総合型選抜において、面接は合否を大きく左右する重要な選考要素です。どれだけ優れた志望理由書を提出しても、面接で自分の言葉で熱意を伝えられなければ、合格は遠のいてしまいます。
「面接って何を聞かれるの?」「緊張して頭が真っ白になったらどうしよう…」「どんな準備をすればいいの?」
そんな不安を抱える受験生のために、本記事では総合型選抜の面接について、基礎知識から具体的な対策まで徹底的に解説します。この記事を読めば、自信を持って面接に臨めるようになるはずです。
総合型選抜の面接とは?基礎知識を押さえよう
面接で見られているポイント
総合型選抜の面接では、主に以下の5つの観点から評価されます。
1. 志望動機の明確さと熱意 なぜその大学・学部を志望するのか、その動機が明確で説得力があるか。そして、入学への熱意が伝わるかが見られています。
2. 大学とのマッチング 受験生の興味・関心や将来の目標が、大学の教育方針や特色と合致しているか。「この学生は本学で成長できるか」「入学後に活躍してくれるか」という視点で評価されます。
3. コミュニケーション能力 質問の意図を正しく理解し、論理的に分かりやすく答えられるか。対話のキャッチボールができるかが重要です。
4. 思考力と表現力 自分の頭で考え、それを自分の言葉で表現できるか。暗記した答えを読み上げるのではなく、その場で考えて答える力が試されます。
5. 人間性と将来性 誠実さ、主体性、学ぶ意欲、柔軟性など、人としての魅力や成長可能性が見られています。
面接の形式
総合型選抜の面接には、いくつかの形式があります。
個人面接 面接官1〜3人に対して受験生1人で行う、最も一般的な形式です。志望理由や高校時代の活動について深く掘り下げて質問されます。
集団面接 複数の受験生が同時に面接を受ける形式。他の受験生と比較されるため、自分らしさをしっかり出すことが重要です。
グループディスカッション 与えられたテーマについて、受験生同士で議論する形式。協調性、論理的思考力、リーダーシップなどが評価されます。
プレゼンテーション面接 事前に準備した内容や、当日与えられた課題についてプレゼンテーションを行い、その後質疑応答をする形式。
面接時間 一般的に15分〜30分程度ですが、大学によっては45分〜1時間かけてじっくり面接するケースもあります。
総合型選抜の面接でよく聞かれる質問30選
志望動機に関する質問
1. 本学を志望した理由を教えてください 最も基本的で重要な質問。志望理由書の内容をベースに、より詳しく熱意を込めて答えましょう。
2. なぜ他の大学ではなく、本学なのですか? その大学独自の特徴を具体的に挙げ、自分の目標との関連性を説明することが重要です。
3. 本学の〇〇学部を選んだ理由は何ですか? 学部・学科への理解度と、自分の興味との一致を示しましょう。
4. 本学について知っていることを教えてください 大学の教育理念、特色あるプログラム、研究内容などを具体的に述べます。
5. オープンキャンパスに参加しましたか?その時の感想は? 参加した場合は具体的な体験を、参加していない場合は正直に伝え、どのように大学を調べたかを説明します。
6. 入学後、どのような授業を受けたいですか? 具体的な授業名やゼミ名を挙げ、そこで何を学びたいかを明確に伝えます。
7. 卒業後の進路について教えてください 具体的なキャリアイメージを持っていることを示しましょう。
高校生活に関する質問
8. 高校生活で最も力を入れたことは何ですか? 部活動、委員会活動、ボランティア、研究活動など、具体的なエピソードを準備しておきましょう。
9. その活動から何を学びましたか? 「協調性」「リーダーシップ」といった抽象的な言葉だけでなく、具体的なエピソードとともに語ることが重要です。
