO入試II期の要項 |
| 全部に当てはまらないと受からない | 方針は大学に、学生の多様性を損なわない内容にするよう求められている。どこまで満たす必要があるかは大学・方式ごとに違うので要項で確かめる | ガイドライン 2(2)、近畿大学の要項(工学部などは方針を満たすことが出願条件) |
| 一度決まると変わらない | 必要があれば見直すことになっている。出願する年度の文面を読む | ガイドライン 3(3) |
方針の一部に当てはまる経験が見つからない時は、無理に作らず、入学後に伸ばしたい力として書く方法もあります。出願の条件として方針の理解や了承を求める大学もあるので、出願する方式の要項は丁寧に読みます。
よくある質問
- Q. アドミッション・ポリシーとは、簡単に言うと何ですか?
- A. 大学・学部・学科が、どのような力を持つ人に入学してほしいか、その力をどう評価するかを示した方針です。日本語では「入学者受入れの方針」といい、「アドミッションポリシー」と中黒なしで書かれることもあります。卒業の方針、教育課程の方針と合わせた3つのポリシーとして、全ての大学に策定と公表が義務づけられています。
- Q. 3つのポリシーとは何ですか?
- A. 次の3つです。ディプロマ・ポリシーは卒業認定・学位授与の方針、カリキュラム・ポリシーは教育課程編成・実施の方針、アドミッション・ポリシーは入学者受入れの方針です。卒業時に身に付ける力、そのための教育課程、入学時に求める力を、一貫した方針として示します。学校教育法施行規則により、2017年4月1日から全ての大学に策定と公表が求められています。
- Q. アドミッション・ポリシーはどこで見られますか?
- A. 大学の公式サイトの入試情報や、情報公開(教育情報の公表)のページに載っています。募集要項にも書かれ、学科ごとの「求める学生像」として載せている要項もあります。見つからない時は「大学名 アドミッション・ポリシー」「大学名 入学者受入れの方針」で検索します。出願する学部・学科の方針まで読みます。
- Q. 志望理由書にアドミッション・ポリシーの言葉をそのまま書いてもいいですか?
- A. 言葉を引用するだけでは、自分の考えは伝わりません。方針を要素に分け、それぞれに自分の経験や学習の場面を対応させ、自分の言葉で書きます。東北大学 AO入試II期の要項は、方針を参照して自分で考えて作成するよう求めています。構成と例文は「志望理由書の書き方」の記事で説明しています。
- Q. アドミッション・ポリシーに当てはまらない部分があると不利ですか?
- A. ガイドラインは、大学が方針を狭く硬い内容にして、受け入れる学生の多様性を損なわないよう配慮することを求めています。当てはまる経験が見つからない要素は、入学後に伸ばしたい力として書く方法もあります。ただし、方針の理解や了承、方針を満たすことを出願の条件にしている大学もあります。どこまで求められるかは、出願する方式の要項で確かめます。
- Q. 一般選抜でもアドミッション・ポリシーは関係ありますか?
- A. 関係があります。実施要項は、全ての入学者選抜をアドミッション・ポリシーに基づいて行うとし、一般選抜の教科・科目も方針に基づいて定めるとしています。ただ、書類や面接で方針と自分の関係を直接示す場面が多いのは、総合型選抜と学校推薦型選抜です。
まとめ
アドミッション・ポリシーは、大学・学部・学科が、どのような力を持つ人を、どのように評価して受け入れるかを示した入学者受入れの方針です。ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシーとともに、全ての大学に策定と公表が義務づけられています。総合型選抜では、出願の条件、志望理由書などの書類、面接の土台になります。出願する学部・学科の方針を公式サイトと募集要項で確かめ、要素ごとに自分の経験と学びたいことを対応させてから書類に進みます。
東京修学館では、志望校のアドミッション・ポリシーの読み方から、志望理由書の構成づくりまでのご相談を、無料相談でお受けしています。志望理由書の書き方は志望理由書の書き方、制度全体は総合型選抜とはもあわせてご覧ください。
学長への無料相談はこちら
慶應義塾大学博士・敬愛大学特任名誉教授の家近亮子学長が、あなたの志望校選びと総合型選抜対策を直接アドバイスします。