10. 困難な経験とそれをどう乗り越えたか教えてください 失敗や挫折の経験を正直に話し、そこからの学びや成長を示しましょう。
11. リーダーシップを発揮した経験はありますか? 役職についていなくても、自ら考え行動した経験があれば、それを伝えましょう。
12. チームで何かを成し遂げた経験はありますか? 自分の役割と貢献、チームワークから学んだことを具体的に説明します。
13. 得意な科目と苦手な科目は何ですか? 得意科目は志望分野との関連を、苦手科目は克服への努力を伝えます。
自己PRに関する質問
14. 自己PRをしてください 志望分野や大学の求める人物像に関連する強みをアピールしましょう。
15. あなたの長所と短所を教えてください 長所は具体例とともに、短所は改善への取り組みとセットで伝えます。
16. あなたを一言で表すと何ですか? 自分らしさが伝わるキーワードと、その理由を準備しておきましょう。
17. 友人からどのような人だと言われますか? 客観的な視点からの自己理解を示します。
時事問題・専門分野に関する質問
18. 最近関心を持ったニュースは何ですか? 志望分野に関連するニュースを選び、自分の意見も述べられるようにしましょう。
19. 〇〇問題についてどう思いますか? 志望学部に関連する社会問題について、自分なりの考えを持っておくことが重要です。
20. この本(著書)を読んだことがありますか? 教授の著書や専門分野の基本的な文献は読んでおくと良いでしょう。
21. 〇〇という用語を知っていますか?説明してください 専門用語の基礎知識を問われることもあります。知らない場合は素直に認めましょう。
大学生活・将来に関する質問
22. 入学したら、どんな大学生活を送りたいですか? 学業、サークル、ボランティアなど、具体的なイメージを持っていることを示します。
23. サークル活動や課外活動には参加したいですか? 学業とのバランスを考えながら、積極的な姿勢を示しましょう。
24. 留学や海外研修に興味はありますか? 国際系の学部では特に重要な質問です。具体的な目的とともに答えましょう。
25. 10年後の自分はどうなっていると思いますか? 長期的なビジョンを持っていることを示します。
26. 大学院への進学は考えていますか? 理系では特に重要な質問。現時点での考えを正直に伝えましょう。
パーソナルな質問
27. 趣味や特技は何ですか? 自分らしさが伝わるエピソードを準備しておきましょう。
28. 尊敬する人物は誰ですか?その理由は? 自分の価値観や目指す方向性が伝わる人物を選びましょう。
29. 最近読んだ本で印象に残っているものは? 読書習慣と思考力を見る質問。志望分野に関連する本だとベターです。
30. 最後に何か質問はありますか? 逆質問のチャンス。大学への関心の高さを示す質問を準備しておきましょう。
面接で高評価を得る回答のコツ
コツ1:結論ファーストで答える
質問に対してまず結論を述べ、その後に理由や具体例を説明する「PREP法」を意識しましょう。
PREP法とは
- P (Point):結論
- R (Reason):理由
- E (Example):具体例
- P (Point):結論の再確認
悪い例 「中学の時に部活で挫折して、でも頑張って続けて、仲間に支えられて、それで協調性の大切さを学びました。だから私の長所は協調性だと思います」
良い例 「私の長所は協調性です(結論)。中学時代の部活動で挫折しかけた際、仲間が支えてくれた経験から、チームで支え合うことの重要性を学びました(理由・具体例)。この協調性を活かし、大学でもゼミ活動などで貢献したいと考えています(結論)」
コツ2:具体的なエピソードを盛り込む
「頑張りました」「学びました」といった抽象的な表現ではなく、具体的な場面や数字を交えて話すと説得力が増します。
抽象的な回答 「ボランティア活動を通じて、人の役に立つことの喜びを学びました」
具体的な回答 「地域の学習支援ボランティアに2年間参加し、延べ50人の中学生に勉強を教えました。ある生徒が『先生のおかげで数学が好きになった』と言ってくれた時、教育の力を実感し、将来教師を目指す決意をしました」
コツ3:志望理由書との一貫性を保つ
面接は志望理由書の内容を深掘りする場です。書類と面接で言っていることが矛盾しないよう、自分が書いた内容を完全に理解しておきましょう。
面接官は志望理由書を見ながら質問することが多いため、「志望理由書に〇〇と書いてありますが、詳しく聞かせてください」という質問が頻出します。
コツ4:自分の言葉で語る
暗記した答えを棒読みするのではなく、その場で考えながら自分の言葉で語ることが大切です。多少言葉に詰まっても、誠実に自分の考えを伝えようとする姿勢が評価されます。
暗記調の回答(NG) 「私が貴学を志望する理由は、第一に教育理念に共感したこと、第二に充実したカリキュラム、第三に優れた教員陣が…」
自然な回答(OK) 「貴学を志望したのは、『実学重視』という教育方針に強く共感したからです。私は理論だけでなく、実際に社会で使える力を身につけたいと考えていて…」
コツ5:ネガティブな質問にも前向きに答える
短所や失敗経験を聞かれた時、マイナス面だけで終わらせず、そこからの学びや改善への取り組みを必ず加えましょう。
質問例:「あなたの短所は何ですか?」
悪い答え 「心配性で、細かいことを気にしすぎてしまうところです」
良い答え 「心配性で、細かいことを気にしすぎてしまうところです。例えば、発表前に何度も確認してしまい時間がかかることがあります。ただ、この性格のおかげでミスが少ないという面もあります。現在は、重要度に応じて時間配分を調整する練習をしており、効率と正確性のバランスを取れるよう努力しています」
コツ6:熱意と謙虚さのバランス
自信を持って語ることは重要ですが、傲慢に見えないよう注意が必要です。「学びたい」「成長したい」という謙虚な姿勢を忘れずに。
傲慢に聞こえる表現(NG) 「私はすでに〇〇について深く理解しているので、大学ではさらに高度な研究をしたいです」
謙虚で前向きな表現(OK) 「高校で〇〇について基礎的な学習をし、この分野への関心が深まりました。しかし、まだ知らないことがたくさんあると実感しています。貴学で体系的に学び、専門性を高めたいです」
想定外の質問への対処法
面接では、準備していなかった質問が必ず飛んできます。パニックにならず、落ち着いて対応することが重要です。
対処法1:考える時間を確保する
即答できない質問には、「少し考えさせてください」と一呼吸置くことが許されています。沈黙を恐れず、落ち着いて考えをまとめましょう。
対処法2:質問の意図を確認する
質問の意味が分からない場合は、「〇〇という理解で合っていますか?」と確認しても問題ありません。見当違いの答えをするより、正確に理解して答える方が良い印象を与えます。
対処法3:知らないことは素直に認める
知識を問われて分からない場合、適当に答えるのは最悪です。「申し訳ございません、その点については勉強不足です。大学で学びたいと思います」と正直に答えましょう。
対処法4:関連する知識から答える
完全に答えられなくても、関連する知識や自分の考えを述べることで、思考力をアピールできます。
例:「〇〇理論について説明してください」
「申し訳ございません、〇〇理論という名前は存じ上げませんが、関連する△△については学んだことがあります。△△では〜という考え方があり…。〇〇理論についても、ぜひ大学で学びたいと思います」
面接での頻出「圧迫質問」と対応方法
総合型選抜では、受験生の反応を見るために、あえて厳しい質問をすることがあります。これは「圧迫面接」ではなく、ストレス耐性や柔軟性を見るための手法です。
圧迫質問例1:「他の大学も受けているの?」
意図 本気度や志望順位を確認したい。
良い答え 「はい、〇〇大学も受験予定です。しかし、貴学が第一志望であることは間違いありません。なぜなら〜(具体的な理由)」
圧迫質問例2:「君の成績では難しいのでは?」
意図 挫折への対応力や向上心を見たい。
良い答え 「確かに現時点では十分ではないと認識しています。しかし、〇〇の分野で〜の実績があり、学ぶ意欲は十分にあります。入学までの期間、基礎学力の向上に全力で取り組みます」
圧迫質問例3:「その程度の動機では弱いよね?」
意図 志望動機の本気度を試したい。
良い答え 「もしそのように受け取られたのであれば、私の説明不足です。改めて説明させてください。私が貴学を志望する本当の理由は〜(より深い動機を説明)」
大切なのは、否定されても感情的にならず、冷静に丁寧に答え直すことです。
面接前日・当日の準備チェックリスト
前日までの準備
□ 志望理由書のコピーを用意し、内容を再確認 自分が書いた内容を完全に把握しておきましょう。
□ 想定問答集を見直す 30問程度の想定問答を用意し、スムーズに答えられるまで練習します。
□ 大学のウェブサイトを最終確認 最新情報やニュースをチェックしておきましょう。
□ 持ち物の準備 受験票、筆記用具、時計、ハンカチ、ティッシュ、現金など。
□ 服装の最終確認 制服や指定された服装に汚れやシワがないか確認します。
□ 交通手段と所要時間の確認 当日余裕を持って到着できるよう、経路と時間を再確認します。
□ 十分な睡眠 万全のコンディションで臨むため、前日は早めに就寝しましょう。
当日の準備
□ 30分以上前に到着 余裕を持って会場に到着し、落ち着く時間を確保します。
□ トイレと身だしなみチェック 髪型、服装、爪の長さなど、最終確認をしましょう。
□ スマートフォンは電源オフ 待機中に音が鳴らないよう、必ず電源を切っておきます。
□ 深呼吸でリラックス 緊張したら、ゆっくり深呼吸して心を落ち着けます。
□ 笑顔の練習 自然な笑顔ができるよう、軽くリハーサルしましょう。
面接当日のマナーと立ち居振る舞い
入室から着席まで
1. ノックは3回 ドアを3回ノックし、「どうぞ」と言われてから入室します。
2. 明るく元気に挨拶 「失礼します」と言いながら、ドアを開けます。入室後、ドアを静かに閉めます。
3. 面接官に一礼 ドアの前で面接官の方を向き、「〇〇高校の△△と申します。よろしくお願いいたします」と言って一礼します。
4. 指示があってから着席 「お座りください」と言われてから、「失礼します」と言って着席します。
面接中の姿勢とマナー
姿勢
- 背筋を伸ばし、浅めに腰掛ける
- 手は軽く握って膝の上に置く
- 足は揃えるか、軽く組む程度(だらしなく開かない)
視線
- 質問する面接官の目を見て答える
- 複数の面接官がいる場合は、全員に視線を配る
- 目を合わせるのが苦手な場合は、鼻や額を見る
表情
- 自然な笑顔を心がける
- 真剣な話題では、真摯な表情で
- 硬くなりすぎないよう注意
声
- はっきりと聞き取りやすい声で
- 早口にならないよう意識する
- 語尾まできちんと発音する
言葉遣い
- 敬語を正しく使う(「です・ます」調)
- 「えーと」「あの」などの口癖に注意
- 「はい」と明確に返事をする
退室時のマナー
1. 面接終了の合図 「これで面接を終わります」と言われたら、「ありがとうございました」と答えます。
2. 立ち上がって一礼 席を立ち、「本日はありがとうございました。失礼いたします」と深く一礼します。
3. ドア前で再度一礼 ドアの前で面接官の方を向き、もう一度軽く会釈してから退室します。
4. ドアは静かに閉める ドアを静かに閉め、建物を出るまで気を抜かないようにしましょう。
面接練習の効果的な方法
練習方法1:鏡の前で練習
一人で練習する場合、鏡の前で自分の表情や姿勢をチェックしながら話す練習が効果的です。
チェックポイント
- 表情は明るいか
- 目線は適切か
- 姿勢は良いか
- 手の動きは自然か
練習方法2:スマートフォンで録画
自分の面接を動画で撮影し、客観的に確認しましょう。
確認ポイント
- 声の大きさ、トーン、速度
- 言葉遣いや口癖
- 姿勢や視線
- 回答の長さと内容
練習方法3:模擬面接を繰り返す
学校の先生、親、先輩など、様々な人に面接官役をお願いしましょう。最低でも5回以上は模擬面接を行うことをお勧めします。
効果的な模擬面接の進め方
- 本番と同じ環境を再現(部屋、服装、時間帯)
- 想定質問だけでなく、予想外の質問も混ぜてもらう
- 終了後、必ずフィードバックをもらう
- 指摘された点を改善し、次回の練習に活かす
練習方法4:想定問答集を作る
よく聞かれる質問と自分の答えをノートにまとめましょう。ただし、丸暗記ではなく、要点を押さえて自分の言葉で話せるようにすることが目的です。
想定問答集の作り方
- 質問ごとにキーワードをメモ
- 話す順序を矢印で整理
- 具体的なエピソードを箇条書き
- 何度も見返して頭に入れる
学部別・面接での頻出質問
文系学部(文学部、法学部、経済学部など)
頻出質問
- なぜこの学問分野に興味を持ったのか
- 最近読んだ本で印象に残っているものは
- 現代社会の〇〇問題についてどう考えるか
- ゼミで何を研究したいか
- 卒業論文のテーマは考えているか
対策ポイント
- 新聞を読む習慣をつけ、社会問題に自分の意見を持つ
- 志望分野の基本的な書籍を読んでおく
- 論理的に考えを述べる練習をする
理系学部(工学部、理学部など)
頻出質問
- なぜこの分野の研究がしたいのか
- 高校での研究活動や実験について教えてください
- 数学や理科の中で特に興味のある分野は
- この研究室を志望する理由は
- 将来はどんな技術開発に携わりたいか
対策ポイント
- 科学的思考力を示せるエピソードを準備
- 基礎的な専門用語を理解しておく
- 研究への情熱と探究心を具体的に語る
医療・看護系学部
頻出質問
- なぜ医療職を目指すのか
- 医療従事者に必要な資質は何だと思うか
- 最近の医療に関するニュースで関心を持ったものは
- 患者さんとのコミュニケーションで大切なことは
- 医療倫理についてどう考えるか
対策ポイント
- 医療への使命感を具体的なエピソードで示す
- 医療倫理や生命倫理の基礎知識を持つ
- コミュニケーション能力をアピール
教育学部
頻出質問
- なぜ教師になりたいのか
- 理想の教師像とは
- 子どもと接した経験はあるか
- 現代の教育問題についてどう考えるか
- どんな授業をしたいか
対策ポイント
- 教育への情熱と使命感を示す
- 子どもとの関わりの経験を具体的に語る
- 教育問題への自分なりの考えを持つ
国際系学部
頻出質問
- なぜ国際関係に興味を持ったのか
- 海外経験や異文化交流の経験は
- 語学学習への取り組みは
- グローバルな課題についてどう考えるか
- 将来、国際社会でどう貢献したいか
対策ポイント
- 国際問題への関心と知識を示す
- 異文化理解や語学への積極的な姿勢
- グローバルな視点を持っていることをアピール
面接で絶対にやってはいけないNG行動
NG行動1:遅刻
絶対に避けるべき最大のNGです。万が一の遅延に備え、余裕を持って出発しましょう。
NG行動2:服装・身だしなみの乱れ
第一印象は非常に重要です。清潔感のある服装と髪型を心がけましょう。
チェックポイント
- 制服のシワや汚れはないか
- 髪は整っているか(目にかからない長さ)
- 爪は短く切ってあるか
- 靴は磨いてあるか
NG行動3:スマートフォンの音が鳴る
待機中や面接中にスマートフォンが鳴るのは最悪です。必ず電源を切っておきましょう。
NG行動4:嘘をつく
志望理由書の内容と矛盾したり、事実と異なることを言ったりすると、信頼を失います。正直さが最も大切です。
NG行動5:ネガティブな発言
「〇〇大学に落ちたので」「他に行きたいところがなくて」といったネガティブな理由は、どんなに事実でも口にしてはいけません。
NG行動6:面接官の話を遮る
面接官が話している途中で割って入るのは失礼です。最後まで聞いてから答えましょう。
NG行動7:質問に対して「特にありません」
「最後に質問はありますか?」と聞かれて「特にありません」は、関心の低さを示してしまいます。必ず1〜2つの質問を準備しておきましょう。
逆質問で好印象を与えるポイント
面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれることがほとんどです。これは大学への関心の高さを示す絶好のチャンスです。
効果的な逆質問例
学びに関する質問
- 「〇〇教授のゼミでは、具体的にどのような研究活動を行っているのでしょうか」
- 「1年次から専門科目を履修できるのでしょうか」
- 「貴学の△△プログラムに参加する条件を教えてください」
大学生活に関する質問
- 「先輩方は、どのように時間を有効活用されているのでしょうか」
- 「図書館は何時まで利用できますか」
卒業後に関する質問
- 「貴学部の卒業生は、どのような分野で活躍されていますか」
- 「大学院への進学率はどのくらいでしょうか」
NGな逆質問
調べれば分かる質問
- 「何人くらい学生がいますか」
- 「どんなサークルがありますか」
ネガティブな質問
- 「留年する人は多いですか」
- 「授業は厳しいですか」
自己都合だけの質問
- 「アルバイトと両立できますか」
- 「単位は取りやすいですか」
緊張をコントロールする方法
面接で緊張するのは当然のことです。適度な緊張は集中力を高めますが、過度の緊張は実力を発揮できなくしてしまいます。
事前にできる緊張対策
1. 徹底的に準備する 準備不足が不安を生みます。十分に練習すれば、自信が持てます。
2. 成功イメージを持つ 面接で堂々と答えている自分をイメージし、成功体験を脳内でシミュレーションします。
3. 「緊張してもいい」と認める 緊張を否定せず、「緊張は自然なこと」と受け入れることで、逆に楽になります。
当日にできる緊張対策
1. 深呼吸 ゆっくり息を吸って、ゆっくり吐く。これを数回繰り返すと、心が落ち着きます。
2. 身体をほぐす 待機中に、肩を回したり、首を軽くストレッチしたりして、身体の緊張をほぐします。
3. 笑顔を作る 口角を上げて笑顔を作ると、脳がリラックスします。
4. ポジティブな言葉をかける 「大丈夫」「準備してきたことを出せばいい」と自分に声をかけます。
5. 最初の一言に集中する 面接全体を考えると不安になるので、まず最初の挨拶だけに集中しましょう。
まとめ:面接は「対話」であることを忘れずに
総合型選抜の面接は、決して一方的な尋問ではありません。大学と受験生が互いに理解し合うための「対話」の場です。
面接成功の秘訣
- 徹底的な準備:想定問答、模擬面接を繰り返し、自信をつける
- 自分らしさ:背伸びせず、正直に自分の言葉で語る
- 熱意の表現:志望動機と学ぶ意欲を具体的に伝える
- 柔軟な対応:予想外の質問にも落ち着いて対応する
- 基本マナー:第一印象を大切に、礼儀正しい態度で臨む
面接は確かに緊張する場面ですが、それは同時に、あなたの魅力を直接伝えられる貴重な機会でもあります。
志望理由書では伝えきれなかった熱意、あなたの人柄、学ぶ意欲を、面接官に直接届けることができるのです。
準備を重ね、自信を持って、あなたらしく面接に臨んでください。
あなたの合格を心から応援しています!

